水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「迷説般若心経・207」

2008-02-29 10:13:35 | Weblog



  第十六章(11)
  故知般若波羅蜜多 是大神呪 是大明呪
  是無上呪 是無等等呪 能除一切苦

ワシ的訳。
「この般若を知っていた方がいいぜ。
短いお呪い(おまじない)だ。
だけどよ、何しろ凄ぇんだぜ。
俺も修行僧もお前ぇ達も同じものだ。
共通なお呪いだ。

意味なんて知らなくていい。
知っても何もプラスにゃならねえ。
幸せになるのに、意味なんて考えるなよ。
苦しみが小さくなったり、
時には無くなったりすれば上等だろ。

それが出来るんだなぁ。
何とかなるんだよ。
心配するな。
仕組みの理屈は考えるなよ」

  
                
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。)
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「迷説般若心経・206」

2008-02-28 22:00:51 | Weblog



  第十六章(10)
  故知般若波羅蜜多 是大神呪 是大明呪
  是無上呪 是無等等呪 能除一切苦

般若心経の目的は「能除一切苦」だ。
この世の理を解るのが目的じゃない。
感情に左右されない人になるのが目的じゃない。
そんなのは趣味の問題だ。
成りたい人が勝手になればいいだけだ。

ブッちゃん(仏陀)は苦しみを軽減したかった。
苦しむモノ達(人に限らず)を救いたかった。
救うといっても、余計なお節介まではしない。
ブッちゃんが苦を無くすわけじゃない。
方法を伝えるだけだ。
それぞれが、自分で行うことだ。

呪(真言)は言葉だけじゃない。
字や形や声(音)も含まれる。
特に、ここに紹介する呪は全てを兼ね備える。
例えていえば「愛」も内臓されている。
だから、人だけじゃなくても効力を発揮するのだ。

                
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「迷説般若心経・205」

2008-02-27 12:11:04 | Weblog



  第十六章(9)
  故知般若波羅蜜多 是大神呪 是大明呪
  是無上呪 是無等等呪 能除一切苦

第十五章までが顕経の部分。
アレコレ説明して教えが可能な経だ。
もちろん理解する側が主体だ。
理解の深さは、いつでも受ける側にある。

深さによって、多層の意味が解るようになる。
解ったからエライわけじゃない。
深くも浅くも表面も、その人の個性みたいなものだ。
深くなくても、同じく幸せにはなれる。
「深く理解しなさい」というのは無智な言葉だ。

この章からは密教の部分。
誰でも同じだ。
理解は関係なくなる。
密教の理解は完全に趣味の世界になる。
車の構造に詳しい人。
構造なんて、全く解らない人。
どちらも運転すれば動くのだ。
 
               
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「迷説般若心経・204」

2008-02-26 11:04:06 | Weblog



  第十六章(8)
  故知般若波羅蜜多 是大神呪 是大明呪
  是無上呪 是無等等呪 能除一切苦

幸せになるのに理屈は要ら無ぇ。
人でもケモノでも妖怪でも同じだ。
というか・・・
理屈を主にしたら、幸せは遠ざかるモンだぜ。
そんなの、当たり前だろ。

一応、縁覚だの大乗だの言ってみるけど、
そんなの、関係無ぇ。
何も知らなくても、幸せにはなれるんだぜ。
仏教なんて知らなくても、幸せになれるんだぜ。

ここで言いてぇのはよ、
お前ぇ等、何も心配するな、って事だ。
苦しみは、何とかなる。
とりあえず、唱えてみな。
呪ってのは、そういうものだ。

 
               
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「迷説般若心経・203」

2008-02-25 12:58:58 | Weblog



  第十六章(7)
  故知般若波羅蜜多 是大神呪 是大明呪
  是無上呪 是無等等呪 能除一切苦

呪というと「呪い・のろい」みたいで馴染めない人もいる。
「おまじない」も「お呪い」と書き、迷信みたいに扱う人もいる。
まぁ、見えない世界に関して、現代が最も無智に成り下がったからなぁ。
迷信は「科学的」という言葉の方が遥かに多いんだけどなぁ。

呪は真言とかマントラとか言われる「ある種の音の組み合わせ」だ。
その音(言葉・言霊)が物質や精神や心や状況に作用する。
ある種の音が、それに対応する波動を共鳴増幅させる。
正誤や真偽や良悪は関係ない。
全部が真なる言葉とか、聖なる言葉というのは誤解だぜ。
だから呪いも願いも守護もある。
いろいろな呪があるんだ。

信じる、信じないの世界じゃない。
だが、信じられない人に信じさせる必要もない。
ブッちゃんは、これをただ唱えりゃいい、と言った。
そうすれば、何とかなるさぁ。

 
               
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「迷説般若心経・202」

2008-02-24 11:20:21 | Weblog



  第十六章(6)
  故知般若波羅蜜多 是大神呪 是大明呪
  是無上呪 是無等等呪 能除一切苦

この四つの褒め言葉で伝えたい内容。
早い話が
この呪(真言)は、全てを対象としている。
一部の仏教徒だけじゃない。
八っつあん、熊さん、ケモノ、妖怪、幽霊も対象だ。
大判振る舞いだぜ。

その効能は
あらゆる苦しみが、全て取り除かれる(能除一切苦)。
(正統的な訳は力強いなぁ・・・)
だが、ワシ的な訳では
あらゆる苦しみが、まぁ、何とかなるだろう・・・
(これでも、かなり凄いと思うがなぁ・・・)

心経は、この最後の呪を伝えるのが第一目的かもしれない。
まぁ、第一も二も無いかもしれないけど。
でも、この章からは、かなりの力みがあるぜ。
訳していて、そう感じないか?
十五章までとは、語氣が違う。

 
               
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「迷説般若心経・201」

2008-02-23 19:51:12 | Weblog



  第十六章(5)
  故知般若波羅蜜多 是大神呪 是大明呪
  是無上呪 是無等等呪 能除一切苦

経というのはヒネクレている。
最初に経を記すのは高僧だ。
高僧はイタズラ坊主だ。
ヒネクレ坊主だ。
だから、経も素直じゃない。
素直じゃないけど、素直でもある。

心経もずぅ~とヒネクレていた。
この章だってそうだ。
四つの深い言葉に対応する呪?
そんなのマニアにしか通じないぜ。
逆な言い方をすれば・・・
少数派のマニアにも通じるのが経だ。

理解なんて、そんなモノだ。
通じる相手にしか通じない。
誰でも同じく理解できるはずがない。
だから、理解の仕方が幾層にもある。
経は、ある意味、そういうふうにできている。
多重の意味を一つに乗せているのだ。
マニアだけが正しい理解じゃないんだぜ。


               
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「迷説般若心経・200」

2008-02-22 10:49:40 | Weblog



  第十六章(4)
  故知般若波羅蜜多 是大神呪 是大明呪
  是無上呪 是無等等呪 能除一切苦

仏教用語で「声聞 縁覚 大乗 密教」がある。
まぁ、簡単に記すと
声聞と縁覚は小乗仏教と呼ばれる・・・らしい。
いろいろ合わせたのが大乗仏教。
教えが出来ない(気づき)のが密教。

その四つの用語に対応する呪が、
大神呪(声聞)
大明呪(縁覚)
無上呪(大乗)
無等等呪(密教)
となる・・・らしい。

つまり、この四つを合わせ持っている呪。
超素晴しい呪が、この心経の最後の呪となる。
これさえあれば、もう何も怖くない。
だから何も心配するな。
ブッちゃんは、簡単で効果が大きい呪を伝えたのだ。

               
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「迷説般若心経・199」

2008-02-21 11:37:06 | Weblog



  第十六章(3)
  故知般若波羅蜜多 是大神呪 是大明呪
  是無上呪 是無等等呪 能除一切苦

前章までの説明とこの章とはつながらない。
多分、大般若経では、沢山の言葉があったのだろう。
だがゲンちゃんは割愛した。
前章までは心経の目的や説明だった。

この章からは最後の呪の部分に関してだ。
呪に説明はいらない。
呪は「唱えればいい」からだ。
呪(真言)の解説は無い。

だから、ひたすら「凄い・素晴らしい・最高・最強」と書いた。
まぁ、マニアック用に意味もある。
四つの褒め言葉は、それぞれに対応する意味があった。
でもなぁ、八っつあん熊さんには関係無いけど・・・。
        
              
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「迷説般若心経・198」

2008-02-20 11:06:04 | Weblog



  第十六章(2)
  故知般若波羅蜜多 是大神呪 是大明呪
  是無上呪 是無等等呪 能除一切苦

「大神呪 大明呪 無上呪 無等等呪」
この四つの褒め言葉は最後の呪(真言)のことだ。
般若心経の心は経だが、力は最後の部分の真言にある。
それが、とても凄い力だというのを表したわけだ。

一つじゃ言い足りない。
二つでも言い足りない。
じゃ、四つくらい褒めておこうか。
自画自賛なら、このくらいしなけりゃ・・・。
イタズラ坊主のゲンちゃん(玄奘)ならやりそうだ。

イタズラ坊主だが高僧だ。
四つの自画自賛言葉だが、意味もある。
意味なんて、解る人が解ればいい。
解らなけりゃ、それでもいいさ。

        
              
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