毎年のことなのですが、この時期際に追われた人形作りで、寝不足や腰痛なでで正直辛いのですが、「ボロ市」だけは何があっても寄ってみたくて、出かけてきました。何が好きかといえば、世田谷の高層ビルや建造物に区切られていない広い空の下に並んだ露店を眺めて歩く気安さが昔から好きだからです。いわゆる骨董屋さんなども出店はありますが昔に比べて「おお!」と感じるようなものにはここでは出会うことは少ないです。それよりも自分にとっての実用になるもの、、「古着」とか「人形作りの助けになりそうな素材や道具」に出会う可能性はあるかもしれないという期待はありますね。それと食べ物。「骨董屋」さんの露店には拾いたいものはありませんでしたが「古着屋」さんにはサイズに合うものがあってよかったです。例によって「たこ焼」を立ち食いして、昨年と同じ店で「グリューワイン」とクッキーを頬張って帰ってきました。
神棚屋さんの露店。郷土玩具とか郷土人形とは別のものですが、「神酒の口」とか「小絵馬」とかは素材的にも造形的にも好きなもの系なので気になります。
この「小絵馬」は図柄はプリントのようですが、形状というか形式というかは昔ながらのものと言えますね。もともとお願いごとがあれば、雑貨屋さんとか荒物屋さんなどで自分で買って願掛けや神棚へのお供えとして使うのが本来なので、有名な神社仏閣とか観光地で記念やおみやげに授与するものではないのです。そういう意味で昔ながらな絵馬です。「向かい狐」はお稲荷さま、「鶏」は火伏で荒神様、「ネズミ」は大黒様のご眷属。
別の露店での「鶏」の「小絵馬」描き手というか「作っているところ」が別のようです。
いつものように世田谷線。昔の緑色で壁や床が木で油臭くてブーンというモーターの音のレトロな電車ではなくなっていますが、この画像の電車の塗装デザインはもしかすると伝説に聞く、玉川電車の「ぺこちゃん」と呼ばれた車両のそれを写したものではないでしょうか。高校は明大前に通っていたので当時から学校の帰りにお金もないのにボロ市に寄り道していたのが懐かしいです。