炉内の温度が70度まで下がっているので空けて窯出しします。昨日焼く前の配置をそのままで撮影してみたのですが、自分でやっていながらも本当に不思議ですね。焼くとこういう赤みがかった土色に変化します。これが東京の隅田川流域の天然土の色のひとつというか、、。流域といってももっと下流とか場所によってもっと赤みの強いところもあるでしょう。みかん色っぽい土色の古い今戸人形もありますから。焼くことでこういう風に色が変わったり、固くなるということは、科学式みたいなもので表されるんでしょうか。(生徒だった頃化学とか力学とか大の苦手でした。)
取り出して籠に移し、隣の町内の仕事場へ運びます。
でも、もしかしてこのままでもおもしろいかも知れませんね。
色づけされたお人形さんも良いですが、生成りなお人形さんも、この段階で、既に命が吹き込まれている気がしました!
ありがとうございます。そうですね。折角自分でもらってきて精製した東京の土の色を見ていただきたいという気持ちなんですが、昔の今戸人形の仕上げ方だと地塗りとして真っ白く塗ってしまうので実際土色は見えなくなるんですね。でも人形の種類によっては土色が見えるものも古いお手本が存在するので、そういう種類を今後再現してみるのがひとつの行き方かと思います。