かねてより王子の「くらしの器 ヤマワ」さんの女将さんとの立ち話からはじまった「王子のビリケン」の素焼きから彩色ができあがりました。
昔の名もない今戸や向島の今戸焼屋さんたちが、時流に乗せた際物的な貯金玉を作って糊口を凌いでいたという話を追体験してみたくて作りました。あざといとか下品とか俗悪、キッチュとかいう形容にこそこうした品物の本質があると思って作ってみたのですが、色塗りをしてみて、「チンドン屋さんの前後につけた絵びら、、、パチンコ屋の出血大サービスとか呉服屋の棚卸し etc,,,,,,」的な雰囲気が出ているなと思います。
渋沢翁のビリケンさんを左右から招いている白狐はいつもの狐の調子でやってみたのですが、ここまできて、「これでもか」的に王子を強調したら、、、と思ってひとつはさくらの花型、もうひとつは宝珠型に下描きした上から「王」と「子」と群青で入れたところなんか絵ビラっっぽいと思いませんか?
裏の陽刻は慌てて入れたので文字は見えにくいですが、、、。
あんまりたくさん作りすぎて捌けないのみじめなので、取り合えず今できたものを「ヤマワ」さんにお渡しして様子をみていただいて、追加があればまた型抜きすることはしようと思います。
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