毎度の作業です。バイオレットの染料で染めた「古事記」の反故代用紙を定寸に裁断し、折り込んでいきます。
先に蛇腹方向の折り目をつけ、そのあと貼り付ける板片の幅の折り目をつけて、まずは底板に貼り付けていきます。
一気に上板も済ませていきたいところですが、紙がしつかり乾燥しないと皺が寄ったりしやすいので数時間置いてから上板を貼り付けます。
ぴいぴいはもともと玩具とか際物を取り扱う問屋などの業者がそれぞれのパーツを下請けに出して合体させて生産されていたものだと思われ、人形の型抜きや素焼きは「木地屋」と呼ばれた今戸焼屋、彩色は落語「骨の塞」(今戸の狐)に出てくるような彩色を受け持つ内職、そして木材加工を受け持つ職、紙を折ったり貼ったりする内職など数多くの人々の手を経て完成さるたものだったのでしょう。
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