先住民族関連ニュース

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アイヌ文化に触れる周遊バス「すずらん号」 7月1日運行開始 札幌から二風谷コタン、ウポポイ結ぶ

2023-06-30 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年6月29日 18:34(6月29日 18:37更新)

セタプクサ号と、車体のデザインを手がけた平村太幹さん(左)と西山涼さん
 【平取】札幌市から新千歳空港経由で平取町などを訪れ、アイヌ文化に触れる旅を楽しむ周遊バス「セタプクサ(すずらん)号」が、今年も7月1日から運行する。町内の二風谷コタンや、アイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」(白老町)を回るコースで、バスの車両デザインは、平取町の若手工芸家2人が手がけた。
・・・・・
 全てを回る基本コースは1人3千円。定員24人。申し込みは同社、電話011・206・0225へ。(杉崎萌)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/869874/

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バチラー八重子、違星北斗、森竹竹市 アイヌ三大歌人の足跡追う 白老・国立民族博物館で特別展

2023-06-30 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年6月29日 18:32(6月29日 18:47更新)
 【白老】アイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」内の国立アイヌ民族博物館で24日から始まった特別展「アウタリオピッタ アイヌ文学の近代 バチラー八重子、違星北斗、森竹竹市」では「アイヌ三大歌人」と呼ばれる3人の足跡を追った資料や民具など161点を紹介している。展示担当者から聞いた見どころを紹介する。
■1章 バチラー八重子―ウタリへの慈しみ

バチラー八重子から有賀千代吉に送られた胸元にフリルが付いた着物(立教小学校所蔵)
 展示では1931年(昭和6年)に出版された歌集「若きウタリに」初版のほか、同歌集をまとめた歌人の佐佐木信綱を訪ねたときの日記や晩年まで八重子が使ったオルガンなど64点が展示されている。
 また戦後、立教小学校の創設に尽力した有賀千代吉から受けた資金援助のお礼に八重子が送った着物や民具なども展示されている。担当する立石信一学芸主査によると同小以外では初の展示になるという。
■2章 違星北斗―コタンを夢見て
 違星北斗は1901年(明治34年)に余市で生まれ、・・・・・・
■3章 森竹竹市―ウタリと自身に捧(ささ)げた人生
 森竹竹市は1902年(明治35年)に白老で生まれ、・・・・・・

 特別展は8月20日まで。展示担当者が解説するギャラリートークも開かれる。無料で7月1、16、29日、8月12、20日の各回午後1時半~午後2時で、定員15人先着順。(斎藤雅史)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/869872/

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【北海道白老町】ポロト湖畔でアイヌ民族の文化を五感で学ぶ「ウポポイ」訪問ルポ

2023-06-30 | アイヌ民族関連
TABIZINEJun 29th, 2023.渡邊玲子
北海道白老町のポロト湖畔にアイヌ民族の歴史・文化を学び伝えるナショナルセンターとして、2020年7月12日にオープンした施設「ウポポイ(民族共生象徴空間)」。東京ドームおよそ2個分もの広さを持つ同施設は、先住民族アイヌを主題とした日本初の国立博物館「国立アイヌ民族博物館」のほか、多様なプログラムを通じてアイヌ文化を体感できる「国立民族共生公園」などで構成されており、北海道産食材を使用したスウィーツや工芸品を扱うカフェやショップも併設。半日あっても見足りない広大なエリアの中から、「ここだけは押さえておきたい」見どころをご紹介します!
無料エリアで完売必至のスウィーツをお取り置き!
「ウポポイ」とは、アイヌ語で「(おおぜいで)歌うこと」を意味する愛称。エントランスでは「ウポポイ」のPRキャラクターであるトゥレㇷ゚(アイヌ語でオオウバユリ)の女の子「トゥレッポん」がお出迎えしてくれます。
「歓迎の広場(無料エリア)」には、スウィーツやオリジナルグッズなどを扱う「sweets café ななかまど イレンカ」や、気軽にアイヌ料理が楽しめる「カフェ リㇺセ」などがあり、「花より団子」な人たちにもうってつけ。
甘いモノに目がない筆者は、「ななかまど イレンカ」で1日120個限定の「パピㇼカパイ(アップルパイ他季節のパイ)」と「クンネチュㇷ゚(カップチーズケーキ)」を取り置きし、いざエントランス棟へ。
下調べが肝心!まずは 公式サイトでプログラムをチェック
エントランス棟の入場ゲートを抜け、まずは案内図で施設の全体像を確認すると、ポロト湖を望む広大な敷地内に「国立アイヌ民族博物館」や「工房」、「伝統的コタン」が広がり、橋を渡った西エリアに、「体験交流ホール」や「体験学習館」などが点在しているのがわかります。
スケジュール的に今回滞在できるのはおよそ2時間弱と限りがあったため、事前に公式ホームページでタイムテーブルをチェック。まずは、ポロト湖畔の広場で行われる伝統的コタンの文化解説プログラム「ウパㇱクマ」に参加し、アイヌ文化の概要を目と耳で学ぶことに。
アイヌ伝統の子守歌とムックリの音色で一気にアイヌの世界観へ
屋外ステージで行われていたのは、ラッチさん(アイヌ語のニックネーム)によるコタンの暮らしぶりに関する解説と、「界 ポロト」の宿泊レポートでもご紹介した、アイヌ文化の実践普及業務に携わるシホロㇿさんこと高橋志保子さん(※本名の高は旧字体)による、アイヌ民族の伝統芸能のパフォーマンス。
「シンタ」と呼ばれる木製のゆりかごに赤ちゃんを寝かしてあやす時に歌う「イフンケ(子守歌)」をアイヌ語で披露してくださった後は、「ビヨヨ~ン」という独特の音が響くアイヌ民族の伝統楽器「ムックリ」の演奏も。
「ムックリ」には、竹や鉄、木製などさまざまな種類があり、今回演奏してくださったのは竹製のもの。竹の真ん中が彫られて弁になっていて、口にあててヒモを引っ張ることで、音が鳴る仕組みになっているのだそう。
口の形を変えたり、口の中で舌を動かしたりすることによってさまざまな音色が奏でられ、自然界に聞こえる雨や風の音、動物の鳴き声に加え、ご自身の感情なども表現されているといいます。
爽やかな風を感じながら聴く歌声や荘厳な音色はもちろんのこと、シホロㇿさんが身に着けている色鮮やかなアイヌ民族の伝統的な衣服や装飾品の数々もとても素敵で、「ウポポイ」に足を踏み入れてからわずか数分にして、一気に別世界へと誘われました。
「工房」でアイヌ民族に伝わる刺繍や木彫の手しごとに触れる
続いて足を運んだのは、アイヌ民族の伝統的な手しごとについて学べる「工房」です。アイヌ文化では男性と女性で手しごとの役割が分かれており、男性は狩猟に必要な道具を作ったり家を建てたりするなど、主に木彫を担当。女性は家事や育児をしながら刺繍をしたり、ゴザを編んだりしていたのだそう。
工房ではスタッフによる実演のほか、木彫や刺繍の体験プログラム(有料)もあるので、時間がある方はぜひチェックしてみてください。
チセを見学しながら伝統的なコタンの暮らしを学ぶ
屋外での解説にも登場した「コタン」という言葉は、アイヌ語で村や集落という意味で、「ウポポイ」の中にも「チセ」と呼ばれる住居が5棟建てられています。手前の2棟は、実際に白老の文化伝承者に職員の方たちが作り方を教わりながら建てたという、昔ながらの伝統的なチセ。安全上、このチセの中に入ることはできませんが、外観からも大きさやアイヌ民族の伝統的な生活様式を垣間見ることができます。
奥には、季節や天候問わず多くの来場者がプログラムや伝統的な生活空間が楽しめるように、現代の建築基準で作られたフローリングや床暖房などを施したチセが3棟あり、こちらは内部も見学可能です。
部屋の広さや屋根の高さは実物とは異なりますが、柱の組み方や窓の位置、宝物置き場などは、白老に伝わるものを再現しているそう。
ポロト湖上での丸木舟の実演も!
外に出ると、湖の上で昔ながらの丸木舟を器用に漕いで実演する男性スタッフの姿が。すかさず別のスタッフの解説に耳を傾けると、ここ白老では、長きに渡り人々が日常的に「チㇷ゚」と呼ばれる丸木舟に乗り、川を越えて交易に行ったり漁をしたりしていたのだそう。
ちなみにこちらの丸木舟は、「ウポポイ」の開業に合わせて職員の方が「ハリギリ」という木を切り出し、主に手彫りで1カ月くらいかけて作ったもの。昔ながらの技術を絶やさず次世代に伝えていくために、職員同士が教え合いながら、日々実演の練習をしているといいます。
オリジナルグッズやミュージアムショップの売れ筋商品は?
「国立アイヌ民族博物館」の中には、アイヌ民族の工芸品や博物館オリジナルグッズ、書籍などを取りそろえたミュージアムショップのほか、セルフサービスのドリンクコーナー(有料)も設けられていて、美しいポロト湖を眺めながら、館内でホッと一息つくことができます。
ミュージアムショップの売れ筋アイテムを伺ったところ、ウポポイオリジナル商品である「トゥレッポんボールチェーンマスコット」のほか、アイヌ文様入り小皿や、アイヌ文様入り今治タオルハンカチ、アイヌ文様ヘアゴムなど、各地域の作家さんが手掛ける工芸品も人気とのこと。
一部の商品はオンラインショップでも購入できるそうなので、気になる方はぜひともホームページ をチェックしてみてください。
博物館2階ロビーはポロト湖が一望できる絶景スポット!
博物館の受付の壁面には、アイヌ語をはじめとした多言語による館内案内が映像で表示されています。1階には、アイヌ文化を大画面映像でわかりやすく映像で紹介するシアター(96席)も併設されているので、時間に余裕がある人は、まず映像から入るのもおすすめですよ。
エスカレーターを上がった先にはガラス張りの空間が広がり、ポロト湖を一望できます。
まずは円の中からスタートし感性に従い自由に鑑賞

常設の基本展示室のなかには、「ことば」「歴史」「世界」「くらし」「しごと」「交流」の6つのテーマに分けて、「私たち」というアイヌ民族の視点でことば、歴史、文化について紹介しています。「私たちの歴史」では、およそ3万年前から現代に至るまで、アイヌ民族や周辺の民族が語り継ぎ、残してきた歴史が年表で紹介されています。施設内ではアイヌ語が第一言語になっているため、案内掲示板や解説パネルではアイヌ語が一番上に表示されているのも大きな特徴です。
中心から周りへ自由に展示室を回れる構成になっていて、時間に限りがある人は中央部のプラザ内を重点的に見学し、その上で興味を惹かれた展示へと向かうのが効率的。狩猟や漁、農耕などで使用される道具や衣服、装飾品などのほか、アイヌ語の語りが聴けるコーナーも。
なかでもひときわ目を引くのが、「界 ポロト」のトラベルライブラリーで手にした絵本でも学んだ、樺太のアイヌ民族の熊の霊送りの儀式で使用される「クマつなぎ杭」を復元した展示です。
アニメーションやドキュメンタリー映像などでもアイヌ民族に伝わる儀式や風習が紹介されているので、幅広い年齢層の人たちがそれぞれの感性でアイヌ民族の精神世界に触れることができます。
触れることでより一層好奇心が高まる探究型展示も
アイヌ語で「さわってね」という意味を持つ「テンパテンパ」というコーナーでは、アイヌ民族と関係の深い動物のぬいぐるみや図鑑、立体パズルなどを通じて、自ら手に取り体験しながら理解を深めることができるのも魅力的。子どものみならず、大人でも探究型の展示はワクワクします。※ 時間、エリアを限定して運用しています(2023年6月23日時点)。
取材当日、特別展示室では阿寒湖畔のアイヌ文化を紹介する企画展「地域から見たアイヌ文化展 アカント ウン コタン ― 阿寒湖畔のアイヌ文化 ― 」が行われていました(現在は会期終了)。
展示を通じて同じアイヌ民族であっても地域ごとに文化が異なることを知り、阿寒湖畔にもぜひ足を運んでみたくなりました。
お取り置きした北海道産の絶品スウィーツ堪能!
駆け足ながらも「界 ポロト」での滞在をきっかけに芽生えた「アイヌ民族の暮らしや世界観についてもっと知りたい」という知識欲が満たされ、気づけば小腹も空いてきました。
アイヌ料理が楽しめるという「カフェ リㇺセ」にも惹かれましたが、今回は入場時に「sweets café ななかまど イレンカ」で予約した人気No.1の「クンネチュㇷ゚」と自家焙煎珈琲をテラス席でいただき、「パピㇼカパイ」はテイクアウトすることに。
アイヌ語で「月」という意味を持つ「クンネチュㇷ゚」は北海道の濃厚なクリームチーズに白老産の卵を使用して焼き上げたチーズケーキで、カップ入りも納得のトロトロのなめらかな味わい。プレーン、いちご、チョコ味の3種類(280~300円)がそろい、消費期限は冷蔵で3日間。お土産にもぴったりです。
定番のアップルパイはパイ生地がサクサクで、中身もギッシリ詰まっていて、その重量にも驚かされました。
お腹も心も満たされ、またいつかゆっくり来ることを「トゥレッポん」に誓い、後ろ髪を引かれながら帰路へ。入場時は出迎えてくれた「トゥレッポん」が、今度はお見送りしてくれているかのよう。五感を通じてアイヌの文化に触れられる、見どころ満載の施設でした。
ウポポイ(民族共生象徴空間)
住所:北海道白老郡白老町若草町2丁目3
開館時間:平日9:00~18:00、土日祝日9:00~20:00※季節によって変動あり。詳しくはウポポイ公式ホームページを確認
閉園日:月曜日(祝日または休日の場合は翌日以降の平日)
入園料:大人(一般)1,200円/大人(団体)960円、高校生(一般)600円/高校生(団体)480円、中学生以下無料
※障がい者とその介護者各1名は無料。入園の際に障がい者手帳等を提示
公式ホームページ:https://ainu-upopoy.jp/
ウポポイ 民族共生象徴空間
〒059-0902 北海道白老郡白老町若草町2丁目3
3.8 3,664 件のクチコミ
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[All Photos by Reico WATANABE]
https://tabizine.jp/article/533674/

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『ゴールデンカムイ』のキャラといつでもいっしょに居られる「ちょこんぐるみ」が予約受付中、まるまるとしたシルエットがかわいすぎる

2023-06-30 | アイヌ民族関連
電ファミコンゲーマー2023年6月29日 19:20
カルチュア・エンタテインメントは6月29日(木)より、アニメ『ゴールデンカムイ』とコラボしたオリジナルグッズ「ちょこんぐるみ 巾着」の予約受付を開始した。

『ゴールデンカムイ』は野田サトル氏が『週刊ヤングジャンプ』にて連載しているコミック。不死身の杉元と呼ばれる男・杉元佐一を主人公に、アイヌの少女・アシリパとともに金塊のありかを示す「刺青人皮」を探す旅を描く冒険譚だ。
アイヌ民族の文化を描いていることが特徴で、肉や魚を叩いた「チタタプ」を作るシーンや、味噌を見たアシリパが「オソマ」と驚くなどユニークな場面も魅力のひとつである。
今回登場するのは、ぬいぐるみであり巾着の機能も持つユニークな「ちょこんぐるみ」。表情や衣装など、キャラクターの個性を活かしながらキュートにデザインされた姿は見ているだけで癒される。
ラインナップに並ぶのは杉元佐一、アシㇼパ、白石由竹、尾形百之助、月島軍曹、鯉登少尉の6種類。まるまるとしたシルエットとちょこんと生えた手足がかわいらしく、いくつも集めたくなる存在感だ。
価格は各税込1540円。6月29日(木)より予約を受付中、発売は11月中旬を予定している。
リリース全文は以下のとおり。
TVアニメ『ゴールデンカムイ』より、可愛くて実用性もある「ちょこんぐるみ 巾着」が登場!杉元佐一、アシㇼパ、白石由竹、尾形百之助、月島軍曹、鯉登少尉の全6種。6月29日より予約受付スタート
「TVアニメ『ゴールデンカムイ』 オリジナルグッズ」公式サイト
https://fantasulife.com/blogs/news/kamuy2306
カルチュア・エンタテインメント株式会社は、Life styleに“楽しさ”を提供する「FAN+Life(ファンタスライフ)」にて、TVアニメ『ゴールデンカムイ』とコラボしたオリジナルグッズ「ちょこんぐるみ 巾着」を発売いたします。「ちょこんぐるみ 巾着」は、杉元佐一、アシㇼパ、白石由竹、尾形百之助、月島軍曹、鯉登少尉の全6種。FAN+Lifeでは本日6月29日(木)12:00より、予約受付を開始いたします。
オリジナルグッズの「ちょこんぐるみ」シリーズは、ふわもこのかわいらしいぬいぐるみに、可愛くて実用性をプラスし、“いつでもどこでも一緒”が実現できるおすすめの商品です。
「ちょこんぐるみ 巾着 ゴールデンカムイ(全6種)」 詳細
巾着は使い勝手の良いサイズで、ケーブルやモバイルバッテリーを収納したり、コスメポーチとしても使えます
【価格】各1,540円(税込)
【サイズ】約H180×W130×マチ50mm(平置き時。手足を含む)
■FAN+Lifeオリジナルグッズの申し込み方法、受付開始日時、発売日
申込サイト:https://fantasulife.com/blogs/news/kamuy2306
WEB受付開始日:2023年6月29日(木)~
発売日:2023年11月中旬
©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会
※商品等画像使用の際はコピーライトを明記してください。
※画像はイメージの為仕様は変更となる可能性ございます。
■「ゴールデンカムイ」とは
原作は「週刊ヤングジャンプ」(集英社)にて連載された、野田サトルによる大ヒット漫画。
コミック全31巻でシリーズ累計2,400万部を突破。連載終了後も多くファンの心をつかみ続けている。第四期となる今回のTVアニメ化はこれまでのシリーズを継承しつつ、アニメーション制作のブレインズ・ベース、チーフディレクターのすがはらしずたかを中心とした新たな体制を構築。埋蔵金を巡るアクション&サスペンスを軸に、狩猟、グルメ、歴史などの五感を刺激する多彩な魅力が炸裂する極上のエンターテイメントが、アニメーションとなって観る者の心を熱くする!
TVアニメ 『ゴールデンカムイ』公式サイト
https://kamuy-anime.com/
https://news.denfaminicogamer.jp/news/numan_svxpdayw

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天地人 2023年6月29日

2023-06-30 | アイヌ民族関連
Web東奥2023年6月29日
 疾駆する馬に乗った神々が、花の矢を放とうとしている。馬の背で笛や鼓を奏でる神々も描かれる。生誕120年を迎えた板画家・棟方志功の代表作の一つ「花矢(はなや)の柵(さく)」。1961年、県庁舎の完工を記念し、正面玄関を飾る壁画として制作された。
 アイヌ民族の祭りに着想を得たという縦2メートル、横7メートルの大きな板画は、赤や青の彩色が施され、華やかで躍動感にあふれている。志功は、日本の文化が南から北にもたらされるものとされてきたのに対して「この矢を北から南へ吹き返す」と語った。郷土の発展を祈るとともに、文化の発信地であれという願いを込めた。
 オリジナルは県立美術館に大切に保管され、現在県庁で目にできるのはレプリカだが、県民を鼓舞するメッセージはいささかも色あせない。
 近年県庁舎は、大掛かりな改修工事が行われたが、正面玄関ホールは、日本の近代建築の草分けの一人、谷口吉郎が設計を手掛けた当時の趣をそのままに、60年余にわたり県政の移り変わりを見つめてきた。
 きょうは宮下宗一郎新知事を迎え、新たな県政が始動する。志功の壁画は、知事室がある2階と正面玄関を結ぶ大きな階段を降りるとき、最もよく見えるだろう。「これまで日本に引っ張ってもらう青森県だったが、これからは政策で日本を牽引(けんいん)する」。当選時に宣言した決意の言葉と響き合うのではないか。
https://www.toonippo.co.jp/articles/-/1585175

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札幌市で「G7札幌 気候・エネルギー・環境大臣会合」が開催されました

2023-06-30 | アイヌ民族関連
コングレ2023.06.29
2023年4月15日・16日の2日間、札幌プリンスホテルで、「G7札幌 気候・エネルギー・環境大臣会合」が開催され、株式会社コングレは会場設営・会議運営全般を担当しました。
G7気候・エネルギー・環境大臣会合はG7サミット(首脳会合)に関連して開催される閣僚会合の一つで、サミットにおける議論の基礎ともなる重要な会合です。(出典:環境省公式Webサイト)
環境とエネルギーに焦点をあて、世界の持続可能な成長に向けて、クリーンエネルギーへの転換と地球環境について、各国・各機関の当分野のトップ(日本は西村 康稔 経済産業大臣、西村 明宏 環境大臣)が一堂に会し議論を行います。
今回の会合では、気候変動、生物多様性の損失、汚染という3つの世界的危機に直面しており、ネットゼロ、循環経済、ネイチャーポジティブ経済の統合的な実現が重要との認識で一致しました。また、2035年までにG7の保有車両からのCO2排出を少なくとも共同で50%削減(2000年比)する可能性に留意すること、排出削減対策が講じられていない化石燃料のフェーズアウトを加速させること、環境上適正かつ効率的な国内・国際の重要鉱物等の回収リサイクルを推進すること、2040年までに追加的なプラスチック汚染をゼロにする野心を持って、プラスチック汚染を終わらせることなどが共同声明に盛り込まれました。
会議の内容だけでなく、会議の備品などにも環境配慮の取り組みを実施。IDケースには、バンブー素材のストラップと生分解性プラスチックのケースを使用し、国名を表示するデスクボードはプラスチックではなく木製にしました。さらに、使用済みパネルや容器を生産する過程で発生する端材を原料として使用した完全リサイクル・環境配慮型のパネル『Recoボード』を、会場サインやバックパネルに活用するなどの工夫を行いました。
本会合の前日には、各国政府関係者や国際機関の方々を招く地元主催のレセプションが札幌市内のホテルで開かれ、地元の高校生が参加者を出迎えました。食事のメニューには北海道産の食材を使用。レセプションでは、富良野市在住の脚本家 倉本 聰 氏のメッセージ動画や、会場内をキャンドルの明かりだけにして環境やエネルギーの大切さを体感していただく演出、札幌南高校の書道部によるパフォーマンスなどが行われました。
また、本会合の機運醸成イベントとして、地元実行委員会による北海道民への環境の啓発や開催地の魅力発信のためのプログラムが多数実施されています。
15日の政府主催のレセプションでは、北海道の食材を活用した料理や北海道の地酒の提供、アイヌ舞踊やよさこいを披露し、参加者に北海道の魅力を感じていただきました。
また、次代を担う道内5校の小学生が、大臣会合のテーマとなる脱炭素・環境保全などについて、自らができることを「G7子ども行動宣言」に取りまとめ、江差町立南が丘小学校の児童7人が代表して宣言文を発表。宣言書を西村 康稔 経済産業大臣、西村 明宏 環境大臣に手交しました。

アイヌ舞踊の披露
本会合は、大臣会合での議論のほかにも、世界への北海道の魅力発信や、未来を担う地元の子どもたちが環境とエネルギーについて考え、国際交流を体験するなど、大きな意義のあるものとなりました。
このような国際会議の運営を無事に終了することができ、ご関係の皆さまのご支援、ご協力に心より感謝申しあげます。
https://www.congre.com/news/20230619-23204/

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民族文化圧殺の歴史 「隔離」された先住民学童

2023-06-30 | 先住民族関連
ビューポイント2023/6/29(木)

文明論考家、元駐バチカン大使 上野 景文
米加豪の過ち彷彿とさせる中国
 先住民族(the First Nations)への接し方という観点から、最近2件の報道が目に留まった。一つは、国連教育科学文化機関(ユネスコ) の世界自然遺産に指定されている豪州フレーザー島の名称を地元先住民が使用していたガリという本来の呼称に戻すとのクイーンズランド州政府の決定を踏まえ、6月7日に同島で式典が挙行されたという報道。もう一つは、同じく豪州のメルボルン博物館で、5月6日にアイヌ民族の遺骨4体がアイヌ団体に返還されたという報道だ。
体系的・暴力的に抹殺
 筆者は21世紀冒頭、在メルボルン総領事の任にあったが、当時の豪州では、かつての「過酷」な先住民の扱いを謝罪すべきだとするリベラル派と、それを否定する保守派が真っ向から対立しており、公式の謝罪実現にはなお10年近くを要した。今回の報道を聞くと、豪州は変わったなとの感を持つ。
 先住民への「酷策」という面では米国、カナダも同様であった。日本も脛(すね)に傷がないわけではないが、米加豪3国が特に際立つのは、単なる人種差別、人権蹂躙(じゅうりん)というレベルを超え、言語、宗教を含む「民族文化」そのものを体系的、組織的、暴力的に「抹殺する」ことが画された点だ(厳密には「エスノサイド」と呼ぶのが良い)。中でも非人道性の極みとされているのが、学齢期の子弟を家族から強制的に引き離し、特設施設に「隔離」したことだ。米国、カナダでは遠隔地の寄宿舎に、豪州では白人家庭に、「収容」することで。
 諸報道を取り纏(まと)めると、米国では、1819~1968年の150年間に37州にある408の特設寄宿舎に学童を「隔離」し(26年の時点で先住民学童の83%を「収容」)、髪型、服装、言語、宗教面で民族文化を厳しく禁止し、英語、キリスト教を強制し、性的、メンタルな虐待が横行。
 カナダでも、1883~1998年に139の施設で15万人の学童を収容。40年代には、学齢期児童の3分の1が収容され、その半数が身体的、性的迫害を受けた趣だ。米国では数万人の学童が、カナダでは6000人余の学童が死亡したと言われている。その多くが秘密裏に葬られたことは、2021年にカナダの二つの収容施設跡地で1000人近い学童の遺骨が見つかったことからもうかがえる。豪州でもかかる隔離政策は1973年まで続けられた。
 米加豪3国は、2008~09年になって、かかる「同化政策」「強制的隔離策」につき次々と公式謝罪した。さらに、多数の遺骨発掘(21年)を受け、カナダ政府は改めて謝罪を表明した。加えて、カナダで寄宿学校の多くを運営していたカトリック教会では、ローマ教皇がカナダに赴いて被害関係者に直(じか)に謝罪した。
 こうした「民族文化根絶策」の今日における旗手はほかならぬ中国だ。特に、ウイグル人に対する「隔離」策、「非ウイグル化」策、「非イスラム化」策、「中国化」の強制は、かつての米加豪を彷彿(ほうふつ)とさせるものがある。中国は、それらの方策は現地を「文明化」「近代化」するものだと、かつての米加とそっくりの弁明をする。数周遅れのランナーの感がする。米加等は中国に対し「何故(なぜ)自分たちと同じ過ちを犯すのか」とすることで、迫真的議論を展開すべきだろう。
 ところで、米加豪3国の先住民族には、一つ大きな共通点がある。それは、かれらが「自然」(山岳、瀑布(ばくふ)、巨木、泉等)を「カミ」として崇(あが)める「アニミズム(万霊教)の民」という点だ。「神道的」ということだ。米国アリゾナ州に根を張るサンカルロス・アパッチ族も、そうした信仰心に基づき、地元にあるオーク・フラット高原(チチル・ビルダゴテール)を「聖地」として崇めているのだが、近年、高原の所有者である連邦政府が同高原で銅の鉱床の開発計画を提示、アパッチ族がその差し止めを求め訴訟を提起した(連邦政府の言い分を認めた第1審に続き、現在第2審が進行中)。
道界は連帯の表明を
 米国の司法は、従来「先住民族の宗教」については冷淡なことが多かったが、現在の最高裁判事は信仰の自由(合衆国憲法修正第1条)へのこだわりの強い人が多いこともあり、米国司法の判断が注目される。ところで、神道的信仰心を有するアパッチ族に対し神道界は連帯を示せないものか。因(ちな)みに、既に豪州では、先住民族の聖地であるウルル(エアーズロック)を巡り、観光客立ち入り規制を通じ経済的利益より信仰を優先させる決定がなされている(19年)。
(うえの・かげふみ)
https://vpoint.jp/opnion/viewpoint/224453.html

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リチウム開発州の憲法改正で反対デモ、先住民土地所有権の扱いが引き金(アルゼンチン)

2023-06-30 | 先住民族関連
ジェトロ2023年06月30日ブエノスアイレス発
アルゼンチンでは6月16日から20日にかけて、豊富なリチウム資源を有するフフイ州で先住民などによる大規模な抗議デモが発生した。6月15日にフフイ州の制憲議会が承認した同州の憲法改正がきっかけで、デモ隊が警察と衝突し、多数の逮捕者と負傷者が出た。デモの原因は、憲法改正の内容が、土地の所有権を証明できない先住民が、リチウムなど鉱物資源の開発によって土地を追われる可能性を想起させたことだ。そこに、教職員組合よる賃金改定の要求も加わり、デモが大規模化した。
今回の憲法改正は、1986年に同州憲法が改正されて以来の改正で、212条のうち193条を改正する包括的なもの。憲法改正を審議する制憲議会では、州政府与党の急進市民同盟(UCR)だけでなく、国政与党の正義党(ペロン党)勢力も、憲法改正を支持していた。
大規模な抗議デモの原因となったのは、改正後の第36条、第50条の2つの条文だ。第36条は私有財産について、「財産の所有者の権利行使を妨げる者による占拠は、財産権に対する重大な侵害とみなされる」と定めた。そして、第50条は先住民の権利と保障について、先住民とその居住地の法的地位を決定する権限を行政府に与えた。つまり、誰が先住民で誰がそうでないか、先住民が土地に対する権利を有するか否かを、州政府が決定するということになる。
さらに、第67条の改正も問題視された。第67条は「道路や街路の封鎖、公共施設の占拠は犯罪でありこれを禁止する」と定めたが、憲法が定める社会的抗議の権利を侵害するとして一部市民の反対を招いた。大規模なデモの発生を受けて、ヘラルド・モラレス知事は6月20日、第36条と第50条の2つの条文の改正を撤回すると発表したものの、第67条の内容は維持され、改正後の新憲法は6月21日に官報公示された。
フフイ州は、自身が先住民の一員と自認する人の割合が高い州だ。しかし、先住民は、居住する土地の所有権を証明する文書が持たないことが多く、それが土地の所有権をめぐる紛争の原因となっている。フフイ州は、豊富なリチウム資源を有する州の1つで、近年は開発が活発化している。リチウムの採掘が行われる土地は先住民の居住地に近接していることが多く、リチウム採掘事業の認可に関連して先住民の不満が以前から高まっていた。リチウム開発の是非に一石を投じる出来事だ。
(西澤裕介、サンティアゴ・ブリニョーレ)
(アルゼンチン)
ビジネス短信 7527ce7a90c4f86c
https://www.jetro.go.jp/biznews/2023/06/7527ce7a90c4f86c.html

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先住民たちの暗く苦しい歴史に光を与える

2023-06-30 | 先住民族関連
ナショナルジオグラフィック2023.06.29

メキシコ南部ゲレロ州からの移民であるホセフィナ・プルデンテ・カスタニェーダ。米国ニューヨーク市ブルックリンのルター派教会で、母語であるミシュテカ族の言葉で番組を放送している。(PHOTOGRAPH BY YAEL MARTÍNEZ)
この記事は雑誌ナショナル ジオグラフィック日本版2023年7月号に掲載された特集です。定期購読者の方のみすべてお読みいただけます。
メキシコの若き写真家は独自の手法を使って、先住民の写真を輝かせた。
 カメラのレンズをまっすぐに見つめていてもらえますか――写真家のヤエル・マルティネスがホセフィナ・プルデンテ・カスタニェーダにそう頼んだのは、彼女が収録スタジオとして使っているニューヨーク市ブルックリンにある教会でだった。カスタニェーダはメキシコのゲレロ州出身の移民で、現在は同州の先住民ミシュテカの言語の一つ、トゥーン・サビ語で番組を放送している。彼女はまた、法廷で通訳の仕事もする。トゥーン・サビ語、スペイン語、英語の通訳だ。カスタニェーダに初めて会ったとき、この女性は力と光、そして闇をもち合わせている、とマルティネスは思った。それはまさに、彼が伝えたいものだった。
 ナショナル ジオグラフィックとアーティスト集団「フォー・フリーダムズ(自由のために)」が進める共同制作事業の一環として、マルティネスは自分の出身地でもあるゲレロ州の先住民をテーマに作品を制作することにした。単に撮影するだけでなく、写真に芸術的な要素を加えて仕上げるのだ。
 彼が撮影した人々は、全員がメキシコ国民であると同時に、言語や食べ物、信仰、伝承といった点では、かつて存在した古代の国々にも属している。カスタニェーダのような人々と会うなかで、マルティネスは先住民とヨーロッパ人、アフリカ人の血を引く自分自身について再考せざるをえなくなった。彼はまた、ゲレロ州のことを中南米の複雑な歴史が織り込まれたつづれ織りのようだと考えることもある。
「粘り強さに関するエッセイとして、このプロジェクトを始めました」とマルティネスは話す。「心に傷を負い、暴力から逃れ、後に残した家族を支えるために命懸けで生きてきた人々の写真であり、故郷にいる人々にとって経済的な支えである移民の写真です。そして、耐え忍ぶ人々やコミュニティーの写真なのです」
次ページ:写真の素晴らしさを知って、すぐに恋に落ちた
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ShareAction、運用大手77社の社会テーマを評価。94%が包括的な人権保護に失敗していると発表

2023-06-30 | 先住民族関連
ESG Journal2023/6/29
5月11日、英ESG投資推進NGOのShareActionは新しい報告書を発表した。本報告書によって、世界の資産運用会社のほとんどが、人権侵害への取り組みに役立つ主要なポリシーの利用を制限していることが明らかとなった。
報告書によると、ポートフォリオ内のすべてのファンドにおいて、人権侵害企業への投資を除外している資産運用会社はわずか6%であった。半数以下は、ESGファンドに限って投資を除外している。残りの運用会社は、全く除外していないか、部分的に除外しているに過ぎない。
本調査は、ShareActionの4部構成のPoint of No Returnsシリーズの3回目である。本調査は、人権に関する国際条約、労働者の権利に関する合意された基準、健康に関する投資家の枠組み、国連の先住民の権利枠組みなどの実施を通じて、世界の資産運用会社が社会問題にどのように対応しているかを評価するものである。
資産運用会社が投資を行う際、先住民の権利を最低限しか考慮していないことが明らかになった。先住民や地域コミュニティに影響を与えるプロジェクトについて発言権を与える、国連の原則である「自由意志に基づく、事前の、十分な情報に基づく合意」を組み込んだ投資コミットメントを実施しているのは、わずか10社に過ぎない。
また、生命を脅かす公衆衛生問題に取り組むために、資産運用会社がいまだにその影響力を行使できていないことにも言及。薬やワクチンへのアクセス不足、大気汚染、不健康な食品など、回避可能な公衆衛生問題によって、毎年何百万人もの死者が出ている。しかし、ほとんどの資産運用会社は、タバコのような長年の問題を除いて、これらの健康関連のテーマについてコミットメントしていない。
資産運用会社は、十分なデータがない、あるいは十分なデータがないことを理由に、人権や健康問題に取り組んでいないことを弁解している。しかし、報告書によると、資産運用会社はこの問題に対処するための最も明白な手段を講じていない。社会的データを公表するよう企業に働きかけることを優先している運用会社は10%未満であり、さらに、40%が企業に社会的影響に関するデータの公開を求めていないことを認めている。
【参照ページ】
(原文)Asset Managers Failing to Comprehensively Protect Human Rights
(日本語訳)ShareAction、運用大手77社の社会テーマを評価、94%が包括的な人権保護に失敗と発表
https://esgjournaljapan.com/world-news/29837

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前へ進み続けるために ナショジオが探求した135年

2023-06-30 | 先住民族関連
ナショナルジオグラフィック2023.06.29
1888年の創設以来、世界に関する知見を広め理解を深めるため、探求を続けてきた

マヤ文明が栄えたメキシコのユカタン半島にある「セノーテ(聖なる泉)」を、ダイバーが探査する。ナショナル ジオグラフィックは失われた文明に関する新たな知見を得るために、135年間にわたり、世界各地に考古学者や人類学者、ダイバーなどを派遣してきた。(PHOTOGRAPH BY PAUL NICKLEN)
この記事は雑誌ナショナル ジオグラフィック日本版2023年7月号に掲載された特集です。定期購読者の方のみすべてお読みいただけます。
人間はいつも何かを探し求めている。自分が輝ける場所を見つけるため、限界を押し広げるため、あるいは謎めいた現象を解き明かすために。何千年もの間、人間はそんな探求を続けてきたが、まだ終わりは見えない。
探求の新たな時代を、私たちは生きている
 米国の歴史は西へ西へと領土を押し広げた物語だ。押し広げられた側の視点から、その物語をとらえる博物館が、かつてのオレゴン街道沿いに一つだけある。ワシントン州やアイダホ州との州境に近いオレゴン州の片隅で、この博物館は先住民の伝統をたたえるとともに、開拓者の到来によって壊されたものを悼んでいる。訪れる人はれんが造りの建物に入っていく。それは先住民の子どもたちが教化や同化を強いられた「インディアン寄宿学校」を模した建物だ。生徒たちの等身大の写真が、1世紀以上もの過去から私たちを見返す。制服を着た彼らは小さな兵士のようだ。
「正しく語られたいのなら、自分たち自身で歴史を語るようにと言われました」と話すのは、博物館を運営するタマスツリクト文化研究所の所長であるボビー・コナーだ。この研究所は、カイユースやユマティラ、ワラワラといった先住部族が暮らすユマティラ先住民居留地にある。「その歴史とは、この世の始まりから存在する『征服』の物語です」
 探求の歴史は、しばしば対比的に語られる。探求者(エクスプローラー)と高山。探求者と孤島。探求者と未接触部族。征服する者と征服される者といった具合だ。探求の定義は現在、より広範なものとなった。探求者と言えばこれまでは、冒険家や科学者などだったが、今や新たな典型が誕生した。私たちがどのようにして現在の状況に至ったかを理解するのを助ける「調停者」という探求者だ。彼らは歴史書を問い直し、それらを書き換え、過去が繰り返されることを阻もうとしている。
 私たちにとって「探求」とは何か? その答えを見つけるためにまずは、「あるアフリカの小集団が世界に向けて踏み出し、消息を絶った」約6万年前に時間を巻き戻してみよう。これは、歴史家で米ノートルダム大学の教授であるフェリペ・フェルナンデス゠アルメストの言葉だ。彼は「ルート探し」と自身が名づけたプロセスを通じて、世界がどのように変容してきたかを、60年近くも研究してきた。帝国主義や宗教、科学、強欲などを動機として人間は旅をし、異なる文化が相互に衝突・交流・適応することになった。「探求の歴史とは」と彼は言う。「異なる人々を結ぶルートを引き直すことなのです」。私たちはいわば何千年もの間、最初期の祖先が人々の間に空けた距離を、良くも悪くも、解消しようと試みてきたのだ。
次ページ:必ずしも正しくない“神話”
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アマゾン 奥地に眠る太古の岩絵

2023-06-30 | 先住民族関連
ナショナルジオグラフィック2023.06.29
コロンビアのチリビケテ国立公園には岩絵が7万5000点以上残っている

コロンビア最大の自然保護区であるチリビケテ国立公園は、多雨林にそびえる卓状台地(テプイ)の景観で知られる。ここは世界屈指の生物多様性を誇り、固有種も多い。(PHOTOGRAPH BY THOMAS PESCHAK)
この記事は雑誌ナショナル ジオグラフィック日本版2023年7月号に掲載された特集です。定期購読者の方のみすべてお読みいただけます。
アマゾン川上流域のうっそうとした多雨林に、何万点もの岩絵が残っている。その岩壁を目指す探検は、無数のハチや断崖が行く手を阻む苦難の旅だった。
 たばこをささげて精霊たちを慰め、旅の無事を祈りなさい。それがシャーマンの助言だった。たばこはアマゾン川流域の先住民集団にとって神聖なものだ。
 南米コロンビアにあるチリビケテ国立公園の砂岩の崖下で、考古学者のカルロス・カスタニョ゠ウリベが太い葉巻に火をつけて皆に回した。私たちは懸命に葉巻をふかして煙を浴び、岩に手を置いて真剣に願いを唱える。カスタニョ゠ウリベは念を入れて、全員の頭に煙を吹きかけた。
 これでやっと旅を始められる。
 探検隊はカスタニョ゠ウリベと私のほか、水生生物学者でナショナル ジオグラフィックのエクスプローラーでもあるフェルナンド・トルヒーリョを含めた少人数だ。ここは道もない原生地で、一般の人々は立ち入り禁止になっている。途中で迷わないよう、探検隊にはコロンビア人の登山家やジャングルに詳しい人物も加わる。この国立公園はコロンビア最大で、密生した多雨林やテプイと呼ばれる卓状台地が独特の景観を形成しているだけでなく、赤鉄鉱で描かれた岩絵が7万5000点以上残っている。公園内の調査はめったに許可されず、今回でやっと9例目だ。
 私がここに来たのは、その岩絵を見るためである。それは視覚的に伝える物語として、米大陸では最古級のものだ。アマゾン川流域に現れた最初の語り手たちが、切り立った岩壁に、ジャガーなどの動物や植物、人間や幾何学模様を描いていった。私は水中撮影が中心の写真家だが、なぜ奥地の多雨林で山をよじ登ろうとしているのか? それは岩壁に描かれたカメやワニ、アナコンダ、魚といった水生の生き物を見るためだった。
 数万年前に描かれた水生動物は躍動感にあふれ、世界最大の淡水生態系であるアマゾン川と人類の長い関係を物語っている。ナショナル ジオグラフィックとロレックスによる取り組み「パーペチュアル プラネット」のアマゾン川流域調査の一環で、私はこれから2年間、高山から大海に至るアマゾン川を撮影していく予定だ。謎に満ちた先史時代の人々は、水の世界をどんなふうにとらえていたのか。旅を始めるに当たり、私はそれを肌で感じたいと思った。
 私はこの25年間、まず海洋生物学者として、その後はフォトジャーナリストとして世界の海を記録してきた。サメやクジラに襲われないすべは身につけているが、ジャングルは未知の領域だ。チリビケテは探検の難度がかなり高いうえに、古代の岩絵は、外から近づくことがほとんど不可能な場所にもあった。
 高い断崖の絶壁に残る岩絵にたどり着くためには、ヘリコプターに乗って出発し、途中から徒歩で移動することになる。うっそうとした多雨林をかき分け、ロープや縄ばしごで断崖を登っては下降して、暗く湿った峡谷を進む。
次ページ:ハードな道のりに、ふと我に返る
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〔週刊 本の発見〕『食べものから学ぶ世界史~人も自然も壊さない経済とは』

2023-06-30 | 先住民族関連
レイバーネット(2023/6/22)
優しく学べるマルクス経済学の入門書
『食べものから学ぶ世界史~人も自然も壊さない経済とは』(平賀緑著、岩波ジュニア新書、2021)評者:菊池恵介

 世界には120億人を養えるほどの食料があるにもかかわらず、現在78億人の人口のうち、約20億人が食料不安に直面し、7~8億人が飢餓状態に置かれている。一方、十数億人が肥満で生活習慣病を患うと同時に、膨大なエネルギーを浪費して生産された食料の三分の一が廃棄されている。このような倒錯した世界がいかにして作りだされたのか。その背景には、食べものが「商品」となり、資本主義体制に包摂されていったプロセスがあると本書は指摘する。
 かつて地球上のほとんどの地域で人々は農村に住み、自分たちの食料や衣服、道具などを自給して生活していた。労働とは、自分たちが食べたり、使用したりするものを作る行為であって、利潤を目的とする「商品」を生産することではなかった。ところが、産業革命以降、多くの人々が農地を追われ、工場や商店などで働くようになった。こうして都市部に流れてきた人々は、自分たちの食料や道具を自給できなくなり、他人から購入せざるをえなくなった。ここに「需要」が生まれ、食料などの生活必需品を「商品」として販売する「市場」が発展していった。
 こうして都市部の工場で働く底辺労働者たちに、いかにして十分な食料を供給するか。その一つの解決策としてイギリスで始まったのが、新大陸からの穀物の輸入である。コロンブスの「発見」以来、西洋列強は、カリブ海や南北アメリカ大陸を征服し、金銀の略奪を繰り広げた。その結果、先住民の人口が激減すると、大西洋間奴隷貿易によって西アフリカから労働力を調達し、農園経営を営むようになった。こうして新世界のプランテーションで生産された小麦や砂糖などの商品作物をヨーロッパに輸入し、安価な食料を労働者に供給して、産業革命を支えていった。近代世界システムの誕生を背景とする「第一次フード・レジーム」の構築である。
 この最初のフード・システムが大英帝国の覇権のもとで作り出されたのに対して、「第二次フード・システム」は、アメリカの覇権のもとで誕生した。第二次大戦後の資本主義は、自由放任の経済からケインズ主義体制に移行し、「大量生産・大量消費」のサイクルを生み出したが、その流れは、工業部門だけでなく、農業や畜産などにも及んだ。地平線に広がる広大な農地に、石油から作られた大量の化学肥料や農薬を投下し、巨大な農業機械でトウモロコシや大豆などを収穫する。そして、これらの穀物を飼料として、「動物工場」と呼ばれる狭い空間で鶏、豚、牛などを大量に飼育し、畜産物や乳製品を生産する。「資本主義的な食料システム」の誕生である。
 だが、食料を「商品」として大量生産すれば、大量に販売するための「市場」が必要となるが、国内で消費できる食料には限度がある。そこで、二つの方法で問題の解消が図られるようになった。一つは、農産物や畜産物の市場を海外に拡大すること。もうひとつは、原材料を加工して新商品を開発し、宣伝することで消費量を拡大することである。
 とりわけ、戦後のアメリカは、過剰生産された小麦や大豆などの農産物を海外に輸出することに国家を上げて取り組んだ。当初の目的は、戦禍で荒廃した西欧や日本に「食糧援助」を施し、戦後復興を支援することだったが、まもなく米国産の農産物への海外市場を開拓することに主眼が置かれるようになった。敗戦後の日本に米国産の「メリケン粉」や大豆が流入し、学校給食などを通じてパン食が普及した背景には、これらの思惑がある。また、東西冷戦が激化してくると、食料援助は独立したアジア・アフリカ諸国を西側陣営に取り込むという戦略的意義を帯びるようになった。
 こうしてアメリカを中心とする「第二次フード・レジーム」が誕生したが、それに伴い、二つの矛盾が拡大していった。一つは、小麦や砂糖、油脂、肉類などの栄養価の高い食料の大量消費の結果、先進国では肥満の割合が増大し、糖尿病などの生活習慣病が急速に拡大したこと。もう一つは、工業的農業によって生産された安い農産物が大量に先進国から流入したことで、途上国の経済基盤が破壊され、大量の農民が失業することにより、スラムの人口が爆発的に増加したことである。とりわけ、1960年代には「緑の革命」の名において、「北」の農薬、化学肥料、種子産業が「南」に進出し、工業的農業モデルの導入を図ったが、その結果、農業資材を購入できる少数の大規模農家が収穫量を増やす一方、大半の小規模生産者は淘汰され、飢餓人口が増大するという皮肉な帰結がもたらされた。
 こうして「資本主義的食糧システム」は世界を包摂したが、ここに来て大きな壁に直面している。環境破壊と地球温暖化である。現代の工業的農業・食料システムは、化石燃料や地下水などの資源を枯渇させるばかりでなく、化学薬品やプラスチックなどの有害物質を大量に生み出している。さらに、二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスを大気中に排出し、気候変動を加速させている。その排出量は、世界の温室効果ガスの26%とも、34%とも推定され、苛烈な熱波や森林火災、集中豪雨やハリケーンなどの大きな要因となっている。
 この破壊的な経済モデルからどのようにして脱却し、「人も自然も壊さない経済」へと移行できるのか。斉藤幸平の『人新世の「資本論」』に続き、本書も「〈商品〉としての価値ではなく、〈使用価値〉(有用性)を重視する社会」へと移行することを提唱する。GDPを指標とする現在の経済モデルでは、皮肉にも人や環境に悪影響を及ぼせば及ぼすほど、「成長」したことになる。「食品を過剰に生産して必要以上に消費(食べ過ぎ)すれば経済成長、メタボになってジムや医者に行けば経済成長、トクホやダイエット食品を買い食いすれば経済成長、食品ロスを増やせばその処理事業でも経済成長というぐあいに」。これに対して、「逆に、自分が家庭菜園で有機栽培した野菜を、自分で料理して、おいしく健康な食生活をすることは、人と自然がハッピーになれても、GDPには計上されず、経済成長につながらない」。そんな倒錯した尺度を見直し、自分自身や周囲の人々、地域や環境に役立つ活動が重視されるような社会へと移行する必要があるというのである。その手始めとして、本書が最後に提案するのが、日々の食卓に並ぶ食材の生産過程に目を向け、地域に根ざした食と農のシステムを再構築していくことである。
 資本主義の権力構造に踏み込まず、もっぱら価値観の転換一本で、巨大アグリビジネスの世界を突き崩せるかどうかは、若干、議論の余地が残る点である。だが、砂糖や小麦、豚肉といった身近な食べものの歴史を通じて、資本主義による農業の包摂のプロセスを世界史的な観点から描き出していく著者の手腕は見事である。また、中学生にも理解できる優しい語り口で綴られている点でも、本書はマルクス経済学や近代世界システム論への類を見ない優れた入門書となっている。
http://www.labornetjp.org/news/2023/hon304

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先生が記者「絵本で知るアイヌとカムイの物語」

2023-06-30 | アイヌ民族関連
十勝毎日新聞2023/06/28 14:15
 アイヌの人たちは、たくさんの物語を口伝えで残してきました。先週はアイヌ語について紹介(しょうかい)しましたが、きょうはアイヌの物語が伝える内容(よう)について、幕別(まくべつ)町教育委員会の阪口...
●この記事は会員限定です。勝毎電子版に登録すると続きをお読みいただけます。
https://kachimai.jp/article/index.php?no=2023628103749

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ハワイ語とアイヌ語の復興へ シシリムカ文化大学第2回講座【平取】

2023-06-30 | アイヌ民族関連
日高報知新聞2023.06.28

講義に耳を傾ける参加者たち
【平取】町主催のシシリムカ文化大学第2回講座「コトバと文化を地域の活力・魅力アップに」がこのほど、会場32人、ズーム31人、関係者10人の計73人が参加してイオル文化交流センターで行われた。
 講師は先住民言語の復興や言語とアイデンティティを研究するハワイ大学ヒロ校ハワイ語学部准教授、言語学科長の大原由美子さん。2008年からハワイ語の復興運動に携わり、近年は沖縄語とアイヌ語の復興への協力も行っている。
 この日は「コトバと文化への投資で輝きを取り戻したハワイ」をテーマに講義。他の言語を学ぶことの効果やハワイ語の歴史的背景や復興などから先祖の言語を学ぶ場合の活動、言語復興による自己肯定感と幸福感などについて説明した。
 大原さんは、先祖の言葉を失うことの代償として、「先祖代々伝えられてきた多大な知識を失う」「人類の財産を失う(製薬など)」「記述されていない言語が多く、どのような知識を失ったかもわからない」と挙げた。
 また、ハワイ語の復興の始まりにも触れ、1896年に教育の場で英語以外の言語使用が法律により禁止されたと説明。1983年数名が自身の子ども達を対象にハワイ語で教育を開始。行動を起こした理由として「祖父母がハワイ人であることを一番楽しんでいたのはハワイ語で話している時。笑い声、冗談、からかいがハワイ語でなされ、彼らの喜びは英語ではなくハワイ語で表現されていたことに起因する」とし、「初めは否定的だった祖父母達も、始めたことに長い間背負ってきた悲しみを下したようになった。政府からは全く援助も無く教材も手づくり。社会的背景、法律的・資金的な問題もあったがコツコツ続け、40年を経過した現在、保育園から博士課程までハワイ語を介して教育が行われている。生徒の学力、ハワイ先住民としてのアイデンティティも強化している」と紹介した。
 「まだまだ色々な問題もあるが、新しい話者の育成は、自己の先祖伝来の言語、文化、伝統に対する自尊心の回復につながる。文化的、社会的、政治的な意味での自己回復を取り戻すことにつながり、多言語、多文化社会への実現に貢献している」と結んだ。
https://hokkaido-nl.jp/article/29850

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