水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」
カルテ番号 て・6(13)
手塚清美は今までの院長の態度が一瞬で理解できた気がした。
そういうことなのか。
誰かから教わろう。
アドバイスを受けよう。
指標を教えてもらおう。
その姿勢自体では自立できないのだ。
院長は最初から私を見て、教えてくれていたのだ。
「先生、今度は解りました。
しばらく続けて、また来ます。霧が晴れたようです。
今まで自分で歩いていなかったのですね。
私、生まれ変わったようです」
院長は優しい笑顔で言った。
「次に来る時が楽しみですね。
その時は、私なりのアドバイスをしますよ」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
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18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 「笑顔の雑貨屋Yakkoo」)
カルテ番号 て・6(12)
「それは・・・今はまだ見つからないです。
でも、今の自分が変われば自然と見つかる、かもしれないと・・・」
清美はそんな言い訳をしてみた。
だが、院長はあっさりと肯定した。
「そういうこともあるでしょうね」
質問してきたくせに、特に意味がないようにも感じる。
他人の人生など、どうでもいいっていえば、その通りでもあるが・・・
「今の私の食事や運動の仕方で、間違いはないでしょうか?」
「おおむね、いいんじゃないですか」
何とも頼りない返事だ。
「でも、何かが足りない気がするのです。
もっと、こうしたらいい、みたいな方法を教えて下さい」
院長は清美をじっと見て、少し間を空けてから言った。
「手塚さん、日記みたいなものを書くのは苦手ですか?」
苦手ではないだろうが、書く習慣はない。
「大丈夫だと思います。ブログですか?」
「いや、ブログは他人を意識して書いてしまいます。
誰にも見せないものを毎日書いてみて下さい。
一日あった事、食事でも運動でも仕事でもいいです。
そして、会った人。それに対して自分の気持ちなど。
それを続けると、いつの間にか、手塚さんの指標となります。
誰かからのアドバイスよりもずっと的確で、納得できるものです」
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カルテ番号 て・6(11)
それから1週間経った。
清美は今後の見通しがどうしてもつかず、友人に連絡した。
「ねぇ、以前話してくれた気功師の人、紹介してくれない?」
「あれぇ?興味が無いって言ってなかった?」
「ごめんね。せっかく教えてくれたのに断ったりして。
でも、やはり会ってみようと思ったの」
そして、教えてもらった県の北境にある治療院に予約をした。
どんな人だか判らない。一応1時間だけ予約をしてみた。
自分の心に響かなかったら、即帰るつもりだった。
当日、時間通りに治療院についた。
外見から、あまり期待できそうにない。
「ごめん下さい。予約していました手塚です」
「どうぞ」
予想に反して、現れたのは普通の人だった。
もっと特徴がある人だと思っていた。
清美はこれまでの事を話し、今後のアドバイスをして欲しいと言った。
院長はゆっくりと話す。
「それで、手塚さんは何をしたいのですか?」
何をしたいか?
それは考えてなかった。
ただ、今までの流されて生きていた自分を変えたい。
その先までは考えていなかった。
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カルテ番号 て・6(10)
友人は清美の言いたい事が少し解ったような気がした。
いつも物事に対して他人事のような、のんびりさがあった。
それが、どうやら初めて自分の身で真剣にとらえることになったのだ。
「それでダイエットしているわけ?」
「ダイエットを目指しているのじゃないのよ。結果としてダイエットなの。
もっと自分を変える生活がしたいの。本当にイキイキと生きたいの」
清美は自分の思いが上手く伝えられないが、それは仕方ないと思っている。
「それでね、いろいろ調べて実践しているのだけど、何かが足りないの」
「何か、って何よ?」
「中心になる考え方というか、道しるべというか・・・」
友人は少し驚いていた。
清美はそんなふうに考えるタイプではなかったからだ。
急に、ずいぶんしっかりとしてきた。
「まぁいいわ。とにかく応援してあげる」
「ありがとう。でも、どうしたらいいのか解らない・・・」
友人はふと思いついた。
「清美。手助けになるかどうかわからないけど、一人思い当たる人がいるわ」
「どんな人?」
「私もウワサだけだから、よく判らないけど気功師の人」
「え~・・・怪しいのは遠慮しておくわ」
「それが、生き方のアドバイスが心に染みるんですって」
そう言われても清美は興味が湧かなかった。
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カルテ番号 て・6(9)
「清美は結婚してから太り続けているわよ。
何度もそう言っても、気にしないからって答えていたわよ」
友人は15年前からだから、今更何言ってるの、と。
「体型にショックを受けた、というのとちょっと違うの」
「じゃ、何にショックを受けたのよ?」
「あのね、私のだらしない生き方、かな?
それが体型に象徴されていたのね。
私、こんなにみっともない生き方だったのね」
友人は否定も肯定もできずに苦笑いして言った。
「もう37歳だから、誰でも体型は崩れるわよ。
私だって、若い時の身体からみれば詐欺みたいなものよ。
生き方なんて言い方は、大げさよ」
「違うのよ。上手く言えないけど、体型じゃないのよ。
自分を大切にしなかったっていうか、私のだらしなさを思い知ったの」
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カルテ番号 て・6(8)
高校時代からの友人からお茶しようとメールが来た。
3ヶ月に一度くらいの割合で会っている。
友人は二人の子持ち主婦だ。
小学生だから、ほとんど子育てに追われている。
時々息抜きに清美を誘うのだ。
清美は何を言っても、のほほんとしているから楽だという。
3ヶ月ぶりに清美を見た友人は目をみはった。
変わったのだ。
確かに少しは細くなったが、一般女性としてはかなり太っている。
まだ70キロ近くあるだろう。
だが、変わったのは顔つきや雰囲気だ。
すごくいい顔になっている。
「清美、どうしたの?何かあったの?」
思わず訊いた。
「あったわよ。ショックなことが」
「失恋?恋煩い?」
「そっちはまだ縁がない」
声の調子から悪いことがあったようには見えない。
友人は、なかなか言い出さない清美から、ついに訊き出した。
「私の姿にショックを受けたの」
「今更!」
そういって友人は大笑いした。
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カルテ番号 て・6(7)
今まで何に対しても本気になれなかった手塚清美だった。
成り行きまかせで、ほとんどは問題がなかった。
結婚も離婚も特にショックではなかった。
特に困るとも思わなかった。
それが、自分の裸体型を見てから変わった。
生き方を本気で変えようと思った。
本気というのは思いではない。
本気は考えよりも実行になる。
考えている、思っているなどは本気とはいえない。
行動しながら考え、思い、そして即行動の繰り返しだ。
清美はあの日から行動の全てが自分の改革となった。
本気だから判断できる。
このままでは行き詰る。
ネットや本は受けがいいが、浅いのが判る。
マスメディアに登場する人達は、浅く広く受けるようにしか語らない。
何処か、本当にアドバイスしてくれる人を探している。
だが、どう探せばいいのだろう。
ダイエットの専門家などではないのだ。
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カルテ番号 て・6(6)
そして3ヶ月目になった。
三度の食事はキチンと食べた。
量は3分の2にした。
何よりも質を変えたのだ。
食事を自分で作るようにしたのだ。
これには家族が驚いていたが、自分も驚いた。
工夫して作るのは楽しいのだ。
単に甘いものを食べないのではなく、砂糖の甘さを極端に減らした。
自然界には砂糖以外に甘いものは沢山ある。
甘いものが欲しい時には果物をゆっくり味わう。
油脂類も摂らないのではなく、例えば魚の油類やオリーブ、ゴマ等を使う。
そして、必ず汗が出る運動を続けた。
最初の1か月で5キロ落ちた。
落としすぎないように注意していたが、簡単に落ちてしまった。
単に落とす事を目的にしてしまうと失敗する。
身体が自然に本来の自分に適しているところまで戻るようにと意識した。
だから、お腹がすいているのを無理やり我慢しないようにした。
カロリーの無いコンニャク類や野菜類を間食するのだ。
味付けに工夫さえすれば、何でも美味しく食べられる。
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カルテ番号 て・6(5)
そこから初めての体型改造が始まった。
性格はのんびりではあるが、決して軽率ではない。
しっかり調べて、安易な方法はとらない。
そして知った。
きっかけはどうであれ、ダイエットの目的は健康だ。
そして、甘える心とのせめぎ合いでもある。
通常、人は、3日は頑張れる。
3週間なら何とかなる。
だが、3か月はかなり根性がいる。
大きな決心をして臨んだ体型改造だ。
あきらめたり、嫌気がさしたりはしない。
だが、幾つもの壁に当たる。
単純に体重を落とすだけなら難しくない。
それでは体型改造にならない。
衰えた体型になってしまう。
より健康になり、より若返り、よりイキイキしたいのだ。
今までの自分とは別人になりたい。
それは、自分だけでは難しい。
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カルテ番号 て・6(4)
親や周りが結婚しろ、と言わなくなった。
よかったと思っていたのが、自分の姿を見て大きな間違いだと気付いた。
見はなされた。
すると、今まで思いもしなかった感情が湧いてきた。
気にかけてもらいたい。
女として見てもらいたい。
具体的な異性は思いつかないが、異性と付き合いたい。
その先の結婚だって意識したい。
それには、この身体を何とかしなければ・・・
生まれて初めて、痩せて綺麗になりたいと思った。
考えたら、毎年のように下着も服も着られなくなっていたのだ。
手塚清美はダイエット関係の本を何冊も買ってきた。
ネットでいろいろ調べた。
そして、痩せるという薬や健康食品は当てにならないと知った。
身体を改造するには、運動を組み合わせて苦労しなければと思った。
簡単に痩せる方法ではダメだと知った。
苦しくても本気で生まれ変わる。
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