新年の干支とともに今回初登場の「おかめの火入れ」を乾燥させているところです。今戸の再現をめざしはじめてから20年くらいになりますが、この「おかめの火入れ」も今戸焼としては昔から代表的なもののひとつで、何度か挑戦してみたのですが、忙しくていつの間にかわすれていたりして、今回の挑戦でやっと原型ができあがり、素焼き彩色ともにできました。写真ではちょっと見えにくいかもしれませんが、これらのおかめの火入れは全体に膠溶き胡粉で地塗りをして乾いてから顔を描いて、そのあと顔以外をすべてきら(雲母粉)で塗り、顔の周りに手ぬぐい部分はただの白ではなくてきらです。べんがら(酸化鉄)で茶色に塗っている部分の下地もきらが塗ってあるのでかすかにメタリックな光沢がします。被っている手ぬぐいには豆しぼりの模様でもよいのですが、今回は蛸足しぼりを描きました。ひょうたんの柄もあったようです。おかめの目の描き方も昔のものを幾通りかみているので描き分けてみましたが、個人的には一筆目が一番似つかわしいように思います。
2枚目の画像のがそれでして、恥ずかしながら自己満足しています。他のおかめたちは既に羽子板市向けに納めに行ってきましたが、この子だけは当分部屋に残して自分で楽しみたいと思います。
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