昨日の読売新聞に、北海道大学教授の見延庄士郎氏の話が載っていました。
海で大きな異変が起きている・・。
北海道は、イカや鮭の漁業が盛んだったけれども、最近はブリが豊漁とのこと。
こういう現象を「魚種のレジーム・シフト」と言うらしい。
その背景にあるのは、「海洋熱波」といわれる現象だとか。
北海道・東北沖の特徴は、黒潮(日本海流)、親潮(千島海流)という2つの強い海流がある。
うん、確か、社会で習ったな。
それが、三陸沖あたりでぶつかり、好漁場になっている。
海洋熱波で黒潮が強くなり、弱くなった親潮の南下を妨げ、海流の動きが変わって海水温に大きな影響を与えたとのこと。
地球表面の7割が海洋で、その海洋の水温が上がるのは、陸の気温が上昇するのに比べて大変なことなのだそうです。
温度を1度上げるために必要な熱量が水は空気よりはるかに大きいから。
これから、ますます大型台風が増えるようになるそうです。
そして、鮭の現象で注意すべきは陸上生態系への影響。
鮭は陸に栄養分を届けることで、陸の生態系を豊かにしている。
ブリは遡上しない。
人間社会では、鮭の減少は他の魚で埋め合わせることができるが、鮭が栄養を陸に届ける働きはブリにはない。
陸の栄養が乏しくなれば、ヒグマの食料も乏しくなり、飢えたヒグマが出没する事態につながるかもしれない。
ここまで、読んで、地球温暖化が、こんなところにも影響を与えているのか!!と、驚きと共に妙に納得もしました。
飢えたヒグマどころか、飢えた人間・・もたくさんでてくると考えられます。
最後に、見延氏は、
「温暖化を食い止めるため日本は二酸化炭素の排出量の抑制にこれまで以上に取り組まなければならない。
CO2排出量を削減することで、経済的な不利益を被る可能性はある。
しかし、国際社会の一員として応分の責任を果たさなければならない。
産業構造を含めた社会経済全体の在り方を変えていく必要がある」
と警鐘を鳴らしていました。
何かの書物に、あと2~3年で温暖化を食い止めなければ、もうどうがんばっても暴走を止めることは出来ない・・と書いてありました。
もう、それから2年は経ってない?
食い止めているとはとても思えない。
アメリカでは、半分ほどの人は、温暖化はデマだと思っているらしい。
もしトラだったら・・?
温暖化が加速することは、間違いないでしょうね~。
今、私たちにできることって、何だろう??
真剣に考えなければ・・と、思いました。
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