ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

歴史的遺構はどこまで残すべきか

2019年12月31日 | 教育・文化
旧日本軍の秘密研究機関、陸軍登戸研究所(神奈川県川崎市・現在明治大学生田キャンパス)の遺構の一部をめぐって議論がなされているという。(2019/12/30毎日新聞)

生田キャンパス内には「平和研究資料館」が2010年に設立され研究所の全容や当時の貴重な風船爆弾など秘密兵器資料が展示されています。

関係者によると理工学部の教授会で、本館跡地前の一帯を新校舎建設候補地としたいと提案がされているが、川崎市が遺構群として市地域文化財の一つに選定していることもあり撤去するかどうするか議論をしているようだ。

構内には大きな動物の慰霊碑があります。農学部があることで動物実験は行われていましたのでその供養かと単純に思っていました。ただ動物の慰霊碑としては破格で立派なものでした。また神社もあります。今思えば不思議な山の頂の学び舎でしたが、私たちが在学している頃はそれに少しも疑問を感じることはありませんでした。

遺構は出来ることなら残した方が良いと思います。しかし、もし他に有効活用の必要性が増したなら未来のため整理することもやむを得ない判断になるかもしれませんね。所有者は大学法人でしょうから、ここは学問と研究の場らしい視点で学生、職員も巻き込み全学的な議論を尽し、結論を導き出してほしいと願います。

写真は、平和資料館、旧研究所棟、久しぶりに自分が座っていた記憶のある教室で。
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