先住民族関連ニュース

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学校と私:夢はアイヌ伝統音楽に結実=ミュージシャン・OKIさん

2015-08-31 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2015年08月31日 東京朝刊

 幼いときに両親が離婚したためアイヌ民族の実父と別れ、再婚した母と北海道から神奈川県鎌倉市に移りました。地元の公立小中学校に通いましたが、目立たない子だったと思います。小学校に入学当初、友だちから「アイヌ」と呼ばれたことがありました。その意味が分からず、「他の人と違うのかな」と思う程度で深く考えませんでした。
 県立茅ケ崎高校に進学し、今でも仲間同士の絆は深いです。当時、ディープ・パープルなどのブリティッシュロックや日本のキャロルなどが人気で、私はロックンロールにのめり込みました。同級生と曲を作り、地元高校生が参加するコンサートに出場しました。「将来はミュージシャンに」との夢はこのころに芽生えたのでしょう。
 印象に残っているのは世界史と物理の2人の先生です。世界史の先生は戦争を取り上げ、個人の意に反した戦争の無意味さを教えてくれました。物理の先生は、髪を七三に分けて背筋を伸ばし、白衣姿でした。ヤンキーな生徒を見つけると怒鳴りつける怖い人で、おかげで物理の成績だけは良かったです。
 大学進学は、画家の義父(加納光於(みつお)さん)の勧めで、美術の道を目指し、東京芸術大に入りました。デザインにも興味がありましたが、金属加工がおもしろいと鍛金コースに進み、つなぎ姿で毎日作業しました。転機は、卒業制作に取りかかる前でした。書店で本を探していると、たまたまアイヌ民族関連の本を手にして、一人のアイヌ民族が実の父だと直感しました。それを機会に、「自分はどう生きるべきか」と悩みました。北海道へ旅行すると、自分を知るアイヌ民族から歓迎される半面、「都会育ちのお前に何が分かる」と拒絶されもしました。
 卒業後、アイデンティティー探しで米国に渡りました。アメリカン・インディアンの聖地も訪れて6年余り過ごし、帰国後は映画の仕事をしました。30代半ばに北海道旭川市の親類から「やってみないか」と伝統楽器トンコリを渡され、今に至ります。遠回りしましたが、よりどころはアイヌ民族で、それ以外の刺激も受けるマージナルな(=境界の)立ち位置で生きたいと思っています。【聞き手・千々部一好】
==============
 ■人物略歴
 ◇オキ
 1957年生まれ。本名は加納沖。アイヌ民族の伝統楽器、トンコリの奏者。「オキ ダブ アイヌ バンド」のリーダーとして、国内外で演奏活動をしている。
http://mainichi.jp/shimen/news/20150831ddm013070044000c.html

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アイヌ文化浸透、官民攻めの発信 20年に五輪、象徴空間開設

2015-08-31 | アイヌ民族関連
北海道新聞 08/30 16:03、08/30 16:05 更新

アイヌ語クイズ付きのスタンプラリーを楽しむ子供たち=札幌市円山動物園
 アイヌ文化を国内外のさまざまな世代に発信する新たな取り組みが官民で相次いでいる。2020年の 東京五輪 ・ パラリンピック や、同年に政府がアイヌ文化復興の拠点「 民族共生の象徴となる空間 」(象徴空間)を胆振管内白老町に開設することを視野に、観光施設や博物館での披露だけにとどまらない攻めの戦略で広範な層に浸透を図る。
 札幌市円山動物園で開催中のアイヌ語クイズ付きスタンプラリー。台紙にヒグマ、 エゾシカ など四つの動物のアイヌ語名を書き込む欄があり、スタンプ台の解説を参考に答えを記入する。挑戦した札幌市立屯田小6年の阿曽(あそ)愛莉さん(12)は「アイヌ語って面白い。もっと知りたい」と話す。
 13年度から国や道などの推進協議会が展開する「イランカラプテキャンペーン」の一環で、ターゲットは子どもたちや観光客。「こんにちは」を意味するアイヌ語を北海道のおもてなしの合言葉として広める取り組みだが、14年度に行ったアンケートでは道民の認知度が3割と低迷。そこで、ポスターやステッカーなどが中心だったこれまでの宣伝方法を刷新した。
 同キャンペーンは今月バンコクで開催された「タイ国際旅行博」にも参加し、民族衣装の着付け体験などを行った。10月には東京・渋谷などで現代アートと融合させた伝統工芸品を展示し、若者にアピールする。
 道は東京五輪がアイヌ文化を世界に発信する好機として、開会式での伝統舞踊の披露を国に要請。北海道独自の文化として観光客誘致につながるとの期待もあり、それまでに国民の理解を深めることを目指す。
 胆振管内白老町の アイヌ民族博物館 は昨年10月、「ルイカ(橋)プロジェクト」を立ち上げた。情報発信が博物館の中にとどまっていたという反省から、企業や地域、教育機関と連携し、橋のようにつなげていこうとの趣旨だ。その企業連携第1号に名乗りを上げたのが田中酒造(小樽)。アイヌ民族伝統の酒を復活させた商品「カムイトノト」を開発した。
 今月、同博物館で開かれた「ポロトコタンの夜」で試飲した神奈川県の会社員有川大介さん(35)は「アイヌ民族の人たちも飲んでいたと思うと感慨深い。ぐっと身近に感じます」。同博物館の野本正博館長は「アイヌ文様の入った洋服の開発など、連携企業を増やしたい」と意気込む。
 地域貢献を目的にした道内企業の動きもある。北海道コカ・コーラはアイヌ文様でデザインした自販機を開発し、十勝管内浦幌町と釧路開建との協働事業として道東道上浦幌パーキングエリアに4台設置。自販機の電光掲示板で「イランカラプテ!ようこそ北海道へ」とメッセージを流す。
 イオン北海道も国が東京五輪に合わせて計画する海外選手との交流事業を視野に、子どもたちから選手にアイヌ文化を伝えてもらおうと、アイヌ文化を英語で学ぶ講座を検討中だ。
 官民のさまざまな動きに北海道アイヌ協会の加藤忠理事長は「国民全員に感謝したい」と話す。北海道アイヌ協会優秀工芸師で、釧路市の阿寒湖アイヌコタンで作品を販売する西田香代子さん(66)も「文様や言葉をきっかけに、アイヌ民族の歴史をもっと知りたいと考える人は多い。意味を正しく理解した上で活用する企業が、さらに広がってほしい」と期待する。
 一方で、アイヌ民族の歴史に詳しい榎森(えもり)進・東北学院大名誉教授(北方史)は「アイヌ文化を発信する新たな動きは評価できるが、土地や 漁業権 などを奪われ、差別された歴史があったことを教育現場で教えた上でなされるべきだ。東京五輪に向けた一時的な文化発信で終わらないよう、アイヌ民族自身が国に対し、権利の保障を強く訴えていく必要もある」と指摘する。(報道センター 上野香織)
 五輪と先住民族 五輪憲章では、人間の尊厳を守り、平和な社会を築くことを目的に掲げ、人種や肌の色、身分などにより差別を受けてはならないと定めている。これにのっとり、近年の五輪では先住民族を尊重する取り組みもなされており、2000年のシドニー五輪はオーストラリアの先住民族アボリジニの陸上選手が聖火を点灯。10年のバンクーバー冬季五輪はカナダの先住民族イヌイットの石像が公式エンブレムのモチーフになった。
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/life-topic/life-topic/1-0173935.html

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白老でアイヌ舞踊講座スタート―女性11人が基礎学ぶ

2015-08-31 | アイヌ民族関連
室蘭民報 【2015年8月30日(日)朝刊】
 アイヌ古式舞踊の基礎を学ぶ講座(白老アイヌ協会主催)が28日、白老中央生活館を会場に開講し、女性11人がクマの霊送りの踊り「イオマンテリムセ」の歌を何度も練習した。
 道教委の受託事業で今年10月まで5回開かれる。講師は新井田幹夫さんと下河ヤエさん。「まず歌を完全に覚えないと踊りに入っていけない」とこの日は歌の練習に専念した。「ホイヤー、ホイヤー」「イエーイーエー、ハンルイルイサー」「フンジャーアーアー、ホーレンレー」と手拍子を取りながら声を合わせた。
 新井田さんは「イオマンテリムセはクマの魂を天の神に送り返すときに踊ります。感謝の気持ちを表し、膝を使って踊るのが基本」などとアドバイスした。会場には参加者たちの歌と手拍子が夜遅くまで響き渡っていた。
(富士雄志)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2015/08/30/20150830m_08.html

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ルソン地方タルラッック州バンバン町の旧日本軍司令部跡近くの丘陵地で6月、刀剣や人骨が発掘された

2015-08-30 | 先住民族関連
まにら新聞 8月30日

ルソン地方タルラック州バンバン町の旧日本軍司令部跡近くで発掘された旧日本兵の遺骨とみられる骨=バンバン歴史協会提供
 太平洋戦争時に旧日本海軍航空隊のトンネル司令部があったルソン地方タルラック州バンバン町バンバンヒルズの丘陵地で、赤くさびたヘルメットや刀剣などと一緒に人骨が発掘されていたことが、関係者への取材で分かった。発見者のバンバン歴史協会は旧日本兵の遺骨の可能性が高いとして、日本への返還を希望している。しかし、日本政府は2010年に遺骨収集事業を中断、遺骨の受け取りには慎重になっており、返還作業は困難な状況に直面している。
 歴史協会のロニー・デラクルス会長(45)によると、掘り出されたのは、バンバンヒルズの中腹、グシヒル(日本名・フジヤマ)にあるトンネル司令部のトンネル跡前。今年6月、先住民のアエタ族の農家が農作業中に、地下約1メートルの土中から、さびたヘルメットや銃剣、オートバイのエンジンのような金属部品のほか、小型段ボール1箱分の人骨を見つけた。
 発見場所は戦争末期に、米軍の爆撃を受け崩壊した旧日本軍司令部のトンネル前で、雑草が生い茂った丘陵地だった。この農家は8月13日に同協会に連絡して、骨の入った箱を引き渡した。
 同協会は27日、調査団を骨の見つかった場所に派遣し、さらに発掘調査したところ、同日新たに3柱分の人骨が見つかったという。
 農家から連絡を受けた後、デラクルス会長は骨や遺留品を返還するため、在フィリピン日本大使館に引き取りを求めたが、大使館側は日本政府による遺骨収集事業が中断して以来、遺骨の受け入れ態勢が整っていないため現時点では預かれないとの回答だった。
 そのため、知人の紹介を通して、戦没者遺族への支援などを行っている日本の公益財団法人「太平洋戦争戦没者慰霊協会」(東京都千代田区)に相談。返還実現に向け協力を求めた。
 慰霊協会の秋上眞一(あきがみ・しんいち)代表理事はマニラ新聞の取材に対し、「民間による収集、遺骨の帰還はできないので、厚生労働省に対し必要な手続きを行っていく」と語った。慰霊協会が近く、調査員を派遣して遺骨を確認するという。
 発見された骨が実際に旧日本兵の遺骨であるかどうかを特定するためにはDNA鑑定などを行う必要があるが、秋上代表理事は「鑑定は日本政府の役割」とした上で、「そういった行動が取れるかは政府間で合意しなければならない。われわれは民間団体の義務として、両国政府の合意に向け、どういった形で協力できるかを模索している」と述べるにとどまっている。
 厚生労働省によるフィリピンでの遺骨収集事業では、2010年にルソン地方ミンドロ島などの先住民墓地から比人の遺骨が盗掘され、旧日本兵の遺骨に混入された疑いが浮上したため、同年10月から事業を中断。その後再開されていない。
 歴史協会のデラクルス会長は「(遺骨発見者の)アエタ族は専用墓地を持っており、人骨の発見現場は墓地から遠く離れていた。アエタ族の骨の可能性はない」と話し、「遺骨は母国に返されるべきだ」と言葉を強めた。
 秋上代表理事は「比には(旧日本兵の)遺骨が最も多く残されている。いつまでも遺骨収集ができない状態を続けておくのは良くない。民間団体としてできることをしていきたい」と胸の内を明かした。(加藤昌平)
http://www.manila-shimbun.com/category/society/news219379.html

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工芸品展:アイヌのくらしと木の造形 きょう開幕 入間で /埼玉

2015-08-30 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2015年08月29日 地方版
 入間市博物館アリット(同市二本木)で特別展「アイヌ工芸品展〜木と生きる アイヌのくらしと木の造形」が29日、開幕する。10月18日まで。特別展示室・市民ギャラリーで開かれる同展は、アイヌ文化を多くの人に知ってもらおうと、アイヌ文化財団が毎年、北海道と道外の2カ所で開催している。今年の道外展はアリットとの共催で、県内での開催は16年ぶり。
 道内各地の博物館や東京国立博物館、国立民族学博物館、天理大付属天理参考館など全国15団体と個人から国内有数のアイヌ工芸品450点以上をそろえた。今年のテーマは「木と生きる」。細かい彫刻が施された日用品や儀式用具の「イクパスイ」約180点、樹木の皮を繊維にして織り上げた衣服など、木とともに生きてきたアイヌのくらしと精神世界を振り返りながら、木を素材にした豊かな造形世界を展覧できる。
 また、お茶の博物館「アリット」ならではの展示として江戸末期にアイヌが和人向けの土産品として制作した工芸品の「煎茶道具」などを集めたコーナーも設けられている。
 展示は午前9時から午後5時(入館は30分前まで)。観覧料は一般200円(大学生以下、65歳以上、障害者、介護者は無料)。休館など問い合わせは同博物館(電話04・2934・7711)。【海老名富夫】
http://mainichi.jp/feature/news/20150829ddlk11040382000c.html

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8危機言語 課題共有 文化庁、初の研究協議会

2015-08-30 | アイヌ民族関連
琉球新報 2015年8月29日 10:53

協議会で意見交換する石原昌英教授(中央)ら=27日午後0時50分ごろ、文化庁
 【東京】文化庁は27日、ユネスコが消滅危機と指摘する国内8言語・方言などの状況改善につなげる「危機的な状況にある言語・方言に関する研究協議会」の初会合を開いた。琉球大学法文学部の石原昌英教授と、県文化振興課の新垣久美子班長が県内でのしまくとぅばの普及状況や課題などを報告。アイヌ、八丈、奄美の研究者らと言語・方言継承に向け意見交換した。
 ユネスコが指摘する国内の危機的言語のうち、最も危機的な状況にある「極めて深刻」な言語に「アイヌ語」、それに次ぐ「重大な危険」な言語に「八重山語」と「与那国語」、「危険」な言語に「沖縄語」「国頭語」「宮古語」「奄美語」「八丈語」が分類されていることが報告された。各地域の研究者や行政担当者らが委員となり、現状や課題を報告した。
 石原教授は、しまくとぅばに関する県民意識調査や教育現場での取り組み状況などを説明し「県民の多くが保存、継承を望んでいるが実際の活動に結び付いていない」と課題を挙げた。
 新垣班長は沖縄では地域を「シマ」と呼ぶため、各地の言葉を「しまくとぅば」と総称していることを紹介。県が10年計画でしまくとぅばを使える人を88%にする施策を進める中で、各地域で言葉に違いがあり、全県的な取り組みの難しさがあるとした。
 北海道大学アイヌ・先住民研究センターの北原次郎太准教授は、移住者が多数を占める北海道でアイヌ語を普及する難しさを指摘し「行政と一体となっている沖縄は興味深い」と語った。
 文化庁と県、琉大は9月18日の「しまくとぅばの日」に合わせ、県立博物館・美術館講堂で本年度の「危機的な状況にある言語・方言サミット」を開催する。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-248053-storytopic-6.html

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アイヌ文様?この棒知りませんか 小樽の仲川さん呼びかけ

2015-08-30 | アイヌ民族関連
北海道新聞 08/29 07:45

竜の文様が彫られた木製の棒を手に「古い物だと思う」と語る仲川文教さん
 【小樽】小樽で釣具店を営む仲川文教さん(60)が今春、竜の文様が描かれた古い木製の棒を市内にある実家の物置で見つけた。「アイヌ民族の祭具か、つえかもしれない」と小樽市総合博物館を通じて調べたが、確かなことが分からず「同様のものを知っている人は連絡してほしい」と情報提供を呼びかけている。
 棒は長さ約90センチ、直径約2~2・5センチで、縦長に竜が彫られている。うろこが一枚一枚細かく刻まれる一方、尻尾やひげは滑らかな曲線を描いている。今年3月、園芸用の支柱などと一緒に物置の隅に置かれているのを見つけた。自らもアクセサリーなどを製作する仲川さんは「曲面は彫るのが難しいのに手慣れた調子で彫ってあり、かなり上手」とみる。
 実家の母(87)は棒に関する記憶がなく「余市出身の祖母が生前よくアイヌ民族の話をしていた。祖母が入手したものかもしれない」と仲川さん。4月に同博物館に相談し、学芸員が道内の研究者などに照会したが「類似の物を見たことがなく、珍しいのは確かだが、アイヌ民族のものかどうか判断が付かない」などとして詳細は分からなかった。
 仲川さんは「不思議なものだが、大切にしたい。見覚えのある人は情報を教えてほしい」と話している。連絡は仲川さんが経営するカメヤフィッシングタックル(電)0134・22・0200へ。(市村信子)
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/doo/1-0173418.html


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現代台湾映す11作品上映 山大共同シンポ

2015-08-29 | 先住民族関連
読売新聞 2015年08月28日

10月に開催されるシンポジウムのチラシ
 海外映画などについて研究している「山形大人文学部附属映像文化研究所」は10月9~11日、台湾当局と共同してシンポジウム「映像は語る ドキュメンタリーに見る現代台湾の光と影」を山形市緑町の遊学館で開催する。
 同研究所は、山形国際ドキュメンタリー映画祭の応募作品などを保管している「山形ドキュメンタリーフィルムライブラリー」(山形市)のうち、台湾などをテーマにした作品について研究している。今回、同研究所が台湾当局に申請し、初めてシンポジウムが実現した。
 シンポジウムでは、1999年に台湾で発生した大地震後、集団移転などを巡って苦悩する先住民族の姿をとらえた作品「三叉坑」や、台湾社会の中で生きる同性愛者の姿を記録した作品「コーナーズ」など、様々な社会問題をテーマにした11作品が上映される。上映後に監督によるトークショーが行われる作品もある。
 最終日の11日午後1時からは「21世紀台湾ドキュメンタリーの趨勢すうせいと展望」「1990年代以降の台湾ドキュメンタリーの特徴」などと題した講演や、監督による意見交換も行われる。
 入場無料。問い合わせは運営委員会(023・628・4203)へ。
http://www.yomiuri.co.jp/local/yamagata/news/20150827-OYTNT50364.html

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兄弟で紡ぐ古式舞踏 竹内章吾さんと隼人さん

2015-08-29 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 (2015年 8/28)

「ポロトコタンの夜」で踊る兄の章吾さん(左)と隼人さん
 白老町のアイヌ民族博物館で息の合った見事な古式舞踊が披露されている。中でも伝承課に勤務する竹内章吾さん(30)と隼人さん(23)2人の踊りは兄弟ならではの絶妙な間合いが素晴らしく、今月上旬の特別催事で披露された踊りは来館者から絶賛の拍手が贈られた。最近は毎日の定期公演で一緒に踊る機会も多く、兄弟ならではの自然体の踊りが話題を集めそうだ。
 今月8、9日に同館で行われた夜間特別企画「ポロトコタンの夜」。伝承課の職員が白老町のアイヌ民族に伝わる踊りを披露する中、竹内兄弟があうんの呼吸で踊る「エムシリムセ」(剣の舞)に野本正博館長は「兄弟ならでは。まさにDNAなんでしょうね」などと絶賛。来館者からもひときわ注目された。
 幼少の頃から古式舞踊に触れる機会が多かったという竹内兄弟。長男の章吾さんは21歳から同館勤務を始め、今年で9年目。今年勤めたばかりの4男の隼人さんは、春まで札幌大学のアイヌ民族子弟らで活動するウレシパクラブに所属。同館を訪れた際に章吾さんをはじめとする職員から踊りを学ぶ機会も多かったという。
 そんな2人のつながりを知る上司が夜間イベントへの兄弟出演を勧め、初の公式行事参加が決まったが、章吾さんは伝承課の中堅職員として毎日の定期公演を担当。一方の隼人さんも新人として館内業務に忙しく、2人が一緒に練習する機会はわずか2、3回しかなかった。
 十分とはいえない中で臨んだ本番当日。章吾さんは「弟も緊張で大変だったのでは」と語ったが、ステージでは2人とも練習不足をまったく感じさせない見事な踊りを披露。隼人さんは「緊張したけれど兄が合わせてくれる踊りが本当に楽しく、面白かった」と振り返る。
 夜間イベントで予想以上の大きな反響を得たことには「うれしいですね」と声をそろえる。最近は館内の古式舞踊の定期公演で一緒に踊る機会も増えており、アイヌ文化を紡ぐ兄弟2人の今後の活躍が注目される。
http://www.tomamin.co.jp/20150829483

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愛国心でいう「国」って何だろう 支配層のことです!

2015-08-29 | アイヌ民族関連
BLOGOS-2015年08月28日 09:23
猪野 亨
 先日、「愛国心って何だろう? 要は「国のために死ね!」ということ」ということで愛国心について自分なりの意見を書いてみました。
 今回は、その続きです。愛国心という場合、ここで対象とされる「国」って何だろうということです。
 ネットウヨクたちのいう「愛国心」というものは決まっています。神聖な天皇が統治する大和民族国家のことです。
 そこに帰属する国民(臣民)は、その帰属している国家に対して理屈抜きに忠誠を尽くせというものです。
 嫌韓、嫌中でなければ、たちどころに日本から出て行け、ということになります。
 大和民族であれば、日本に対して敬意を示さない中国、韓国は見下す対象でしかないからです。
 同質性のない者はすべて排除、これがネットウヨクのいう「愛国心」の正体です。気持ちの悪い宗教国家観です。
 自民党政権が推進している道徳教育の「愛国心」も実は似たり寄ったりです。
 だいたい「国」という抽象的なものを愛するって一体、どんな感情なのでしょう。
 自分が生まれた土地について愛着があるというのはよくわかりますし、「郷土愛」であればイメージも沸きます。
 とはいえ、「郷土愛」と言ってみても、そこに想定されている「郷土」というものが何なのかは、全くそれぞれバラバラです。

上は小学校中学年の道徳教科書ですが、ここでは、「人々、生活、自然や文化、それらは全てわたしたちのたから物」というのです。しかし、それは確かに私も好きですが、それは別に日本に限らず、自然環境が美しいところはたくさんありますし、逆に日本のこの美しい自然環境をダムだ、道路だ、と自然破壊を率先してやってきたのが自民党利権政治でした。
 しかも、アイヌ民族に対する収奪は露骨です。アイヌ民族の生存の糧としていた土地を奪い、生活を破壊したのは倭人です。歴史を歪曲しているのが、自民党政府の検定教科書です。
「教科書のアイヌ記述、検定で“歴史歪曲”」朝日新聞2015年8月21日)

 これが郷土愛というのであれば、何とも歪んだ郷土愛です。
 結局、道徳の教科書がいう「郷土愛」とは日本の領土という意味合い以上のものではないということです。
 そして「国」とは何かということに戻りますが、それが自分たちの「国」というのであれば、自分たちが主人公であればこそ誇りを持てることになります。
 しかし、現実に支配の客体にしか扱われない自民党政権のもとで、その「国」を愛せと言ってみても、それは現体制に文句を言うなと全く同じことです。
 そして、「国」に対して忠義に励めということです。
 これは愛社精神も同じような構造です。
 以前であれば、大企業は社員に対し、終身雇用制を保障し、退職金等々、優遇されていましたから、「愛社精神」と言うことにも一理あるのかなとも思います。とはいえ、社歌など歌わせるなど、その支配方法には嫌悪感しかありません。
 しかし、昨今のブラック企業のように創業者を神のように扱ったり、社員を使い捨てる企業があちこちに出てくる中で、「愛社精神」などと言われても誰もが憤りを感じるだけです。
 それでも愛社精神を持てというのでしょうか。
 国家との関係でも同じです。
 道徳ばかりではありません。日の丸・君が代教育も同じ構造です。
 指導要領に従って指導するといってみても、それ自体が思想教育と同じです。
 「愛国心」教育と結びつくからです。
 児童・生徒が君が代のような特定の思想を持った歌を何故、強制されなければならないのかが問われているのです。日の丸のような血に塗られたものを何故、掲揚しなければならないのかが問われているのです。
 国連自由権規約委員会も2014年に内心の自由を制約するようなことを控えるように勧告を受けています。
 しかし、今月8月21日に参議院会館で開催された対話集会で次のように答弁しています(カナロコ2015年8月22日)
文科省は、学校現場での国歌斉唱について「学習指導要領に基づき指導しているが、内心にまで立ち入って強制しようとするものではない」と回答。「国歌国旗の具体的指導は各学校が創意工夫を加えることが必要」とし、内心の自由の事前告知や代替措置については、「粘り強い指導を行うことで通常は考えられない」としつつも、創意工夫の範囲内にあるとした。
 これを読むだけで文科省の極めて強権的な姿勢が色濃く伺えます。
 そもそも児童・生徒は教師に抵抗などできません。日の丸・君が代がおかしいなどと言えますか。言えないのです。そのような児童・生徒に対して「指導」などしたら、「粘り強い指導」などしなくても押し付けているのと全く同じです。
 しかも、その後に「粘り強い指導」などが待っているとなると、身の毛がよだちます。
 既にこのように実際には文科省(国)は児童・生徒の内面にまで土足で踏み込むようなことが行われているのが現実であり、これはまさに「愛国心」教育と全く同じ構造です。
 国家に対し忠誠を求める、それが「愛国心」の正体です。
http://blogos.com/article/130737/

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「じぇじぇ!」…震災で岩手の方言が危機的状況に 文化庁

2015-08-29 | アイヌ民族関連
ハザードラボ-2015-08-28 14:16

震災後の人口流出で岩手県沿岸部の方言が危機に瀕していることが文化庁の研究協議会の調査で明らかになった(画像はNHK連続テレビドラマ小説「あまちゃん」より)
 文化庁は8月27日、ユネスコが認定した「消滅の危機にある言語・方言」に照らし合わせて、存続の危機に瀕している国内の8つの言葉に関する初めての研究協議会を開いた。そのなかで、東日本大震災の被災地、岩手県では、若い世代が方言を話さず、沿岸部からの人口流出によって方言が忘れさられつつある現状が報告された。
 ユネスコは2009年、世界各地の約2500の言語が消滅する可能性があるという調査結果を報告。日本では、アイヌ語をはじめ、八重山地方や与那国地方の方言など8つの言葉が危機にあると認定された。文化庁はこれを受けて2011年2月、国立国語研究所などに実態調査を行うよう求め、東日本大震災の翌年には東北地方へも対象を広げた。
 27日に文化庁で開かれた第1回目の研究協議会では、調査にあたった岩手大学の大野眞男教授らの研究チームが報告。大野教授によると、調査は岩手県沿岸部の陸前高田市や大船渡市、宮古市など6つの市を対象に、「どの程度、次の世代に伝承されているか」「方言を話す人はどれだけいるか」「どのような場面で使用されているか」など9項目にわたって聞き取りがなされた。
 その結果、岩手県の沿岸部で方言を話すのは、40代以上の親や60代以上の祖父母の世代ばかりで、40歳未満の子供や孫の世代は家庭内でもほとんど話さないことがわかった。さらに、震災以前からの過疎化に加えて、震災後は、内陸部や県外へ転出する若い世代が増えたことで、日常生活で方言を話すのは高齢者ばかりという現実が浮き彫りにされた。
 大野教授は「高齢世代は方言に愛着を持っているが、次世代への継承には積極的とは言えない意識を持っている。震災で失われた人や社会的基盤を早急に復活し、地域文化としての言語を活性化させる機能が必要だ」と話している。
http://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/1/0/10802.html

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ギョウジャニンニクでみそと塩 陸別町振興公社

2015-08-29 | アイヌ民族関連
十勝毎日新聞社ニュース 2015年8月28日 13時47分

 【陸別】町振興公社(金子信行社長)は町内で採れたギョウジャニンニクを使ったみそと塩を開発した。9月1日から、道の駅オーロラタウン93りくべつ内の町観光物産館や商業活性化施設「コミュニティプラザ☆ぷらっと」内の「まちカフェ森斗(morito=もりと)」で販売する。
 商品名はアイヌ語でギョウジャニンニクの意味の「キトピロ」を使用。原材料は町山菜加工企業組合から調達、町農畜産物加工研修センターで製造した。
 「キトピロの味噌」はギョウジャニンニクに道内産の無添加みそ、十勝産てんさい糖、フィリピン・ネグロス島産マスコバド糖を使用している。マスコバド糖は開発途上国の産品を生産者から適正価格で購入し、先進国市場で販売するフェアトレード(公平貿易)の黒糖商品。
 ギョウジャニンニクの風味とみその甘みのバランスが良く、みそあえや炒めもの、おにぎりなどにも使える。瓶詰め120グラム、594円。
 「キトピロの塩」は乾燥ギョウジャニンニクとオホーツクの焼き塩を使用。ガーリックソルトのような味わいで、パスタやチャーハン、ステーキや野菜炒めなどに適する。同じく瓶詰め34グラム、594円。
 町特産品開発アドバイザーの鈴木文人(あやと)さん(52)=北見市在住=が発案、レシピを作った。和食料理人の経歴を持つ鈴木さんは「ハーブ系のギョウジャニンニクの可能性に挑戦してみたかった。和洋中のさまざまな料理の調味料として幅広く活用できるのでは」と話す。
 パッケージの題字は町小利別でカフェ「tomono」を経営する書家の坂井友子さんが書いた。
 各500個製造する。同公社では町内で捕獲したシカ肉加工製品を数多く開発し商品化しているが、山菜系の商品は初めて。
http://www.tokachi.co.jp/news/201508/20150828-0021712.php

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道開発予算16%増…概算要求6303億円

2015-08-29 | アイヌ民族関連
読売新聞 2015年08月28日
 国土交通省は27日、北海道開発予算の2016年度概算要求として総額6303億円(15年度当初予算比16%増)を計上したと発表した。新千歳空港の誘導路新設など空港関係費に計119億8000万円を充て、急増する外国人観光客への対応を急ぐ。新たに整備するアイヌ民族に関する国立施設の関連費も盛り込んだ。
 新設する誘導路は約2キロ・メートルで、同空港の国際線ターミナル南側と滑走路を結ぶ。設計費や一部施工費を盛り込み、19年度の完成を目指す。
 国際線の誘導路は現在、国際線ターミナル北側にしかなく、国内線と共用している状態。同省は、新設する誘導路を国際線中心に運用して航空機の渋滞を緩和する方針で、国際線の駐機場も現在の6機分から3機分増やす。
 ターミナルビル内の税関や検疫、出入国審査施設なども拡充し、アジア諸国・地域の経済成長などで急増する外国人観光客の受け入れ態勢を強化する。
 一方、アイヌ関連の要求では、15年度当初予算比41%増の2億9200万円を計上した。20年に公開予定のアイヌ民族に関する初の国立施設「民族共生の象徴となる空間」(象徴空間)の一部となる「民族共生公園」(仮称)の設計費、アイヌ民族の遺骨を集約・保管する施設整備の調査費などを求めた。
 また、20年の東京五輪・パラリンピックを見据え、海外に向けてアイヌ文化の情報を発信したり、国立施設内で行う体験型メニューを作成したりする事業にも充てる。
 このほか、道路整備費に2247億3100万円(同17%増)、農林水産基盤整備費に1365億4000万円(同20%増)などを盛り込んでいる。
http://www.yomiuri.co.jp/hokkaido/news/20150828-OYTNT50051.html

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消滅危機の言語や方言を守る協議会発足

2015-08-29 | アイヌ民族関連
NHK 8月27日 18時47分

北海道の「アイヌ語」や沖縄県の「八重山方言」など、ユネスコの調査で「将来的に消滅の危機にある」とされた言語や方言を守ろうと、文化庁は、保存や継承に向けた取り組みを話し合う協議会を発足させました。
ユネスコは、6年前、世界のおよそ2500の言語や方言が「将来的に消滅の危機にある」という調査結果を発表し、日本では北海道の「アイヌ語」が「極めて深刻」とされたほか、沖縄県の「八重山方言」や東京・八丈島などの「八丈方言」といった7つの方言も「重大な危険」や「危険」と指摘されました。
文化庁は、こうした言語や方言の保存や継承を進めようと自治体や研究者の協議会を発足させ、27日、最初の会合が開かれました。研究者からは消滅の危機となった理由や背景として、高齢化や過疎化で地域に伝わることばを話す人が少なくなったことや、戦後、学校の授業を標準語で行うことを国が奨励したことなどが説明されました。また北海道では、アイヌ語の弁論大会が開かれていることや、八丈島では、方言を記したカルタを小学生に配布していることなど各地の取り組みも紹介されました。
協議会は、来月、沖縄県で地域の言語や方言を紹介するイベントを開くなど取り組みを進めることにしています。
アイヌ語の現状
アイヌ語は、北海道を中心とする地域の先住民族、アイヌ民族の伝統的なことばで、文字はなく、日本語とは単語や文法が全く異なる言語です。
明治以降、国の同化政策によって、アイヌの人たちは日本語を使うようになり、アイヌ語は壊滅的な打撃を受けました。平成9年に「アイヌ文化法」が施行され、国もアイヌ語の保存・継承に取り組み始めていますが、研究者の中では、現在、アイヌ語を自由に話せる人は10人程度しかいないとも言われています。
アイヌ語を教える活動に取り組んでいる、北海道平取町の町立二風谷アイヌ文化博物館の関根健司さんは、アイヌ語について「ネイティブとして話す人はほとんどが亡くなっているが、アイヌ語にはアイヌ人たちの知恵が詰まっており、保存・継承していくことで、北海道の特色の一つになると思う」と述べました。そのうえで、「対策をとることがアイヌ語復興の第一歩になると思うので、国にもしっかりサポートしてもらいたい。自分たちの先祖が使っていたことばを残していくという意味で、アイヌ語と日本各地の方言とを一緒に考えていくことはよいことだと思う」と話していました。
沖縄の方言の現状
沖縄県内では、「しまくとぅば」と呼ばれる各地の方言を継承しようという取り組みが広がっています。
おととしには、「しまくとぅば」の普及や研究に取り組んできた団体や個人が一つになって「連絡協議会」を発足させ、若い世代や子どもたちに伝える活動を行っています。また、学校現場でもしまくとぅばによるスピーチの大会などを開く小学校が増えてきています。しかし、沖縄県がおととし行った調査では、10代と20代の半数以上がしまくとぅばを「あまり使わない」か「まったく使わない」と答え、若い世代にどう受け継いでいくかが、引き続き課題となっています。
「しまくとぅば連絡協議会」の名嘉山秀信副会長は、「地域のことばを大事にすることは、自分たちの文化やふるさとに誇りを持つことにもつながるので、国が保存や継承に乗り出したことは歓迎したい」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150827/k10010206431000.html

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白老町の土砂警戒区域 土地所有者向けに説明会 (2015年 8/27)

2015-08-29 | アイヌ民族関連
 白老町で25日、土砂災害警戒区域に関する説明会が町コミュニティセンターで開かれた。住宅被害などへの危害が懸念される地域の土地所有者が対象で、胆振総合振興局室蘭建設管理部や町危機管理室の担当者が土砂災害防止法の概要や町内の取り扱いなどを説明した。町は今後、該当地域の住民の意見を踏まえ、道への報告など手続きを進める。早ければ年度内にも土砂災害警戒区域の指定を受ける見通しだ。
 説明会では、室蘭建設管理部治水課で土砂災害を担当する伊藤忠雄主査が土砂災害防止法の概要などを解説。町危機管理室の森玉樹主幹が町内の土砂災害警戒区域について説明した。
 今回対象となった区域はポント沼に近い若草町1丁目と末広町2丁目の一部。11棟が急傾斜に面しており、大雨などによる土砂災害で建物被害が出る可能性がある。
 白老町には道調査に基づく90カ所の土砂災害危険箇所があり、町は昨年度、緑丘小学校・末広5丁目地区の一部を「土砂災害警戒区域」と「土砂災害特別警戒区域」が混在する地域として指定。今年度は若草地区のほか、町有地の白老桜ヶ丘運動公園地区、アイヌ民族博物館がある白老ポロト地区の3カ所でそれぞれ対象区域の指定を受ける方向で協議を進めている。
http://www.tomamin.co.jp/20150829451


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