先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

アイヌ民族伝統衣装展示 白老

2011-03-26 | アイヌ民族関連
(北海道新聞 03/25 12:53) 

【白老】アイヌ民族博物館で、白老などで作られたアイヌ民族伝統の木綿衣「ルウンペ」の展示会が開かれている。町内の女性10人が史料を忠実に複製した力作が並んでいる。
 ルウンペは、細く裂いてテープ状にした布を、衣服に縫いつけて文様を描いた伝統衣装。白老から噴火湾までの太平洋岸に多く見られる。
 複製は文化庁の補助事業で、本年度から着手。町内在住のアイヌ民族の女性ら10人が、同館や道立開拓記念館(札幌)が所蔵する20点を見て、文様の形や布地、縫い方を可能な限り再現して作った。
 2013年度までの3カ年間、種類の異なる衣装の複製に取り組む。衣装は町内の学校への貸し出しなど活用策も検討中。同館の村木美幸副館長は「作り手のこだわりが伝わる作品。ぜひ見てほしい」と話している。
 5月末まで。入館料(一般750円、高校生550円、中学生450円、小学生300円)が必要。町民は無料。問い合わせは同館(電)0144・82・3914へ。(阿部里子)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/281040.html

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郷土の偉人「武四郎」生涯を版画本に 松阪の児童ら

2011-03-26 | アイヌ民族関連
中日新聞 2011年3月25日

 郷土の偉人松浦武四郎(1818~88年)の生き方を学ぶ松阪市小野江小学校の児童たちが学習の成果を版画の作品に表し、1冊の本にまとめた。24日、地元の松浦武四郎記念館に寄贈した。
 同小では記念館や生家を訪れて武四郎の歴史を学んだり、武四郎が交流したアイヌ民族の文化を体験したりしている。学習でお世話になった地域の人たちに感謝を込め、学んだことを形に残そうと発案。5年生20人が2カ月かけて作った。
 武四郎がアイヌの人々の協力で蝦夷地を調査した様子、アイヌの文化や生活を描いた。20人がそれぞれ1場面ずつ彫り、武四郎の生涯を紹介する1つの物語に仕立てた。本には感想文も載せてあり、児童たちの武四郎に対する尊敬の気持ちがあふれている。
 小山結加さん(11)は「優しい表情が伝わるように彫った。武四郎さんのようにいろいろな人と仲良くできる人になりたい」と話した。
 本は同記念館で見ることができる。武四郎を通じて同小と交流のある北海道の弟子屈小学校にも送り、学習に役立ててもらうという。 (杉原麻央)
http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20110325/CK2011032502000120.html

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【白老】アイヌ文化の担い手5人が研修卒業

2011-03-25 | アイヌ民族関連
(苫小牧民報 2011年 3/23)

 アイヌ文化研修の修了式が22日、白老町のアイヌ民族博物館で行われ、3年間学んできた5人が修了証を手にした。文化の担い手として期待されている。
 アイヌ文化振興・研究推進機構(札幌市)の伝承者育成事業。民族の儀礼や生活習慣を、民族博物館で学んできた。
 参加したのは、道内外のアイヌ協会支部を通じて選ばれた20~50代の男女。地元白老町のほか、浦河町、旭川市、オホーツク管内美幌町、千葉県からの参加もあった。博物館学芸員や地域の伝承者から衣食住、工芸、踊り、言語を学び、文化を分かりやすく伝えるための模擬授業にも挑戦した。イオル(アイヌ民族の伝統的生活空間)再生事業で行われる各種の文化体験やしらおいアイヌ文化フェスティバル地域行事にも積極的に参加してきた。
 修了式では、機構の西田俊夫専務理事が「皆さんは終始熱心に、多くのことを学んできた。アイヌ文化の担い手として、それぞれの立場・地域で活躍することを期待している」と祝いの言葉を贈った。
 修了生の堀多栄子さん(33)は「チセ(家屋)を造ったり、熊の霊送りの儀式に立ち会ったりと、めったにできない経験がたくさんできた」と晴れやかな笑顔を見せた。4月から旭川市へ移り、アイヌ文化の普及啓発に関わる仕事に携わる予定という。
 伝承者育成事業は4月から、アイヌ民族博物館で第2期生の研修が行われる。
http://www.tomamin.co.jp/2011s/s11032303.html

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アイヌ語学者・知里真志保 没後50年、著書復刻へ 登別

2011-03-23 | アイヌ民族関連
(北海道新聞 03/22 09:55)

 【登別】登別出身の件語学者、知里真志保(1909~61年)が今年で没後50年を迎えるのを記念して、登別市内の市民団体「知里真志保を語る会」は今秋、真志保の著書「アイヌ文学」の復刻本を出版する。同市内の小中高校や道内の図書館などに無料で配って、アイヌ文化の研究に力を注いだ真志保の功績をあらためて紹介する。
 「アイヌ文学」は新書判で、1955年3月に東京の出版社が刊行。真志保が冒頭で「一般の読書人に対してアイヌ文学がどんなものであるかをやさしく解説した」と記したように、神謡などアイヌ民族に伝わる口承文芸の起源などを分かりやすく紹介した。
 語る会の小坂博宣事務局長(55)は「地元の子供に知里真志保の業績を知ってもらい、アイヌ文化への理解を深めてもらうきっかけになれば」と話している。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/topic/280085.html

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両震災支援へ来月慈善ライブ

2011-03-21 | 先住民族関連
中国新聞 '11/3/21

 広島市などに住むニュージーランド出身の英会話講師たちが、2月に母国であった地震と、東日本大震災の被災地を支援するチャリティーコンサートを4月10日に同市で開く。本番に向け、20日も歌やダンスの練習に励んだ。
 子ども英会話教室の講師メロディ・ハイラさん(32)=中区=や小中学校の外国語指導助手(ALT)たち十数人が企画。先住民族マオリの伝統舞踊を披露するほか、ハワイアンダンスなどの市民グループも加わる。
 ニュージーランド・クライストチャーチ市に大きな被害をもたらした2月22日の地震の直後に、ハイラさんたちが慈善コンサートを仲間に提案。チケット作成など準備をしていた。この間、東日本大震災が発生し、日本の被災者の力にもなれればと話し合った。
 会場は中区大手町の飲食店「KeMBY’S」で、午後1時半から。当日は一人2千円でチケットを販売。売り上げを半分ずつ日本赤十字社などを通じて両被災地に送る。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201103210077.html

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【白老】アイヌ民族博物館でルウンペ展

2011-03-21 | アイヌ民族関連
(苫小牧民報 2011年 3/21)

 白老町のアイヌ民族博物館(野本勝信代表理事)で、伝統衣服「ルウンペ」の作品展が開かれている。地元の女性10人が技術の継承を目指して製作した。縫い繊細さや文様・色の美しさを感じ取ることができる。
 ルウンペは、噴火湾沿岸から白老にかけてよく着られていた。古くなった木綿の切れをつなぎ合わせて作る。ものを大切にするアイヌ民族の生活の知恵。博物館は2010年度文化庁地域伝統文化総合活性化事業の助成を受け、取り組んだ女性は公募した。
 博物館や札幌市の道開拓記念館所蔵の資料を基に、縫い方や文様などを忠実に再現。糸も江戸時代のルウンペ製作では主流とされたイラクサを使っている。約4カ月かけて20着作った。
 博物館は「ルウンペの優れた技術とデザインを継承したいという女性たちの思いを感じ取ってもらえたら」と話している。4月末までの予定。
http://www.tomamin.co.jp/2011s/s11032104.html

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【白老】白老観光に冷や水東日本大震災

2011-03-20 | アイヌ民族関連
(苫小牧民報 2011年 3/19)

 東日本大震災で、白老町の観光産業にも大きな影響が出ている。ホテル、観光名所でキャンセルが相次ぎ、多くが「開店休業」という。旅行控えの長期化も懸念され、「このままでは経営がもたない」との声も。年間200万人を迎える白老観光がピンチだ。
 アイヌ民族博物館の16日の入館はわずか16人だった。「恐らく過去最低」という。今の時期は1日平均200人が訪れているといい、11日の地震発生以降、来館は例年の1~2割、とも。4割を占める外国人ツアー客も途絶えた。
 博物館は、海外ツアーの関係者から聞いた話として、「海外では日本の情報が少なく、(福島県の)原発事故による放射能の影響が北海道にも及ぶのを懸念されているようだ」と懸念した。
 ホテル、民宿、飲食店が40軒以上の虎杖浜温泉も打撃だ。苫小牧、室蘭などの近隣市町や札幌圏からの客が多いが、虎杖浜温泉郷旅館組合の平間但組合長は「どの宿泊施設もキャンセルが続いている。日帰り入浴も若干落ちていますね」と話す。
 平間組合長が支配人を務める「ホテルほくよう」でも、11~16日に12件のキャンセルがあっという。5月からの繁忙期に期待するものの、「厳しいと思う。この状態が当分続くのを覚悟しなくては」と顔をしかめた。
 白老観光協会は「西胆振の他の市町と協力し、対策を協議中」としている。観光協会が旅行エージェントから得た情報では、札幌圏や道南の中学校が修学旅行先を東北から道内に変更する検討を始めているといい、「何とか胆振への誘客を図れたら」と話している。
http://www.tomamin.co.jp/2011s/s11031902.html

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松浦武四郎:「蝦夷人機織図」 松阪市、資料保存で購入 8月から公開 /三重

2011-03-20 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2011年3月19日 地方版

 ◇8月から記念館「アイヌ展」で公開
 松阪市ゆかりの幕末の探検家で、北海道の名付け親として知られる松浦武四郎が晩年にアイヌの人々の生活を描いた掛け軸「蝦夷人機織図」が東京都の古美術商で発見され、松阪市市教委が武四郎の資料保存のための「コスモス文化振興基金」を活用し、89万2500円で購入した。8月9日から同市小野江町の松浦武四郎記念館で開かれる「武四郎とアイヌ民族展」で、一般公開される。
 「蝦夷人機織図」は幅約51センチ、高さ約30センチで、ニレ科の樹木、オヒョウの樹皮をはぐアイヌの男性や樹皮の繊維を使って機織りをする女性などが描かれている。また、左端には「機織りから無数の着物が織られていく」などと詠んだ七言絶句の自賛と武四郎が好んで押した「北海道人」のほか「甲申春日」の落款があり、武四郎67歳の1884(明治17)年の作と判明した。
 山本命・同記念館学芸員によると、図柄は武四郎が最終の6回目の北海道探検を終えた1859(安政6)年に出した「蝦夷漫画」と似た構図という。ただ、武四郎はアイヌ政策に反発して1870年に政府を去っている。今回の掛け軸は14年後の東京に戻ったころの作であり、アイヌに対する思いを物語る貴重な資料だとしている。【橋本明】
〔三重版〕
http://mainichi.jp/area/mie/news/20110319ddlk24040085000c.html

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■ 登別市郷土資料館、開館30周年特別展第1弾始まる

2011-03-19 | アイヌ民族関連
【室蘭民報 2011年3月17日(木)朝刊】

今年9月に開館30周年を迎える登別市郷土資料館(吉野幸広館長)の新資料展「はじめまして!」が16日、市内片倉町の同資料館で始まり、旧日本軍に関する品など53点が見学者の関心を集めている。27日まで。
 節目を祝って実施を予定している3イベントのうちの第1弾。博物館用のLED照明を導入したほか、ボランティアグループ・SLG(工藤章造会長)が展示台を手作りするなど工夫を凝らした。
 ギャラリーには昭和初期の軍関係品や登別開基100年の資料、アイヌ女性・金成マツの名刺など、昨年市民らから寄贈された品の一部がずらり。解説文も添えられ、来場者は「懐かしさと、初めて見る楽しさを感じる」と目を凝らしていた。
 吉野館長は「初日からたくさんの人に見に来てもらえた」と気を良くしている。開館時間は午前10時~午後4時。22、23日は休館する。
(粟田純樹)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2011/03/17/20110317m_05.html

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先住民イヌピアットが初優勝 アラスカの犬ぞりレース

2011-03-17 | 先住民族関連
cnn.co.jp2011.03.16 Wed posted at: 11:57 JST

(CNN) 米アラスカ州で開かれた犬ぞりレース「アイディタロッド・トレイル」第39回大会で15日、アラスカ先住民イヌピアットのジョン・ベイカーさん(48)が記録的タイムで初優勝した。アイディタロッド38年の歴史の中で、イヌピアットが優勝したのは初めて。
 ベイカーさんは現地時間の15日午前9時46分、州北西部の町ノームのゴール地点に到着。約1800キロの行程を8日と19時間46分49秒で完走し、これまでの大会記録を3時間以上縮めた。ベイカーさんにとって10位以内の入賞は12回目だが、優勝は初めて。
 ベーリング海に面したノームはイヌピアットが多く住み、狩猟や捕鯨などの伝統的な生活を営んでいる。ベイカーさんと犬10匹のチームが見えてくると、待ち受けた大勢の観客が歓声を上げ、先住民の言葉で声援を送った。
 先頭を走った犬とともに表彰台に上がったベイカーさんは、賞金5万400ドルと新車のトラックの鍵を受け取った。
 ベイカーさんの初優勝は先住民の誇りをかき立て、村の長老は大会情報サイトに「イヌピアットの子孫がレース史上初めて、われわれの伝統的な生活への野心を満たしてくれた」とコメントしている。
http://www.cnn.co.jp/fringe/30002163.html

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アイヌ刺しゅうの「優秀工芸師」

2011-03-17 | アイヌ民族関連
十勝毎日新聞 2011年03月16日 14時58分

 【幕別】アイヌ民族でアイヌ刺しゅうの作品制作に励む山本みい子さん(56)=幕別町内在住=が、道アイヌ協会(札幌)から管内初の「優秀工芸師」に認定された。「身に余る光栄。後世に技術を伝えたい」と意欲を新たにしている。
 優秀工芸師は同協会主催の道アイヌ伝統工芸展で優秀賞以上を3回受賞すると認定され、アイヌ文化に理解を深めてもらう活動や後継者育成に努める。山本さんを含め道内で18人いる。
 山本さんは2003年から同展の伝統工芸品部門に毎年応募。06年、着物に帯状の布で直線的な模様を作り、布の上に刺しゅうも施した「チカルカルペ」で優秀賞、10年には帯状の布で模様を付けた着物「ルウンペ」で最高賞の道知事賞。さらに今年2月の同展では前たれ(前掛け)が優秀賞を受けた。
 山本さんは02年2月にタイで行われた先住民族の交流に参加。持参したアイヌ民族の着物が借り物だったことから、「自分の着物を持たなければ」と思い、仲間と一緒に基礎から学ぶ講座を思い立った。
 同年6月、アイヌ文化振興・研究推進機構の支援を受け、当時、自身が支部長だった同協会幕別支部の主催でアイヌ刺しゅう講座を開講。年間10回前後の講座を5年間にわたり受講し、技術習得と向上に励んだ。
 着物をはじめ、マタンプシ(刺しゅうを施した鉢巻き)や前たれなどの伝統工芸品の他、バッグなども作る。「先人・先輩の作った刺しゅうを参考に、自分は作らせてもらっている。敬意を払い、一針一針感謝しながら縫っている」という。
 山本さんは「優秀工芸師となったことで、もう一度、初心に帰って勉強する。アイヌ刺しゅうを広げ、将来に伝える手助けができれば」と話している。
http://www.tokachi.co.jp/news/201103/20110316-0008336.php

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豊浦・カムイチャシが国指定名勝ピリカノカに正式認定

2011-03-17 | アイヌ民族関連
【室蘭民報 2011年3月16日(水)朝刊】

 豊浦町礼文華にある町文化財のアイヌ遺跡「カムイチャシ」が、国指定名勝ピリカノカとして正式に認定された。認定を記念して町中央公民館で15日から、特別展「カムイチャシとアイヌ文化」が始まり、町民に貴重な文化遺産の存在をアピールしている。
 ピリカノカは、アイヌ民族の文化的背景と結び付く名所的、学術的価値の高い景勝地群の総称で、国が昨年度から指定している。
 「神の・砦(とりで)」を意味するカムイチャシは、大岸と礼文華のほぼ中間の噴火湾に突き出た岬上に位置。ほぼ垂直の断崖に囲まれ「天然の要塞(ようさい)」として戦闘用の形態を残しながら、祭場や見張り台としての役割もあったと考えられている。
 アイヌ文化を象徴するチャシは道内に500カ所ほどあるが、カムイチャシは保存状態が極めて良好で、自然景観が美しく、江戸時代から多くの文献に登場するなど、学術的にも高く評価。昨年11月、文化庁の文化審議会が文部科学省へピリカノカへの追加を答申し、このほど正式に認定された。
 町ではこれを記念し、特別展を実施。町内で昭和56年に発見された200点余りの祭司器一式(町指定文化財)、遺跡の解説パネルなどを展示している。さらに同公民館で26日午前10時から、郷土史研究家の福田茂夫さん(町教育委員会)が、歴史や文化遺産的価値について記念講話する。特別展は4月10日まで。
(菅原啓)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2011/03/16/20110316m_07.html

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父の仇討つ娘の過酷な旅…トゥルー・グリット

2011-03-16 | 先住民族関連
(2011年3月15日11時10分 スポーツ報知)

 今年度のアカデミー賞は「英国王のスピーチ」が作品賞を始め4部門に輝いたが、この先も洋画の良作が公開を控えている。名優ジョン・ウェインが主演した西部劇のリメイク版「トゥルー・グリット」(18日公開)もそのひとつ。奇才コーエン兄弟が監督を手がけた本作は、父の命を奪われ、復讐(ふくしゅう)を誓った少女の視点から描いた人間ドラマでもある。
 米国で愛された古き良き時代の西部劇が形を変えて現代に戻ってきた。スティーブン・スピルバーグ製作総指揮、コーエン兄弟監督作とくれば話題になるのも当然だ。
 14歳の少女・マティ(ヘイリー・スタインフェルド)は、父親を殺したチェイニー(ジョシュ・ブローリン)に罪を償わせるため、大酒飲みの連邦保安官コグバーン(ジェフ・ブリッジス)に犯人追跡を依頼した。最初は相手にしなかったコグバーンだが、少女の執念と報酬に負けて依頼を引き受ける。
 別の容疑でチェイニーを追うテキサス州公安局の法執行官のラビーフ(マット・デイモン)も加わり、過酷な3人旅が始まった。次々と試練が降りかかる中、それぞれに「トゥルー・グリット(真の勇気)」が試される。
 1969年にジョン・ウェインが主演し、アカデミー賞主演男優賞に輝いた「勇気ある追跡」のリメーク版。ウェイン演じる荒くれ保安官の男らしさが強調された前作とは異なり、今作では少女にスポットライトを当てている。
 映画初出演となるスタインフェルドが、頭が良くてしっかり者の少女を熱演。大人たちを難しい言葉で言いくるめ、父の遺産である車や馬の売買を思い通りに進めたり、「仇(かたき)討ちしなければ家には帰らない」と涙も流さずコグバーンを“泣き落とし”たり。
 幼い少女がアメリカ先住民の地に足を踏み入れること自体が死を意味する時代。マティも大きな代償を払うのだが、大人になったラストシーンで、背筋をピンと伸ばし歩く姿は、少女の頃の信念そのものを表しているようで印象深かった。
 コーエン兄弟といえば「ノーカントリー」(07年)や「シリアスマン」(11年)のような不条理でブラックな笑いが特徴的だが、今作は正統派の仕上がり。お決まりの決闘シーンでミラクルが起こり、少女が経験したスリル満点の冒険談としても楽しめた。男くさい西部劇になじみのない世代にも、新たな魅力を教えてくれた気がする。
 ◆監督・脚色 ジョエル&イーサン・コーエン。梅田ブルク7ほかで18日公開。110分。PG―12。
http://hochi.yomiuri.co.jp/osaka/gossip/cinema/news/20110315-OHO1T00077.htm

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地下歩行空間の開通式典を中止 札幌市

2011-03-14 | アイヌ民族関連
(北海道新聞 03/12 01:18、03/12 08:03 更新)

 札幌市は11日、東北・関東大地震で全国的に大きな被害が出ていることに配慮し、12日に予定していた札幌駅前通地下歩行空間の開通記念行事を中止すると発表した。
 中止するのは、記念式典と都市計画シンポジウム。関連イベントとして、芸術家たちが歌や踊りを披露する「アートパフォーマンス」と「アイヌパフォーマンス」も開催を自粛する。
 地下歩行空間は予定通り午前6時15分に開通する。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/277234.html

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札幌駅前通地下歩行空間:いよいよ、あす開通 13カ所出入り口、7棟直結 /北海道

2011-03-14 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2011年3月11日 地方版

 ◇アイヌ舞踊などイベントも
 JR札幌駅と大通地区をつなぐ「札幌駅前通地下歩行空間」の開通(12日)を控え、報道関係者向けの内覧会が10日あった。
 地下歩行空間は全長約680メートル。13カ所の出入り口が設けられ、北洋大通センター、日本生命札幌ビルなど7棟の地下と直結する。
 約20メートルの歩行空間の両端4メートルは、企業や団体への貸し出しスペースになっており、テーブルとイスを並べた休憩所やアートギャラリーなどに使える。8カ所に設けられたガラス張りの天窓からは自然光が差し込み、明るく開放感がある。
 ◇観光情報も表示--交差点広場
 また途中3カ所に大きく広がった「交差点広場」があり、イベントなどに活用される予定だ。ほぼ中央にある「北2条交差点広場」では、大型モニター計10台が壁に設置され、自治体のツイッターや市民が投稿する観光名所の写真などの情報が表示される。
 12日は午前6時15分から通行可能になり、10時半から記念式典が行われる。都市計画シンポジウムやアートパフォーマンス、アイヌ舞踊などの催しがあるほか▽50メートル美術館(12~25日)▽札幌お買い物マラソン(12~27日)▽スタンプラリー「まちなかのひみつ」(同)▽札幌ファッション・ウイーク(13~27日)▽商品券「サッポロまちけっと」販売(4月10日まで)--などさまざまな関連イベントで、新たな街の顔の誕生を祝う。【坂井友子】
http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20110311ddlk01040087000c.html

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