窯出しした人形をやすりがけして濡れ雑巾で拭ってから胡粉で真っ白く下地塗りをして乾いてから泥絵の具で彩色が始まります。絵の具は粉で買ってあるので、それぞれ湯煎にかけた膠液をつなぎに混ぜて溶き、冷めると固まってくるのでまた湯煎にかけて筆のすべりがよいよう溶かしながら塗りすすめます。
とりあえず昨夜はお猿さんの茶色部分の一回目ぬり迄。ベンガラ(酸化鉄)は粒子が粗かったり筆のすべりが悪くムラになりやすいので一回塗りだけではきれいなべた塗りになりません。あと3回塗り重ねます。
お猿の土台となる鞴笛を作ります。2枚の杉板(昔は当然廃材を使っていた)の一方に空気孔をあけているところ。後ろに見えるのは板と板をつなぐためのねずみ色にぬって板の大きさに繋いだ「反故代用紙」。昔は本物の「反故紙」(本当のリサイクル)を使っていたので、それに準じて「代用紙」を使っています。
鞴状に組み立てたのをストーブ横で乾燥させているところ。
ぴいぴいと同時進行で王子の「装束稲荷」さまの「招き狐」を型抜きしているところ。このあと多量の鉄砲狐の色塗りを控えているので色塗りの裏で乾燥や素焼きができるよう、今のうちに定数を抜いておく必要があります。
スペースが狭いので片付けながら次の作業をしている様子でした。
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