ゆうべはほとんど眠ることなく、朝の渋滞が心配で早めに家を出て、予定より早めに吉徳さんに着くことができました。
今年はコロナの影響で浅草の観音さまでの「羽子板市」は例年より規模を縮小しての開催になるという話で吉徳さんのご出店はないそうです。
そのため、拙作の人形を本店での「人形うらら展」で並べてくださるというご配慮。感謝してあまりあるほどで!す。
吉徳さんの創業以来三百有余年の歴史の中では今戸の人形を取り扱っていらっしゃった時代もあったそうなのと、最古の生粋の今戸人形師だった尾張屋 金澤春吉翁(明治元年〜昭和19年)もまた吉徳さんとお付き合いがあったそうで、先々代の吉徳当主の山田徳兵衛さんの著作のひとつ「人形百話」の中にも、春吉翁の楽しい思い出話や、前の本社ビル建て替えの際、敷地の土中から昔、お店で取り扱われていたであろう木箱に入った大量の今戸人形がみつかった話もあり、ゆかりの深い老舗の店内に拙作の人形を置いていただけることは、見に余る光栄なことでうれしいです。
お礼申し上げて、お店を出たところ、それまで落ち着いていた天気が、予報どおり降り出していました。運びこむまで降らずにいてくれてよかった。ひと安心したら急に眠気と腰の痛みが…。十五夜さんの待つ我が家へ戻り、ひと寝入りしました。
このたびは、来年の干支として「寒紅の丑」や再現してみた「牛御前の撫牛」(かつて墨堤の長命寺そばにあったという現在の牛島神社の前身。明治の神仏分離以前まで牛の御前と称された。関東大震災で焼失して現在の場所に牛島神社として再建されたという。牛の御前さまの時代まで授与されていたという小さな撫牛。)、12年前に創作した「お福牛」などや、病除け、コロナ終息を願って「みみずく」などを混ぜて置いていただいています。