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【北海道奥尻町】360度の大パノラマが一望! 「球島山」の魅力、人気のふるさと納税返礼品とは?

2024-12-08 | アイヌ民族関連

マイナビニュース 2024/12/07 08:00

北海道の南西端に位置する奥尻町(おくしりちょう)は、江差町(えさしちょう)の西北61km・せたな町の南西42kmの日本海に浮かぶ離島です。

町域面積は142.98平方kmで、北海道内の北方領土を除く離島では、利尻(りしり)島に次ぐ2番目の大きさ。花崗岩の段丘で形成された滝が多い地形で、中央部には標高584.5mの神威(かむい)山があります。東海岸は比較的平野部が多く、西海岸は断崖が続く地形で、かつて硫黄が採鉱されていたこともあり、温泉が湧くのだそう。

気候は比較的温暖で、ウニやアワビをはじめとする質の高い海の幸が豊富。また、ブナ林に蓄えられた水でつくられた米やアスパラガス、ぶどう、肉牛などの農畜産業が営まれ、山林では山菜も多彩です。

昭和35年4月20日に指定された「檜山(ひやま)道立自然公園」の一部で、自然美が豊かな観光地であるのも特徴です。

町名は、古いアイヌ語の「イクシュン・シリ」その後「イクシリ」となまったもので、「向こうの島」を意味することが由来なのだそう。約8,000年前の縄文時代早期に人が移り住んだことから歴史は深く、多くの貴重な遺跡や遺物が出土しています。

今回紹介するのは、そんな奥尻町の人気の観光スポット「球島山(たましまやま)」。奥尻島の中では3番目に高く撮影スポットとしても人気の山とは、一体どのようなところなのでしょうか。

本稿では、マイナビふるさと納税担当者が気になった観光スポットとふるさと納税返礼品を紹介していきます。

今回は、奥尻町の観光スポット「球島山」の詳細や、返礼品について調べてみました!

魅力がいっぱい! 奥尻町自慢の観光スポット「球島山」について

・北海道奥尻郡奥尻町球浦

アクセス:奥尻港から車で15分程度

標高369.3mで、奥尻島の中では3番目に高い「球島山」。山頂からの景色は360度の大パノラマが広がり、晴れた日には松前沖の島々を遠望でき、夜には漁火や満天の星空を楽しむことができます。

フェリーターミナルから車で約20分の距離にあり、駐車場からは90段の階段を登るだけで到達できるため、気軽に訪れることができるアクセスの良さも魅力の一つです。

また、四季折々の自然の美しさを体感できる場所でもある「球島山」。春には桜、初夏にはハマナス、秋にはブナの紅葉と、季節ごとに異なる風景を楽しむことができます。

周囲には、ほかにも見所が満載! 奇岩巡りや温泉地など観光スポットが多数あるので、「球島山」を起点に観光するのもおすすめなのだそう。

自治体からのメッセージ

私たち奥尻町は、美しい自然と豊かな文化を誇る地域です。四季折々の景色が楽しめる球島山や、地元農家が心を込めて育てた「ふっくりんこ」、そして、奥尻島ならではの新鮮な海の幸をぜひお楽しみください。

また、私たちのまちでは「ふるさと納税」を通じて、地域振興に取り組んでいます。皆さまのご支援により、さらなる地域の発展を目指しています。寄附者の皆様には、奥尻の特産品や体験を通じて、奥尻の魅力を直接感じていただける返礼品をご用意しております。

観光や移住をご検討の方は、ぜひ奥尻町を訪れ、私たちの温かいおもてなしと豊かな自然に触れてください。皆さまのお越しを心よりお待ちしております。

奥尻町のふるさと納税返礼品について

奥尻島の特産米「ふっくりんこ」や、島内ですべての製造プロセスを行う“離島ワイン”である「奥尻ワイン」を紹介します。どちらも奥尻町の中で人気の返礼品なのだそう!

【令和6年収穫分!! 】北海道 奥尻産 ふっくりんこ 7kg(2kg+5kg)

・提供事業者:株式会社 私市兄弟商店

・内容量:7kg

・寄附金額:2万1,000円

北海道のなかでも道南地域特有の豊かな風土で栽培される、奥尻島の特産米「ふっくりんこ」です。粒のふっくらとした質感と甘み、冷めてもおいしさが長持ちするのが特徴。奥尻島では、主に18軒の農家が手間をかけて育て、豊かな海や清流の恩恵を受けた土壌で栽培されることで、より甘みともちもち感が際立つ仕上がりとなっているとのことです。

奥尻ワイン~シリーズ~(各種4~6本)

・提供事業者:株式会社奥尻ワイナリー

・北海道奥尻郡奥尻町湯浜300

・内容量:750ml

・寄附金額:5万6,000円

北海道の離島である奥尻島で栽培されるぶどうを100%使用して作られた「離島ワイン」として、独自の味わいが特徴的な「奥尻ワイン」。2015年の日本ワインコンクールで銀賞を受賞するなど、国内外で高い評価を得ています。うにやいくらなどの和食や海鮮との相性が抜群! 島を訪れる観光客からも人気なのだとか。

 

今回は北海道奥尻町の観光スポット「球島山」の魅力と、人気のふるさと納税返礼品を紹介しました。「球島山」は、春には山までの町道「桜木線」沿いに桜の開花が見られ、晴れた日の頂上からは対岸の檜山沿岸、島の北部一帯を一望できます。返礼品の「ふっくりんこ」は、島の自然と味わいを堪能できる逸品として、評価を得ているそうです。気になる方は一度チェックしてみてくださいね。

https://news.mynavi.jp/article/20241207-3062508/


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【北海道の難読地名】北海道の南西部にある「新冠」って何と読む?その由来は?

2024-12-08 | アイヌ民族関連

リビング札幌Web 2024/12/07

北海道といえば、難読地名の宝庫!道民ならたいてい知っているけど、それ以外の人からは、なんて読むか分からない地名がたくさんあります。

そんな地名を探して、クイズにします!

北海道の南西部にある「新冠」は何と読む?

北海道南西部・日高地方に位置する「新冠」。よく難読地名の一つとして目にしますよね!何と読むか分かりますか?

さて、正解は?

正解は・・・

「にいかっぷ」でした!

その由来は?

アイヌ語の「ニカプ」が語源で、「木の皮」を指すと言われています。この地帯のアイヌの人々はオヒョウ(ニレ)の木の皮で着物を作っていたそうで、それが茶褐色を帯びていたことから、この名前が付けられたと言われているんだとか。

馬産地としても有名な新冠を走る国道235号沿いは「サラブレッド銀座」とも呼ばれていて、多くの牧場が広がっています。春から秋の緑が美しい時期に訪れるのがおすすめです。

また、町内の優駿メモリアルパーク内には、入場無料の「優駿記念館」も。誰もが知っているオグリキャップのほか、名馬の品が展示されています。優駿メモリアルパークの正面にはオグリキャップの等身大馬像が建てられていて、絶好の撮影スポットとなっています。

※2024年の営業は終了しています(2024年12月6日現在)

https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/北海道の難読地名-北海道の南西部にある-新冠-って何と読む-その由来は/ar-AA1vpK28?ocid=BingNewsVerp


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<一冊一会>小さくてもインパクトは大きい文庫、旅行や出張に持っていきたい5冊

2024-12-08 | アイヌ民族関連

Wedge 12/8(日) 5:02

今月は「文庫」から5冊の本を選んでみました。

サイズは小さいですが、インパクトは大きいです。

沖縄の歴史

 沖縄は今でこそ日本の一部とされているが、それがどのような過程を経てそうなったのか。かつての琉球は中国と日本のどちらかに偏ることなく、バランスを取りながら存在してきたが、明治維新以降、日本は自らの側に偏ること、日本の一部となることを強要する。当然、琉球内部には、混乱と反発が生まれた。本書ではその様子がよく分かる。先の大戦で地上戦が行われ、今も米軍基地の負担が重い沖縄。私たちはその歴史に真摯に目を向ける必要がある(上下巻)。

個人の不在

 ハーバード大学を卒業し、日米開戦後には「負ける側にいたかった」という理由から、「日米交換船」に乗って母国に帰ることを選択した鶴見俊輔。明治国家は、江戸時代には存在した「個人」がつくった「樽」のようなものであり、その樽がしっかりしていたために、日本からは個人が消えてしまったという。つまりは受験エリートのような人ばかりになったのだ。では、個人はどこから出てくるのか。沖縄ではないかと鶴見は指摘している。

あいぬ物語

 2019年の直木賞作品。読み終わって驚いた。登場する人物の多くが実在していたのだ。明治初期、ヤヨマネクフという樺太生まれのアイヌと、ブロニスワフ・ピウスツキというリトアニア生まれのポーランド人の人生をたどることから物語は始まる。共に日本とロシアという帝国に、言葉を奪われ、その存在も消されそうになる。なぜ、ポーランド人が樺太に行くことになるのか、それ自体が歴史の大きなダイナミズムだ。そして、一人は南極へ、もう一人は妻子を残して母国の独立運動に参加する。ヤヨマネクフの物語は金田一京助の『あいぬ物語』が基になっていることも初めて知った。

戦後、台湾人がいた場所

 日本の台湾統治とともに日本内地に渡った台湾人。戦後、帰る場所を失った彼らは、未開発な地域であった歌舞伎町で商売を始めた。〝光は新宿より〟のスローガンから戦後ヤミ市の一歩が踏み出され、新宿西口で喫茶店「ルンバ」を作った黄進生の話を中心に歴史は語られる。台湾人が歌舞伎町に戦後初の名曲喫茶「らんぶる」を始め、キャバレーなどの娯楽施設も手掛けていたという事実は、歌舞伎町の新しい側面を知ると同時に、街を見る目が変わるきっかけとなるだろう。

ある政治家を取り巻くミステリー

 人は少なからず仮面を被って生きている。簡単に腹の内を見せられない政治家は、どのくらいの仮面を持つのだろう。そして仮面の中身が、誰かに操られていたとしたら─。主人公は、政界エースの清家一郎。彼をサポートするのが、秘書の鈴木、母・浩子、恋人・美和子だ。あるきっかけから清家へ違和感を抱いた新聞記者の道上は、彼を裏で操る人物を探るべく取材を進める。優越感や独占欲、登場人物たちの様々な思いが絡み合う中、最後に「笑う」のは誰なのか。

https://news.yahoo.co.jp/articles/6cbea4d6381f2553307d1bb2d5b107dceb3e8aaa


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主人公は書籍流通の仕組み。でき上がったらお役御免です『書楼弔堂 霜夜』(完結巻)京極夏彦インタビュー

2024-12-08 | アイヌ民族関連

集英社 2024/12/07 12:00

京極夏彦の明治を舞台とした小説『書楼弔堂』が第四巻『霜夜』でついに完結する。無い本は無いという不思議な本屋・弔堂の主が、訪れる客たちにその人だけの一冊を選書するという連作。今回は時計の針が明治四十年に設定されている。

主人公は書籍流通の仕組み。でき上がったらお役御免です

京極夏彦の明治を舞台とした小説『書楼弔堂』が第四巻『霜夜』でついに完結する。無い本は無いという不思議な本屋・弔堂の主が、訪れる客たちにその人だけの一冊を選書するという連作。今回は時計の針が明治四十年に設定されている。シリーズのそもそもの始まりから、『霜夜』に登場するゲストの人選まで、インタビューで最新作を深掘りしてみた。
聞き手・構成=杉江松恋/撮影=大槻志穂

 この連作は、当時の担当編集者から明治時代の本屋さんについて書いてもらえないか、という提案があって始めたものです。明治は日本の書籍流通が劇的に変化した時代でした。それこそ刻一刻と様相が変わる。編集者の提案は、まだ書店で本を買うことが一般的ではなかった時期に、お薦め本を教えてくれる本のソムリエがいて……というような内容だったのですが、書籍流通の変遷自体を主役に据えたほうが絶対面白いと思いました。だから語り手の個性を前面に出さないため、視点人物については地の文に一人称を設けないという決め事をしました。第一作『破曉 はぎょう』の視点人物・高遠 たかとおは「役立たず」で、自由民権運動という大きな波に乗れなかった人。その頃は本の購読なんて特殊な人のすることでした。五年後の第二作『炎昼 えんちゅう』の時代になると本も自由に買えるようになり始める。でも諸事情で「読めない人」ということで、女性の塔子 とうこを語り手にしました。第三作『待宵 まつよい』の弥蔵 やぞうは、さらに時代が進んで本も入手しやすくなっているんだけど、そういう世情から置いていかれた「時代遅れ」です。四作目を「本を作る人」にすることは最初から決めていて、当初視点人物は活字を拾う職人だったんですが、具体的な生活環境が摑みにくく、活字を作る手伝いをする男を採用しました。
―― 本編の語り手である甲野 こうのは、生業の長野版画が駄目になり、東京に出てきました。
 近代化の役に立たない者、男性中心主義の社会の中の女性、時代遅れの老人と、明治の世の中ができていく過程でパージされてきた存在をこの連作では語り手にしています。風俗史学の資料などを読むと、明治から大正、昭和にかけては、旧態依然とした文物を攻撃することで近代人としての自我を確立しようとしていた節があります。現代の価値観で測るなら非常に差別的なまなざしなんだけれど、例えば中央に対する地方は、それだけで差別対象でした。活字を作るという仕事は、役立たずにも、当時の女性にも、時代遅れにもできない。必然的に地方出身者を充てることになりました。
―― 最初から語り手と巻数の組合せも決まっていたわけですね。
『破曉』『炎昼』『待宵』『霜夜』という各巻の題名も決めていました。流通の夜明け、昼間、夕暮れ、そして夜中になって翌朝陽が昇る、朝昼晩夜という構成です。同時に『破曉』の第一話を「臨終」にして、『霜夜』の最終話を「誕生」にしようと決めて。
―― 甲野が長野版画の出身なのはなぜですか。
 出版に中途半端な形で携わった者が、自分の仕事に誇りを持てるまでを『霜夜』では扱おうと考えました。長野版画は江戸時代には盛んでしたが、明治になって下火になり途絶えてしまう。失業した職人が東京に出てきて出版に携わったらどうなるだろうと。ただ、版画の彫り師や摺り師と近代的な本の印刷に関わる人たちはまったく職種が違います。写植を打っていた人が、DTPでフォントを作る人にすぐにはなれないのと同じですよ。ただ同じ用途の仕事をしているわけだから、そういう転職があってもいいかなと思ったんです。
―― 話の入り口をそうやって決められたわけですね。
 甲野の自意識も重要です。江戸期の身分制度を明治はまだ引きずっていて、階層ごとに意識は異なっていたはずです。地方であればなおさらで、甲野が自分を田舎者と卑下してしまうのは、地方出身であることの引け目が彼の屈託につながっているからでしょうか。
―― 『炎昼』の塔子が女性であるために制約を受けていたのに似ていますね。そういう点に着目されているのが小説の特徴にもなっていると思います。
 この連作は特に事件が起きるわけではない、恋をするわけでもない、ただ弔堂のおやじとしゃべっているだけですからね。僕の小説はそういうのが多いんですが、それにしても何も起きない。そういう連作には、何もできない人を狂言回しにするのがいいだろうと思ったんですね。だから、面白くないんですよ、きっと。
―― そんなことないです(笑)。
 いや、面白くないんですけど、面白くないものを、面白そうに見せかけるのが小説じゃないのかと。あらすじだけで面白かったら、別に本文を読まなくていいし(笑)。

〈書楼弔堂〉は「徹子の部屋」?

―― 話の中心である弔堂の設定は、どのように決められたんですか。
 弔堂は時空を超えているという設定にしたかったんですけどね。幻のように立ち現れて、四作とも別の場所にある。小僧の撓 しほるもずっと小僧で年を取らない。でも、それだとファンタジーになってしまい、僕の手に余るからやめました。小僧にも五歳ずつ年を取らせて(笑)、主人にも人としての属性を与えましたが、還俗した僧侶という以外は作中であまり触れていませんね。ただ僕の小説にはたくさんしゃべる物知りおやじがよく出てくるので、他の登場人物、たとえば京極堂なんかとはありようを変えなくちゃいけない。弔堂は人の憑き物を落とすような、おせっかいな真似はしません。
―― 弔堂の主人は物語の中心ではないんですね。彼が来訪者にそれぞれの一冊を薦めるというのが物語の定型です。来客はみな歴史上の実在する人物ですが、それはなぜですか。
 もちろん実在の人物ではなくても成り立つんですけどね。渡す本を先に決めて、その本によってなんとかなるような人を創作すればいいわけですから。ただ、それだとなんでもありになる。答えを知ってから問題を作るようなもので、これはつまらない。実在の人物の場合、その背景も設定も勝手には変えられないですね。その強い縛りに、いかにもミスマッチな選書を当てるほうが、まだ面白かろうと。『破曉』の第一話では視力を失った浮世絵師に英語のノートを渡してますからね。絶対読めない(笑)。初回で振り切ったので後は楽になりました。とはいえ、毎回弔堂に有名人が来るという「徹子の部屋」スタイルですからね、毎回徹子さんが、いらっしゃいと出迎えるだけでは読者も飽きますよね。誰が来ようと意外性もなにもない。そこで『炎昼』では視点人物以外の常連客で縦筋を作ったり、『待宵』では買わないで逆に売りに来る客を出したりしてみました。そういう振れ幅を持たせないと保 もたなかったでしょうね。『霜夜』に到っては、主より客の影響力の方が強い。弔堂はもう単なる装置でしかない。弔堂が書籍流通を体現した存在だとしたら、もう彼がいなくても成立する時代になったんです。彼は用無しになるべきで。
―― 確かに読んでいて、それまでのフォーマットが崩れているな、と思いました。
 結局ほぼ基本フォーマットに沿っていたのは一巻目だけですからね。『巷説百物語 こうせつひゃくものがたり』もそうなんですけど、僕は一冊ごとに形を変えないと気が済まないみたいで。自分が飽きてしまうんでしょうね。
―― 今回は各話の題名も「活字」「複製」「蒐集」「永世」「黎明」「誕生」と、どことなく大量印刷と流通の始まりを暗示するものになっていますね。
『破曉』の冒頭では丁稚 でっちが車を引っ張って本を買いに歩いています。つまり取次 とりつぎの仕事をしているんですが、『霜夜』では取次会社ができているから、彼らの出番はない。一作ごとに五年時間が経つという決まりにしたのは、そうした変化をわかりやすくするためでもありました。実は、最後に弔堂を火事で全焼させたかったのですが、編集者から反対されて沙汰止みに。ちょっと燃やしたかったですね(笑)。

『霜夜』成立の根底には
「週刊少年ジャンプ」があった

―― 各話のゲストについて伺いたいのですが、『破曉』にも登場する夏目漱石が「活字」で再登場するのはなぜなのでしょうか。
『破曉』にも夏目金之助は出てきますが、名前だけです。視点人物が漱石と同じ本を奨められるというだけ。だから最終巻には漱石本人を出そうと決めていました。明治四十年だと、専業作家として小説を書き始める時期なので、漱石は教師の重圧から解放されて嬉しかったでしょうし。新しい仕事について迷っている甲野に対して「活字はいいぞ」と言ってその気にさせる役目には適任じゃないかと。そもそも私は漱石の小説に非常に影響を受けているんですね。文豪なんだけど、格調高いというより軽妙さをもって時代に受け入れられた人ですよね。『坊っちゃん』や『吾輩は猫である』は、近代小説の形が定まって以降に書かれていたら、ただのユーモア小説と評価されていたかも。人としても面白いですし。
―― 次の「複製」は日本近代美術の確立者である岡倉天心です。
 錦絵のようなものと書籍って、別物ではあるんですが、角度を変えて見れば同じものでもあるんです。例えば、漫画雑誌って昔は読み捨てが当たり前でしたよね。昔の「週刊少年ジャンプ」なんか酸性紙に刷られていて、二十年もすると裏抜けがして読めなくなるから、みんな捨ててました(笑)。でも今、漫画は日本の誇るべき文化です。古書価も高いし、原画展が開催されたりする。評価軸がまったく変わっちゃった。浮世絵も同じです。浮世絵って、今でこそ美術品として大事に扱われてますが、当時は紙屑として捨てられてましたからね。浮世絵は昔の「ジャンプ」と同じなんですね。その価値を語らせるには、当時から浮世絵を評価し、大衆芸術として位置付けるべく「浮世絵概説」なんかを書こうとしていた天心がいいだろうと。
―― なるほど、それで浮世絵ですか。
 浮世絵は明治から大正期にかけて海外で評価が高くなって、それで国内評価も上がったんですよ。この国ではどういうわけか、海外で褒められると慌てて自国内の評価も上げるという不思議なことが起きる。自分のいいところを自分で気づけないというおかしな一面がありますよね。浮世絵もその一つです。
―― 第三話「蒐集」に登場するのは帝国図書館初代館長の田中稲城 いなぎです。大量印刷の時代に公共図書館が出現するというのは、改めて指摘されると、なるほどと納得しますね。
 中島京子さんが『夢見る帝国図書館』(文春文庫)というとても素敵な小説を書かれています。あの作品を読んで、国家的な施設である帝国図書館と個人の蔵書家が抱える悩みがまったく同じだということを思い知らされました。本が増えると書棚に入らない。お金がないと本は買えない。田中稲城の悩みって我々の悩みなんですよ。蔵書という概念も、この頃にできたもののはずでしょう。それ以前は、一般家庭に書架なんてなかった。この時代から民間の蔵書家というものが誕生し、本の置き場がないという悩みが出現したわけで。
―― 永遠の悩みが。
 帝国図書館は、戦争のせいで規模は縮小されるわ、予算は削られるわでさんざんな目に遭います。もし日本が戦争なんて愚かしいことをしていなかったら、もっと立派な国会図書館が今頃はあって、日本中の人が喜びながら通っていただろうと考えると忸怩 じくじたるものがありますよ。だからこそ田中稲城に一言語らせたかったのですね。
―― 次の「永世」には朝の連続テレビ小説「らんまん」で主人公になった植物学者・牧野富太郎が登場します。しかし『書楼弔堂』では「らんまん」以前から名前だけですが登場していましたね。
 これも「少年ジャンプ」ですよ(笑)。僕は一九七〇年前後の「ジャンプ」は捨てずに保存してます。故・水木しげるが『悪魔くん復活 千年王国』を連載していたからです。当時の「ジャンプ」は紙が悪くて、保存環境に関係なく経年劣化がひどい。あと三、四十年もすると完全に読めなくなってしまうかもしれません。かつてのテレビ番組は、ビデオテープが高価だったため、次々上書きされていた。当時の番組の中には映像が現存しないものも多い。それを知ったときはショックでした。最初からないならともかく、あるものがなくなるとは情けない。今あるものはいつまで保つのか問題というのが、子供時代から私の中にはずっとあるんです。
―― ああ、だから植物標本で牧野富太郎なんですか。
 標本はいずれ朽ちますが、牧野は絵も描いてますよね。しかも印刷まで学んでる。でもそれで満足したかというと……どうなんでしょう。それでもそれがいつまで残るのかという不安がこみ上げてきたのじゃないか。僕もかつてはテレビ番組を一生懸命エアチェックしてましたけど、ご存じの通りビデオテープの時代は終わりました。デジタル化したって永遠ではない。完璧な保存手段などないのだと思い知らされて侘しくなった僕と、牧野も同じ気持ちになったのではないかと。
―― ご自分が重なりましたか(笑)。
 心配はあったと思うんですけどね。あれだけたくさんのものを分類・整理し、保存していた人であれば、絶対同じような懊悩を持っていたはずです。さっきの田中稲城もそうですが、本好きなら少なからず、この蔵書をいつまで持っていられるだろう、と考えるんじゃないですか。でも甲野のようにもともと本に関心がない人は、そんなこと考えもしない。両者に話をさせたら絶対嚙み合わないんですよね。思えば、これも私は「少年ジャンプ」で気が付いたんですよ。絶対に大丈夫だと思っていたら紙が裏抜けして読めなくなってしまった「ジャンプ」から。明治の頃なんて紙はもっとひどいですからね。いい紙を使って、印刷も綺麗にしたほうがいいですよ。確かに業界を維持するためには出版社が儲けなければいけないんだけど、きちんとした形で本を売ってちゃんと読者に届けるという形で儲けるべきなのであって、いたずらに原価を下げようとするのは間違っていますよね。本はある程度高い値段でも、買う人はちゃんと買うんです。安けりゃいいってものではない。バブルからこっちの四十年ぐらい、出版社の人たちはいろいろ方向性を見失っている感がありますが、その萌芽がこの当時すでにあった気がする。電子書籍が出てきてから紙の本という呼び方ができましたが、その割に紙はあまり注目されていないですよね。紙にもいろいろあって、デザイナーだっていろいろ考えて用紙を決めている。品質のみならず仕入れ価格も違う。その苦労をご存じですか、という気持ちをこめております(笑)。
―― 次の「黎明」は他の話と少し毛色が違うように感じました。言語学者の金田一京助がゲストですが、彼が取り組んでいたアイヌの問題が取り上げられます。
 金田一京助は私らの世代では辞書を作っている人として有名でしたが、基本的にはアイヌ語学者です。しかし、ずいぶん研究対象とは揉めてますし、批判もされています。民族の問題というのはデリケートなもので、差別的な言論は論外としても、単純に価値観を押しつけあうようなことをしてもいけないでしょう。そこに関しては現代でも未解決というよりない。だから金田一京助をアイヌ語学者として持ち上げるだけですませることはできなかったんですが、ただ『霜夜』の時代の金田一は、樺太 からふとから帰ってきたばかりで、俺はアイヌ語研究で生きていく、と決めた直後ですからね。甲野は甲野で、いろいろな人に話をされて混乱しているんですが、その甲野が、好きにしようと決めたばかりの金田一と出会う、という話なんですね。それが正しいかどうかは別として、好きにすることで目の前の霧が晴れたような気持ちになる。だから「黎明」なんですけどね。
―― なるほど。
 黎明は単に明るくなってくるだけで、その後で雨が降るか雪が降るかはわからんのですよ。兆 きざしにすぎなくて、結果は見えない状態ですよね。ここまで条件が出そろったら出版文化はなんとか形になるだろうという予兆はありますが、まだどうなるかはわからない。今の出版業界はこの形でいいのか悪いのかはわからない。そういう不確定な部分は示しておかなきゃいけないなと。最終話でやると暗くなりますし。

キャラクターは京極小説の核ではない

―― そして大団円となる「誕生」です。
 最終話「誕生」は一回書き直しています。本当は釈宗演 しゃくそうえん回でした。釈宗演が弔堂に行って、禅問答のようなことを繰り返すのを横で甲野が聞くという。ただ、書いてみたはいいものの、これが面白くないんですよ。いや、書くのは面白かったんですけど、多分作者以外の人は面白くない。坊主と坊主の闘い、僕は得意なんです(笑)。でも、わかりにくい。だから釈宗演はちょい役に落として書き直しました。
―― 最終話らしく、前の巻に出てきた懐かしい人も顔を出しますね。
 最終回だから全員出しました、みたいなほうが、坊主が禅問答で形而上的な謎かけをするよりはいいでしょう。私はそんな高尚な小説を書きたいわけじゃないし(笑)。それから、ある人物は、名前こそ出していないけど、すでに〈百鬼夜行〉シリーズにも登場しています。だから〈書楼弔堂〉でそうなった経緯を説明しておかなくちゃいけなくて。
―― 改めて振り返ると、明治二十五年から四十一年が日本の出版史上極めて重要な時代であったことがよくわかります。これで弔堂とお別れというのは少しさみしいですが。
 書籍流通の仕組みができ上がるまでを見届けたら、お役御免ですから。まあ、弔堂は作中、北へ向かうと言ってます。北に何があるのか、ということはまたいつか。
―― いや、気になりますよ! でも毎回思いますけど、京極さんはいつも魅力的なキャラクターを作られますが、そのキャラクターは絶対小説の中心にならないんですよね。
 キャラクター小説も面白いんですけど、基本的に構造は全部同じになるので、書き手としては飽きちゃうんですよね。キャラクター小説自体は魅力的なジャンルなので、僕じゃなくて他の誰かが書いてくれればいいと思ってしまう。
―― 本作も真の主人公は書籍流通の仕組みなんですよね。弔堂自体は巨大な空白に近い。
〈書楼弔堂〉シリーズに登場する歴史上の人物は、ある程度史実に基づいて書かなければいけない。僕が勝手に作っていいわけではないんです。実はそっちのほうがはるかに面倒くさいんですけどね。だから、それ以外の人間はなんでもいいわけで。主人は流通の化身みたいなものだし、語り手はどうしようもない人たち。これ、実在の人物が出てこなかったら、本当につまらないですよ。小僧の撓はよくわからない子ですしね(笑)。
―― シリーズを振り返ってみて、最初の構想から何か変わったことはありますか。
 僕は最初に決めたまんま全部書いちゃうので、途中で話をいじって変えることは通常あまりないです。だから最初に考えた通りではあるんですが……間が空くと忘れちゃうこともある(笑)。本来甘酒屋は死んでたような気もしますね。作者の肚づもりとしては、もっと夏目漱石のような軽妙な感じにしたかったな、という思いはありますね。最初のほうが少し硬いんですよね。『待宵』なんかは、憎まれ口をたたくじじいが出てきて、僕はそういうじいさんが大好きなので筆が滑ってる気もしますが。だから殺さなかったのか(笑)。
―― デビュー30周年にあたる本年は、〈巷説百物語〉シリーズが『了 おわりの巷説百物語』で完結しました。同作では妖怪を仕掛けに使うことが不可能な時代に入り、登場人物たちが一斉に退場して、活躍の場はもう物語の中だけになるだろう、と宣言して終わりました。弔堂が自分の役目を終えて消えるという本書の終わり方には同書と共通するものを感じます。
『鵼 ぬえの碑 いしぶみ』『了巷説百物語』『書楼弔堂 霜夜』は間を空けずにほぼ続けて書いていますから、どこか似てしまったのかもしれませんね。『了巷説百物語』も『霜夜』もやるべきことはやったからおしまい、という内容で湿っぽくはないのですが、これで最終回、はい、さよなら、と作者が肩の荷を下ろした感じは少し出てしまっているかも(笑)。

書楼弔堂 霜夜

京極夏彦

2024年11月26日発売

2,530円(税込)

四六判/520ページ

ISBN: 978-4-08-771876-8

古今東西の書物が集う墓場。

明治の終わり、消えゆくものたちの声が織りなす不滅の物語。

 

花も盛りの明治40年――高遠彬の紹介で、ひとりの男が書舗「弔堂」を訪れていた。

甲野昇。この名前に憶えがあるものはあるまい。故郷で居場所をなくし、なくしたまま逃げるように東京に出て、印刷造本改良会という会社で漫然と字を書いている。そんな青年である。

出版をめぐる事情は、この数十年で劇的に変わった。鉄道の発展により車内で読書が可能になり、黙読の習慣が生まれた。黙読の定着は読書の愉悦を深くし、読書人口を増やすことに貢献することとなる。本は商材となり、さらに読みやすくどんな文章にもなれる文字を必要とした。どのようにも活きられる文字――活字の誕生である。

そんな活字の種字を作らんと生きる、取り立てて個性もない名もなき男の物語。

夏目漱石、徳富蘇峰、金田一京助、牧野富太郎、そして過去シリーズの主人公も行きかうファン歓喜の最終巻。

残念ですがご所望のご本をお売りすることは出来ません――。

【目次】

探書拾玖 活字

探書廿  複製

探書廿壱 蒐集

探書廿弐 永世

探書廿参 黎明

探書廿肆 誕生

https://news.goo.ne.jp/article/shueisha/trend/shueisha-252289.html


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精神障害、家族の20年追う ドキュメンタリー映画「どうすればよかったか?」藤野監督と札学院大・二通氏対談

2024-12-07 | アイヌ民族関連

斉藤高広 会員限定記事

北海道新聞2024年12月6日 10:57

先行上映後、二通諭・札幌学院大名誉教授(右)と対談し、制作の意図を語る藤野知明監督

 札幌在住の映画監督藤野知明(58)が、統合失調症とみられる症状が現れた姉と、父母の対応を20年にわたり丹念に記録したドキュメンタリー映画「どうすればよかったか?」が14日、シアターキノで公開される。キノで11月27日に行われた先行上映で、藤野監督と札幌学院大の二通諭名誉教授(特別支援教育)が対談し、制作の動機や狙いを語り合った。

■姉の受診避けた両親/疑問感じ自ら撮影

 二通 家族のネガティブな状態を描いたセルフドキュメンタリーを作った原動力は。

 藤野 高校の時に姉の状態が変化して、両親の対応に納得がいかなくて、謎がいっぱいでした。自分が大学を卒業して本州への就職を決めたので、家の中が両親と姉だけになってしまい、記録が何も残らなくなる。会社を辞めて、映画学校を卒業し、2001年から撮影を始めました。とにかく記録に残したかった。将来、精神科の先生に診てもらうことになっても、今始まったことではなく、昔からあったと説明する際の記録になればと。2008年に姉が入院して、(治療の効果で)だいぶ話せるようになってから、人に伝えてもいいかなと思いました。

 二通 これまでに制作したアイヌの人々の先住権を深掘りしたドキュメンタリーと、全く関連性がないとは言えないと思います。

 藤野 (自分が)高校、大学の頃、姉の状況を両親がきちんとくみ取らず、学校に行くのも大変でした。夜中大きな声を出す姉が寝るまで起きていたのでいつも睡眠不足。成績が下がり、先生から「どうした」と聞かれ事情を説明すると、「姉さんが精神病なら、おまえもか」と言われたのがショックで。高校、大学の10年くらいは人に相談できず一番つらい時期でした。アイヌの方たちは何かを伝えたいと話してくれるのですが、同時に、どうせ聞いてもらえないだろうという気持ちもある。うちの家族よりもはるかに長い時間、もっと大変な人権侵害を受けてきた歴史を考えると、複雑な心境です。

 二通 監督が望む解決に至らなかったのは、ご両親が障壁になっていた?

 藤野 合理的な判断をする研究者で尊敬する両親がまさか姉を医療から遠ざける選択をしたのは、やはり理解できなかった。医者ではない僕が見ても、やはり姉の行動を「何でもない」とは思えなかった。最後の場面で父に三つ質問しました。「(症状が出始めた)1983年当時は成果の上がる治療法がなかったのか」「入院患者への虐待が心配だったのか」には、いずれも「そうではない」と答え、「病気を恥じたのか」との問いには「ママがそうだった」と。(両親が自宅でやっていた)研究でも父の方が主導権を持ち、母も父の壁を越えられないという言い方をしていたので、父が決めたと思う。最初の入院の時にすぐ退院させたのも父でしたし。

・・・・・・・

 <略歴>ふじの・ともあき 1966年、札幌生まれ、北大農学部を7年かけて卒業。横浜の住宅メーカーに2年勤務した後、2012年、札幌に戻り、13年に「動画工房ぞうしま」を設立。主にマイノリティーに対する人権侵害をテーマに映像を制作している。主な作品は「八十五年ぶりの帰還 アイヌ遺骨 杵臼コタンへ」(17年)、「カムイチェプ サケ漁と先住権」(20年)ほか。

 ※「カムイチェプ」の「プ」は小さい字

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1097387/


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北の妖怪展 10日から開催

2024-12-07 | アイヌ民族関連

石田美穂子 会員限定記事

北海道新聞2024年12月6日 10:35

21年の様子。薄暗い会場を作品を照らしながら歩く来場者

【中央区】古今東西、さまざまな妖怪をモチーフとした作品を楽しめるグループ展「北の妖怪展」が、10日から6日間、ギャラリー大通美術館(札幌市中央区大通西5)で開催されます。札幌市内を中心に、道内外から集まった32人のアーティストによるイラストや日本画、立体造形など60作品以上が並びます。

 今年で9回目。2022年からの2年間はコロナ下で休んだため、3年ぶりの開催です。妖怪やお化けといえば「夏」を連想しがちですが、代表の猫宮麿(ねこみやまろ)さん(江別市)はこの時季の開催について「皆さんがよく知る雪女のほか、つらら女などもいますし、妖怪は季節を問いません」と話します。

 展示会では道内の妖怪伝説も紹介。猫宮さんがこれまで独自に調べてきた、さまざまな伝説をマップに記した「北海道怪異妖怪図」を展示します。「あまり縁がないと思われがちですが、北海道は、アイヌ文化をはじめとする特有の妖怪や、開拓民が道外から運んできた妖怪が混在するおもしろい土地。それを多くの人に知ってもらい、関心を深めてほしいですね」

 幼い頃から、不思議な話や妖怪に興味を持っていたという猫宮さん。・・・・

・・・・

 15日まで。午前10時~午後7時(最終日午後5時まで)。入場無料。問い合わせは、メールunei.kitanoyoukaiten@gmail.comへ。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1097371


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[フォトレポート]むかわ町永安寺の 柳葉魚(ししゃも)観音菩薩像

2024-12-07 | アイヌ民族関連

かわたびほっかいどう2024.12.06

シシャモ資源の回復を願って、むかわ町永安寺に柳葉魚(ししゃも)観音菩薩像が建てられたことを報道で知ったので現地へ行ってきました。(写真撮影と公開については永安寺さんの許可をいただいています。)

境内を進んで行くと真新しい観音像が目に入りました。観音様の右手にはフクロウ、左手にはシシャモがいっぱい入ったカゴを持っています。少し重そうです。
永安寺の資料によると、魚藍(ぎょらん)という魚を入れるカゴを持った「魚介豊漁」などに御利益のある魚藍観音菩薩がモデルとのことです。

では、右手に乗ったフクロウは?
それは、アイヌ民族のシシャモ伝説に関係がありました。鵡川漁業協同組合のホームページによると、昔アイヌの人たちが飢えに苦しんでいるときに、カンナカムイの呼びかけでフクロウの女神が柳の枝を杖にして魂を背負って駆けつけ、神々がその柳の葉に命を与えシシヤモとして鵡川に流したことで人々は飢えから救われたということです。柳葉魚観音像の背後には柳の木が植樹されていました。
仏教の教えとアイヌ民族に伝わる伝説が具現化された観音様なのですね。

観音像を見たあと、参道をはさんで反対側にある「八王子千人同心移住隊士市川彦太夫墓石」にお参りしました。なぜ永安寺にこの墓石があるのか?ふと思ったこのときに時の扉を押してしまいました。いつかこの続きを・・・

https://kawatabi-hokkaido.com/2024/12/06/30214/


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土地につながる 作家・佐々木譲

2024-12-07 | アイヌ民族関連

日本経済新聞 2024年12月6日 14:00 [会員限定記事]

仕事場のある土地で「えぞ鹿」をキーワードにしたイベントがあった。『えぞ鹿フェスティバル』だ。今年で5回目。

一時期は害獣としての印象のほうが強かったえぞ鹿だが、当地北海道東部では、伝わってきた食文化の中心にあるもののひとつがえぞ鹿だ(もう一方にサケがある)。アイヌのひとたちの食文化に、この地方に入植した和人たちが同化した、とも言えるのだ。鹿はそのことの象徴だ。

最近はようやく全国的にも、鹿肉を積...

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残り419文字

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD263RR0W4A121C2000000/


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さっぽろ雪まつりでJALが連携 プレミストドームで新イベントへ「コンテンツが集結するものになる」グルメやアート、スポーツまで

2024-12-07 | アイヌ民族関連

北海道放送 2024/12/06

2か月後にせまる来年のさっぽろ雪まつりに、新たなイベントが誕生します。

ひとやく買うのは、あの航空会社です。

8月に名称に変わり、6日新たな看板がお目見えした大和ハウスプレミストドーム。

2025年の雪まつりでは、新たな関連イベントが開かれます。

その名も、「JALさっぽろスノースポーツパーク2025」。

6日、札幌市と日本航空は連携協定を結び、観光力の促進を目指し「JALフェスSAPPORO」の冠で様々なイベントを開催していくことを発表しました。

その第一弾が、スノースポーツパークです。

札幌市 秋元克広市長

「雪とともにスポーツやグルメ、アートを楽しんでもらえる、体験してもらえるコンテンツが集結するものになる」

ドームの外では、パラスポーツの体験やクロスカントリースキーの競技大会を開催。

ドーム内でもスポーツ大会や、水墨画やアイヌ文化などのカルチャーを楽しめます。

また、北海道内各地の鍋料理を一堂に集め、ナンバーワンを決めるグランプリも行います。

さらに屋外には1000個以上のスノーキャンドルを並べ、夜まで楽しめるイベント会場を目指します。

「JALさっぽろスノースポーツパーク2025」は、さっぽろ雪まつり期間中の2025年2月7日から9日までの3日間、大和ハウスプレミストドームで開かれます。

https://www.msn.com/ja-jp/money/other/さっぽろ雪まつりでjalが連携-プレミストドームで新イベントへ-コンテンツが集結するものになる-グルメやアート-スポーツまで/ar-AA1voJdf?ocid=BingNewsVerp


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<むかわ>柳葉魚観音菩薩像を建立した住職 石崎紀彦(きげん)さん(50)

2024-12-06 | アイヌ民族関連

松本悌一 有料記事

北海道新聞2024年12月5日 11:14

 「柳葉魚(ししゃも)観音菩薩像」を建立した永安寺の住職。むかわ町の町魚のシシャモは資源減少で2年連続休漁となっている中、「シシャモに戻って来てほしい」との願いを込めた。

 純白の像は高さ約3・2メートル、重さ約2トン。アイヌ民族の伝説を基に、像は右手に柳の葉をくわえたフクロウを、左手には籠いっぱいのシシャモを持つ。像を見た時、「特にお顔がきれい。目も優しい。作って良かったと思いました」と感じたという。

 ・・・・・・

 

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1096886/


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小説「札幌誕生」執筆の動機は 門井慶喜さん講演会詳報

2024-12-06 | アイヌ民族関連

佐々木学 会員限定記事

北海道新聞2024年12月5日 10:04(12月5日 11:33更新)

 近代都市・札幌の成り立ちを五つの物語から描いた小説「札幌誕生」を北海道新聞朝刊に連載した直木賞作家門井慶喜さん(53)が、北海道新聞社の新しい本社ビル開業を記念して11月30日、札幌市中央区の同社で講演しました。作品に込めた思いや創作秘話など講演内容を詳報します。

 かどい・よしのぶ 1971年、群馬県生まれ。同志社大卒。2003年「キッドナッパーズ」でオール読物推理小説新人賞を受賞してデビュー。16年「マジカル・ヒストリー・ツアー」で日本推理作家協会賞、18年「銀河鉄道の父」で直木賞を受賞した。

■発端は石狩川の話だった

 車を買うと「新車のにおい」がしますが、いいものですね。単に新しい製品のにおいではなく、この車を運転してどこへ行こう、誰を乗せようなど、膨らむ想像を含むにおいなのでしょう。この建物もそんなにおいがします。新しいだけではなく、いろいろなことが、ここから始まっていく。そんな記念の講演に呼んでいただき、ありがたく思います。

 最近まで北海道新聞の紙面をお借りして足かけ1年、「札幌誕生」を連載しました。新聞三社連合(北海道新聞、東京・中日新聞、西日本新聞)から執筆のお話をいただいた時には「テーマはお任せします」と言われました。特に北海道や名古屋について書いてほしいというような縛りはありませんでした。

 最初から札幌の話ではなく、ネタ帳を見直したら、石狩川の話があったんです。曲がって流れる蛇行河川の石狩川を、捷水路(しょうすいろ)、英語で言うショートカットの工事をして直線にしたと。このことを書きたかったのは、もともと土木が好きだからです。

 私の小説「家康、江戸を建てる」も利根川の話を書きたかったのです。秀吉が家康に関東へ行けと命じた時、広大な関東平野を流れる利根川は緩やかで、江戸は湿地帯でした。そこに人が住めるように、現在の茨城県の方向へ川の流れを曲げる「東遷」をしました。この利根川東遷を書いたのがこの小説です。

 私は歴史小説を主に書いていますが、偉大な先人に司馬遼太郎がいます。「関ヶ原」「坂の上の雲」など、戦争を壮大なスケールで書いて成功しました。司馬遼太郎自身も戦争体験があり、活躍した昭和30年代から50年代ごろにかけては戦争を経験した人も多かった。 

 ところが私は戦後世代。先人が戦争についていろいろ書いているので、私の世代ならではのスペクタクルを探して見つけたのが、人間の土地のあり方や地勢図が変わる土木でした。敵と戦うわけではないけれど、川が暴れたり、工事で人が亡くなったりすることがあり、人命に関わる点では戦争と同じ。そのため、興味や関心を持ちました。

 石狩川のショートカットだけでも面白い題材ですが、近くにある札幌は何もないところから近代的土木技術だけで成立した街。土木の観点から見ると、これほどのスペクタクルはない。

■どこにも当てはまらぬ街

・・・・・・・

 「札幌誕生」は来年4月、河出書房新社から刊行予定。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1096540/


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国分北海道、アイヌ文化の魅力を発信する「イワシのつみれ入りオハウ」、 「シラリのベイクドケーキ」を発売

2024-12-06 | アイヌ民族関連

国分グループ 2024年12月05日

アイヌ伝統料理をアレンジして商品化!
国分北海道、アイヌ文化の魅力を発信する「イワシのつみれ入りオハウ」、
「シラリのベイクドケーキ」を発売

国分北海道株式会社〔本社:北海道札幌市中央区、代表取締役社長執行役員:諏訪勝巳〕は、北海道がアイヌ伝統料理の普及を目的に実施する「アイヌ文化魅力発信事業」を受託する株式会社ジェイアール東日本企画〔本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:赤石良治〕と共同開発した「イワシのつみれ入りオハウ」「シラリのベイクドケーキ」を発売いたします。

開発背景

国分北海道株式会社は、北海道がアイヌ伝統料理の普及を目的に実施する「アイヌ文化魅力発信事業」を受託する株式会社ジェイアール東日本企画とともに、アイヌ伝統料理を現代風にアレンジした2商品の開発を行いました。自然と共生し、自然から得た食材を無駄なく調理するという、現代のサステナブルな社会につながる世界観で作られています。
老若男女を問わず幅広い世代にアイヌの食文化の魅力を発信することで、アイヌ文化の振興と地域の活性化を目指してまいります。

商品特長

イワシのつみれ入りオハウ

アイヌ語で、具たっぷりの「汁」を意味するオハウ。イワシのつみれと食べやすいサイズにカットした大根、人参、きのこ類を、塩と昆布などでシンプルに味付けしました。具材の食感と体に優しい味わいをお楽しみいただけます。

シラリのベイクドケーキ

アイヌ語で、シラリは、神様への供物として重要な役割を果たしていたトノト(酒)を濾してザルに残る「酒粕」のこと。酒粕を原料として使用した食べやすい一口のベイクドケーキで、大人向けのスイーツとしてお楽しみいただける商品です。酒粕のほんのりとした香りと、優しい甘さを口いっぱいに感じられます。

商品概要

イワシのつみれ入りオハウ

内容量

195g

参考売価

北海道内 500円(税別)

賞味期間

36か月

シラリのベイクドケーキ

内容量

208g(5個)

参考売価

北海道内 700円(税別)

賞味期間

100日

発売日

2024年12月13日 (金)

主な販売先

北海道内観光地売店、道の駅、土産物店、量販店、北海道外アンテナショップなど

https://www.kokubu.co.jp/news/2024/detail/1205150000.html


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アイヌ民族、海外評価 国際観光映像祭2作品が部門1位【釧路市】

2024-12-06 | アイヌ民族関連

釧路新聞 2024年12月5日 木曜日

 釧路市阿寒湖温泉地区のアイヌ民族の暮らしを通じた文化、歴史を描いた観光ドキュメンタリー「Ainu Echoes(邦題・阿寒湖見聞録)」(高嶋浩監督)が、スペインの国際観光映像祭のドキュメンタリー部門...

この記事は【会員限定】です。

https://kushironews.jp/2024/12/05/555503/


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雄大な自然で育まれたアイヌの生活が息づく。うるし漫画家の堀道広さんが語る、北海道・阿寒湖。

2024-12-06 | アイヌ民族関連

&Premium.jp12/5(木)11:00

繰り返し訪れているからこそ知っている、季節によって変わりゆく景色。いつも変わらないあの店、必ず買って帰るお土産、ふだんの町並み。旅好きのあの人が語る、何度も足を運んでいる町とその魅力とは。

アイヌコタンで、アイヌの人々に畏敬の念を抱く。

忘れた頃にまた見たくなるフッタレチュイ(黒髪の踊り)は神々しく、厳かな気持ちになる。

阿寒湖には、夏、秋、冬と、1年間で3回行くという濃い体験をしました。冬はマイナス20℃にも届かんばかりの寒さ。湖が凍っているからワカサギ釣りもできます。『奈辺久』のワカサギ天丼はめちゃくちゃおいしかった。「カムイルミナ」は、阿寒湖の森の中をナイトウォークするアトラクション。光や音を出す杖を持って森を歩くとイルミネーションが出現してアイヌの物語が展開していくという、エンタメ調が強めでとても観光向けなんですけど、これにまんまとハメられて、すごく楽しい。「アイヌコタン」の『阿寒湖アイヌシアターイコロ』には、アイヌ古式舞踊と、現代風に演出した演目があるのですが、ストーリー性があり、アイヌの精神性が理解しやすく工夫されているんです。『民芸喫茶ポロンノ』は界隈で貴重な居酒屋だから、滞在中何度も行くことになります。鹿や鮭をはじめ、いろいろなアイヌ料理が食べられます。延べ3週間ほども滞在したので、アイヌの人たちに対して、遠方の親戚のような愛着が勝手に湧いています。自分たちにすごく誇りをもっていて、結束が固くて、羨ましくなってしまう。土産物屋『日川民芸店』の方とは顔馴染みになり、家に代々伝わる酒盃と同じものを作ってほしいと頼まれてしまいました。次に阿寒湖に行くのは、酒盃が完成したときですね。

北海道/阿寒湖
Akanko_Hokkaido

北海道東部に位置する阿寒摩周国立公園の阿寒湖周辺一帯。深い森に擁された湖畔には道内有数のアイヌコタン(集落)がある。東京から釧路空港まで約1時間45分、阿寒湖まで車で約1時間。

堀 道広 うるし漫画家 Michihiro Hori

うるしと漫画に特化して活動。「金継ぎ部」主宰。『COMIC-OGYAA
A!!』で「ふにゃふにゃ一揆」連載中。『うるしと漫画とワタシ』(駒草出版)、『金継ぎおじさん』(マガジンハウス)など著書多数。

illustration : Naoya Sanuki text : Shoko Matsumoto

https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/andpremium/trend/andpremium-134843


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JR札幌駅のイランカラプテ像 道新幹線工事で移設 アイヌ民族博物館 エントランスロビー

2024-12-06 | アイヌ民族関連

苫小牧民報2024/12/5配信

 白老町の民族共生象徴空間(ウポポイ)中核施設・国立アイヌ民族博物館(佐々木史郎館長)のエントランスロビーに3日、木彫家藤戸竹喜氏(1934~2018年)ら7人によるイランカラプテ像が設置された。JR札幌駅西口コンコースに常設されていたが、…

この続き:274文字

ここから先の閲覧は有料です。

https://www.tomamin.co.jp/article/news/area2/156627/


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