太郎の職場で太郎の身元保証人が2人必要で、実家にお願いに行った。
すると、父が太郎に新聞の切り抜きを持ってきた。
4月5日の西日本新聞の春秋の記事だった。
以下、本文。
鈴木健二さんの「気くばりのすすめ」のブームは社会現象だった。
当時の長者番付で、上位常連の松本清張や司馬遼太郎を鈴木さんが上回ったほどだ。
当初想定した読者層はビジネスパーソン。
だが学生を含め若者がこぞって読んだことが、超ベストセラーにつながった。
いわく、新しい仕事では失敗を恐れるな。
組織の中で自分のやりたい仕事は1%もない、まずは残りの99%を立派にやり遂げよ。
英語でも数学でも、学生時代に楽しかった勉強を社会人になっても続けよう。
確かに新人の心得としてうなずける話が少なくない。
昭和の香りの漂うにせよ、実直な努力の勧めで貫かれている。
鈴木さんは95歳で亡くなった。
自分にも厳しい人だった。
NHKに入ったのは1952年。
テレビ草創期で新しい番組を次々手がけたものの、ほぼすべて「他人はどう評価しようと、自分自身では40点以下の落第者」。
モーレツに働きつつ、週に最低30時間は読書にあてないと仕事をこなすのに追いつかないと語っていた。
民主主義の最大の敵は、自分の主張ばかりで相手の意見を聞かないことだ。
仕事うまく回す人間関係は、秀でた才能やエリート意識からは生まれない。
そんな訴えも印象に残る。
入庁初日から「頭脳、知性の高い方たち」と持ち上げられた静岡県の新人職員の皆さんは、ボスの訓示と読み比べてみるのもいいかもしれぬ。
孫の中で一番に社会に出た太郎に、何かと言葉を掛けたかったんだろうな~。
孫のことなど、何とも思っていない風なのに、それなりに考えていてくれたんだな~と、ちょっと感動した。
ま、当の本人は、新聞の切り抜きを見ても、全く何のことやら・・って感じでしたけどね。
でも、みんな、太郎のことを応援してるんだよ。
まずは1週間、次は1か月、3か月、6か月、1年・・を目標にがんばってね!!
P.S
何が気になるのかな?
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