裏にたて長の四角の中に「半七」という陶印があります。また、陶印の部分だけ象嵌のように違った色の土になっています。
いったい何代目の半七の作なのか、、?
焼成時に入ったと思われる亀裂が数か所、。作った当人として、満足のいく作であったのかどうか?
半七の代々について知りたいですが、教科書となるようなしっかりとした本が見当たりません。
絵柄としては、古代中国で東の海上にあったと言われていた「蓬莱山」なのでしょう。霊亀の甲羅の上に存在し、金や銀の堂宇が建っていて、仙人が住んでおり、不老不死の薬があるとか、しかし、実際に行った人はいないとか、、。ごくおめでたい絵ということになります。
今戸で活躍した最後の半七は7代目。8代目は関西に移住後に襲名した人。9代目が最後の半七。関西移住後の半七についてはまだよく知りませんけれど、関西の本場の茶人に評価され、趣向や工芸的な技巧に凝った人というイメージを持っているので、このように渋いというか、がさつな感じのするものを作ったのかどうか、、。
7代目の半七や6代目の作例というものはわずかですが見ているし、陶印も見てはいるのですが、この皿にある印とも違うような、、、。わかりません。