先住民族関連ニュース

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松阪 武四郎が描くアイヌ文化 記念館で「蝦夷漫画」展 三重

2020-01-31 | アイヌ民族関連
伊勢新聞 1/30(木) 11:00配信
【松浦武四郎の蝦夷漫画と実物を紹介する山本主任学芸員=松阪市小野江町の松浦武四郎記念館で】
 【松阪】松浦武四郎記念館はこのほど、三重県松阪市小野江町の同館で開館25年記念特別展「蝦夷(えぞ)漫画の世界」を始めた。内閣府のアイヌ政策推進交付金交付事業として実施する。会期は3月15日まで。
 松浦武四郎(1818―1888年)は北海道の名付け親として知られる同町出身の探検家。蝦夷漫画は武四郎が6度の蝦夷地調査を終えた1859年、アイヌ文化を分かりやすく伝えようと出版した木版多色刷りの縦18センチ、横12センチの小型本。アイヌの生活を描いた絵に説明を添えている。
 特別展では漫画に描かれた道具などの実物資料を大阪府吹田市の国立民族学博物館から借り、約60点展示する。蝦夷漫画の復刻に佐々木利和北海道大学特任教授の解説が入ったA4判44ページの冊子を千部作製し、同展入場者にプレゼントする。
 竜を刺しゅうした清国の絹製官服を着たアイヌ首長の絵と衣装の実物を前に山本命主任学芸員は、「アイヌはサハリンを経て清国と交易し、黒テンの毛皮やタカの羽根と交換に絹織物や金属製品、ガラス玉を手に入れていた」と背景を話した。
 他に、神に祈りをささげるため供える木を削った幣(ぬさ)「イナウ」や、樹皮の繊維から作った糸で織った布「アットゥシ」を出品。冊子では「神道の御幣は紙や絹がなかった大昔にはアイヌ文化のイナウと同様に木を削ってこしらえており、小正月の行事で用いられる削り花はその名残であるとみている」と武四郎の考えを説明している。
 講演会を記念館会議室で開き、2月9日は佐々木特任教授の「蝦夷漫画と蝦夷島奇観」、3月8日は齋藤玲子国立民族学博物館准教授の「蝦夷漫画に描かれたアイヌ文化」。いずれも午前10時から。参加無料。
 入館料は一般310円、6歳以上18歳以下200円。問い合わせは同館=0598(56)6847=へ。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200130-00000707-isenp-l24

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一般競争入札による市有財産の貸付(アイヌ文化交流センターの自動販売機設置)

2020-01-31 | アイヌ民族関連
city.sapporo.jp2020年1月30日
告示文
本業務に係る一般競争入札については告示文(札幌市告示第460号)(PDF:99KB)にて告示されています。
告示日
令和2年(2020年)1月30日(木曜日)
公開書類
自動販売機設置事業者 募集案内書(PDF:619KB)
提出書類一式(ワード:29KB)
http://www.city.sapporo.jp/shohi/keiyaku/ippankyoso/zihanki.html

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「道内進出はリスク分散」 知事、大阪で企業にPR

2020-01-30 | アイヌ民族関連
北海道新聞 01/30 05:00
 道は29日、大阪市内でビジネスの場としての北海道の魅力をアピールするイベントを開いた。関西地方の約60企業・団体から約110人が参加。鈴木直道知事は、災害リスクを分散できるなど道内進出の利点を説明した。
 鈴木知事は、地域課題の解決に向けて企業などから支援を募る目玉政策「ほっかいどう応援団会議」の概要も示し、「北海道を世界に誇れる存在とするために力添えを」と呼びかけた。基調講演を行った空調最大手ダイキン工業(大阪)の十河政則・代表取締役社長兼最高経営責任者(CEO)=十勝管内池田町出身=も、古里の発展に向けてエールを送った。
 このほか、胆振管内白老町の戸田安彦町長が4月24日に開業するアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」をPR。研修牧場整備事業を進める渡島管内八雲町など5市町も取り組みを紹介した。
 道は同様のイベントを30日に名古屋市でも開催する。(佐藤元彦)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/388088

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ウポポイ開業記念「サッポロクラシック」 4月限定販売

2020-01-30 | アイヌ民族関連
北海道新聞 01/30 05:00
 サッポロビールは、アイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」(胆振管内白老町)の開業に先立ち、特別デザインの「サッポロクラシック UPOPOY(ウポポイ)オープン記念缶」を4月7日に数量限定で発売する。
 缶に公式ロゴマークや、開業日を示す「4.24 OPEN」を記載。年間来場者100万人の目標達成に協力したい考えだ。1カ月間ほどの販売を予定する。350ミリリットルで、実勢価格は225円前後。問い合わせは通話無料のお客様センター(電)0120・207800へ。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/388068

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大杉漣さん出演の未公開映画『モルエラニの霧の中』予告編解禁

2020-01-30 | アイヌ民族関連
北海道新聞 01/29 12:00
 2018年に急逝した大杉漣さんがメインキャストに名を連ねる映画『モルエラニの霧の中』が3月21日より東京・岩波ホールほか全国で順次公開される。この度、ポスタービジュアルと予告編が解禁された。
【動画】映画『モルエラニの霧の中』予告編
 本作の監督・脚本・音楽を務めたのは、2011年に東京から北海道室蘭市へ移住した映画作家・坪川拓史氏。街で出会った人々から聞いたエピソードをもとに、“七話連作形式”の脚本を執筆。「ここに生きる人々の息づかいを映画に残したい。そして、この街を知ってほしい」と、強い願いを込めた。14年、市民有志が映画製作応援団を結成し、資金を集めはじめ、同年クランクイン。時にはエピソードに登場する本人も出演しながら撮影され、度重なる中断も乗り越え、18年10月に全編の撮影が終了。映画製作には街の人々(のべ 1000人)が協力し、5年の年月を経て、純度100%の室蘭発の映画として完成を果たした。
 春夏秋冬の美しい風景、ノスタルジックな映像が、視覚・聴覚に語りかけてくる、<街の自画像>のような作品。移り変わる時代の中、地方都市に生きる人々の姿が、優しく慈しむような眼差しで紡がれていく。タイトルの「モルエラニ」とは、北海道の先住民族であるアイヌの言葉。「小さな坂道をおりた所」という意味で、「室蘭」の語源のひとつと言われる。
 メインキャストは、大杉さんのほかに、香川京子、小松政夫、大塚寧々、水橋研二、菜葉菜、中島広稀、草野康太、久保田紗友、そして独演劇が国内外で高い評価を得る坂本長利など。そのほか、キャストの半数がオーディションで選ばれたり、街で監督にスカウトされた演技経験の全く無い人々も出演している。
 室蘭の印象的なロケーションのなかで撮影され、美しい風景が映し出されているが、過ぎ去る年月のなかですでに壊された建物も多いという。坪川監督は、大杉さんが撮影を終えて室蘭を離れる日に、スタッフたちに向けて「映画づくりは同じ船にみんなで乗ること。モルエラニ号という船の乗組員になれてうれしい。この映画もきっといつかすてきな港に着くと思う」と話していたことを明かしている。
 解禁されたポスタービジュアルは、霧が立ち込める室蘭の街と、本作の映像美の象徴ともいえる水上で踊るバレリーナの姿を使用。室蘭は工業地帯としても知られているが、霧がたちこめる街の画はどこか幻想的で、その一面を美しく切り取っている坪川監督の世界観を表現している。
 予告編では七つの章の印象深いシーンが切り取られている。「失われていく街の
記憶」を紡ぐように、また前を向いて歩いていこうという決意のように、各章の人物たちの後ろ姿の映像が印象的。予告全篇に流れる歌「静かな空」は、シンガーソングライターの穂高亜希子が歌う楽曲。監督自身、以前より交流があった彼女の歌に惚れ込み、「いつかこの歌を効果的に使う映画を撮りたい」と思っていたそう。透き通った涼やかで優しい声が予告編のポイントになっている。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=1&v=F2D57Mke4rc&feature=emb_logo
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/387824

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世界を席巻した「知の巨人」の仕事はどのようにして生まれたのか

2020-01-30 | 先住民族関連
エキサイトニュース 2020年1月29日 18:00

『レヴィ=ストロース伝』(講談社) 著者:ドニ・ベルトレ
◆世界を席巻した「知の巨人」の足跡
どんな分野であれ、ある時代に誰もが仰ぎ見る支配的な巨人がいるものだ。その存在のおかげで分野内の知見や経験は確実に深化発展し、さらには他の領域にも実りある刺激がもたらされる。2009年に100歳で亡くなったクロード・レヴィ=ストロースは、民族学・人類学においてまさにそのような巨人だった。
半世紀ほど前、「構造主義」という言葉とともに、英語読みするとリーバイ=ストラウスとなるこの名前は、私たちの普段着となったジーンズほどではないにせよ、人文知の領域で世界を席巻した。諸民族の婚姻体系、そして南北アメリカ大陸の先住民族の膨大な神話を精緻に分析して、人間精神の働きを支える普遍的な「構造」を探ったレヴィ=ストロースの仕事はどのようにして生まれたのか。そして人間精神の産出する行為および作品の理解にどのような新しい光をもたらしたのか。それを本書はこの碩学(せきがく)の残した著作や発言をていねいに読み解くことでわかりやすく伝えてくれる。
しかし本書は単なる思想の解説書ではない。西洋の絵画と音楽を愛し、「旅行と探検家を忌み嫌って」いたこの人物が、20代の頃にブラジルに渡ってアマゾン奥地の先住民のもとを訪れ、『悲しき熱帯』といういまや旅行記ジャンルの古典となった作品を書いたこと。ユダヤ系の出自のため、第2次世界大戦中はニューヨークに亡命することを余儀なくされ、やはり亡命していたアンドレ・ブルトンやマックス・エルンストらと交流し、とりわけ言語学者ロマン・ヤコブソンと出会って、のちの「構造主義人類学」の基礎が形づくられること。50歳くらいまではキャリア的には幾度も挫折を味わい、不遇の時期にユネスコのために書いた
『人種と歴史』が、脱植民地化の進む世界のなかで広く支持され、諸文化のあいだに優劣はないという「文化相対主義」の考え方を浸透させたこと。
レヴィ=ストロースは親族や神話の構造を、いわば透明な数学的言語で表現し、人間についての学を「科学」にすることを目指した。しかし読者を何よりも魅了するのは、この知の巨人のきわめて「人間くさい」部分なのである。
【書き手】
小野 正嗣
1970年、大分県生まれ。小説家、仏語文学研究者。「水に埋もれる墓」で朝日新人文学賞、『にぎやかな湾に背負われた船』で三島由紀夫賞、『九年前の祈り』で芥川龍之介賞受賞。訳書にV・S・ナイポール『ミゲル・ストリート』(小沢自然との共訳)、ポール・ニザン「アデン、アラビア」ほか。
【初出メディア】
日本経済新聞 2012年2月12日
【書誌情報】
レヴィ=ストロース伝著者:ドニ・ベルトレ
翻訳:藤野 邦夫
出版社:講談社
装丁:単行本(482ページ)
発売日:2011-12-21
ISBN-10:4062150050ISBN-13:978-4062150057
https://www.excite.co.jp/news/article/AllReview_00004103/

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【写真特集】流血と破壊に蹂躙される現代の暗黒郷アマゾン

2020-01-30 | 先住民族関連
A DESTROYED TREASURE
ニューズウィーク2020年01月29日(水)17時30分Photographs by TOMMASO PROTTI

滝の裏側で遊ぶカヤポ族の子供たち。ブラジル北部パラ州にあるカヤポ族の居留地は、日本の本州の半分ほどの広さ。世界有数の規模の保護区だ
<アマゾンの熱帯雨林を切り開く人々、水銀で地下水を汚染する人々......彼らの多くは貧しく、迫り来る未来への選択肢などない>
上空からは無垢に見える熱帯雨林に、私の興味を引き付けて離さない汚れたオーラがある。汚い思想。汚れた都市。私の知る南米アマゾンは、倒木や、孤立して暮らす先住民族、大河だけの土地ではない。
巨大な熱帯雨林の真ん中に生まれた都市が、制御を失い拡大し続けている。ブラジルのベレンやマナウスといった都市は、いま世界で最も危険な場所の1つだ。アマゾン川は南米有数のコカイン取引ルートで、犯罪組織が支配権を争っている。弾丸を浴びた死体がトラックで運ばれていくのを、まるで何かのショーを見るように、子連れの女性が眺めている。
森を切り開く人、水銀で地下水を汚染する人、土地を耕すために森林を燃やす人......。彼らの多くは貧しく、迫り来る未来への選択肢などない。彼らにとって森林は余るほどあり、間違っているのは科学者であり、飢餓の痛みこそがリアルだ。
ベールに包まれた流血と破壊の真実に光を当てるため、私は写真集『AMAZÔNIA』を出版した。現状を知り、疑問を持つことが何より重要だと信じている。
――トンマーゾ・プロッティ
Photographs by Tommaso Protti for Fondation Carmignac
撮影:トンマーゾ・プロッティ
1986年イタリア生まれ。大学で政治学、国際関係学を学び、2011年からフォトグラファーとして活動。ここに掲載した作品は、仏カルミニャック財団が運営する人権侵害、戦略的地政学、環境などについての優れた調査報道に贈られる「カルミニャック・フォトジャーナリズム賞」を受賞したもので、同財団の支援の下で制作された写真集『AMAZÔNIA』と、同名の展覧会(パリのヨーロッパ写真美術館で2月16日まで開催中)からの抜粋
<本誌2020年1月28日号掲載>
https://www.newsweekjapan.jp/picture_power/2020/01/post-21_1.php

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熊の嘆き 同じいのち耳すませたい

2020-01-29 | アイヌ民族関連
北海道新聞 01/29 05:00
 この冬は日本のどこも例年にないほど雪が少ないそうだ。困惑しているのはスキー場経営者やスキー愛好者だけではなく、ヒグマたちも同じらしい。その困った姿を伝えた21日の北海道新聞の記事を、少し書き換えて紹介しておこう。
 網走やオホーツク管内のヒグマたちは雪が降り積もる12月中旬ごろになると餌にありつけず、エネルギーの浪費予防と備蓄のための冬眠生活に入る。ところがこの冬は記録的な少雪に加え、ヒグマの好物ドングリが豊作。浅い雪を掘り起こすと簡単にありつけるドングリをたっぷり食べたクマたちは、眠れないままに人里近くまで食後のウオーキングに出かける。これが、真冬1月のヒグマの出没が増えている実情である。
 この記事を読みながら、空想の翼をひろげてみた。
 ヒグマたちは好物のドングリにありついたとはいえ、冬眠は先祖代々からの伝承文化で、かれらの細胞一つ一つに深く刻み込まれた生まれつきの遺伝子の情報(ゲノム)、つまり生命の伝言情報でもある。だから、この文化と生命の原則から外れた不眠と真冬のウオーキングというふるまいに、かれらは内心じくじたる思いを抱き、恥ずかしいとさえ感じているはずだ。
 アイヌ民族の伝承によると、ヒグマは神ともいうべき並外れた感覚と感性の持ち主だという。そのヒグマたちが、真冬のオホーツクの海を展望できるところまで遠出したとき、双眸(そうぼう)に映り、両耳に聴(き)こえてきたのは、はるかかなたの北極海に渦巻く怒濤(どとう)のような潮騒の音と氷山が崩れ落ちてゆく、世にも恐ろしい光景であったろう。
 そこではじめてヒグマの大人たちは巨体を身震いさせて納得した。この光景こそが、世にいう「地球温暖化」の実相で、これをもたらしたのは、人間社会の勝手気ままなエネルギー放出と浪費だ、と。そこから排出される二酸化炭素の量と濃度は過去最悪のレベルとなり、異常気象と自然災害の引き金になっていることにも、大いにうなずいた。
 そして知ったのは、冬眠という自分たちの伝承文化を損ねているのは、人類がつくりだした効率と利潤最優先の近現代文明の仕業だということだった。原爆や原子力発電の汚染の恐怖にも身をすくめてしまった。
 「銀の滴(しずく)降る降るまわりに、金の滴降る降るまわりに」とは、「アイヌ神謡集」(岩波文庫)の最初に引用されたアイヌ叙事詩の美しい言葉だ。訳者である知里幸恵さんは19歳で早世したアイヌ民族の詩人だ。
 同書の意義について、小坂洋右さん(北海道新聞編集委員)は著書「大地の哲学」(未来社)の中でアイヌ民族の刺繍(ししゅう)古布絵作家、宇梶静江さんの言葉を引用している。要約しておく。
 「神謡集には『梟(ふくろう)の神の自ら歌った謡(ユカラ)』とか『海の神が自ら歌った謡』があって、生き物や自然の世界から人間たちを見ている。『相手の側に立って考えてみる』ことをゆったりと自然に教えてくれている」
 この「相手」とは、「他人」「他者」「他者性」ということだ。そしてこれには、すべての生きとし生けるものを含むということでもある。また、この他者は「自己」と隔絶して向かい合うものではなく、はるかビッグバンの大昔に誕生した、つまり「存在の根源」を同じくした仲間ということでもある。そこから誕生したいのちの多様性と唯一性との調和を大切にすべきと思う。
 新しい年号「令和」で迎えた初めての正月は、米国とイランの戦争前夜の対決など、おぞましい出来事で始まっている。相模原市の知的障害者施設の入所者ら45人の殺傷事件の公判も始まった。いずれも「他者性」にかかわる重い課題だ。その解決への実践と思索を深めるためにも「熊の嘆き」に耳をすませたい。
(方波見康夫=かたばみ・やすお、方波見医院医師=空知管内奈井江町)
★ユカラのラは小文字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/387621

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東大、請求棄却求める 浦幌のアイヌ遺骨返還訴訟 釧路地裁

2020-01-29 | アイヌ民族関連
北海道新聞 01/28 22:25 更新
 【釧路】十勝管内浦幌町の浦幌アイヌ協会が、東大を相手取り、東大が保管しているアイヌ民族の遺骨6体の返還と50万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が28日、釧路地裁(鈴木紀子裁判長)であり、大学側は請求棄却を求めた。次回弁論以降に具体的な反論をする。
 訴状によると、6体の墓地を管理していた子孫で構成する同協会が遺骨の管理権を受け継ぐと主張。うち5体は1888年(明治21年)に東大教授が浦幌町ウツナイの墓地で発掘して持ち去り、残る1体は1965年、東大の別の教授が同町十勝太の墓地から掘り出して持ち去ったとして、協会への返還を求めている。慰霊行為が妨害されているとして損害賠償も求めた。
 協会の差間正樹会長は意見陳述で、「先祖は地元の土に返ってこそ、安らかな眠りにつくことができる」と訴えた。
 弁論で大学側は、過去の判例では遺骨の所有権が個人の相続人にあるとし、自ら管理権があるとした協会側の主張を否定した。
 同協会が遺骨の返還を求めて提訴するのは北大、札幌医大に次いで3例目で、損害賠償請求は東大が初めて。(熊谷知喜)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/387657

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川本 三郎・評『ラストカムイ 砂澤ビッキの木彫』芦原伸・著

2020-01-29 | アイヌ民族関連
会員限定有料記事 2020年1月28日 18時47分(最終更新 1月28日 18時47分)
アイヌとカナダの先住民族をつなぐ 示唆に富んだ大胆な仮説を提唱
◆『ラストカムイ 砂澤ビッキの木彫』芦原伸・著(白水社/税別2800円)
 五年ほど前、北海道を旅した時、音威子府(おといねっぷ)に行き、この村の廃校になった小学校をアトリエにして活動したアイヌの木工彫刻家、砂澤ビッキ(1931~1989)の作品を初めて目にした。その力強さに圧倒された。
 日本の花鳥風月、箱庭的な作品とはまるで違う。大自然のなかで育った木の素朴さを生かし、武骨にして繊細…
この記事は有料記事です。
残り1241文字(全文1465文字)
https://mainichi.jp/articles/20200128/org/00m/040/005000d

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故大杉漣さん出演作「モルエラニの霧の中」予告完成 坪川拓史監督が描く、失われていく街の記憶

2020-01-29 | アイヌ民族関連
映画.COM 1/29(水) 5:00配信
 [映画.com ニュース]故大杉漣さんが出演し、大塚寧々、香川京子が共演した映画「モルエラニの霧の中」の予告編とポスタービジュアルがお披露目された。北海道・室蘭市の美しい風景とともに、失われていく街の記憶をめぐる7つの物語が紡がれていく。メガホンをとった坪川拓史監督は、大杉さんが室蘭を離れる日にスタッフに残した「映画づくりは同じ船にみんなで乗ること。モルエラニ号という船の乗組員になれて嬉しい。この映画もきっといつかすてきな港に着くと思う」という言葉を紹介している。
【動画】「モルエラニの霧の中」予告編https://eiga.com/movie/92415/video/
 長編デビュー作「美式天然」で第23回トリノ国際映画祭グランプリと最優秀観客賞をダブル受賞するという日本人初の快挙を成し遂げ、2011年に東京から室蘭へと移住した坪川監督。街で出会った人々から聞いたエピソードをもとに、7話連作形式の脚本を執筆した。「ここに生きる人々の息づかいを映画に残したい。そして、この街を知ってほしい」という坪川監督の強い思いを受け、14年に市民が有志で映画製作応援団を結成し、資金を集め、クランクインを果たした。その後、度重なる撮影中断を乗り越え、18年10月にクランクアップ。街の約1000人が協力し、5年の年月を経て完成を迎えた。
 移り変わる時代の中で地方都市に生きる人々の姿が、優しく慈しむような眼差しで描かれた“街の自画像”とも言える本作。劇中に登場する建物の中には、既に壊されてしまったものも多いという。タイトルにある「モルエラニ」は、アイヌの言葉で「小さな坂道をおりた所」という意味で、室蘭の語源のひとつとされている。
 大杉さん、大塚、香川に加え、小松政夫、水橋研二、菜葉菜、久保田紗友、中島広稀、草野康太、坂本長利ら実力派俳優陣が顔をそろえた。さらに、坪川監督が脚本のベースにした実話に登場する本人や、街の中でスカウトした人々など、演技経験が全くないキャストも出演している。
 予告編では、「青いロウソクと人魚」「名残りの花」「しずかな空」「Via Dolorosa」「名前のない小さな木」「煙の追憶」「冬の虫と夏の草」という、四季に寄り添う7つの章それぞれの印象的なシーンが切り取られている。前を向いて歩こうという決意の表れのように、登場人物たちの背中をおさめたカットが印象的だ。坪川監督と以前から交流のあった、シンガーソングライター・穂高亜希子の楽曲「静かな空」が、ノスタルジックな映像をあたたかく包みこんでいる。
 ポスターは工業地帯として知られ、霧が立ちこめる室蘭の街を背景に、水上で舞うバレリーナが幻想的なビジュアル。「モルエラニの霧の中」は、3月21日から東京・岩波ホールほか全国で順次公開。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200129-00000002-eiga-movi

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アイヌ文化 東京でPR ウポポイ開業控え催し

2020-01-28 | アイヌ民族関連
北海道新聞 01/28 05:00
 胆振管内白老町で4月24日にアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」が開業するのを機に、町に根付くアイヌ文化などを紹介するイベントが27日、東京・丸の内で開かれ、イベントや物販が行われた。
 ウポポイの開業や今夏の東京五輪・パラリンピックの開催を控え、首都圏で町の魅力をPRする狙いで、観光コンサルタント業TAISHI(札幌)が主催した。民芸品販売店や民宿など町内11事業者が参加し、木彫りのクマやフクロウのほか、アイヌ文様入りのTシャツやバッグなどを販売した。
 トークショーでは、町内のコミュニティーカフェ店主、田村直美さん(48)は「どんな人も受け入れるアイヌ民族の気風が残る地域」と説明。
 11事業者を紹介している冊子の写真を担当した、札幌出身でイタリア在住の写真家西川よしえさん(61)は「知れば知るほど楽しい町。住んでいる人もすてきです」と話していた。(川浪伸介)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/387354

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「アイヌ民族ヘイトに対応を」 道の施策会議で発言相次ぐ

2020-01-28 | アイヌ民族関連
北海道新聞 01/28 11:26 更新
 道は27日、有識者による「新たなアイヌの人たちの総合的な推進方策検討会議」の初会合を開き、2021年度以降のアイヌ民族施策の指針の検討を始めた。出席者からは、インターネットや街頭で横行するアイヌ民族に対する差別的な言動への対応を求める声が相次いだ。
 20年度まで5カ年の「第3次アイヌの人たちの生活向上に関する推進方策」に続く指針について、昨年5月施行のアイヌ施策推進法を踏まえて話し合う。北海学園大大学院法務研究科長の松久三四彦教授ら委員13人が出席した。
 北海道アイヌ協会の阿部一司副理事長は「ネット上で『アイヌ民族なんてもういない』などと言われる。先住民族の定義を発信する考えはないか」と質問し、道側は「アイヌ民族への理解を深める取り組みを進めたい」と述べた。
 アイヌ文化の担い手を育てる札幌大学ウレシパクラブ代表で、同大の本田優子教授は「若者たちがアイヌ文化の発信活動をしていて、怖くなるのは最近のヘイトスピーチだ」と指摘。刑事罰を盛り込んだ川崎市の差別禁止条例と同様の条例制定を強く求めた。
 麻生太郎副総理兼財務相の「(日本は)一つの民族」発言に抗議すべきだとする意見や、アイヌ民族の子弟への教育支援策拡充などを求める声もあった。
 検討会議は7回程度の会合を予定し、次回は2月の予定。鈴木直道知事は昨年9月の道議会で同10月に設置方針を示していたが、委員の選任などで遅れた。(村田亮)
☆「札幌大学ウレシパクラブ」の「シ」は小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/387303

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遺骨返還、東大争う姿勢 アイヌ協会「先祖地元に」

2020-01-28 | アイヌ民族関連
産経新聞 2020.1.28 16:43
 北海道浦幌町の浦幌アイヌ協会が東大に対し、明治・昭和期に研究目的で町内のアイヌ民族の墓地から持ち出し保管している遺骨6体の返還などを求めた訴訟の第1回口頭弁論が28日、釧路地裁(鈴木紀子裁判長)で開かれ、東大側は請求棄却を求めた。
 同協会の差間正樹会長は「何の目的で今でも保管しているのか分からないが、遺骨は私たちの先祖。私たちの手で地元の土に埋葬させてほしい」と意見陳述した。
 訴状によると、6体のうち5体は明治21年に、1体は昭和40年に東大の教授2人がそれぞれ掘り出した。協会は、東大による違法な保管で慰霊を妨害されていると主張している。
 協会が遺骨返還を求め提訴したのは、北海道大、札幌医科大に続き3例目。
https://www.sankei.com/affairs/news/200128/afr2001280022-n1.html

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ウポポイ、知名度向上が課題 4月開業のアイヌ文化施設 北海道

2020-01-28 | アイヌ民族関連
JIJI.COM 1/27(月) 13:33配信
 4月24日の開業へ向け、北海道白老町で整備が進むアイヌ文化施設「民族共生象徴空間(ウポポイ)」は知名度の向上が課題となっている。
 国と道は年間来場者100万人の目標を掲げるが、道の認知度調査でウポポイを「知っている」と答えたのは道民で5割超、道外在住者では1割にも満たない。鈴木直道知事も「道外では十分とは言えない」と認めざるを得ず、早くも目標達成が危ぶまれている。
 アイヌ語で「大勢で歌うこと」を意味するウポポイは昨年5月施行のアイヌ新法を受けた施設で、アイヌ文化の一大発信拠点と位置付けられている。生活用具や工芸品などを展示する国内初の「国立アイヌ民族博物館」を中核とし、古式舞踊を鑑賞できる「国立民族共生公園」、大学などで保管されていた遺骨を納める「慰霊施設」で構成される。
 道は昨年8月以降、道内をはじめ、東京や大阪、名古屋でイベントを開催。アイヌにルーツを持つ俳優の宇梶剛士さんらをPR大使に起用して情報を発信し、古式舞踊の実演や工芸品の制作体験を楽しんでもらうなど周知に懸命だ。
 ところが、昨年11月に18歳以上を対象にした道のインターネット調査で、ウポポイを「知っている」と回答した人は、道民が53.6%だったのに対し、道外はわずか6.2%。PR開始直前の同8月調査と比べると、道民は18.2ポイント増だったが、道外は1ポイント増とほぼ横ばい。道アイヌ政策課は「厳しい数字だ」と表情はさえない。
 大人1200円の入場料金も気掛かりだ。東京国立博物館(一般620円)、奈良国立博物館(同520円)などと比べると、割高感は拭えない。
 鈴木知事は24日の記者会見で「認知度向上、機運醸成に向けた取り組みを集中的に実施する」と強調。内外から200万人以上の観光客が訪れる「さっぽろ雪まつり」での宣伝効果に言及したが、誘客に貢献するかは見通せず、厳しい状況が続きそうだ。 
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200127-00000036-jij-pol

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