干支や狐の型抜きのほうはもう少しで最低目標数に近づいてきています。しかしかなり粘土を使ったので、硬くなりかけている粘土を練り直して使わなければなりません。それもあまりたくさん残っていません。あと採ってきた土を水簸にかけておく必要があります。自宅の玄関先に町内の「玉の湯」跡からもらってきた土がまだたくさんあります。
バケツの中身を回転させておかないと新たな土を入れるスペースがありません。水を使う作業なので、これから寒くなると大変です。今のうちにやっておかないと、、、。
まず、水簸させて沈殿させておいた土を石膏でできた吸水鉢に入れたり、別の沈殿用のバケツに移してスペースを空けます。そして水簸のため水で柔らかくしておいた土のバケツに更に水を加えながらかき回してどろどろにし、それを篩にかけ余計な不純物を取り除きながら沈殿用の第一バケツに溜める繰り返し。そうしてやっとできた隙間に採ってきた土を入れ、また寝かせて柔らかくしておきます。
柔らかくなった土をかき回す作業は子供の泥あそびみたいに楽しいことは楽しいのですが、腰を
曲げたりしゃがんだりする姿勢が多いので結構きついです。画像2枚目の左のバケツは採ってきた土を柔らかくするための第一バケツ。まあまあ柔かくなっています。画像3枚目の右は第一バケツで柔らかくなった土をかき回してドロドロにするバケツ。左は篩で濾したどろどろを溜めて沈殿させるバケツ。東京の下町の土は鉄分が多いせいか沈殿させている間にバケツに鉄分が付着して赤くなっています。このバケツで沈殿させたものを画像2枚目右の吸水鉢で水を除くわけです。
買ってきた粘土を使えば簡単なのですが、やっぱり地元東京の土で作るということはミソだと思っているので、面倒でもこの作業は必要です。
久しぶりなので、腰や膝が参ってしまい怖いので、今日はこの後型抜きの仕事はしないで大事をとって休んでいました。
土は素焼きしてから上から塗ってしまうので、実際には見えなくなるので、そんなにこだわらずとも楽にやってしまっていいではないか、、、というご意見をいただくこともこれまであったのですが、、気持ちの問題というか、、地元の土を使うというところに意味がある、、という思い入れですね。
したっけ。