今週末からオープン予定の作品展。今まさに危機一髪、崖っぷち状態、パニックです。そんな中、しまい込んである割型の山の中から思いもかけぬものがでてきました。
小ぶりな招き型の狐の割型。作った本人さえ忘れていた、生まれてはじめて拵えた土人形の型です。まだ20代だった頃。お手本になる尾張屋さんの人形は手元にほとんどなく、新宿区内の近世遺跡からの出土報告書にけいさいされていた図を手がかりに原型を起こして作った第一号。気合いが入っているな、とひとり感心しています。当時、今戸人形研究の第一人者だった方に試作をお渡ししたら、筆が走っていてよい、とお褒めいただいて、作り出し、今日に至るという感じです。
いくつか抜き出して色をつけましたが、当時の試作に比べるとあっさりさせました。オープンや会期に向けてもっとエンジンかけなければいけませんが、呑気でも、楽しい気分は持ちつつ作業を続けたいものです。
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