先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

アイヌ民族の歴史、文化触れる 帯広百年記念館学芸員、明治期の調査紹介

2024-12-03 | アイヌ民族関連

伊藤駿 有料記事

北海道新聞2024年12月2日 21:51(12月2日 22:12更新)

講演会で「中村要吉がアイヌ語と日本語の通訳をたびたび担っていた」と語る欠ヶ端和也学芸員

 帯広百年記念館の博物館講座「近代文学者の見た十勝アイヌ」が11月30日、同記念館で開かれた。同館の欠ヶ端和也学芸員が市民44人を前に、明治期にアイヌ民族のコタン(集落)を調査した文学者や新聞記者らを紹介した。

 明治の小説家、岩野泡鳴(ほうめい)や新聞記者の山本露滴(ろてき)が、それぞれ音更のコタンを訪れたことを記した文章などを紹介。十勝の郷土研究団体「蝦夷(えぞ)考古会」に山本ら新聞記者と、音更のアイヌコタン出身の中村要吉が所属しており、欠ヶ端学芸員は「蝦夷考古会がアイヌとの調整役を担っていた」と説明した。

 ただ、当時の文章にはアイヌ民族に対する差別的表現や間違った記述もあり、・・・・・・

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1095749/


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アイヌ民族古老題材の企画展 研究員が意義解説 幕別で講演会

2024-12-03 | アイヌ民族関連

安達杏奈 有料記事

北海道新聞2024年12月2日 21:49(12月2日 22:13更新)

川奈野一信さんの半生を題材にした企画展について解説した講演会

 【幕別】横浜市立大客員研究員の吉本裕子さんによる講演会が、町内の札内コミュニティプラザで開かれた。2017~18年に日高管内平取町など道内で開催したアイヌ民族の古老の半生を題材にした企画展を振り返り、意義などを語った。

 企画展「エカシの記憶を辿って~昭和のアイヌのくらし~」は、同町でアイヌ文化伝承に取り組む川奈野一信さんの半生と、同化政策以降に言語や文化継承の機会が失われながら生きたアイヌ民族の歴史を重ねた。

 講演で吉本さんは、川奈野さんの祖母や母が差別を恐れてアイヌ語で話しかけなかったことを紹介し、・・・・・

 講演会は町教委主催。11月23日に開かれ、町民ら32人が聞き入った。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1095746/


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絶えない戦争 芝居から考える 「カフカ経由 シスカ行き」幕別で上演

2024-12-03 | アイヌ民族関連

西山花音 有料記事

北海道新聞2024年12月2日 19:49

俳優の斎藤歩さん(左)と人形劇師の沢則行さんが共演した芝居「カフカ経由 シスカ行き」(加藤哲朗撮影)

 【幕別】俳優、演出家、劇作家で「札幌座」の斎藤歩さんと小樽出身でチェコを拠点とする人形劇師の沢則行さんによる芝居「カフカ経由 シスカ行き」が1日、町百年記念ホールで上演された。笑いを交えつつ戦争が絶えない現代を鋭く描いた作品が観客の心を揺さぶった。

 NPO法人まくべつ町民芸術劇場と北海道新聞帯広支社の主催。約250人が詰めかけた。

 舞台は日本海に面した稚内市抜海。人形劇を織り交ぜながら宗谷管内礼文島の香深(かふか)に残るアイヌ民族の物語やサハリン・ポロナイスク(敷香(しすか))のウイルタ民族の伝説などを語り合う中、2人の頭上を戦闘機が飛び交う。最後は「世界が今、右へ右へ傾きつつある。俺たちおやじは左へステップを踏もうよ」との斎藤さんの掛け声で2人が軽快に踊った。

 札幌から訪れたパート従業員、外崎朋子さん(64)は「人形劇を使いながら面白いシーンも多かった一方、今起きている戦争についても考えさせられた」と振り返り、「がんと闘病中の斎藤さんの演劇がいつまで見られるかと思うと胸が痛い。また見させてほしい」と涙を浮かべた。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1095668/


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サケ不漁は海水温上昇が原因 北大・帰山名誉教授が平取で講義

2024-12-03 | アイヌ民族関連

石井純太 有料記事

北海道新聞2024年12月2日 18:52(12月2日 19:10更新)

サケの生態について解説する帰山名誉教授

 【平取】サケの生態に詳しい北海道大学北極域研究センターの帰山雅秀名誉教授による講義「サケ学 超入門Ⅱ」が町内のイオル文化交流センターで開かれ、オンライン試聴と合わせて町民ら約80人が参加した。

 アイヌ文化を学ぶ町主催の「シシリムカ文化大学講座」の一環として、11月21日に行われた。

 帰山さんは日本近海で近年不漁が続くサケについて、地球温暖化による海水温の上昇が一因となっていると指摘。「サケの幼魚が育つ三陸沿岸の水温が高くなるにつれて滞在期間が少なくなり、十分に育たないまま沖合に出て生残率が低下しているとみて、ほぼ間違いないと思っている」と述べた。

 ・・・・・・・

 ※「シシリムカ」の「リ」は小さい字。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1095598/


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【ウポポイ】東京公演 カムイとアイヌの物語「イノミ」恵比寿での開催が決定。来年1月6日(月)参加受付開始。

2024-12-03 | アイヌ民族関連

公益財団法人アイヌ民族文化財団2024年12月2日 15時00分

メインビジュアル

公益財団法人アイヌ民族文化財団(札幌市中央区:常本照樹理事長)が運営するウポポイ(民族共生象徴空間)は2025年3月5日(水)に東京・恵比寿で伝統芸能上演「イノミ」を含む特別公演を開催します。北海道外での「イノミ」の公演は、2023年から開始し今回で3回目となります。

アイヌ民族の儀礼「イヨマンテ(熊の霊送りの儀礼)」を題材に、ストーリー性のある演出で伝統の歌と踊りを披露するほか、会場内では衣服や儀礼の道具などの展示やアイヌ語に触れることができるブースを展開するなど、アイヌ文化に触れられる特別な一日となります。本公演を通して、アイヌ文化への関心の高まりとともに、ウポポイへの誘客に期待しています。

▼公演概要

名称

ウポポイ東京公演 カムイとアイヌの物語「イノミ」

開催日時

2025年3月5日(水)

昼の部 13:00~15:00/夜の部 18:00~20:00

会場

恵比寿ザ・ガーデンホール(東京都目黒区三田1-13-2)

客席

約700席

料金

無料

参加申込

2025年1月6日(月)10:00から先着順。

以下URLよりお申込みください。

https://ainu-upopoy.jp/specialevent/inomi-ebisu-2025/

主催

公益財団法人アイヌ民族文化財団

過去の道外公演実績

2023年2月 岡山シンフォニーホール(岡山県)、2024年2月 LINE CUBE SHIBUYA(東京都)

▼伝統芸能上演「イノミ」

アイヌ民族はあらゆるものに魂が宿ると考え、人間にはない力を持つものをカムイと呼びます。

カムイは彼らの世界では人間と同じような姿で暮らしており、人間の世界に訪れるときにさまざまなものの姿になって現れるといいます。熊はキムンカムイと呼び、毛皮や肉はキムンカムイからの贈り物と考えてきました。イヨマンテはそのカムイに感謝の祈りを捧げ、酒や歌、踊りでもてなし、お土産とともにカムイの世界へ送り帰す重要な儀礼です。アイヌ民族の芸能が祈りと共にあることを本舞台で演じます。「イノミ」は、アイヌ民族の世界観を表現したウポポイオリジナルの舞台です。

 (出演者:公益財団法人アイヌ民族文化財団 芸能課)

https://www.youtube.com/watch?v=LFG2JRvSd0s&embeds_referring_euri=https%3A%2F%2Fprtimes.jp%2F&source_ve_path=OTY3MTQ

※イメージ

▼展示・体験

ホワイエでは、公演前に「イヨマンテ」や「アイヌ文化」を感じていただけるさまざまな展示や体験ブースをご用意します。ウポポイのショップで展開されているアイヌ工芸品も販売します。

開場時間

昼の部 11:00~/夜の部 16:00~

インタラクティブボード

イヨマンテの理解を促す巨大な展示ボードです。“めくる”“聴く”“気づく”のさまざまな仕掛けをとおして、公演への期待感を高めます。

アイヌ文化展示

衣服や儀礼の道具などを展示します。実際に見て、触れていただくことで、アイヌ文様や木彫りの造詣の深さ、魅力を伝えます。

アイヌ語特別ブース

アイヌ語体験や、本公演をより楽しむためのアイヌ語などを紹介します。

ウポポイ没入型シアター

広視野の映像視聴体験ができるドーム型スクリーンでウポポイの映像を放映します。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000122187.html


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【ウポポイ】北海道白老町|初開催“ウアイヌコㇿ会議”の参加校が決定。高校生が企業と共に「共生社会」を考える1日会議を1月11日に開催します。

2024-12-03 | アイヌ民族関連

公益財団法人アイヌ民族文化財団2024年12月2日 14時00分

公益財団法人アイヌ民族文化財団(札幌市中央区:常本照樹理事長)が運営するウポポイ(民族共生象徴空間)は、「ウポポイ誘客促進戦略」(令和6年3月国土交通省北海道局)に基づいて、全国からウポポイに高校生が集まり「共生社会」について考える1日会議“ウアイヌコㇿ会議”を1月11日(土)にウポポイで開催します。この度、本会議に参加する道内および道外の全14校が決定いたしました。あわせて、本イベントへの視察も募集いたします。

※ウアイヌコㇿのㇿは下付き小文字

「ウアイヌコㇿ会議」

ウアイヌコㇿ会議では「ウポポイ探究学習プログラム」※を受講した道内の高校生と全国の高校生が、多様な価値観を認め合い生き生きと暮らせる社会を実現するためにウポポイと道内外の企業の取組みを参考に議論し、それぞれの役割について考えます。「ウアイヌコㇿ」とはアイヌ語で「尊敬し合う」を意味します。

※ウポポイ探究学習プログラム…ウポポイで働く職員や登別・洞爺エリアの地元の方との交流を中心に、アイヌ民族の多様な歴史や文化に触れ、自然環境や火山、温泉、観光、地域産業などを知ることにより、「共生社会」を実現させるために必要なことを参加者一人一人が考えるプログラムです。実施主体:公益財団法人アイヌ民族文化財団

https://ainu-upopoy.jp/education/summary/#inquiry-based-learning

開催概要

日  時:2025年1月11日(土)9時から17時

場  所:ウポポイ 体験交流ホール、体験学習館

     (北海道白老郡白老町若草町3丁目2)

参加校:14校78名(道内:5校35名、道外:9校43名)

実施主体:ウアイヌコㇿ会議設立・実行委員会

(構成:公益財団法人アイヌ民族文化財団、北海道教育委員会、公益社団法人北海道観光機構、株式会社日本旅行北海道)

視察申込

本イベントへの学校関係者、教育旅行関係者の視察を受け付けます。

下記または右の二次元バーコードからお申込みください。

視察申し込み用URL:

https://va.apollon.nta.co.jp/kyouseisyakai-ippan/

実施詳細

参加校(1478名)

道内の高校生は道外から参加する高校生のホスト役を担い、全国から参加する高校生や企業との交流を通じて、自らが住む北海道の魅力や共生社会について考え、広く発信する機会を得ることができます。

(1)道内高校(5校35名)

  • 遺愛女子中学校・高等学校
  • 札幌日本大学中学校・高等学校
  • 北星学園女子中学高等学校
  • 北海道岩見沢東高等学校
  • 北海道登別青嶺高等学校 

(2)道外高校(9校43名)

  • かえつ有明中・高等学校(東京都)
  • 武蔵野中学高等学校( 〃 )
  • 立命館中学校・高等学校(京都府)
  • 関西大学高等部(大阪府)
  • 関西大学北陽高等学校( 〃 )
  • 岡山学芸館高等学校(岡山県)
  • 清心女子高等学校( 〃 )
  • 広島翔洋高等学校(広島県)
  • 徳島県立脇町高等学校(徳島県)

道外参加高校のコメント(参加目的および意気込み)

アイヌの文化は普段の生活で触れることのできない文化なので、異なる文化背景を持つ人々について知ることによって、普段の生活では得ることができない考え方や価値観に触れ、多文化共生について理解を深めることができると考えます。多文化共生について理解することで公平な社会を実現できると思います。(関西大学高等部)

高校生同士、これからの社会づくりに向けて、お互いのこれまでの学びから新しい視点や発見を得られると思い、参加を希望いたします。(岡山学芸館高等学校)

特に、当会議への参加を希望する生徒たちは、アイヌ文化との共存やその啓発に強い関心と使命感を抱いております。当会議では単なる知識の習得や現地の高校生との交流にとどまらず、得た学びを学校内外へ積極的に発信し、共有していくことを目指しています。生徒・教員一同、会議の前後を通じてアイヌ文化への理解をさらに深め、地域社会にも貢献できるようなプロジェクトとして発展させたいと考えております。(かえつ有明中・高等学校)

高校1年次から、探究学習として地域・国・世界の問題点について学んできました。これらの学びを、全国の高校生と触れ合うことでさらに深めたいと考えています。また、アイヌの文化を実際に知り学ぶことで、価値観を広げられる機会になってほしいと思います。(武蔵野中学高等学校)                      

行程

日にち

場所(時間帯)

内容

1/10(金)

ウポポイ(午後)

ウポポイで探究学習プログラム

1/11(土)

ウポポイ(終日)

<ウアイヌコㇿ会議>

▪北海道の高校生が考える共生社会

▪他国の先住民族の共生事例

▪全国の高校生×企業×共生

▪高校生による共生についてのディスカッション

▪ディスカッション内容発表

▪講評

1/12(日)

北海道ボールパーク Fビレッジ(午前)

▪北海道ボールパークFビレッジ内クボタアグリフロントにてチームビルディング

参画企業

ウアイヌコㇿ会議では、共生社会をテーマとした企業の活動について、高校生目線でアイデアを出し合います。

カンタス航空

日産自動車株式会社

上記他一社が参画します。

これまでの取り組み

道内の高校生向けオンライン事前学習を9月から開始。11月6日(水)にウアイヌコㇿ会議設立・実行委員会を設立し、第1回会議を開催しました。11月9日(土)には道内の高校生のウポポイ現地研修を実施し会議開催に向けた準備を進めているほか、会議開催までの間、道内・道外の高校生はオンラインによる事前学習を行っています。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000122187.html


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『ゴールデンカムイ』続編映画は網走監獄編が舞台に? “三つ巴の戦い”の実写化に期待大

2024-12-03 | アイヌ民族関連

リアルサウンド 2024.12.03 00:39

文・取材=佐藤アーシャマリア、取材協力=杉本穂高

 WOWOWドラマ『ゴールデンカムイ』最終話放送後に、ドラマシリーズ版の続編となる映画第2弾の製作が発表された。

 映画『ゴールデンカムイ』は、シリーズ累計発行部数2,900万部(2024年7月時点)を突破する、野田サトルによるベストセラー漫画を実写化したアクション。明治末期、日露戦争終結直後の北海道を舞台に、莫大なアイヌの埋蔵金を巡る一攫千金ミステリーと、厳しい大自然の中で、一癖も二癖もあるキャラクターたちによって繰り広げられるサバイバルバトルが描かれた。

 2024年1月19日に公開された実写映画第1弾では、杉元佐一(山﨑賢人)やアシリパ(山田杏奈)、白石由竹(矢本悠馬)3名のパーティが正式に結成される過程、WOWOWドラマ版の最終話では、鶴見中尉(玉木宏)の忠臣・鯉登少尉(中川大志)が登場し、物語が緊迫した局面へと進んでいく様子が描かれた。そして、映画第2弾の製作発表を受け、原作ファンからは「網走監獄編」の実写化に対する期待が多く寄せられている。

 映画ライターの杉本穂高氏は、「網走監獄編」の実写化について、「三つ巴の戦いや軍艦を用いた戦闘シーンなど、よりスケールを増すアクションシーンにどれだけリアリティを与えられるかが重要になる」と語る。 

「クライマックスの1つである網走監獄編は、杉元と鶴見中尉、土方の三つ巴の戦いが展開され、騙し騙されつつ、のっぺら坊に迫っていくまでが大きなスケールで描かれているので、原作ファンとしては実写でどのように一連の展開が表現されるのか、一番観たいですよね。ほかにも、囚人と鶴見中尉率いる第七師団との乱戦や軍艦を用いたアクションシーンなど、今まで以上の予算がかかるのは間違いないかと」

 「実写版『ゴールデンカムイ』が人気を集める理由は、本物志向なところにある」と語る杉本氏はこう続けた。

「制作プロダクションのクレデウスは『ゴールデンカムイ』以外にも、『キングダム』、『沈黙の艦隊』といったアクション大作を数多く手がけてきました。まず、映画第1弾も冬の北海道でロケをしていたことが大きな効果を上げています。真冬の川に杉元と白石が落ちて凍死しそうになるシーンがありましたが、本当に寒そうで、この寒さのリアルはマンガやアニメでは表現しきれないでしょうから、実写で生身の人間がやることの意義を体現していたと思います。安易にコミック調にするのではなく、生身の人間がやって面白い演出はなんだろうというのが、ちゃんと考えられているんです。『キングダム』にも通じますが、生身の人間と人間のぶつかり合いこそ、アニメやマンガにできない実写ならではの面白さであって、それを追求してきたクレデウスは、本作の実写化にふさわしいと思います」

 また、原作ファンに人気のキャラクターやエピソードが描かれるのかも気になるところだが、杉本氏は「尺的に映画には詰め込めないのでは」と語る。

「原作ファン的にはネットで話題になるようなクセものキャラをどこまで出すのかというのも気になります。姉畑支遁はテレビアニメでもカットされていましたが、あまり違和感なく構成できていましたので、実写の劇場版においてもカットされるかもしれません。稲妻強盗のエピソードも素晴らしいですが、杉元たちが活躍しないので、一本の映画に入れるのは難しいかもしれないです。網走監獄編は様々な伏線がここにきてここでいろいろ明らかにされて、裏切り者がいたりと、人間ドラマ的にも魅力的なので、これをじっくりと描くためにはカットされるエピソードもあるのも仕方ないと思います」

 また杉本氏は、実写版『ゴールデンカムイ』を支えるクリエイターたちの豪華さについて、「シリーズ大作を数多く手がけてきたスペシャリストたちが集結している」と指摘する。

「主演の山﨑さん、脚本の黒岩勉さん、プロデューサーには松橋(真三)さん、と『キングダム』関係者が多いのも改めて思うと興味深いですよね。続編映画で誰が監督を務めるかは分かりませんが、個人的には、映画第1弾とWOWOWドラマシリーズでも監督の1人としてこのシリーズを支えてきた久保茂昭さんが担当するとしたら、期待値がさらに上がりますね。久保監督は、『HiGH&LOW』シリーズのアクションシーン、とりわけ大群衆での乱闘シーンが高く評価されている方なので、網走監獄編は本領発揮できるはず。その意味でも、これまでの感動を更新するような映像に期待したいですね」

 なお、公式では「網走監獄編」の実写化についてはまだ言及されていないが、杉本氏は「網走監獄編に続く樺太編も大変に見応えがあるので映像化してほしいです。半端に終わらせずぜひ原作を最後まで完走して、日本のドラマのあり方を塗り替えてほしいと思っています」と期待を寄せる。『ゴールデンカムイ』ドラマシリーズ版の続編となる映画第2弾の続報を楽しみに待ちたい。

■配信情報
『連続ドラマW ゴールデンカムイ ー北海道刺青囚人争奪編ー』(全9話)
WOWOWにて独占配信中
出演:山﨑賢人、山田杏奈、眞栄田郷敦、工藤阿須加、栁俊太郎、塩野瑛久、矢本悠馬、大谷亮平、高橋メアリージュン、桜井ユキ、勝矢、中川大志、北村一輝、池内博之、木場勝己、大方斐紗子、井浦新、玉木宏、舘ひろし
原作:野田サトル『ゴールデンカムイ』(集英社ヤングジャンプ コミックス刊)
監督:久保茂昭、片桐健滋、落合賢、佐藤洋輔
脚本:黒岩勉
音楽:やまだ豊、出羽良彰
アイヌ語・文化監修:中川裕、秋辺デボ
製作著作:WOWOW
制作プロダクション:CREDEUS
©野田サトル/集英社 ©2024 WOWOW
公式サイト:kamuy-movie.com
公式X(旧Twitter):@kamuy_movie
公式Instagram:@kamuy_movie
公式TikTok:@kamuy_movie

https://realsound.jp/movie/2024/12/post-1859841.html


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アイヌ語の特徴解説 苫小牧で研究者・中川さん講演

2024-12-02 | アイヌ民族関連

松本悌一 有料記事

北海道新聞2024年12月1日 22:06

「アイヌ語を学習する人が増えている」と話す中川裕・千葉大名誉教授

 苫小牧市美術博物館で1日、人気漫画「ゴールデンカムイ」のアイヌ語を監修したアイヌ語研究者の中川裕・千葉大名誉教授(69)が「アイヌ語はどんな言葉か?」と題し講演した。

 中川さんは「アイヌ語は日本語の方言ではない。アイヌ語は形容詞と動詞の区別がないなど、文法的にも似ていない。よく語順が同じと言われるが、世界の言語の4割は日本語と同じ語順」と指摘した。

 また、「アイヌ語の母語話者はもういないが、話そうとする人は増えている」と述べ、アイヌ民族文化財団がインターネットで公開している「アイヌ語動画講座」などを紹介した。

 ・・・・

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1095252/


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アイヌ民族の食文化紹介 室蘭でウポポイの村木さん講演

2024-12-02 | アイヌ民族関連

村上真緒 有料記事

北海道新聞2024年12月1日 18:47

アイヌ民族の伝統的な食文化について語る村木さん

 室蘭市教委主催のアイヌ文化講演会が1日、市生涯学習センター(きらん)で開かれた。白老町のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の村木美幸運営本部長が「アイヌの食文化」をテーマに講演し、市民ら約30人はアイヌ料理の特徴などを学んだ。

 村木さんはアイヌ料理について「病気の予防や治療として、カムイ(神)や先祖へのお供え物としてなど、現在も特別な位置づけとされるものが多い」と説明した。

 よく使われる食材として、サケやキハダなどを紹介。サケはアイヌ語で「カムイチェプ(神の魚)」や「シペ(本当の食べもの)」などとさまざまな名称で呼ばれ、「サケ漁の豊凶でその年の一年の生活を左右する重要なものであった」と解説した。

 村木さんはまた・・・・・

※「カムイチェプ」の「プ」は小さい字。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1095170/


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砂澤ビッキとの出会い アイヌ巡る政治、芸術に風穴

2024-12-02 | アイヌ民族関連

毎日新聞 2024/12/2 東京朝刊 有料記事 1191文字

<みんぱく発>

北海道旭川市所管の北邦野草園で見たアカゲラ=2024年、筆者撮影

 初めて北海道を旅したのは、日本に留学中の2001年の夏だった。友人と、あの「青春18きっぷ」を購入し、関東から出発した。当時、英シェフィールド大で歴史学者のリチャード・シドル先生に教わっていた。先生の影響を受けて、アイヌ民族の戦後の政治活動についての卒論を漠然と構想していたが、その20年後に、私が先生のアイヌ史研究の集大成である本を翻訳し、『アイヌ通史』として刊行することになるなんて思いもよらなかった。

 旅の写真をめくると旭川、千歳、白老(しらおい)、二風谷(にぶたに)、静内(しずない)など、仕事や遊びのために後に何度も再訪することになった多くの場所が目に飛び込んでくる。旅の宿泊は全てテントで、どこで張るかはその日に決めた。

 旅中に現代彫刻家・砂澤ビッキ(1931~89年)の生誕70年を記念した作品展が旭川で開かれているとのチラシをもらったのは、近くの川村カ子(ネ)トアイヌ記念館だったと思う。シドル先生の本を読み、73年の札幌メーデーに参加した各地のアイヌ有志の先頭に、ビッキがデザインした旗が掲げられたことや、ビッキが、同年1月に地方別団体組織を超えて自由に話し合い、アイヌが「どうすべきか」という共通点を探る集会「全国アイヌの語る会」の呼びかけ人代表と司会を務めたことは知っていた。それまでのアイヌの政治を変えようとした出来事だ。しかし、私はビッキの芸術作品を生で見たことはなかった。展覧会場の閉館時間まではあとわずか。急いで街を駆け抜けた。

・・・・・・・・

<国立民族学博物館助教 マーク・ウィンチェスター>

 ※「みんぱく」は大阪にある国立民族学博物館の愛称です

https://mainichi.jp/articles/20241202/ddm/014/070/037000c


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「全部アウト」な場面も 実写『ゴールデンカムイ』続編で何とか再現してほしい「衝撃シーン」

2024-12-02 | アイヌ民族関連

2024.12.01 マグミクス編集部

ドラマ『連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―』は、映画に引き続き高い再現度が絶賛されていますが、それでも放送枠の都合やコンプライアンスの問題なのか、カットされた場面はいくつもあります。今後映画やドラマで続編があっても、「再現できるかな」と心配になるシーンが多々あるのも事実です。

「スチェンカからのバーニャ」はやれそう?

アニメでカットされた偽アイヌのエピソードもやってくれたドラマ8話の場面カット  (C)野田サトル/集英社 (C)2024 WOWOW

 2024年10月からWOWOWで放送が始まった『連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―』(原作:野田サトル)は、毎話原作の各シーンの再現度が絶賛され、話題になってきました。未成年のアイヌの少女「アシリパ(演:山田杏奈)」の飲酒シーンや、「チンポ先生」「勃起」などの過激ワードも、地上波ではないためしっかり出てきています。アニメで地上波放送されなかった「親分と姫」や「偽アイヌ」のエピソードも再現され、人体破壊も原作よりマイルドとはいえ描かれました。

【画像】え…っ? 「桜井ユキが山田杏奈の目を」「江渡貝ファッションショー」 こちらが実写『ゴールデンカムイ』で「再現されない」と思ってた衝撃シーンです

 そのドラマシリーズは12月1日(日)に最終9話「大雪山」で一区切りとなり、放送終了後に「重大発表」もあるとのことで、ファンの間では「続編」への期待の声が多々出ています。映画もヒットし、ドラマも毎週X(旧Twitter)でトレンド入りするほどの大好評なので、いずれは続編が作られるでしょう。しかし、続編があっても「再現できるか心配」な場面がいくつもあるのが、『ゴールデンカムイ』というマンガです。

 たとえば、9話「大雪山」の物語の後に原作で描かれた「稲妻強盗」のエピソードは、TVアニメでカットされただけでなく、OAD(オリジナルアニメディスク)にもなっていません。「鯉登少尉(演:中川大志)」初登場後、彼の高い身体能力も発揮される人気エピソードですが、性的描写も人体破壊描写も多いため、なかなか難しそうです。その後に続く、自称動物学者のド変態「姉畑支遁」がメインの「支遁動物記」は、OAD化こそされたものの「アウト」な要素だらけで、姉畑先生を演じてくれるキャストを探すだけでも大変かもしれません。

 一方、過激ながらもアニメで普通に地上波放送されたエピソードでは、支遁動物記の後に描かれた「ラッコ鍋」や「都丹庵士らとの温泉でのフリチンバトル」などの場面がありました。これらのシーンは、『ゴールデンカムイ』名物「男の裸」が存分に盛り込まれており、もし再現されれば「杉元佐一」役の山崎賢人さんほか、矢本悠馬さん、眞栄田郷敦さんら豪華キャストの過激な姿が描かれることになります。

 映画では杉元の入浴シーン、ドラマ1話では「二瓶鉄造」役の藤本隆宏さんが裸で極寒の川に入る姿が正面から映されており、期待している人も多いでしょうが、果たしてどうなるのでしょうか。
 また、11月26日に行われたドラマ1話の応援上映イベントでは、上映後に「谷垣源次郎」役の大谷亮平さん、「月島軍曹」役の工藤阿須加さんがトークショーで登壇し、「続編があったらやりたい場面」について言及しています。もともと原作ファンだったという工藤さんは、「樺太編」での裸の男たちが殴り合うロシアの伝統競技「スチェンカ」のシーンをやりたいと語り、観客から大きな歓声が上がっていました。

 スチェンカの場面では、杉元、谷垣、月島、鯉登のムキムキの上半身が披露されるほか、さらにその後にはいろいろあってロシアの蒸し風呂「バーニャ」に逃げ込むシーンもあります。工藤さん演じる月島の、「バーニャ!!」の見開きでの全裸ドヤ顔姿は見られるのでしょうか。

 そのほか、「サーカス」や「精子探偵」「シマエナガ」など、「最悪削ることもできるけれど観てみたい」場面は多岐にわたります。ドラマ9話放送後に続編の情報はあるのか、注目です。

※山崎賢人の「崎」は「たつさき」
※アシリパの「リ」は小文字

https://magmix.jp/post/270561


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ドラマ版『ゴールデンカムイ』最終回、鯉登少尉(中川大志)が登場、放送終了後に重大発表あり

2024-12-02 | アイヌ民族関連

ORICON NEWS2024年12月1日 10:00

『連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―』第9話より(C)野田サトル/集英社 (C)2024 WOWOW

野田サトル氏の同名漫画を俳優の山崎賢人(※崎=たつさき)主演で実写化した映画『ゴールデンカムイ』の続きを描く『連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編』(毎週日曜後10:00、全9話)が、WOWOWで独占放送・配信中。今夜(1日)、最終回を迎える。

その前に、1日午後2時から「まだ間に合うッ!!最終話直前一挙放送」と題して、第1話~第8話を一挙放送も実施。さらに、午後10時~の最終話の放送終了後、重大発表も控えているという。

本作は、明治末期の北海道を舞台に描く、アイヌの埋蔵金を巡るミステリーであり、魅力的なキャラクターたちが相まみえる冒険活劇。日露戦争を生き残り「不死身の杉元」と呼ばれた杉元(山崎)は、アイヌの少女・アシリパ(※リ=小文字/山田杏奈)、網走監獄からの脱獄囚・白石(矢本悠馬)とともに、金塊の在処を示す暗号の刺青を掘られた脱獄囚たちを探し始める。

第9話「大雪山」では、アシリパを連れて帰る約束をフチとした谷垣(大谷亮平)。チカパシ(青木凰)

https://woman.excite.co.jp/article/lifestyle/rid_OriconStyle_2356899/


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『ゴールデンカムイ』連続ドラマで「第一部・完」、続編映画製作決定を発表

2024-12-02 | アイヌ民族関連

ORICON NEWS2024/12/01 22:55

『連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―』第9話より(C)野田サトル/集英社 (C)2024 WOWOW(ORICON NEWS)

 野田サトル氏の同名漫画を俳優の山崎賢人(※崎=たつさき)主演で実写化した映画『ゴールデンカムイ』の続きを描く『連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編』の最終話が1日、WOWOWで放送・配信され、ドラマシリーズ版の続編となる映画第2弾の製作が決定したことが発表された。

 最終話の本編の終わりに「第一部・完」の文字が表示され、ACIDMANによる第9話のエンディングテーマ「sonet」が流れるエンドロールの後、「超速報」として、「続編映画製作決定!!乞うご期待ッ!!!」の告知があった。

 最終話の放送終了後、重大発表があることは事前にアナウンスされており、SNSでは、「それはもう『続編』の2文字を期待してもいいでしょうか」「ここまで来たら、最後まで作ってください」などと期待の声があがっていた。

 本作は、明治末期の北海道を舞台に描く、アイヌの埋蔵金を巡るミステリーであり、魅力的なキャラクターたちが相まみえる冒険活劇。日露戦争を生き残り「不死身の杉元」と呼ばれた杉元(山崎)は、アイヌの少女・アシリパ(※リ=小文字/山田杏奈)、網走監獄からの脱獄囚・白石(矢本悠馬)とともに、金塊の在処を示す暗号の刺青を掘られた脱獄囚たちを探すストーリー。連続ドラマでは、杉元たちと、土方歳三(舘ひろし)一派、そして鶴見中尉(玉木宏)たちによる三つ巴の刺青人皮争奪戦が繰り広げられた。

https://news.goo.ne.jp/article/oricon/entertainment/oricon-2356944.html


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「存在意義が皆目わからない」石破政権の“多すぎる担当大臣”は兼務する分野がカオス状態 大前研一氏が看破する“機能不全”の正体

2024-12-02 | アイヌ民族関連

マネーポストWEB 2024/12/01

石破内閣で新設された「新しい地方経済・生活環境創生」担当相の伊東良孝「地方創生」担当相(右)。そのほかに「沖縄及び北方対策」「消費者及び食品安全」「アイヌ施策」「国際博覧会」担当も兼務している(時事通信フォト)

 政権浮揚にもつながりやすい海外での華やかな首脳外交。しかし、石破茂首相は、各国首脳が会場内で活発に交流する中で、 “社交下手”な一面も露呈している。一方で内政面でも、朝令暮改や手のひら返しを繰り返し、早くも“機能不全”に陥っているとの指摘もある。経営コンサルタントの大前研一氏によれば、その象徴は新しい看板を次々に掲げ、屋上屋を架すだけの“ダメ組織”にあるという。最新刊を上梓した大前氏が解説する。

 なぜ日本政府は、目の前の現実に対して、有効な政策を打てないのか。個々の政治家の資質に帰するのは簡単だが、今の政治制度や組織そのものが旧態依然のままで、全く新しい時代の要請に応えられていないことこそ深刻な問題だろう。

 今の政府がいかに“機能不全”を起こしているかは、閣僚を見ればよくわかる。

 2024年10月に発足した石破茂内閣は、戦後最短の就任8日後に衆議院を解散して総選挙に打って出たが、新閣僚の平均年齢は63.6歳と高く、若手ゼロ、女性はたった2人で、やる気も新鮮味も感じられず、「納得」も「共感」もできない内閣となった(第2次石破内閣では落選議員らに代わって40代を2人起用)。

 その中心にいる石破首相自身、自民党総裁選挙の時に「国民が判断する材料を提供するのは新しい首相の責任だ」として早期解散に否定的な考えを示していたにもかかわらず、いざ首相に就任すると、その主張を手のひら返しする始末である。裏金議員の追及や金融正常化の旗も早々に降ろして、“朝令暮改総理”“首相豹変”などと揶揄されている。こんな体たらくの石破政権が続く限り、政府の“機能不全”が続くことだけは間違いない。

 こうした事態は、今に始まったことではない。たとえば、2022年8月の第2次岸田文雄改造内閣では、新たな経済政策の目玉となる2つの担当大臣が鳴り物入りで新設された。スタートアップ担当大臣とGX(グリーントランスフォーメーション)実行推進担当大臣がそれだが、これはどちらも笑止千万の“担当”大臣であり、そもそも「大臣とは何か」という原点が問われるべき人事だと思う。

「看板」が多すぎて「屋上屋」

 そもそも、この手の「担当大臣」の存在意義自体が私には皆目わからない。  総理大臣を除く国務大臣の数は、内閣法で「定員14人・上限17人」と定められている(特別法によって増員が可能)。この人数の中で内閣府に「特命担当大臣」、内閣官房に「担当大臣」が置かれ、各国務大臣が兼務している。

 内閣府の「特命担当大臣」は、複数の省庁にまたがる長期的な重要課題に対応し、「防災」「沖縄及び北方対策」「金融」「消費者及び食品安全」「少子化対策」の5つは必置で、他に「原子力損害賠償」「廃炉等支援機構」「原子力防災」「規制改革」「海洋政策」「こども政策」「若者活躍」「男女共同参画」「共生・共助」「経済財政政策」「クールジャパン戦略」「知的財産戦略」「科学技術政策」「宇宙政策」「地方創生」「アイヌ施策」などが置かれている。

内閣官房の「担当大臣」は、緊急対応すべき政策ごとに首相の判断で任命できる。石破内閣で設置されているのは「デフレ脱却」「経済再生」「新しい資本主義」「賃金向上」「スタートアップ」「原子力経済被害」「福島原発事故再生総括」「GX実行推進」「産業競争力」「経済安全保障」「サイバー安全保障」「新しい地方経済・生活環境創生」「国際博覧会」「国際園芸博覧会」「水循環政策」「国土強靭化」「防災庁設置準備」「領土問題」「沖縄基地負担軽減」「拉致問題」「行政改革」「国家公務員制度」「女性活躍」「共生社会」「全世代型社会保障改革」「感染症危機管理」などである。

 この多すぎる看板を各大臣に割り振っているから、担当大臣の所管範囲が不分明になっている。たとえば、財務大臣は金融(特命担当)とデフレ脱却担当を、経産大臣は産業競争力担当を、デジタル大臣はサイバー安全保障担当を兼務しているが、もとより各大臣はそれらの業務も所管しているはずであり、屋上屋を架している。

日本政府は“ダメ組織”の典型

 その一方で、経済再生担当大臣が感染症危機管理担当や全世代型社会保障改革担当を、国家公安委員長が国土強靭化担当や領土問題担当を兼務しているのは、開いた口がふさがらない。感染症対策や社会保障改革は厚生労働大臣、国土強靭化は国土交通大臣、(外国と係争中の)領土問題は当然、外務大臣が担当すべきである。

 とにかく担当大臣は兼務する分野がカオス状態で、何が何だかさっぱりわからない。

 なぜ、こんなことになっているのか? 役所が本来やるべき仕事をしていないからである。首相は「こういう政策で新しい看板を立てたい」と思ったら、その分野を所管している役所と協議し、弱い部分があればそこを重点的に強化すればよいのである。役所の側も、足りないところは担当課長を置くなりして強化するので自分たちにやらせてほしい、と言うべきである。それをしていないから担当大臣が濫造されているのだ。

 私は、企業経営に関して「優れた経営者は1つのことだけを言う」「ダメ経営者は次から次へと新しい命令を出して結局、何もできない」と指摘してきた。“ダメ経営者”の下では、いくら部署を新設しても企業は成長しないばかりか、従来の部署で働いていた社員がスポイルされてやる気をなくしてしまうのだ。すなわち、今の政府は“ダメ組織”の典型なのである。

(大前研一・著『新版 第4の波』より一部抜粋して再構成)

【プロフィール】

大前研一(おおまえ・けんいち)/1943年生まれ。マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社長、本社ディレクター等を経て、1994年退社。ビジネス・ブレークスルー(BBT)を創業し、現在、ビジネス・ブレークスルー大学学長などを務める。新刊『新版 第4の波 AI・スマホ革命の本質』(小学館新書)など著書多数。

https://www.msn.com/ja-jp/entertainment/movies/ライオン-キング-ジェームズ-アール-ジョーンズさんの精神を継承-新ムファサ声優が抱く思い/ar-AA1v3Pra?apiversion=v2&noservercache=1&domshim=1&renderwebcomponents=1&wcseo=1&batchservertelemetry=1&noservertelemetry=1


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あれ? 「子供に見える」な… 違うはずなのに似てた実写版ヒロインたち

2024-12-02 | アイヌ民族関連

LUIS FIELD 2024年12月1日

ドラマ『ゴールデンカムイ 北海道刺青囚人争奪編』8話のアシリパのカット (C)野田サトル/集英社 (C)2024 WOWOW

「美しさとあどけなさ」完璧な再現度に称賛の声

 人気マンガの実写化は、時としてファンから厳しい評価を受けることも少なくありません。しかし、配役発表時の懸念を見事に覆し、その演技力で観客を魅了したキャストたちもいました。近年の、絶賛された実写化ヒロインを振り返ります。

【画像】え…っ? 可愛すぎるだろ… こちらが「イトウにかぶりつく」「尾形にチタタプって言ってほしい」場面のアシリパさん(山田杏奈)です

●『累ーかさねー』淵累(演:芳根京子)

 2018年に公開された映画『累-かさね-』(原作:松浦だるま)は、キスをすると顔が入れ替わる不思議な口紅を使い、ふたりの少女が大女優を目指すダークファンタジーです。天才的な演技力を持ちながらも、傷のある容姿に強いコンプレックスを抱く「淵累(ふち かさね)」を芳根京子さんが、美しい容姿を持ちながらも大成できない「丹沢ニナ」を土屋太鳳さんがそれぞれ演じています。

 かわいらしい顔立ちの芳根さんがインパクトの強い外見を持つ累を演じることについて、原作者の松浦先生は「芳根京子さんの累がかわいいことに不安を感じてる方もいると思うんですが、映画開始10分ほどでまったく気にならなくなります」とコメントしていました。

 その言葉どおり映画を観た人からは「累に感情移入してしまうほどの演技だった」「時間を追うごとに演技が冴え渡っていくのがすごかった」「傷ある部分以外が整ってるからこそ余計怖い」などと、違和感なく受け入れられたようで、その演技力に絶賛の声も見られました。

●『ゴールデンカムイ』アシリパ(演:山田杏奈)

 2024年1月公開の映画および、10月からWOWOWで放送中の『ゴールデンカムイ』(原作:野田サトル)でヒロインのアイヌの少女「アシリパ」を演じたのは、山田杏奈さんです。映画公開時23歳の山田さんが10代前半の少女を演じることについて、映画公開前には実年齢との差に不安の声もあがっていました。

 その山田さんはオーディションでアシリパ役に選ばれており、公式のプロダクションノートでは、プロデューサー陣から、そもそも似ているビジュアルのほか「目の強さ」「笑うと屈託のない感じ」「内面が実年齢よりはるかに大人」といった点がアシリパに似ていると評されています。

 映画公開後、およびドラマでも山田さんの演技は絶賛され、「美しさとあどけなさが両立していて、ものすごくアシリパさんだわ」「杉元に人を殺させたくなくて、何ともいえない表情をするとこ素晴らしい演技」「顔芸もうまいし、『尾形ぁ? ……どうした?』が良すぎた」と、その再現度の高さが大きな話題となりました。

●『キングダム』河了貂(演:橋本環奈)

 2019年から映画シリーズが始まった『キングダム』(原作:原泰久)で、今は亡き山民族の末裔である「河了貂(かりょうてん)」を演じたのは橋本環奈さんです。河了貂は、全身に蓑(ミノ)をまとった独特なビジュアルで、登場当初は性別すらも分からないミステリアスなキャラクターでした。

 女性キャストが演じることが発表された時点で、河了貂の性別不詳要素はなくなってしまいましたが、パンフレットを読むと原作ファンの橋本さんは河了貂を演じるうえで「少年っぽさ」を意識したそうです。

 鑑賞した人からは「本物はもう少し汚れているかも、美しすぎる」という意見も見られましたが、「作品へのリスペクトが伝わる再現度」「コメディ要素も控えめで演技がうまい」と、河了貂の持つ魅力を見事に再現し高く評価されました。映画シリーズは河了貂が「軍師」として活躍し出す前の段階で終わっており、続きが観たいところです。

※「アシリパ」の「リ」は小文字

(LUIS FIELD)

https://www.msn.com/ja-jp/news/other/あれ-子供に見える--違うはずなのに似てた実写版ヒロインたち/ar-AA1v4itn?ocid=BingNewsVerp


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