母が無事、退院しました。
手術も無事に済み、経過は良好でした。
とはいえ、16年前の乳がんの場所と今回の場所が、ほぼ被っていて、今回は乳房を残すことができませんでした。
前回は、一部切除だったので、それほどの損傷はなかったのですが、今回は全摘・・。
私は、手術後、それを聞かされていたのですが、手術後の母に伝えることはできませんでした。
その後、先生に聞かされたのか、ガーゼ交換の際に知ったのかはわかりませんが、つらかったと思います。
いくら80代とはいえ、やはりい本来あるものが無くなる・・というのは・・。
傷跡を見せてもらいまらいましたが、やはり乳房のふくらみは全くなく、代わりに真一文字の傷がついている・・。
以前、私が母に「くもをさがす」という西加奈子さんの本を渡しました。
乳がんをり患した筆者のノンフィクションの小説です。
私も、何気なく渡していたのですが、今回は、その本の通りに・・。
手術後、胸にドレーンをつけられ、体液がたまるのを受ける。
それを3~4日後に外す。
本では、自分自身で抜くそうですが、母は看護師さんが抜いてくれる。
でも、本を読んでいたので、痛くないということもわかっていたし、どういった処置をされるのかもわかっていて、心穏やかに過ごせたそうです。
胸の傷についても、筆者は、両胸の全摘手術をしたので、両胸のふくらみはなくなり、代わりに真一文字の傷がつけられていました。
それを、筆者は、美しい・・と形容していました。
そして、母はと言うと・・。
「やっぱね、年齢が違うから、私のは、真っ直ぐきれいじゃなくて、少しシワが寄ってるのよね。美しくはないね~」と冗談交じりに言っていました。
本心はわかりませんが、一応、落ち着いているようには見えました。
退院後も、思ったより元気だ・・と姉から報告がありました。
元気・・ならよかった。
自宅に帰ったら、また父とケンカしながら、にぎやかに過ごすことでしょう。
時々、様子を見に行こうと思います。
P.S
涼しい場所を知っているようです!