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「樹霊観音像」ただいま 阿寒湖温泉 個展終え正徳寺に戻る

2025-01-05 | アイヌ民族関連

佐竹直子小笠原陸 有料記事

北海道新聞2025年1月4日 21:26

阿寒湖温泉に戻り、改修されたお堂に安置された樹霊観音像(小川正成撮影)

 【阿寒湖温泉】北海道を代表するアイヌ民族の木彫家、藤戸竹喜さん(1934~2018年)の代表作「樹霊観音像」が、生誕90年を記念して胆振管内白老町などを巡回した個展を終え、阿寒湖温泉(釧路市)の正徳寺に戻った。留守の間に改修されたお堂で、観光客らに公開されている。

 樹霊観音像は、高さ約1・9メートル。旭川市出身で25歳から阿寒湖温泉を拠点とした藤戸さんが、34歳の時に前田一歩園3代目園主故前田光子さんの依頼で制作。同寺に奉納された。それまでクマだけを彫っていた藤戸さんにとって、転機となった作品だ。

 昨年、白老町と旭川市を巡回した「生誕90年記念 藤戸竹喜の世界展」(北海道新聞社など主催)に6~11月に出展され、11月下旬に同寺に戻ってきた。

・・・・・・

 拝観は無料で、暗くなるまで。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1107474/


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国立アイヌ民族博物館、第8回テーマ展示「ウイマㇺレプンカ サンタン交易と蝦夷錦」を3月15日から開催

2025-01-05 | アイヌ民族関連

観光経済新聞 2025年1月4日 

国立アイヌ民族博物館は、第8回テーマ展示「ウイマㇺレプンカ サンタン交易と蝦夷錦」を3月15日から開催する。

アヌココㇿ アイヌ イコロマケンル 国立アイヌ民族博物館(館長:佐々木史郎、所在地:北海道白老郡白老町)は、2025年3月15日(土)から2025年5月18日(日)まで、第8回テーマ展示 「ウイマㇺレプンカ サンタン交易と蝦夷錦」を開催いたします。

※ ウイマㇺレプンカはアイヌ語で「舟で海を越えて交易に行く」という意味です。

1.基本情報

■ 展覧会名称

日本語名称:ウイマㇺレプンカ サンタン交易と蝦夷錦

英語名称:uymamrepunka: Santan Trade and Ezonishiki

■会場

国立アイヌ民族博物館(ウポポイ内) 2階 特別展示室

■会期・開園時期

2025年3月15日(土)~2025年5月18日(日)

・3月15日(土)~30日(日)は9:00~17:00

・4月26日(土)~5月6日(火)は夜間営業日 9:00~20:00

・4月1日(火)~25日(金)、5月8日(木)~18日(日)は9:00~18:00

※ ウポポイ(民族共生象徴空間)への入園は閉園1時間前まで。博物館入館は閉館30分前まで。

■休館日

月曜日(祝日または休日の場合は翌日以降の平日)

※ 4/28(月)・5/5(月)・5/6(火)は開館

※ 5/7(水)は休館

■主催・後援・協力

主  催:国立アイヌ民族博物館

開催協力:市立函館博物館

後  援:公益社団法人北海道アイヌ協会、北海道新聞社

協  力:厚岸町教育委員会、釧路市中央図書館、釧路市立博物館、国立公文書館、浄応寺、東京国立博物館、東京大学史料編纂所、函館市中央図書館、北海道大学附属図書館、北海道立函館美術館、松前町教育委員会、立教小学校

相原秀起氏、池田留美子氏、小田寛貴氏、中村和之氏

■観覧料

ウポポイ(民族共生象徴空間)入場料(税込)に含まれます。
・大人 1,200円(960円)/ 年間パスポート 2,000円
・高校生 600円(480円)/ 年間パスポート 1,000円
・中学生以下無料

  ※( )は20名以上の団体料金。※障害者とその介護者各1名は無料です。

■テーマ別展示ウェブサイトのURL

https://nam.go.jp/exhibition/floor2/special/ezonishiki2025/

■イベント情報

講演会・クロストーク

開会記念講演会「北方から来た交易民」

講師:佐々木史郎(国立アイヌ民族博物館館長)

日時:3月15日(土)14:00–15:00

講演会「間宮林蔵が歩いた足跡を追う 樺太(サハリン)・アムール・択捉島へ」

講師:相原秀起氏(ノンフィクション作家)

日時:3月22日(土)14:00–15:00

クロストーク「サンタン交易の現場を語る」

講師:中村和之氏(函館大学教授)、相原秀起氏(ノンフィクション作家)、佐々木史郎(国立アイヌ民族博物館館長)

日時:5月3日(土)14:00–15:15

ギャラリートーク

本テーマ展示の担当者が、見どころを紹介する展示ツアーです。

ギャラリートーク 第一回 3月29日(土)
ギャラリートーク 第二回 4月12日(土)
ギャラリートーク 第三回 4月19日(土)
ギャラリートーク 第四回 4月26日(土)
ギャラリートーク 第五回 5月4日(日)
ギャラリートーク 第六回 5月10日(土)
ギャラリートーク 第七回 5月17日(土)

※ 各回14:00–14:30

2.展覧会の趣旨

■展示概要

北海道や樺太(サハリン)、ロシア極東地域の先住民族は、17~19世紀にかけてサンタン交易と呼ばれるネットワークを通じて様々なモノを流通させ、その交易ルートは「北東アジアのシルクロード」とも呼ばれています。このネットワークを通じてもたらされた代表的なものが、中国の官服である蝦夷錦・サンタン服やその反物です。本展示では、その蝦夷錦・サンタン服を中心に、ガラス玉や銭貨など、

アイヌ文化にもたらされた中国製品と他の先住民族との交流について紹介します。

■展示テーマと基本構成

第一章 サンタン交易とは?

17~19世紀に「北東アジアのシルクロード」とも呼ばれたサンタン交易の歴史的背景とその重要性を紹介します。

重要文化財 カラフトナヨロ惣乙名文書(ヤエンコロアイヌ文書)(北海道大学附属図書館蔵)

第二章 蝦夷錦を運んだ舟と橇

蝦夷錦・サンタン服を運搬した舟や橇などの交通手段を解説します。また、交易のルートとなった場所の現代の様子を映像で紹介します。

イタオマチㇷ゚ 板綴舟(模型)(当館蔵)

第三章 色いろな蝦夷錦・サンタン服

衣服として残る蝦夷錦や、衣服以外の形で作られた蝦夷錦、そして古文書や絵画に記録された蝦夷錦を紹介します。

笏入れ(当館蔵)

第四章 ガラス玉と銭貨

サンタン交易を通じてもたらされ、首飾りや装身具としてアイヌ文化に取り入れられたガラス玉と、それらが果たした役割を紹介します。

ニンカリ 耳飾(当館蔵)

https://www.kankokeizai.com/国立アイヌ民族博物館、第8回テーマ展示「ウイマ/


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アイヌ伝説の猟師が実行「巨大ヒグマ」驚愕の撃退法。戦前の北海道で起きた「人間と熊の命がけの闘い」の実話

2025-01-05 | アイヌ民族関連

東洋経済 1/4 15:02 配信

「赤毛」「銀毛」と呼ばれ恐れられた巨熊、熊撃ち名人と刺し違えて命を奪った手負い熊、アイヌ伝説の老猟師と心通わせた「金毛」、夜な夜な馬の亡き骸を喰いにくる大きな牡熊―――。
戦前の日高山脈で実際にあった人間と熊の命がけの闘いを描いた傑作ノンフィクション『羆吼ゆる山』。長きにわたって絶版、入手困難な状況が続いていたがこのほど復刊された。
本稿では同書から一部を抜粋してお届けします。
アイヌ伝説の猟師・沢造と銀色の毛をもつ巨熊との対決は――。

■山の収穫
 沢造は、猟をするために山に入るときは、ニワトリの脂身を多めに持ってゆき、川の流れにつけて血抜きしたウサギの肉をこの脂で焼く。するとウサギの肉はニワトリの肉を焼いたようになって、いい匂いが染み込む。これを餌にすると、まず、どんなキツネも喰いついてしまう、という。
 それでも罠に掛からないキツネには、羆に使う口発破の小型のものを嚙ませる。この口発破は、塩素酸カリウムと鶏冠石(砒素の硫化鉱物)にセトモノの細片を入れて調合するのだが、これらを混ぜ合わせるのはきわめて危険な作業となる。

 さて、猟場を一回りした沢造は、獲物を入れた背負い袋を背にして帰途についた。
 そして、一番楽しみにしていたイワナ沢の例の一本橋の近くまで戻ってきたとき、橋の上に置いた弓張り仕掛けのハネ罠に、見事な黄テンが掛かっているのを見つけた。今日はすでに、茶の毛色のテンを2匹得ていたが、これほど見事な色合いの黄テンは滅多に捕れない代物なので、沢造は思わずほくそ笑んで橋に駈け寄った。
 背の荷物を崖っ縁の雪の上におろし、一本橋の上にそろりと足を踏み出した。針金で首を絞められた黄テンは、すでに固くなって、仕掛けた弓の先にぶら下がっている。そこに近寄って首の針金を外し、テンを持ち上げて立ち上がったとき、不覚にも足元がぐらついてよろけてしまった。

 沢造は咄嗟にクルリと体の向きを変え、崖っ縁に飛んだ。すると、そこに積もっていた雪がぱっくりと割れて、大きな雪の塊りが沢造の荷物を乗せたまま崖下のイワナ沢に落下し、ドスンと音をたてた。
 「ありゃー、荷物まで落ちてしまった。しょうがねえなー、沢の入口から回らねばなんねえか」
 沢造は舌打ちしながら左手の斜面に向かった。そうして本流であるベツピリカイ川の岸辺にいったん降り、そこから右岸伝いに下ってイワナ沢に出合いから入り、右側の崖の下を歩いて、荷物の落ちている上流に向かった。

 高い崖の下に雪が砕け散っているところがあって、荷物はそこに雪まみれになってころがっていた。その荷物に手を伸ばしかけたとき、後ろの方で妙な物音がして、沢造の背にゾクリと寒気が走った。はっとして振り返ると、崖下の窪みから落葉と雪を蹴散らして一頭の熊が飛び出した。
■熊との死闘
 沢造が左手に摑んでいたテンを荷物の方へ放り投げたとき、ウォーッと一声、腹に突き刺さるような吼え声を上げて熊が立ち上がり、沢造めがけて襲いかかってきた。

 素速く身をかわした沢造は、右手で腰に下げた刺刀(さすが)を抜いた。そして、2度目に立ち上がった熊が両前足を振り上げて威嚇の声を上げながら今まさに飛びかかろうとする寸前、その腹にパッと抱きついた。熊の腰のあたりに両足をからませ、脇の下から両腕を回して背中の毛を手でしっかりと摑み、頭を熊の顎の下に押しつけた。
 熊は、なんとかして沢造を振り落とそうともがき、ウワッ、ウワッと短く吼えながら川岸の雪の上を跳ね回った。振り落とされれば命にかかわるのは目に見えている。

 沢造は懸命に熊の腹にしがみつきながら、右手の刃渡り30センチ近い刺刀を熊の心臓に突き当て、突き刺し、柄まで押し込み、なおもグイグイと力にまかせて刀を抉り上げた。傷口から鮮血がドッとほとばしり、辺りの雪を真っ赤に染めた。
 刺刀の切っ先で心臓を突き破られた熊は、狂ったように跳ね回り、暴れだした。
■熊などに、同情すべき点は何ひとつなかった
 沢造は落されまいと手に満身の力を込めてしがみついていたが、血まみれの刺刀の柄がぬるりと滑って右手が外れた瞬間、熊が大きく横に跳び、からめていた足が外れ、さらに背中の毛を摑んでいた左手も離れ、ついにその場に振り落とされた。そしてすぐさま身を起こし、崖下の大岩と岩壁の間の狭い隙間に目をつけるやいなや、一瞬後にはそこに潜り込んでいった。

 ズキンと左肩に痛みが走るのを覚えながら、そっと振り返って見ると、熊は倒れては起き上がり、岩に当たっては倒れ、川に転げ落ちては岸に上がり、水の中と雪の上とを問わずのたうち回ったあげく、崖に頭を打ちつけてひっくり返り、またもや立ち上がっては流れに倒れ込むといった、手の付けられぬ暴れようで、それでもなお、沢造の姿を求めてか、そこらを無闇矢鱈に走り回っていたが、もはや目が見えなくなっているのか、まもなくよろよろと足をもつれさせ、断崖の下に頽れてしまった。

 沢造は身じろぎもせず、熊の断末魔の喘ぎを岩の隙間から冷たい目で眺めていた。
 沢造にしてみれば、自分の猟場に無断で入り込み、しかも突然襲ってくる熊などに、同情すべき点は何ひとつなかったし、どんな因果があるにせよ、こんな目に遭わされるのはまったく心外であった。
 やがて熊は、赤く染まった雪の上にゆっくりと仰向けになり、四肢をだらりと開いてしまった。これが、冬ざれの山をさまよった末にようやく安息の地を見出したばかりの銀毛の最期であった。

https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/78a7d3d98a4355040bf14c03d28a3ce9bc9082d2


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九博開館20周年特別展「はにわ」「九州の国宝」など 2025年、本社の主な事業

2025-01-05 | アイヌ民族関連

西日本新聞 2025/1/4 14:30

 西日本新聞社は今年も、九州の地域文化に貢献する展覧会や舞台などの芸術分野、スポーツなどさまざまな主催事業を展開します。

 九州国立博物館の開館20周年事業として、1月21日より「はにわ」を開催。7月から九州全県ゆかりの国宝が集結する「九州の国宝 きゅーはくのたから」、10月からは「法然と極楽浄土」なども開かれます。

 福岡市博物館では暮らしの中で息づく日用品の中に美を見つける展覧会「民藝(みんげい)」、福岡市美術館では「トムとジェリー展」など、いろいろな世代に愛され、話題を呼ぶ展覧会を開催します。

 舞台・芸術関係では、デビュー50周年を迎える千住真理子さんのバイオリン・リサイタルを4月に福岡シンフォニーホールで、5月には宝塚歌劇団による公演を福岡サンパレスで開催。金鷲旗・玉竜旗高校柔剣道大会などのスポーツ事業にも積極的に取り組みます。

特別展「はにわ」

兄弟5体がそろい踏み

▼1月21日(火)~5月11日(日)

▼九州国立博物館

 埴輪(はにわ)とは王の墓である古墳に並べられた素焼きの造形。始まりは今から1750年ほど前にさかのぼる。古墳時代の350年間、国内各地で時期や地域ごとに個性豊かな埴輪が作られ、王をとりまく人々や当時の生活の様子を今に伝えている。

 最高傑作といえる「埴輪 挂甲(けいこう)の武人」(群馬県太田市飯塚町出土、6世紀)が国宝に指定されてから昨年50周年を迎え、さらに九州国立博物館が今年開館20周年となることを記念して、全国各地から約120件のえりすぐりの至宝が集結する。

 米シアトルからも「挂甲の武人」が“里帰り”。「兄弟」と称される5体が勢ぞろいする。ほかにユーモラスな「踊る人々」や「乳飲み児(ご)を抱く女子」、馬形、猿形、犬形の埴輪も展示される。会場内は一部を除いて、展示品の写真撮影ができる。

特別展「九州の国宝 きゅーはくのたから」

開館20周年 名品一堂に

▼7月5日(土)~8月31日(日)

▼九州国立博物館

 九州国立博物館(きゅーはく)20周年の節目にあたる記念特別展は「宝」に光を当てる。収蔵品からえりすぐった名品や、九州・沖縄にゆかりのある国宝を紹介する。

 同館は、文化交流の舞台となった九州で「日本文化の形成をアジア史的観点から捉える」というコンセプトのもと、独自の取り組みを行っている。特別展では、この20年で収集した1万8000件余りのコレクションの中から、「男神坐像(だんしんざぞう)(重要文化財)、女神坐像(じょしんざぞう)」などの代表的な所蔵品を取り上げる。

 ほかに展示される国宝は、平安時代後期の作で福岡藩主・黒田家伝来の「太刀(たち) 銘安家(めいやすいえ)」(京都国立博物館蔵)や色鮮やかな琉球国王尚家の「白地牡丹尾長鳥流水菖蒲文様紅型木綿衣裳(しろじぼたんおながどりりゅうすいしょうぶもんようびんがたもめんいしょう)」(那覇市歴史博物館蔵)、宮地嶽古墳(福岡県福津市)出土の「金銅製壺鐙(こんどうせいつぼあぶみ)」(宮地嶽神社蔵)など。

民藝 MINGEI -美は暮らしのなかにある

手仕事の技術 慈しむ

▼2月8日(土)~4月6日(日)

福岡市博物館

 約100年前に思想家・柳宗悦が説いた民衆的工芸「民藝」。日々の生活の中にある美を慈しみ、素材や作り手に思いを寄せるコンセプトに沿って、暮らしで用いられてきた品々約150件を展示する。産地の作り手と受け継がれている手仕事も紹介する。

 美しさに機能性を備えた江戸時代の刺し子の着物や、大胆な模様が印象的なアイヌの衣装、愛らしい英国のスリップウェアの皿などの名品がずらり。小鹿田焼(大分県)など国内五つの産地の作品も展示し、制作風景を映像で伝える。柳が1941年に日本民藝館(東京・目黒)で開いた「生活展」も再現する。

 また、現在の「民藝」ブームをけん引してきたMOGI Folk Artディレクターのテリー・エリスさん、北村恵子さんによるインスタレーションを展開。国内外職人の特設ショップも設ける。

誕生85周年記念 トムとジェリー展

君が笑うと、僕も笑っちゃう

▼1月25日(土)~3月20日(木・祝)

▼福岡市美術館

 1940年にウィリアム・ハンナとジョセフ・バーベラが世に送り出したアニメーション「トムとジェリー」。今年は誕生から85周年。ふたりの楽しい日々には日常を笑いにあふれたものに変えるヒントがたくさん隠れている。歴代の作品と共にふたりの関係性や仲間たちを紹介する。ユニークなオブジェや撮影スポットでは、トムとジェリーの日常を“体験”できる。展覧会オリジナルアイテムを含む多数のグッズも販売される。

次のページ

https://www.nishinippon.co.jp/item/n/1300138/


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釧路市知人町って何と読む?|釧路市知人町の崖工事(昭和48年=1973年3月)

2025-01-04 | アイヌ民族関連

ココログ2025年01月03日 10時00分夜明け前

家のアルバムにあった1枚の写真です。「昭和48.3.29 漁業無線局下 釧路市知人町の崖工事」との添え書きがあります。

昭和48.3.29 漁業無線局下 釧路市知人町の崖工事

 知人町は「ちじんまち」ではなく「しりとちょう」と読みます。知人町は赤い点線で囲まれたところです。この突き出た部分を知人岬(しりとみさき)といいます。この「知人」(しりと)はアイヌ語で「シレトゥ(sir-etu)」(地の鼻、岬)に由来します。

 さて写真の崖工事ですが「漁業無線局下」を手がかりに探してみると現在も崖の上に立つ漁業無線局が存在していました。写真に写っている丸いタンクも存在しています。

 確かに漁業無線局下に急な崖があります。写真のおじさんたちはこの壁を工事していたのですね。いつ作られたものかわかりませんが崖上から崖下に通じる階段も確認できます。工事のおかげで階段を作ることができるようになったのは間違いないでしょう。

 この階段は崖上と崖下の間を結ぶ近道になっています。かつてこのあたりには太平洋炭鉱があり太平洋石炭販売輸送臨港線が敷かれ知人駅がありました。太平洋炭鉱と臨港線の写真もありましたので別の機会に紹介します。

https://news.nifty.com/article/item/neta/20023-3704712/


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「神恵内村」←この地名なんて読む?

2025-01-04 | アイヌ民族関連

Jタウン調査隊 2025.01.03 07:10

神恵内村

正解は......

かもえないむら

北海道後志管内の村名。アイヌ語で「カムイナイ(美しき神秘な沢)」に由来するという。

https://j-town.net/2025/01/03364493.html?p=all


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塩野瑛久、祝30歳 主演ドラマ「五十嵐夫妻は偽装他人」放送前に2024年公開作品ふり返り

2025-01-04 | アイヌ民族関連

シネマカフェ1/3(金) 8:00

本日1月3日(火)は、俳優・塩野瑛久30歳の誕生日。

1995年生まれ、「GTO」や「獣電戦隊キョウリュウジャー」、「さくらの親子丼」、「来世ではちゃんとします」、『HiGH&LOW THE WORST』などに出演。結婚モキュメンタリー番組「私たち結婚しました2」では、足立梨花と期間限定の夫婦生活を過ごした。そして、2022年には「劇団EXILE」に加入したことも話題に。

【画像全3枚】

節目の年である30歳の誕生日を記念して、大活躍だった2024年の出演作をふり返ってご紹介。

『チャチャ』

デザイン事務所で働くイラストレーターのチャチャ(伊藤万理華)。自由奔放な振る舞いで周囲から反感を買うこともあるが、人目は気にせず、好きなように生きるをモットーに過ごす日々。あるとき、屋上で偶然出逢った樂(中川大志)にチャチャは興味を持つ。お互いに好きなものは正反対だけど、「2人いたら丁度いい」と次第に惹かれていくが――。

“(not) HEROINE movies”=ノットヒロインムービーズ第4弾公開作品となっている本作は、“人目を気にせず、好きなように生きる”をモットーとした、自由で気ままな主人公・チャチャの恋と成長物語。本作で塩野は、キーパーソンとなる謎の男・護を演じている。

『八犬伝』

山田風太郎の「八犬伝 上・下」(角川文庫刊)を、役所広司主演で映画化。原作者・滝沢馬琴の実話をベースにした【実】パートと、八犬士たちの壮大な物語を描く【虚】パートの2つで構成される前代未聞のエンターテインメント超大作。

塩野は、「八犬伝」=【虚】パートの暴君・扇谷定正を演じている。

スペシャルドラマ「ぼくの人格シェアハウス」

塩野演じる“トラブル回避”をモットーに働く相田雄介が、トラブルメーカーの後輩・大城守と出会い、非常事態に見舞われながらも、脳内で暮らす3人の人格と共に、自分の働き方や生き方を見つめ直していくヒューマンコメディ。

大河ドラマ「光る君へ」

「知らなくていいコト」「星降る夜に」の大石静が、千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を書き上げた紫式部(吉高由里子)の人生を描く、大河ドラマ第63作目。

塩野は一条天皇役で第15回にて初登場。定子を寵愛するが、のちに彰子も入内し、世継ぎをめぐる政争に巻き込まれていく。

「9ボーダー」

19歳、29歳、39歳――大台を迎える前のラストイヤー=“9ボーダー”真っ只中の姉妹(川口春奈・木南晴夏・畑芽育)が一つ屋根の下、「LOVE」「LIFE」「LIMIT」をテーマに、もがきながらも人生を前向きに進んでいく物語。

第1話のゲストとして登場した塩野は、主人公の元カレ・小森誠を演じている。

「天狗の台所 Season2」

N.Y.へ帰っても、里でのゆったりとした丁寧な暮らしが忘れられずにいたオンはある日、母と大喧嘩して家を飛び出し、基のいる里へと戻って来た。定期的に庵を訪れる有意と共に再び3人の生活が始まる――。

Season1に引き続き、駒木根葵汰(基役)、越山敬達(オン役)と共に、塩野も有意として続投している。

「ゴールデンカムイ―北海道刺青囚人争奪編―」

映画『ゴールデンカムイ』の続編となるドラマシリーズ第1弾。明治末期の北海道を舞台に描く、アイヌの埋蔵金を巡るミステリーであり、冒険活劇。埋蔵金のありかを示す“刺青人皮”争奪戦が、いよいよ本格化する。

第4話から登場する塩野。茨戸のパートにて、元賭場の用心棒・奥山夏太郎を演じている。

「無能の鷹」

清々しいほど無能な女性と、彼女とコンビを組むことになった新入社員が、ある日奇跡を起こす、毎日頑張る全ての人へ、自分を褒めたり、息を抜くのが苦手な頑張りやさんへ送る、超・脱力系お仕事コメディ。

塩野は、主人公・鷹野ツメ子(菜々緒)とコンビを組む、“無能に見える”新入社員・鶸田道人を演じている。

Lemino「絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男 2024」

30人の男たちが繰り広げるBLワールドで、モブはBがLする展開を回避することができるのか。塩野は、「絶対BLになる世界VS絶対BLになりたくない男」に引き続き登場となる。

FODオリジナルドラマ「REAL 恋愛殺人捜査班」

警視庁の「恋愛感情のもつれによる犯罪特別対策班」、大儀見壮真(野村周平)と夢川幹也(塩野)に科されたのは、恋愛感情のもつれによる犯罪を専門に捜査すること。実際に起きた殺人事件をモチーフにドラマ化した本作。塩野は、野村周平と刑事役でバディを組んで

Vシネクスト「キングオージャーVSキョウリュウジャー」

宇蟲王ダグデドを追って旅立った、桐生ダイゴと空蝉丸。しかしダグデドとの戦いのさなかに、空蝉丸は別時空の地球に飛ばされてしまう。たどり着いたのはダグデドから宇宙を救えず、デーボス軍に侵略された地球。荒廃した未来を阻止するべく、再び元の時空へ向かったが…。

獣電戦隊キョウリュウジャーが大集合する本作では、塩野はもちろん、立風館ソウジを演じている。

2025年は、新川優愛とW主演を務める新ドラマ「五十嵐夫妻は偽装他人」が、1月8日(水)よりスタート。別居中の夫婦が、職場で他人を装うラブコメディーにおいて、妻・真尋(新川)と同じ職場に転職してしまう直人を演じる。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f9489fbcdc0dcf9134c389ae571cbae83de00f4a


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水平線に初日の出 船上で幸せ、健康祈願【釧路市】

2025-01-03 | アイヌ民族関連

 

2025.01.02釧路新聞

 船上で初日の出を拝む「KUSHIRO初日の出クルーズ!2025」が1日、釧路フィッシャーマンズワーフMOO対岸のベイサイドビル前発着で行われた。総勢16人が乗船して釧路の海へ。澄み切った空気の中、水平線から顔を出した初日の出に今年一年の幸せや健康を祈願した。

 観光船運航などの事業を営むアイコム(釧路市愛国西1、佐久間陽介社長)の主催。初日の出クルーズは2023年から行われており、今回で3回目の元旦の船出となった。参加者たちは午前5時30分に集合し、ライフジャケット装着や安全説明を受けた後、同6時に出発。乗船後は用意されていたビール、温かいココア、お菓子などを自由に飲食するなどして、きれいに初日の出を見ることができる地点まで移動した。

 豪華絢爛(けんらん)な船旅を過ごしていると、同7時ごろに初日の出が姿を現し、それぞれが祈りを込めて手を合わせたり、スマートフォンで写真撮影するなどして、洋上での貴重な体験を楽しんだ。帰りの船上では天然記念物のオオワシとオジロワシを観察し、参加者らは幸先の良い年初を迎えた。乗船は2回目という釧路市在住の山岸つばささん(8)は「とてもきれいな日の出だった。今年の目標は大好きなアイヌ文化についてたくさん勉強したい」と抱負を語った。

 佐久間社長は「波や風も穏やかで、縁起の良い鳥を見ることもでき、過去最高の日の出だった。釧路川のふもとで夕日と遊べる船として今後も続けていきたい」と意欲を示した。

船上から初日の出を眺める参加者ら(1日午前7時ごろ)

https://hokkaido-nl.jp/article/36619


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「初山別村」←この地名なんて読む?

2025-01-03 | アイヌ民族関連

Jタウン調査隊 2025.01.02 07:10

日本全国にいくつもある「難読地名」。思いもよらぬ読み方をする場所も......。

今回、出題する地名は、北海道のこの場所だ。

初山別村

正解は......

しょさんべつむら

北海道留萌管内の村名。アイヌ語で「ソウサンベツ(滝が流れ出ている川)」に由来すると言われている。

https://j-town.net/2025/01/02364492.html?p=all


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CEDAW 日本に強い勧告 選択的夫婦別姓導入や女性議員増など特に強調

2025-01-03 | アイヌ民族関連

週刊金曜日 1/2(木) 9:10

CEDAW委員の質問に答える内閣府の岡田恵子男女共同参画局長(中央)。(UN Web TVより)

 女性に対するあらゆる差別を禁じた女性差別撤廃条約の進捗状況を検討する女性差別撤廃委員会(CEDAW)は10月29日、日本政府に対する勧告を含む「最終見解」を公表した。同17日、2016年以来8年ぶりにスイスの国連欧州本部で行なわれた日本審査にもとづいて発表されたものだ。

 審査は前回の勧告にもとづき、どれだけ改善を進めているかが焦点。高い専門性を持つ委員が、日本政府の報告に加えて市民団体からのレポートなど、多角的に収集した情報をもとに質問を投げかけて評価する。

 今回、達成できたものもあるが、圧倒的に課題が多い。60パラグラフにおよぶ勧告で指摘された内容は政治的格差、経済的格差、社会的格差、健康や暴力に関するもの、差別問題など多岐にわたる(左ページ参照)。また複数の事項について2年以内に実施状況を書面で報告することを求めるなど強いトーンが感じられる。日本政府が2年以内に書面で報告することを求められた事項は以下の通り。

・選択的夫婦別姓制度の導入

 民法750条は夫婦同姓を強制しており、姓を変えるのは95%が女性と実質的に平等でない。女性に社会生活上の不利益やアイデンティティの葛藤を与えるとして、03年、09年、16年と改正を求める勧告をしているが、日本政府は今回の審議まで「no steps had been taken(まったく何も着手してこなかった)」と強い表現で指摘している。

・女性候補者の供託金減額(暫定的特別措置)

 世界的に政治のパリテ(男女同数)が目標あるいは実現という潮流の中、日本は非常に遅れている。第5次男女共同参画基本計画に掲げる「国会議員の女性割合35%」を達成するため、立候補に要する供託金300万円を女性候補者には減額するよう求めている。

・避妊へのアクセス改善

 緊急避妊薬は性行為から時間をおかずに服用することで効果が得られるが、日本では病院での処方が必要で時間がかかる現状がある。現在、試験中のOTC(店頭販売)を本格化し、未成年者の保護者同意要件を廃止するなど、アクセス改善が求められた。

・人工妊娠中絶の配偶者同意要件廃止

 日本の母体保護法では一定の要件のもと中絶が可能だが、その場合、配偶者の同意が必要となる。先進国で日本だけの制度で、女性の自己決定権を侵害するものだ。

「勧告には市民社会レポートや現地でのロビー活動で、CEDAW委員に繰り返し訴えてきたことが反映された」と評価するのは、選択的夫婦別姓制度の法制化を求める一般社団法人あすには代表理事の井田奈穂さん。ジュネーブ入りして委員に訴えたことが伝わった感触を得たという。埼玉大学ダイバーシティ推進センターの瀬山紀子さんは「日本政府が勧告を受けて、現にある差別の問題に向き合い、撤廃に向けて動いていくことを心から願っている」と話す。女性差別撤廃をめざすNGOや専門家は、今回の勧告を心強く受け止めている。

 ただ、今後の日本政府の対応には市民が目を光らせる必要がある。政府側の対応が非常にお粗末だったからだ。政府は岡田恵子・内閣府男女共同参画局長を団長に、男女共同参画局、厚生労働省、文部科学省、外務省、警察庁、法務省、こども家庭庁、内閣官房からなる約30人の代表団で審査に臨んだ。

 審査は本来、委員会と「建設的対話」をする場所である。だがこの代表団の振る舞いは「建設的対話」にはほど遠いものだった。どの担当者も顔を上げることなく分厚いファイルをバサバサめくり、ときには「えーと次なんだっけ」という焦る呟きをマイクが拾う。そして見当違いの回答をする。

日本政府のズレた回答

女性差別撤廃委員会(CEDAW)の日本に対する最終見解。

 たとえば、日本の法律には部落差別解消法やアイヌ施策推進法、障害者差別解消法などがあるが「マイノリティコミュニティの女性が抱える複合差別にはどのように対応するのか」というバンダナ・ラナ委員の質問に対し、法務省の担当者は「部落差別の解消の推進に関する法律は、議員立法により成立したものでございます。同法は、日本国憲法において保障している表現の自由や内心の自由に配慮し……」などと回答。聞かれたのは、女性が直面する複合差別に対応する法律についてで、部落差別解消法とは何かという検索すればわかるようなことではない。

 また、「『慰安婦』について記述の正確性をどう担保するのか」という質問に対し、文科省の担当者は「教科書の情報の正確性については、教科書の案を検定しているところでございます。この教科書検定においては……」と2分30秒にわたって教科書検定の仕組みを説明。「慰安婦」は旧日本軍による性奴隷制度で、アジアを中心に20万人とも言われる被害者がいる。日本政府はその責任を認めず、21年には歴史教科書から「慰安婦」についての記述が削除・変更される事態もあった。こうした経緯を知る委員はそれを踏まえて質問をしているのに、教科書検定の説明をするのでは回答にならない。

 5時間に及ぶ審査中、同様の応答が多く見られた。追加質問に対し、最初の質問への回答とまったく同じ回答をして、アナ・ペラエス・ナルバエス議長から「具体的な回答を」と注意を受ける場面も。それは人工妊娠中絶の配偶者同意要件についての質問だ。「配偶者が知れないときや意思を表示することができないとき、また妊娠後に配偶者が亡くなったとき……」と答えたこども家庭庁の担当者に対し、再度、経済条項に関する質問がなされた。そこで担当者は再び「配偶者が知れないときや……」と言い出して議長の注意を受けたのである。しかし担当者は注意の後、ほぼ同じ答えを続ける始末だ。

 驚いたことに岡田局長も同様だった。男女の経済格差が著しい日本で女性の政治参画を促進するため、女性候補者の供託金を一時的に減額する可能性を問われたのに「供託金制度といいますのは、真摯に当選を争う意思のない、いわゆる泡沫候補と呼ばれる人たちが出てくることを防止する……」などと制度を説明。問いと答えが合わない上に、女性は泡沫候補だと述べたように思われても仕方がない。2年以内に報告すべき事項に供託金の減額が入ったのは、この応答があったからではないか。

条約の理解不足を露呈

 また、皇位継承を男系男子に限定している皇室典範について「男女の平等を確保するための法改正を」と言われた内閣官房の担当者は「皇位継承についてこの委員会で取り上げることは適切ではない」と回答拒否に等しい発言をした。これに対して議長は「日本だけでなく全ての差別的な法律がある国に対して同様の質問をしている。この委員会で取り上げるべき事項だ」と厳しい態度を見せた。

 日本政府は女性差別撤廃条約を1985年に批准しており、条約は国内でも力を発揮する。しかし、その理解を疑う応答もあった。裁判で条約が反映されていないことを問われた法務省担当者は「この条約の諸規定は、直接個人の権利義務を規定したものではない」と回答したのだ。個人の権利を対象外にして性差別を撤廃することができるはずがない。そのため勧告では裁判官など司法関係者に、徹底して条約の周知を行なう必要を強調している。恥ずかしい限りだ。

 日本政府の対応について、女たちの戦争と平和資料館(wam)の渡辺美奈さんは「委員の的確な質問に対し、代表団はペーパーを読み上げるだけ」とあきれる。「あすには」理事の波多野綾子さんは「残念なことだが、日本政府の審査におけるこのような対応はよく知られている」という。

 今回、他国の審査では、質問に対応する答えはもちろん、政府代表が委員に対しさらなる助言を求める場面もあったということで、日本政府と他国の姿勢の違いが際立つ。日本代表団がなぜこのような応答をしたのか男女共同参画局に意図を尋ねたところ「できるだけ誠実に応えようとしたまでで、特段の意図はない」とのこと。審査時の態度が日本政府の「誠実」だとしたら勧告を実現しようという誠意があるのか甚だ疑問だ。市民が注視し、実現を要求していかなくてはならない。

古川晶子・ライター

https://news.yahoo.co.jp/articles/e63c26f841d527ba98258bd4e9f88227b3f6b1cd


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アイヌ・琉球…先住民族の遺骨、なぜ故郷に帰れない? ウラに世界と逆行する日本政府の「植民地主義的」姿勢

2025-01-02 | アイヌ民族関連

 

東京新聞 1月2日

 研究目的で収集されたアイヌ民族などの遺骨返還が遅々として進まない。先住民族から搾取し、同化させた歴史は植民地主義の暗部とも言えるが、遺骨返還にアイヌ民族の自己決定権は事実上ないに等しい状況だ。沖縄の琉球民族に至っては法律上、先住民族にさえ位置づけられていない。日本は世界の潮流に逆行している。(特別報道部・木原育子)

◆アイヌ民族の遺骨、研究目的で1800体以上収集

 アイヌ民族の遺骨は1880年代から1970年代にかけ、研究者らによって収集された。時に「盗掘」もあったとされ、東京大や北海道大など全国の12大学で1500体以上が保管されてきた。国の2013~19年の調査で、東京国立博物館など博物館も合わせると、1800体以上に上るとみられる。

アイヌ・琉球…先住民族の遺骨、なぜ故郷に帰れない? ウラに世界と逆行する日本政府の「植民地主義的」姿勢

 元の埋葬地に直ちに返還できない遺骨や副葬品は、国のガイドラインに従って、北海道白老町に整備された民族共生象徴空間「ウポポイ」の慰霊施設へ集約されるが、このガイドラインが不評だ。

 まず国が出土時期や場所を情報公開し、それを見てアイヌ民族側が返還を申請。申請者は出土地域に暮らす人々で構成される団体であることなどが厳格に求められ、出土地域で「確実な慰霊」が要求される。情報公開から6カ月間、返還申請がない場合は慰霊施設に集約される。その後に申請があり、地域に返す場合も同様の経過をたどる。

◆謝罪や哀悼なく、返還を「物理的な移転」としか考えず

 しかし、このプロセスの中に一切の謝罪はなく、占有し搾取した植民地主義の反省なしに対応しようとする姿勢がにじむ。文化的観点や死者への哀悼という精神性は感じられず、物理的な移転としか捉えていない。

 対照的に米国では1990年に先住民族の墓地の保護や遺骨返還に関する法律を整備。人類学者が遺骨の出自や地域を特定し、研究者と先住民族の双方が納得できる形で子孫コミュニティーに返す方法を探ってきた。

アイヌ・琉球…先住民族の遺骨、なぜ故郷に帰れない? ウラに世界と逆行する日本政府の「植民地主義的」姿勢

 日本は単一の民族国家ではない。多様性の欠如は根強い偏見を助長し、アイヌ民族に対する負の歴史は今も色濃く影を落とす。北海道の調査で、アイヌ世帯の生活保護率は居住する市町村の平均を上回っており、昨年は4.1%(市町村平均3.1%)だった。高校卒業後の進学率も低い。アイヌ民族の失われた生活や文化を取り戻せるか。問われるのは過酷な歴史を強いた側の意識といえる。

   ◇   ◇    

◆立法上「先住民族」と認められていない琉球民族

 琉球王家の子孫らが京都大に遺骨返還を求めた訴訟の控訴審判決で、大阪高裁(大島真一裁判長)は2023年、原告らを「沖縄地方の先住民族である琉球民族」と認定。請求自体は棄却したが、判決の中で「遺骨はふるさとで静かに眠る権利があると信じる」と付言した。

アイヌ・琉球…先住民族の遺骨、なぜ故郷に帰れない? ウラに世界と逆行する日本政府の「植民地主義的」姿勢

 原告の一人で、龍谷大の松島泰勝教授は「琉球民族が日本の先住民族と認められた大変価値のある歴史的判決だった」と語る。この判決を維持するため、最高裁への上告も見送った。

 アイヌ民族も同様の経緯をたどった。2019年施行のアイヌ施策推進法で初めて「先住民族」と明記されたが、司法判断で認められたのは2022年も前のことだ。

 アイヌ民族にとって重要な土地だった北海道平取町(びらとりちょう)に二風谷(にぶたに)ダムの建設計画が浮上。土地強制収用の裁決取り消しなどを求めた訴訟の判決で、札幌地裁(一宮和夫裁判長)は1997年「アイヌ民族は先住民族に該当する」と指摘した。松島氏は「琉球民族もアイヌ民族と同じように独自の文化と言語を持つ。立法上でも先住民族と位置づけられるべきだ」と訴える。

◆「日本政府の遺骨返還プロセス、いまだ植民地主義的」

アイヌ・琉球…先住民族の遺骨、なぜ故郷に帰れない? ウラに世界と逆行する日本政府の「植民地主義的」姿勢

 国連は2007年に「先住民族権利宣言」を採択し、日本も賛成。収奪した土地や遺骨の返還、先住民族との合意なき軍事活動の禁止を規定しており、沖縄が先住民族の地と認められれば、沖縄の米軍基地も国際法違反となる可能性が出てくる。

 近年では、DNA解析技術の進化で日本人の起源を探る研究は再び盛んになっている。日本人類学会は2019年、京都大に「古人骨は学術的価値を持つ国民共有の文化財で、保存継承され研究に供与されるべきだ」との要望書を出し、国内外から批判を浴びた。

 松島氏は「遺骨を本来あるべき先住民族の土地に返すことは世界の潮流だ。だが日本政府は植民地主義への総括も謝罪もない。遺骨返還のプロセスもいまだ植民地主義的で今すぐ改めるべきだ」と指摘する。

研究者側(右側)と話し合いの場につくアイヌ民族ら=2024年4月13日、札幌市内で(木原育子撮影)

https://www.msn.com/ja-jp/news/national/アイヌ-琉球-先住民族の遺骨-なぜ故郷に帰れない-ウラに世界と逆行する日本政府の-植民地主義的-姿勢/ar-AA1wOx2k?ocid=BingNewsVerp


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み(巳)年 鹿追神社で白い蛇の舞 アイヌの伝説もとに

2025-01-02 | アイヌ民族関連

 

NHK 01月01日 12時37分

ことしの干支のみ年(巳年)にあわせて、十勝の鹿追町の神社では、アイヌの伝説をもとにした白い蛇による舞が披露されました。
鹿追町の郷土芸能「白蛇姫舞」(はくじゃひめまい)は、女神とその使いの白い蛇が人々を飢えから救ったというアイヌの伝説をもとにした舞で、地元の鹿追神社では、み年にあわせて12年に一度、奉納されています。
神社の境内では初詣の参拝客が集まる中、1日午前0時に新年を迎えると、笛や太鼓の音色にのせて白い蛇が身をくねらせたり、とぐろを巻いたりする幻想的な舞が披露されました。
神社を訪れた18歳の男性は「中学生のときに舞に参加したことがあり、地域の伝統がいまも続いていて安心しました」と話していました。
また、小学6年生の男の子は「蛇の動きが印象的で笛や太鼓の演奏もかっこよかったです。ことしも楽しい年になってほしいです」と話していました。
白蛇姫舞保存会の鹿野内健会長は「町の皆さんの健康を願って踊りました。12年に1度のみ年が飛躍の年になってほしいです」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20250101/7000072361.html


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寒さと飢え…日ロ領土争いに翻弄 樺太アイヌの語り部・楢木貴美子さん「歴史をなきものとされないために」

2025-01-02 | アイヌ民族関連

 

東京新聞 2025年1月1日 06時00分

有料会員限定記事

 2011年夏、旧樺太(サハリン)。樺太庁があったユジノサハリンスク(旧豊原町)から列車で北へ7時間。車窓から楢木貴美子(76)の目に飛び込んできたのはどこまでも続く濃緑のじゅうたん。ワラビやフキといった山菜が歓迎の手招きでもするかのように優しく風に揺れていた。

伝統衣装テタラペに身を包みながら、樺太アイヌの刺しゅうの特徴について語る楢木さん=札幌市内

 腰を折ってツルコケモモの実を採る人の姿が生前の母に重なり、「戦争がなければ、母もここにいたのかも」。持参した母の遺影をそっと胸に引き寄せた。

◆旧ソ連軍が侵攻 両親は財産捨て樺太を去る

 第2次世界大戦前、樺太で暮らした樺太アイヌは1000人以上いた。楢木の母もそのひとり。和人の父と結婚。だが太平洋戦争末期、旧ソ連軍が日ソ中立条約を破棄して樺太に侵攻。両親は一切の財産を捨て、樺太を去らざるを得なかった。

 父の故郷、青森に身を寄せたが、1948年に末っ子の楢木が生まれると父はすぐに病死。残された母親と7人の兄姉は、樺太アイヌたちがいつか集まろうと約束した地を目指すことになる。楢木が3歳の頃のことだ。

◆父母の故郷の青森、樺太より過酷だった「約束の地」

 それが北海道宗谷に近い稚咲内(わかさかない)だった。稚咲内は、戦後の農山漁村振興対策で開発地区の指定を受け、樺太からの引き揚げ者や樺太アイヌによる入植が始まっていた。身寄りをなくした一家も当然かの地を目指したが、待っていたのは青森や樺太以上の厳しい環境だった。

 アイヌ民族は地名をほとんど見たままに付ける。稚咲内はアイヌ語で「飲み水がない川」の意。深く掘らねば飲み水が出ず、砂地のため風の強い日は、その砂で井戸が埋まってしまう。幼い身体で姉と2人、天秤(てんびん)棒を担いで遠く離れた隣家に水をもらいにいったことも1度や2度ではない。

 浜の番屋で一つの布団に3人でひしめき合って寝ることも。あまりの飢えに耐えられず、配給の種芋も半分食べてしまう。学校の帰り道、和人に石を投げられていじめられたが、母を悲しませると言えなかった。

 幸せだと思える一瞬もあった。1955年頃に頼みの綱だったニシンが取れなくなり、魚かすを煮るニシン釜は、露天の五右衛門風呂に早変わり。海に浮かぶ利尻富士を眺め、夕方にはホタルが飛び交い、見上げれば暗い夜空が満天の星に照らされ思わず感嘆した。「あの景色は生涯忘れられない」

 それもつかの間、生活は立ちゆかなくなり、楢木が小学5年の時に小樽に。年配女性が駅近くの市場で魚を仕入れ、ブリキ製の箱を背負って朝一番の列車で行商に行く姿は「ガンガン部隊」とやゆされたが、一団にはご多分に漏れず母の姿も。「樺太アイヌだけではないが、本当に苦しかった」。何ものにもあらがえず、ただ一日を耐えしのぶだけの戦後の家族があった。

◆アイヌ伝統工芸の第一人者として語り部に

 「樺太アイヌは、オヒョウニレの木の内皮でアットゥシ織する北海道アイヌの着物とは違う。異なる文化と言語があることを知ってもらえたらうれしい」

 白地の着物テタラペに身を包んだ楢木が言う。樺太アイヌ特有の西洋風情の絹糸の刺しゅうが映える。

伝統衣装テタラペに身を包みながら、樺太アイヌが生きてきた軌跡について語る楢木さん

 楢木は樺太アイヌの刺しゅうなど伝統工芸の第一人者として、語り部になっていた。だが、活動を始めたのは60歳を過ぎてから。

◆樺太...

残り 1338/2675 文字

https://www.tokyo-np.co.jp/article/376930


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【難読駅名クイズ】「北一已」(北海道)はなんて読む? 声に出すとなんだかかわいい……!

2025-01-02 | アイヌ民族関連

 

All About ニュース2025.01.01

日本に9000以上存在する駅。「東京」や「大阪」など、名前がよく知られた駅名はたくさんありますが、中には読み方が難しい駅名も。今回は、そんな「難読駅名」を使ったクイズを作成しました。この駅名、あなたは読めますか?

答え:きたいちやん

正解は「きたいちやん」でした。

北一已(きたいちやん)駅は、北海道深川市にあるJR北海道留萌本線の駅です。留萌本線は、2023年3月末に石狩沼田駅~留萌駅間の営業を終了。北一已駅を含む深川駅~石狩沼田駅間は、現在は営業をしているものの、2026年3月末をもって廃止されることが決定しています。

駅名は、かつての地名・一已村(いちやんちょう)の北方に位置することから付けられたそう。「一已」という地名は、「サケやマスの産卵場」を指すアイヌ語の「イチャン」に由来するとされています。

北一已駅のある北海道は難読駅の宝庫。「音威子府」「雄信内」「大楽毛」「美唄」「比布」など、初見では読むことが難しそうな駅名が多数あります。ぜひ読み方を考えてみてくださいね。

https://news.allabout.co.jp/articles/o/88358/?page=2


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音威子府村」←この地名なんて読む?

2025-01-02 | アイヌ民族関連

 

Jタウン調査隊 2025.01.01 07:10

日本全国にいくつもある「難読地名」。思いもよらぬ読み方をする場所も......。

今回、出題する地名は、北海道のこの場所だ。

音威子府村

正解は......

おといねっぷむら

北海道上川管内の村名。アイヌ語のアイヌ語の「オトイネプ(川口のにごっている川)」に由来するという。

https://j-town.net/2025/01/01364491.html


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