この「牛御前の撫牛」は12年前も24年前もやりたいと思っていながら手本や資料がてもとにない心細さから動き出すことかできなかったもの。知り合いの郷土玩具愛好家や博物館などいろいろ訊ねたものの伝世のものを所蔵しているという方には巡り会えませんでした。また12年後なんてはたして自分はこの世にまだ健在か、最低今くらいの体力と根性で動いていられるか?
そんなわけで描かれたものを頼りに原型を起こし作っています。仮に将来実物に出会えれば、どこが違うかを掴んで修整すればよいか…と言うところです。少なくとも誤差やモデリングの差異があったとしても、全体の構図がこういうものがあったということは間違いないと言うことができるかと。
干支の丑ものはまだ原形やりかけのがあるので何とか昔の今戸の牛をできる限り形にして出したいです。