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各地のアイヌ、先住権で連帯 サケ捕獲など具体的な権利の獲得を求める

2020-09-30 | アイヌ民族関連
毎日新聞2020年9月29日 12時55分

紋別アイヌ協会主催のサケを迎える儀式に各地から駆けつけたアイヌの人びと=北海道紋別市で、山下智恵撮影
 組織の枠や地域を超え、各地のアイヌが連帯を強めている。根底には、2019年5月施行のアイヌ施策推進法(アイヌ新法)で明記されなかった先住権の問題がある。河川でのサケ捕獲権など具体的な権利の獲得を求め、横のつながりが広がりつつある。【山下智恵】
 「アイヌで連帯していくことが必要だ」。9月5日、北海道紋別市のアイヌ団体「紋別アイヌ協会」が同市内で開いた行事で、浦幌町のアイヌ団体「ラポロアイヌネイション」の長根弘喜会長(35)が言った。
 この日は、紋別市内を流れる藻別川河口付近でサケの遡上(そじょう)に感謝する伝統儀式「カムイチェプノミ」が行われ、民族衣装をまとった約30人が集まった。
 紋別アイヌ協会の畠山敏会長(79)は昨年9月、サケ捕獲は明治政府のアイヌ同化政策以来奪われた権利と主張し、道に申請せずサケを捕獲したことで道内水面漁業調整規則違反などの疑いで書類送検され、不起訴となった。この日、先住権を求める意思をつなごうと、札幌市、平取町、浦幌町のほか、東京都や神奈川県からもアイヌが駆けつけた。
 畠山会長は体調を崩し入院中のため、藻別川ではサケを捕獲せず、ラポロアイヌネイションが提供したサケを祭壇にささげた。同団体は8月、地元の川で生活のためにサケを捕獲することは「先住民族の権利に関する国連宣言」が認める先住権に当たるとして、サケ漁を禁じる法や道規則が適用されないことの確認を国と道に求め提訴している。
 長根会長は「裁判と無許可捕獲、畠山会長と方法は違っても先住権を求める気持ちは同じ。アイヌで連帯していくことが今後必要だ」と語った。
 先住権は日本も賛成し、07年に採択された「先住民族の権利に関する国連宣言」に明記されている。しかし、日本政府は先住権を有するアイヌの集団は存在しないとの立場で、アイヌ新法ではアイヌを「先住民族」と明記する一方、先住権には触れていない。
 儀式後、先住権について話し合う集会「ウコイタク(アイヌ語で『共に語ろう』)」が開かれた。首都圏のアイヌで文化継承に取り組む古布絵(こふえ)作家の宇梶静江さん(87)は「(アイヌは)狩猟をして成就したときに歌があって踊り、神と共にある。先祖のなりわいを取り戻さなければ」と話した。
 平取町二風谷の貝澤耕一さん(73)は宇梶さんらと共に、畠山会長の行動を支持し権利回復に向けた活動を行う「アイヌ(=ひと)の権利をめざす会」を立ち上げ、署名活動を展開。「アイヌは少人数で狩りをする狩猟民族だったためか、これまであまり地域を超えた連携がなかった。先住権を主張する各地のアイヌの連携を進め、大きな流れにしていきたい」と語った。
 相模原市から参加した島田あけみさん(64)も「先祖を語るために権利を主張し、強くならなければ」と話した。
ことば「アイヌ施策推進法(アイヌ新法)」
 2019年5月に施行された「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」。「全ての国民が相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現」を目的に、アイヌを理由とした差別の禁止などを明記し、サケの捕獲事業が円滑に実施されるよう適切な配慮を自治体に求めている。ただ、先住民族が持つ資源や土地の権利である先住権には触れていない。
https://mainichi.jp/articles/20200929/k00/00m/040/097000c

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アート展で再出発 アイヌ発信 ハポネタイ【東京・清水】

2020-09-30 | アイヌ民族関連
十勝毎日新聞 2020.09.29 
 清水町旭山の森が拠点のアイヌ文化発信プロジェクト「ハポネタイ」は28日から都内でアート展を開き、7年ぶりに活動を再開した。今後はアイヌの伝統的住居「チセ」作りの体験を提供する予定で、プロジェクトを進める帯広市出身の惠原詩乃さん(都内在住)は「アイヌ文化を通し、教育や福祉に関われる場にしたい」と構想を語る。

「ハポネタイ」の活動を再開し、都内でアート展を開く惠原さん(左)。右はsayoさん
 ハポネタイはアイヌ語で「母なる森」の意味。惠原さんの母るみ子さんが2006年に清水町・剣山の麓に約5ヘクタールの森を取得し、拠点を設けた。惠原さんと共に09年から、アイヌ関連のアート展やライブ、チセ作りなどを実施。13年で活動を休止し、拠点は売却する方針だった。昨年、清水町が活用に関心を示したことをきっかけに自分の気持ちと向き合った惠原さんは「拠点を残し、やりたいことに取り組みたい」と活動再開を決意した。
 拠点での活動再開は来年からの予定で、野生動物が多く、断水時には雪を溶かして使うこともある不便な環境を生かす。木材の重さを実感でき、木の皮をゆがき、ひもにするなど、先人の知恵を体験できるチセ作り体験を活動の中心に据える。「都会とはまったく違う体験。心のリセットができ、自然に生かされていると感じる。アイヌ文化や自然体験を基に自分と向き合うことで、今後の人生に生かせる要素がある」(惠原さん)と教育的効果を期待する。チセは数棟作り、村のようなコミュニティースペースを整備する計画。
 そのほか、アイヌや障害者アートの展示、ポストコロナを見据えたアイヌ語やアイヌ舞踊のオンラインワークショップも展開する。惠原さんは「清水町や地元の人と連携し、持続可能なハポネタイにしてきたい」と話す。惠原さんはアイヌとして踊りや歌の披露、講演会などでアイヌ文化を発信している。
 アート展「ハポネタイとアイヌアート展」は、都内中央区のギャラリーモーツァルトで10月3日まで。野外ライブやチセ作り、集いの無事を神に祈る伝統儀式「カムイノミ」などハポネタイの軌跡を写真で紹介。ハポネタイのロゴを制作したイラストレーターsayoさんの作品も展示している。ハポネタイの問い合わせは惠原さん(unukaran@gmail.com)へ。
http://www.hokkaido-nl.jp/article/19050

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きょうの潮流

2020-09-30 | アイヌ民族関連
しんぶん赤旗 2020年9月29日(火)
 うねる渦巻き、光る目のようなひし形、植物のトゲや新芽を表す曲線と鋭角、魚のうろこ状の精緻な連なり。衣服や帯、木工芸に施されたアイヌ文様は、大自然と共に生きる日常の中から生み出されたことがわかります▼東京・駒場の日本民芸館で開催中の「アイヌの美しき手仕事」展に出かけました。同館の創設者で思想家・美学者の柳宗悦(やなぎ・むねよし=1889~1961年)は、開館5年目の1941年にすでに「アイヌ工芸文化展」を開いています▼「なぜアイヌにあんなにも美しく物を作る力があるのであろうか。今も本能がそこなわれずに、美を創り出す働きがあるのであろうか。なぜ彼等(かれら)の作るものに誤謬(ごびゅう)が少ないのであろうか。どうして不誠実なものがないのであろうか」(「アイヌへの見方」)▼柳は「アイヌ人に送る書」でも、民族固有の文化を認めることの大切さを述べ、その文化の持つ美への感動が互いの尊敬と理解を深めるとして、国家による民族差別と同化政策を批判しました▼それから約80年。2019年、アイヌ民族を「先住民族」と明記したアイヌ施策推進法が成立し、さらに今、先祖代々暮らしてきた土地での狩猟や漁労、採取など資源に対する権利、伝統文化を維持し発展させる権利、自己決定権や自治権等を含む「先住権」を求める機運が高まっています▼展示の映像で知った竹製の口琴・ムックリの音色が忘れられません。木々のさざめき、川の流れ、風の音、キツネの鳴き声、遠い熊の咆哮(ほうこう)まで聞こえてくるようでした。
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik20/2020-09-29/2020092901_06_0.html

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アミ族男性「私は中国人」 原住民委「中国政府に利用されるな」/台湾

2020-09-30 | 先住民族関連
中央フォーカス台湾 2020/09/29 11:54
アモイ開催の海峡フォーラムで「私は中国人」と発言したアミ族出身の男性=中新社提供
(台北、花蓮中央社)台湾原住民(先住民)アミ族出身の男性が中国・アモイで先日開かれた「第12回海峡フォーラム」で「私は中国人」と発言していたと一部メディアが報じたのを受け、原住民族委員会は28日、報道資料を通じ、「中国政府に利用され、台湾への統一戦線の見本になるのはやめよ」と呼び掛けた。
中国メディア「今日海峡」は20日、フェイスブックで海峡フォーラムの映像を公開し、東部・花蓮出身のアミ族の青年が「私は誇り高き中国人」と発言したと報じた。
同委は報道資料で、「原住民族は炎黄子孫ではなく、中華民族ではない。決して同文同源ではない」と主張した。
同委のイチャン・パルー主任委員は28日、取材に対し、同委は中国大陸との交流も含め、国際交流には反対しないとしつつ、自身が中華民国国民であることをはっきり認識する必要があると言及。個人の言論の自由やアイデンティティーは尊重するものの、個人の名義で民族全体を代表することは我慢ならないとし、男性の発言は「非常に不適切」だと非難した。
取材に応じた男性の父親によれば、男性は台北生まれで、大学卒業後に香港に渡り、その後、中国大陸で働いているという。
(張雄風、李先鳳/編集:名切千絵)
http://japan.cna.com.tw/news/asoc/202009290001.aspx

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道の駅ウトナイ湖 手作りマスク種類豊富、アイヌ文様のデザインも

2020-09-30 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 2020/9/29配信
 新型コロナウイルスの感染拡大で、日常生活に定着したマスク。苫小牧市植苗の道の駅ウトナイ湖では、市内のハンドメード作家が手作りした布マスクが人気だ。色や柄、サイズもさまざま。シックな柄からカラフルなものまで品数も豊富で、お気に入りの商品を選…
この続き:437文字
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https://www.tomamin.co.jp/article/news/main/30191/

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アニメ「ゴールデンカムイ」1期&2期を3日間限定で全話無料配信、オーコメ版も

2020-09-30 | アイヌ民族関連
コミックナタリー 9/29(火) 18:00
野田サトル原作によるTVアニメ「ゴールデンカムイ」第1期および第2期の全話とそのオーディオコメンタリー版が、10月2日24時から5日22時59分までFODで無料配信される。
TVアニメ「ゴールデンカムイ」第3期が10月5日より放送されることを記念したこの企画。オーディオコメンタリーには杉元佐一役の小林親弘、アシリパ役の白石晴香をはじめとしたキャストや、第3期でも監督を務める難波日登志らスタッフが出演している。
さらに小林たちキャスト8人の直筆サインが入ったB2サイズの「豪華金箔仕様!第三期キービジュアル第1弾ポスター」を、抽選で3名にプレゼントするTwitterキャンペーンがスタート。10月5日22時59分までの期間中にアニメの公式Twitterアカウント(@kamuy_anime)をフォローのうえ、所定のキャンペーンツイートをリツイートすると応募が完了する。
「ゴールデンカムイ」はゴールドラッシュに湧いた明治後期の北海道を舞台に、アイヌが遺した莫大な埋蔵金を狙う、元軍人の“不死身の杉元”と、アイヌの少女・アシリパを軸に描く冒険活劇。第3期では、キロランケと尾形百之助によって樺太に連れ去られたアシリパと、彼女との再会を目指す杉元それぞれの動向を描く“樺太編”が開幕する。
■ TVアニメ「ゴールデンカムイ」第3期
□ 放送情報
TOKYO MX:2020年10月5日(月)より毎週月曜23:00~
読売テレビ:2020年10月5日(月)より毎週月曜25:59~
札幌テレビ:2020年10月5日(月)より毎週月曜25:44~
BS11:2020年10月5日(月)より毎週月曜23:00~
時代劇専門チャンネル:2020年10月10日(土)より毎週土曜25:00~
□ 配信情報
FOD:2020年10月5日(月)より毎週月曜23:00~独占配信
□ スタッフ
原作:野田サトル(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
監督:難波日登志
シリーズ構成:高木登
キャラクターデザイン:大貫健一
音楽:末廣健一郎
アニメーション制作:ジェノスタジオ
□ キャスト
杉元佐一:小林親弘
アシリパ:白石晴香
白石由竹:伊藤健太郎
鶴見中尉:大塚芳忠
土方歳三:中田譲治
尾形百之助:津田健次郎
谷垣源次郎:細谷佳正
牛山辰馬:乃村健次
永倉新八:菅生隆之
家永カノ:大原さやか
キロランケ:てらそままさき
インカラマッ:能登麻美子
二階堂浩平:杉田智和
月島軍曹:竹本英史
鯉登少尉:小西克幸
※アシリパのリは小文字が正式表記。
※インカラマッのラは小文字が正式表記。
(c)野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
https://news.yahoo.co.jp/articles/8f5916988731c1fb9632a252d5e7793876c99e78

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東大のアイヌ遺骨返還へ 新ひだか 政府指針に基づき初

2020-09-29 | アイヌ民族関連
北海道新聞 09/28 23:32
 【新ひだか】日高管内新ひだか町三石地区の三石アイヌ協会(幌村司会長)は28日、東大が保管するアイヌ民族の遺骨のうち同地区で出土した1体について、10月4日に東大から返還を受けることが決まったと発表した。文部科学省によると、身元不明の遺骨でも出土地のアイヌ民族団体に返還できる手順を定めた、2018年策定の政府指針に基づく初めての返還例となる。
 返還される遺骨は身元不明だが、国は明治期に研究目的で同地区の墓地から持ち去られたとしている。同協会は10月4日に現地で東大職員から遺骨を受け取り、カムイノミ(神への祈り)を行って納骨堂に納める。
 政府は従来、身元が分かる遺骨は遺族に返し、不明なものは「民族共生象徴空間(ウポポイ)」(胆振管内白老町)に集約する方針だった。しかし、身元が分かる遺骨は少なく、各地のアイヌ民族団体などによる提訴と和解によって返還が実現したことから方針転換。指針をつくり、大学が保管する遺骨をアイヌ民族団体に返還できるようにし、出土地など各遺骨の情報を公開した上で、昨年4~10月に各団体から返還申請を受け付けた。
 ただ手続きには、当該団体から埋葬・慰霊の規模などを記した申請書類の提出を受け、団体が遺骨を継続的に維持管理できるかなどを第三者委員会の意見を踏まえ確認する必要もある。
 文科省によると、返還申請の対象となった遺骨は三石と日高管内平取、日高両町、紋別市の計42体で、返還が決まったのは三石が初めて。同協会関係者は「三石は遺骨が1体で相手が東大だけだったため早く進んだ」と見る。
 文科省は「アイヌ民族の人々による尊厳ある慰霊の実現が図られるよう引き続き対応したい」としている。(横田望、大能伸悟)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/464981

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ウポポイ 博物館のライブラリ開放始まる 資料1万5千点

2020-09-29 | アイヌ民族関連
北海道新聞 09/28 20:39
 【白老】胆振管内白老町のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の中核施設国立アイヌ民族博物館は、9月から、新型コロナウイルス感染対策のため開業当初から一般の利用を取りやめていたライブラリ(図書室)の開放を始めた。
 ライブラリは約70平方メートルで、アイヌ民族や世界の先住民族についての資料約1万5千点があり、自由に閲覧できる。アイヌ文化に関する質問や蔵書検索の相談も受け付ける。蔵書は国立アイヌ民族博物館ホームページ(HP)からも検索できる。貸し出しは不可。
 開室時間は午前9時~午後5時。当面はコロナ対策のため、同時に入室できるのは10人程度まで。博物館見学は事前予約が必要で、HPから予約できる。(斎藤佑樹)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/464931

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清水の森拠点のアイヌ民族プロジェクト「ハポネタイ」が再始動 東京で作品展

2020-09-29 | アイヌ民族関連
北海道新聞 09/28 17:53
「今後は清水の森での活動も本格化させたい」と話すハポネタイの恵原詩乃さん(富田茂樹撮影)=28日、東京都中央区
 十勝管内清水町の森を拠点にアイヌ芸術祭を開いてきた首都圏在住のアイヌ民族らによるプロジェクト「ハポネタイ」が、7年ぶりに再始動した。帯広出身の前代表の思いを東京在住の娘が引き継いだ。活動再開の第一歩として、都内で28日、これまでの活動を写真などで振り返る作品展が始まった。新型コロナウイルスの感染収束後には清水町での活動も再開させる。
 ハポネタイはアイヌ語で「母なる森」の意味。差別や貧困を経験した帯広出身のアイヌ民族、恵原るみ子さん(68)=埼玉県=が2006年、「アイヌであることを喜び、表現する場を故郷に残したい」と購入した清水町旭山の森をこう名付けた。長女詩乃(うたえ)さん=東京都=らと同名のプロジェクトを立ち上げ、09年から毎年秋に彫刻やイラスト、短歌などアイヌ民族などの作品を集めた芸術祭を開いてきた。
 るみ子さんの体調不良や活動資金不足のため、13年を最後に活動を休止。詩乃さんは森の売却も検討したが、森の購入費用を捻出するために働きづめだった母の姿が頭をよぎった。昨年、清水町から今後の活動に協力の申し出があったことで「地元の方々と新しい活動に挑戦したい気持ちが高まった」と再開を決めた。
 コロナ禍で清水での活動が見通せないため、都内で作品展を企画。JR東京駅に近いギャラリーモーツァルト(中央区)で10月3日まで、過去の芸術祭の様子を撮影した写真やイラストを展示する。今後は清水で芸術祭や伝統的なチセ(家)作りの体験会などを開きたい考え。るみ子さんも再始動を喜んでいるという。
 アイヌ文化を巡っては近年、アイヌ民族の少女が活躍する漫画「ゴールデンカムイ」が人気。7月には胆振管内白老町にアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」が開業した。ハポネタイの活動を始めるまでアイヌ民族であることを「隠していた」という詩乃さんも時代の変化を感じている。「かつてはアイヌにマイナスの印象しかなかったが、自分を受け入れることは他者の理解につながると実感した。アイヌ文化の発信を通じ、個人の尊重や自然との共存の大切さを伝えていきたい」(野口洸)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/464852

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釧路にアイヌ文化伝承拠点 市が旧除雪施設取得へ 期待の声高まる

2020-09-29 | アイヌ民族関連
北海道新聞 09/28 14:42
 【阿寒湖温泉】釧路市がアイヌ文化の伝承と技術継承の拠点として、釧路開建の旧阿寒湖温泉除雪ステーション(阿寒町阿寒湖温泉4)の取得を検討していると表明したことについて、地元のアイヌ民族団体などから期待の声が上がっている。市は木彫りや刺しゅうなどの技術を伝える場とする考えで、関係団体と協議し利活用策を具体化する。
 市は今月8日の市議会総務文教委員会で、検討状況を報告した。取得を検討しているのは同ステーションの土地(約1600平方メートル)や事務所棟、倉庫各1棟、車庫2棟(延べ床面積計約1300平方メートル)。北海道財務局は公的利用に限定して取得要望を10月29日まで受け付ける。随意契約で2021年度に売却する方針。同局によると、28日現在で取得の申し込みはない。
 市は事務所棟に織物室や木彫り室、ムックリ(口琴)製作室、アイヌ料理を作る調理室などを設け、車庫は大型の木彫りを製作する作業場、倉庫は木材や竹などの保管・乾燥場所とする計画を立てている。
 今年7月、阿寒アイヌ協会と釧路アイヌ協会は市に要望書を提出し、同ステーションにアイヌ文化の伝承や保存、技術の継承を目的とした「アート工房・伝承館」の整備や、担い手を育成する「技術向上支援員」の配置を求めていた。
 阿寒アイヌ協会の広野洋会長(55)は「アイヌ文化を活用した観光振興にもつながる」と期待。温泉で柔らかくした樹皮の繊維を使うアットゥシ織りや地元の食材で作るアイヌ料理の講習、丸木舟の製作など、観光客が体験したり見学できるプログラムについて市と協議する。
 阿寒アイヌ工芸協同組合の西田正男代表理事(74)も「後継者を育成する施設ができるのはうれしい。個人や団体の観光客にも、より幅広く対応できるようになる」と歓迎する。市はアイヌコタン周辺をアイヌ文化を体感できる「歴史文化交流ゾーン」と位置付けており、市阿寒湖アイヌ施策推進室は「アイヌ文化の情報発信の拠点施設にしたい」と話す。(熊谷知喜)
◆「アットゥシ」の「シ」は小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/464768

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函館でアイヌ文様の刺しゅう教室

2020-09-29 | アイヌ民族関連
NHK 09月28日 12時31分
アイヌ文化に親しんでもらおうと、アイヌの伝統文様の刺しゅうを作る教室が函館市で開かれています。
この教室はアイヌ文化などの資料を展示している函館市の北方民族資料館が開き、会場には地元の主婦など10人が集まりました。
教室では、アイヌで神とされるフクロウをモチーフとした「モレウ」と呼ばれる渦巻き状の文様や、魔除けの意味がありとげの文様の「アイウシ」と呼ばれるデザインの刺しゅう作りに挑戦しました。
参加した人たちは講師から伝統の刺しゅうの技法を教わったあと、ハンカチに一針一針丁寧に糸を縫い付けていました。
参加した函館市の50代の女性は「先日ウポポイを訪れ、アイヌ文様に挑戦してみたくて来ました。手作りのマスクを作りたいです」と話していました。
講師を勤めた河岸麗子さんは「アイヌの文化に触れて楽しんでもらいたい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20200928/7000025139.html

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10「トイタ」 アイヌ民族の農耕とは

2020-09-29 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 2020/9/28配信
 イランカラプテ(こんにちは)。季節は実りの秋、食欲の秋を迎えました。アイヌ民族はかつて、さまざまな秋の恵みをカムイに感謝しながら、狩猟や漁労、採集で得ていたと想像する方も多いことでしょう。確かにそうではあるのですが、アイヌ民族の暮らしで忘…
この続き:814文字
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https://www.tomamin.co.jp/article/feature/chikisani/30062/

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「令和2年度アイヌ民工芸品展示販売業務」に係る一般競争入札

2020-09-29 | アイヌ民族関連
札幌市 2020年9月28日
告示文
本業務に係る一般競争入札については告示文(札幌市告示第5379号)(PDF:1,164KB)にて告示されています。
告示日
令和2年(2020年)9月28日(月曜日)
入札説明書
入札説明書(PDF:190KB)
仕様書(PDF:218KB)
入札説明書_別紙_契約条項(PDF:212KB)
入札説明書_別紙様式1_質問書(ワード:17KB)
入札説明書_別紙様式2_入札書(ワード:36KB)
入札説明書_別紙様式3_代理委任状(ワード:30KB)
入札説明書_別記(PDF:70KB)
入札説明書_別記_様式1(ワード:16KB)
質問期限
令和2年9月28日(月曜日)から令和2年9月30日(水曜日)まで
(入札説明書のとおり書面を提出すること)
入札日時及び場所
令和2年(2020年)10月5日(月曜日)10時00分
札幌市役所地下1階5号会議室
http://www.city.sapporo.jp/shohi/keiyaku/ippankyoso/tenjihanbai-2020.html

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伊藤詩織・大坂なおみ両氏選出で話題のTIME誌「世界で最も影響力のある100人」。他にも注目したい人たち

2020-09-29 | 先住民族関連
ハバ―ビジネス 9/28(月) 15:33
 米TIME誌が23日、「世界で最も影響力のある100人」を発表した。今年はジャーナリストの伊藤詩織とテニスの大坂なおみも選ばれ、早くも日本で話題となっている。もちろん彼女たちの功績も素晴らしいものであると筆者は思うが、今回はあえて日本のメディアではあまり報道されていない各国の「時の人」を紹介したいと思う。
“PIONEERS”部門
 PIONEERとは、日本語で「先駆者」という意味である。すなわち、何か時代の先駆けとなることを成し遂げた人々が選ばれる部門と言えよう。筆者が個人的に気になったのは、Tomi Adeyemi(トミ・アデイェミ)とChase Strangio(チェイス・ストランジオ)だ。二人が残した功績を紹介する。
●Tomi Adeyemi(トミ・アデイェミ)
 トミ・アデイェミはナイジェリア系アメリカ人の作家で、注目を集めている壮大なファンタジー「オリシャ戦記」シリーズの作者である。日本では今のところ「オリシャ戦記 血と骨の子」のみ翻訳されているが、ナイジェリアの神話と現代の世界を融合した斬新な本作はニューヨークタイムズのベストセラー小説にもなり、黒人版「ハリー・ポッター」「ナルニア国物語」シリーズとの呼び声も高い。
 コメントを寄せた俳優のジョン・ボイエガは、「この小説に出てくるキャラクターは非常に人間的な問題を抱えている。物語内での社会的な主張や、魔法と抑圧の描写は私のナイジェリア人としてのアイデンティティや文化に語りかけるものだった」と語る。また、トミ氏を「アイディアの神様」と表現し、彼女の映画業界への貢献についても触れている。
●Chase Strangio(チェイス・ストランジオ)
 チェイス・ストランジオはアメリカ自由人権協会の弁護士で、トランスジェンダーの権利活動家でもある。
 性的指向に基づく差別によって仕事を辞めさせられたゲイ男性とトランスジェンダーの女性が起こした裁判でチェイスは弁護団の一員を務め、今年6月には「セクシュアリティや性的指向によって従業員を差別するのは違憲である」という最高裁判所の判決を勝ち取った。
 俳優兼活動家のラバーン・コックスは、「チェイスは、法制度の混乱した矛盾と限界について明確に語り、同時に最も弱い人々を助けるために制度の力を行使している。現在、彼は史上最大のLGBTQ+の法的勝利に貢献した弁護士として称賛されている。彼が私の友達であることが誇らしい」とコメントした。
“ARTISTS”部門
 ARTISTS部門にはTHE WEEKENDやセレーナ・ゴメス、『パラサイト』でアカデミー賞を席巻したポン・ジュノ監督など日本でも人気のある著名人が選ばれたが、今回の記事ではHalsey(ホールジー)とYo-Yo Ma(ヨーヨー・マ)をピックアップしたい。
●Halsey(ホールジー)
 ホールジーはアメリカのシンガーソングライターであり、日本の音楽好きの間ではかなり有名な部類と言っても良いのではないだろうか。そんなホールジーはバイセクシュアルであることを公言しており、VOGUEのインタビューでは「流動性を許さないなんて、この社会がいかに多様なジェンダーを受容することに消極的かという証左です。男は強くあるべき、というようなトキシック・マスキュリニティ(有害な男性性)の問題は、個人に多大な影響を与えますし、男性が女性のようにふるまうことを否定する考えには、本当に心が痛みます」と語っており、性的指向やジェンダーにおいて自由な立場を表明している。
 今回コメントを寄せたのは「SUGA’s Interlude」や「Boy With Luv」でホールジーとコラボしてきたBTS。「ホールジーは驚くほど才能のあるアーティストであり、共に楽曲を作るにあたってすべてを誠実に捧げてくれる献身的なパートナーでもある。今後も彼女が世界になにをもたらすのか、見るのが楽しみだ」と語った。
●Yo-Yo Ma(ヨーヨー・マ)
 世界的なチェリストであるヨーヨー・マ。今回の選出にあたって彼の紹介文を書いたのは、日本でもお馴染みのスティーヴィー・ワンダーだ。
「並外れた芸術家であり、真の音楽の天才でもある以上に、ヨーヨーマは愛と生命の証である。彼の音楽は、民族、地理、政治、階級、ジャンルといったあらゆる領域を超えたやさしい理解に包まれている。
チェロを通して彼が奏でる音は、聞くこと、感じること、気遣うこと、行動することを私たちに教えてくれる。彼の音楽は私たちを安全な場所へと導いているのだ。(中略)今年は、COVID-19の大流行の中で私たちがこれまで以上に音楽を必要としていることを認識し、彼はハッシュタグ#SongsOfComfortをつけてSNSにビデオパフォーマンスを投稿し始め、他の人々にも参加するよう促した。間もなく、ハッシュタグには多くのアーティストの演奏が掲載された」
 Youtube上には、アメリカの公共ラジオ放送NPR(National Public Radio)が企画する「タイニー・デスク・(ホーム)・コンサート」にヨーヨー・マが出演し、クリス・シーリー、エドガー・メイヤー、ステュアート・ダンカンとそれぞれの自宅からリモート・セッションをした映像が公開されている。コロナウイルスが引き続き流行するこの殺伐とした世の中で、改めて音楽の素晴らしさを実感できるだろう。
“LEADERS”部門
 毎年各国首脳をはじめ、その年リーダーとしての役割を担った人が選出される“LEADERS”部門。過去には安倍晋三前首相も選ばれており、今年はトランプ大統領や習近平国家主席、ドイツのメルケル首相も選ばれている。そんな中で筆者が取り上げたいのは、Anthony Fauci(アンソニー・ファウチ)とNemonte Nenquimo(ネモンテ・ネクイモ)だ。
●Anthony Fauci(アンソニー・ファウチ)
 アンソニー・ファウチは米国立アレルギー感染症研究所の所長であり、世界的な感染症の権威でもある。過去にはHIVの研究にも貢献してきた彼は、現在新型コロナウイルスの研究に全力をあげている。
「ファウチ博士は36年間にわたって6人の大統領に助言してきた。(中略)彼は自分の言葉に甘んじることなく、政治家からの圧力を受けることを拒んでいる。彼は真剣に、『命を救う』という一つの目標を持って真実を語る。彼の勇気と率直さは私たちの信頼を得ているし、私たちはこの困難な状況を乗り切る手助けをしてくれる知恵と経験と誠実さを持った彼に救われている」とコメントしたのは、Jimmy Kimmel Liveの司会を務めるジミー・キンメル。
 彼は先月のWIREDによるインタビューの中で、「ワクチンの入手可能時期については今年末か、2021年初頭が最も有力だと考える」と述べている。しばしばトランプ大統領からの罵倒を受けるファウチだが、圧力に屈することなくコロナウイルスの収束に一役買ってほしいと願うばかりである。
●Nemonte Nenquimo(ネモンテ・ネクイモ)
 ネモンテ・ネクイモ。おそらく大半の人にとっては聞き慣れない名前であろう。彼女はアマゾンの先住民、ワオラニ族の指導者だ。ネクイモの紹介文を書いたのはかの有名なレオナルド・ディカプリオ。彼女の功績を、ディカプリオのコメントと共に辿ってみよう。
「昨年、アマゾンは守られた土地よりも燃やされた土地としてよく知られていた。しかし、パスタサのワオラニ族の指導者であり、セイボ同盟の共同設立者であるネモンテ・ネクイモが起こした訴訟は、珍しく明るい出来事だった。画期的な判決が、エクアドルのワオラニ族の先祖たちの家を即時破壊から守ったのだ。この波はあらゆる先住民コミュニティに希望をもたらした。
 ネモンテは戦い続けている。彼女と会話すると明快な目的を目の当たりにし、驚かされる。彼女が『諦めるつもりはない』と言っていたことを覚えている。ずっと戦い続けると。愛する森を産業界や石油会社から守り続けると言うのだ。(中略)私は彼女に出会えてラッキーだし、彼女から学べたことはもっとラッキーだ」
 THE NEW YORKERの記事“An Uncommon Victory for an Indigenous Tribe in the Amazon”を引用してもう少し詳しく彼女の功績を解説すると、彼女らはエクアドル政府がワオラニ族の領土を石油探査のために競売に出したことについて、事前の適切な協議がなかったとして訴訟を起こした。そして、「ワオラニ族の土地を同意なしに石油探査目的で競売にかけることはできない」という判決を勝ち取ったのである。鉱業や伐採、その他産業によって暴力的な扱いを受けがちな少数民族、特に先住民族が勝訴したことは、偉業と言っても過言ではないのである。
“TITANS”部門
 TITANには、日本語で「巨匠」や「大物」などの意味がある。そんなTITANSの中からは、日本でも馴染み深いサービスを牽引する二人を紹介したい。
●Eric Yuan(エリック・ユアン)
 まずはエリック・ユアン。彼はコロナ禍で一躍誰もが知るサービスとなった「Zoom」を運営するZoomビデオコミュニケーションズのCEOだ。ユアンを紹介したGoogle Chinaの元社長であり、シノベーション・ベンチャーズの現チェアマン兼CEOのリー・カイフーはこう語る。
「Zoomは世界を一変させたツールとして歴史に残るだろう。いちブランドの名前から動詞として使われるようになるのは、あらゆる製品の特徴だ。(中略)エリックの刺激的だが謙虚なリーダーシップスタイルは、従業員の98%から称賛されているという。Zoomは今年以降も繁栄し、私たちの心をつかむだろう」
 その躍進ぶりについては我々が誰よりも知っていることであろう。
●Lisa Nishimura(リサ・ニシムラ)
 リサ・ニシムラは、Netflixのオリジナルドキュメンタリーとコメディ番組のバイス・プレジデントであり、現在はインディペンデント映画の監督もしている。Netflixには自粛生活の中でお世話になったという人も少なくないはずだ。
 彼女にコメントを寄せたのは、Netflixオリジナルの番組『美味しい料理の4大要素』に出演するシェフ兼フードライターのサミン・ノスラット。
「主にアルゴリズムと数字によって動く業界や会社の中で、リサは心で選択をする。Netflixにログインすれば、共感、思いやり、理解を深めることができる彼女のプロジェクトであるかすぐにどれかわかるだろう」と語っている。
“ICONS”部門
 ICONは、「象徴的なもの」を意味する。つまり、「世界で最も影響力のある100人」の中で最も「この1年」を表すのがこの部門に選ばれた人々と言っても良いだろう。大坂なおみもこの“ICONS”に選出されている。そんな中で筆者が気になったのはAllyson Felix(アリソン・フェリックス)とFelipe Neto(フェリペ・ネト)だ。詳しく見ていこう。
●Allyson Felix(アリソン・フェリックス)
 陸上競技選手であり、アテネ・北京・ロンドン・リオデジャネイロオリンピックで計9つのメダルを獲得したアリソン・フェリックス。そのうち6つが金だというのだから驚きだ。そんな彼女が昨年、妊娠した女子選手に対しスポンサー料を減らしたとしてナイキを批判し、方針を転換させたことは記憶に新しい。
「彼女が声をあげた後、ナイキは出産する選手の18カ月間の給料を守るために、出産に関する方針を転換した。だが、社会は全ての母親を守る必要があり、私たちは彼女らが生き延びるだけでなく、母親として繁栄するために、妊娠、出産、産後を通して安全で尊敬すべきケアを公平に受けられることを保証する必要がある。アリソンさん、妊娠した母親たちの権利を前に進めてくれてありがとう」と述べたのは、Every Mother Countsの創設者であるクリスティー・ターリントン。ひとりの選手として、そして母親として、妊婦の権利を守るために戦った彼女に拍手を送りたい。
●Felipe Neto(フェリペ・ネト)
 最後に紹介するのはフェリペ・ネト。彼の職業はYouTuberだ。その登録者数はなんと3950万人(9月25日時点)。日本のトップYouTuberであるはじめしゃちょーやHIKAKINの登録者数が900万人弱であることを知れば、いかにこの数字が驚異的かわかるはずだ。日本のインフルエンサーが政治に関する声をあげることはあまりないが、彼は「カリオカのトランプ」という異名を持つジャイル・ボルソナロ大統領の独裁政治を批判し続けている。リオデジャネイロを代表するブラジルの議員であるデイヴィッド・ミランダはこう語る。
「2018年に極右のジャイル・ボルソナーロが大統領に選出されプロトファシストの運動が強化されたため、ネトは自身のブランドと安全を危険にさらし、人気を利用してボルソーナロの最も有力な敵の1人になった。(中略)5月にネトが出した、ボルソナーロの権威主義に対して何も言わない著名人たちを非難したビデオは、何百万人もが視聴した。7月には、彼はボルソナーロがCOVID-19の中世界で最も破壊的なリーダーとなった経緯をニューヨークタイムズの動画で詳しく説明した。ボルソナーロ一家はSNSで彼に頻繁に返信し、後に投稿を削除することもある。
 (中略)フェリペ・ネトが話すとき、何百万人もが耳を傾ける。そして、彼の政治に対する声は、民主主義が危険にさらされている国に強烈に響くのだ」
 またデイヴィッド・ミランダは「ネトは誤った情報を発信したこともある」と述べている。その上で、「過去のあやまちを帳消しにするのではなく、人間が成長し進化する能力を受け入れ、養うべきだ」とも話している。
その影響力の方向性はさまざま
 毎年何かと話題になる「世界で最も影響力のある100人」。先述したように、過去には安倍晋三前首相や小池百合子都知事も選ばれているし、今年もトランプ大統領や習近平国家主席、ブラジルのジャイル・ボルソナーロ大統領も選ばれているように、その影響力の方向性もさまざまである。
 とはいえ、1年間に世界で起こった出来事を総ざらいできるチャンスでもあるので、「伊藤詩織さんや大坂なおみ選手が選ばれた!」という話題だけで消費するのではなく、その他の人物にもアンテナを張っておいて損はないだろう。
<文/火野雪穂>
【火野雪穂】
97年生まれのフリーライター。学生時代から学生向けメディアの記事作成などを行う。今春大学を卒業したばかりだが、いきなりのコロナ禍で当惑。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4a7895c8f95bbd2a1d1081a30fbbb537277ef92c

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舞踊や音楽、アイヌ文化に親しむ 札幌でフェスティバル

2020-09-28 | アイヌ民族関連
北海道新聞 09/27 19:25

古式舞踊などが披露されたアイヌ文化フェスティバル(植村佳弘撮影)
 「アイヌ文化フェスティバル」が27日、札幌市中央区の市教育文化会館で開かれた。来場者約400人が、古式舞踊や伝統音楽の鑑賞などを通じてアイヌ文化に親しんだ。(金子俊介)
 アイヌ民族文化財団の主催。今年は新型コロナウイルスの感染予防のため、観客席の座席の間隔を空けて実施した。
 フェスティバルでは、アイヌ民族の歌手川上容子さんが、口承文芸による英雄叙事詩などを披露。ツルの様子などを模した古式舞踊や、伝統楽器ムックリの演奏も行われた。
 また、樺太アイヌの弦楽器トンコリ奏者のOKI(オキ)さんと、女性4人組のアイヌ語ボーカルグループが伝統音楽やオリジナル曲を披露した。トンコリの幻想的な音色や、歌声の美しいハーモニーで来場者を魅了した。
 このほか、北大アイヌ・先住民研究センター長の加藤博文教授の講演も行われた。来場した札幌市東区の無職男性(66)は「アイヌ民族の昔の生活様式や、物語がイメージできて貴重な機会になった」と感想を話していた。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/464556

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