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FANみそ!展終了以降に抜き出した分で乾燥天日干しを済ませたものを素焼きします。
毎度思っていることですが、窯の炉内満杯になる分の嵩を貯めてから素焼きできることが効率がよくて理想でもあるのですが、人形の行き先がいくつか絡み合って、慌てて焼き上げたいもの、レギュラー的に焼き貯めておきたいのと混ざっています。
いちばん底には上州向けの鉄砲狐(昨年焼き貯めておいた分が行方不明のため急いで数を合わせている。)そしてまだ出していない来年の干支の型の調整中のもの。
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ひとつ上の棚には、干支の「寒紅の丑」や「お福牛」や今回はじめて作っている「酒呑み河童」などです。「酒呑み河童」は型としては従来の尾張屋さんの「客寄せ河童」なのですが、盃と徳利を貼り付けてあります。この河童、故 牧野玩太郎さん著「郷土玩具 紙・木・土」(読売新聞社)の「土」の巻のカラーグラビアの尾張屋春吉翁作の今戸人形の群像の中に写っている人形を意識しています。
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今年はコロナのため、今までの例年どおりの見通しとは違う動きになっています。例年だと、今、日本民藝館展に応募するもので忙しくしているところですが、今年はコロナのため早い時期に中止が決まりました。他にも昨年までとは異なる流れになりそうで、それに向けて準備していきます。
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まずはレギュラーなお稲荷さま向けを貯めておきながら、次の催事向けにいそいでいるといったところです。窯のスイッチを入れ、炉内500℃になるまでは蓋を半開きにしておかなければならないので、それまでは型抜きや型起こしをしながら、日中には出せない生乾きの人形たちを日の出前だけ物干しで戸外の空気に晒しています。