ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

懐かしい米国映画 『折れた矢』

2016年02月22日 | 映画・芸能

(今日はgooブログのお題投稿「好きな映画」に参加してみました)

高校時代に見た映画で、今もDVDで保管している映画が『折れた矢』(Broken Arrow)、推奨します。

小さい頃から西部劇が大好きでボブホープの『腰ぬけ二丁拳銃』のマネなどしていました。それまでどの西部劇でもインディアンは、突然襲撃してくる悪役のイメージが固定していました。ところがこの『折れた矢』では、その見方が逆転していたのに驚きでした。

主人公、トムは白人青年ですが、傷ついたアパッチの少年を助けた時から「インディアンも母親は子のために案じて泣き、公共な精神を持っている」と学習し自身の考えを修正しました。

アパッチ族の大酋長コーチーズは「戦争を始めたのは白人だ。お互いに信用し合うことが平和の道」「アパッチにも白人にもワルイ奴もいるし良い奴もいる」と冷静に話している。

アパッチ族は酋長たちが集まり合議制をもっていた。白人の攻勢を前にコーチーズが各酋長に向かって語る言葉が素晴らしい。「強風に向かってもなぎ倒されてしまうだけだ我々も新しい生き方を学ばねばならない。変化を受け入れるべき時だ

いつの時代にも穏健な和平派に反発する徹底抗戦のラジカルなグループが発生する。コーチーズの主張はなんとも弱々しい、と怒りアパッチ族を去って新集団を名乗ったのが「ジェロニモ」だった。

この映画の見所は、主人公トムとアパッチの少女ソンシアレイとの純愛、やがて結婚する人種を超えたロマンなのですが、なんといっても全編に渡って先住民・インディアンの立場を正しくとらえようとしている姿勢が好感が持てます。何回見ても良い映画です。

 

折れた矢 [DVD]
Broken Arrow 1950年アメリカ作品
ジェームズ・スチュワート ジェフ・チャンドラー デブラ・パジェット

 


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