カルテ番号 よ・6(20)
百合は訊ねた。
「育った環境で様々な色が付くということですか?
そうだとすると、時代や家庭は選べません。
個性といっても、変えようがない色もあります」
院長は答えた。
「時代や家庭は選べませんが、色は選べるのですよ。
受け身で付く色もありますが、色のほとんどは選択しています。
反応のままではないのですよ。
例えば、同じ家に育った兄弟でも、全く違う個性になります。
もちろん似た色もありますが、正反対の色もあります。
これは、環境の受け身として色が決まるのではない、という事です。
とはいえ、全てが本人の選択した色でもありません。
周りの人、モノや出来事や人と出会うタイミング、その他の出来事。
色というのは、とても複雑です。
人だけでなく、モノも複雑な色で成り立っています。
人を含む生き物、生命があるものは、全て複雑な色の個性があります。
人が認識できる変化を超えて、モノも複雑な個性です。
この世に、同じモノは人だけでなく、何一つありません。
工場で大量生産されるモノだって、細かく見れば同じモノはありません。
大きく見れば、星々もそうです。
全て違う模様の個性が集まっている世界。
それを、色の世界と書いて、色界といいます、この世の事です」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・講演、お話会依頼、悩み相談受付中。日本中出張します。
ブログで書いた「迷説般若心経」 「迷説恋愛論」 「迷説幸福論」
誰か出版してくれぇ~
18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 「笑顔の雑貨屋Yakkoo」)