福島駅近くの文化施設に設置されていた放射線量計の付いた黄色の防護服を服を着た子ども像「サン・チャイルド」(ヤノベケンジ作)がこのほど撤去されました。
右手に持つ太陽は希望を表し、福島の人たちを励ますことになるのではと思っての設置ということでしたが、その思いとはかけ離れた異論と批判がネット上でも高まり賛否の分かれる作品を置き続けることは困難との福島市長の苦渋の決断で姿を消しました。
「(前半略)人にはそれぞれ考えがある。撤去を求めることが正しいのは私にはわからない。しかし避難指示が出た私たちには、防護服を着せられた時期があったこと、防護服や線量計がなければ自宅にさえ戻れない事実があったことは事実だ。・・見えない放射能に対処する術として防護服や線量計は必須のアイテムであった。そのことは伝えたいと思う」(朝日新聞2018/9/29声欄 新妻宏明さん 福島県「防護服が必須だったことは事実」)という現地にお住いの方からの証言もあります。
雑誌『NO NUKES』最新号2018年10月増刊号(鹿砦社)の表紙は、サン・チャイルド君=写真。
「NO NUKES」誌は脱原発の専門誌だけに、この問題についても詳しい。
ところで賛否の矢面に立たされてしまった福島市長、木幡浩さんは責任を取って自ら減給処分とまで言っていましたが、そこまでの必要はないと思いますね。市長を気の毒に思います。設置の動機は善意ですし声欄の新妻さんの言葉のように、すべてが事実に基づいたもので像もそのモチーフによるものだったのですから。。
復興の象徴として設置 防護服の子ども像、撤去へ
いまなお