先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

アイヌ民族研究で大平賞 北大の石原准教授 自身の経験踏まえ執筆

2022-02-28 | アイヌ民族関連
北海道新聞02/27 18:59 更新

大平正芳記念賞を受賞した石原さんの著書「<沈黙>の自伝的民族誌」
 北大アイヌ・先住民研究センターの石原真衣准教授の著書「<沈黙>の自伝的民族誌」(北海道大学出版会)が、環太平洋をテーマにした優れた研究に贈られる第38回大平正芳記念賞を受賞した。自身の経験を踏まえ、アイヌ民族の出自について沈黙する人を取り巻く社会状況をまとめた。アイヌ民族関連の研究が選ばれるのは初めてという。
 著書は、アイヌ民族の血を引く石原さん自身が「アイヌでも和人でもない」と感じる痛みの根源を探り、2018年に完成させた論文がベースとなった。日高管内平取町出身のアイヌ民族の曽祖母から、札幌で生まれ育った自身に至る4代の人生模様を書き上げた。文化人類学者として多様な視点から分析を加え、痛みや沈黙に対する理解を呼び掛けている。
 賞を主催する大平正芳記念財団(東京)によると、今回は6人の研究が受賞し、石原さんの著書が「日本社会の構造を問題視した刺激的な内容」などとして最も高い評価を得たという。石原さんは「著書が多様な当事者をつなぐ役割になりつつあり、とてもうれしい。この賞を痛みと沈黙を抱えるすべての人びとにささげたい」と話している。(村田亮)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/650515

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双子は「リム」と「レラ」 釧路市動物園のレッサーパンダ 小6渋谷さんが名付け親

2022-02-28 | アイヌ民族関連
北海道新聞02/27 21:28

 釧路市動物園は27日、昨年7月に生まれた双子のレッサーパンダの命名式を同園で開き、名前を「リム」と「レラ」に決めたと発表した。
 双子はどちらも雄で、全国310通の応募から飼育担当者らが選考。命名者の釧路市立清明小6年の渋谷茉奈さん(12)が来園し、「名付け親証明書」と記念品のレッサーパンダのぬいぐるみを受け取った。
 渋谷さんは名前をアイヌ語から考え、波を意味する「リム」には幸せがずっと続いてほしいとの思いを込め、波を起こす風にちなみ、もう1匹には風を意味する「レラ」を付けた。
 渋谷さんは2020年7月に同園で誕生したオタリア「くるる」と昨年7月に誕生したオタリア「トキオ」の名前も考案。「しぐさがかわいくて大好きなレッサーパンダの名前を付けられてうれしい。成長を見守りたい」と笑顔を見せた。
 同園では双子同士でじゃれ合ったり、母アスナロの後をついて駆け回ったりする元気な姿を公開している。(伊藤美穂)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/650563

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【みやまん考察】平塚とアイヌ、そして劇団あかぐま

2022-02-28 | アイヌ民族関連
Note 2022年2月26日 15:34ふかふか
今回はシラノ・劇団あかぐまをアイヌ神話、アイヌ文化の観点から、瀬川拓郎著「アイヌ学入門」をもとに見ていこうと思います。
今回の内容はかなり薄いものとなっております。
シラノはどこの神なのか
この問題について考えていきましょう。
まず日本神話的な神として考えてみれば、シラノという存在は名前から見てかなり無理がある可能性があります。
古事記や日本書紀を見ての通り分かる通り、日本の高天原系の神々というのは「〜のミコト(「命」又は「尊」)」や「〜大御神」などの名前が付けられることが一般的です(ヒルコなど、歴史的に皇室の歴史から”消された”など論争の残る物は除く)。
そういう事を踏まえて考えれば皇統的な「シラノ」は高天原系の神々では無い事がほぼ確実と言えると思います。
そう考えると民間信仰や妖怪、山岳信仰又は別の何かという事になってくると思います。
妖怪について少し深堀すれば、飛鳥昭雄、三神たける共著の「失われたモーセの大予言「蘇民将来」の謎」という本で、元々神だった物が妖怪となったと考えれるのではないか、的な話が掲載されています。
これに則り考えれば、シラノという神が何らかの理由で「神?」と言うような存在になった事も考えれるというわけです。
そう言う考えに基づいた上で、高天原系の神話ではないアイヌ神話を今回の考察の資料として考えていきたいと思います。
平塚とアイヌに関係性はあるか
平塚市博物館の記述に、興味深い事が書かれています。
私の「heiankyo(平安京)」についてまとめた「【みやまん考察】パスワードが「heiankyo(平安京)」であった理由を考える。」にて引用させてもらいました博物館のサイトでは
「たとえば、『平塚小誌』には先史時代の平塚にはアイヌに似た人々がいて「シラスカ」などと呼ばれたのではないかとしています。この説の根拠は不明ですが、「スカ」が「ツカ」に変化したのではないかという考えは一考に値するかもしれません。」
という記述がありました。
「アイヌ」に似たような人々という言葉がかかりひっかかると思います。確かに、アイヌは東北、北海道、千島、樺太の地域の人々です。平塚市が関東に位置している事を考えると「山窩(サンカ)」である可能性も考えられますが、博物館の記載に基づいてアイヌと平塚市が関係があるとして考えてみましょう。
(「シラスカ」という地名が「シラノ」と関係がありそうなのも気になりますが)
劇団あかぐまはシラノが仮装した物のか
アイヌの神(=カムイ)は元は人間と同じ姿で、人間と変わらない生活を営んでいるそうです。
もしシラノをなんからの神(=カムイ)と見立てるとするならば、1987年の血の人形儀式に関わらなかったサークルのメンバーが「あかぐま」と言う熊に仮装して、今も尚シラノに関する何らかの活動を続けている事になるのではないでしょうか。
しかしながら、アイヌの呪術を参考にしようとした際に彼らの呪術は基本的に「行進呪術」であるのです。
今  回  は  こ  こ  ま  で  で  す
本当にメモ書き程度の考察なので、ここから何か新しい話に発展していければなと思ってます。
https://note.com/fukafuka_jp/n/n6d0a3e472ba4

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NHK北海道道 北海道で頭がいっぱいです

2022-02-28 | アイヌ民族関連
NHK2022年2月26日
「星降る夜に~アイヌの星物語~」
初回放送日: 2022年3月4日
知られざる星空の物語!今から70年ほど前、旭川出身の末岡外美夫さんは、教員をしながら、アイヌの古老たちから、星にまつわる様々な言い伝えを聞き取った。春にニシンの到来を告げる星、夏の種まき時期を知らせるすばるなど、季節を告げる星を始め、天の川にちなんだ豊漁占い、シリウスにちなんだ恋のおまじない…。そこにはアイヌの暮らしと独自の世界観が色濃く刻まれている。ギリシャ神話とはひと味違う、深く豊かな物語。
https://www.nhk.jp/p/hokkaidodo/ts/2J211716Z5/episode/te/B7MQWK9M6L/

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「実在忍者」の地域おこしが各地で続出 御城印の次は『御忍印ブーム』がやってくる!?

2022-02-28 | アイヌ民族関連
よろず〜2/27(日) 11:20
 忍者といえば、伊賀と甲賀を思い出す方も多いのでは。今、それ以外の各地でも、忍者で地元を元気にしようという地域起こしが盛んになってきている。
 昨年11月、青森大学の清川繁人教授が「地元の弘前藩にいた実在忍者」をもとに執筆した「弘前にんじゃ昔ばなし」が発刊された。江戸時代、弘前藩にいた杉山八兵衛が密命を受けて蝦夷(北海道)へ渡り、松前藩とアイヌ間の揉め事を探索し、藩や幕府へ報告した歴史が分かりやすく絵本化されている。他にも地元忍者の服部康成、中川小隼人の話が掲載される。絵本は弘前市内の小学校33校と青森市内の幼稚園と保育園約50カ所にまで現在は配布された。
 また、島根県松江市では同市観光協会が「松江藩の忍者」という書籍を昨年末に編集発行した。本には、松江藩忍者と松江城下の地元が楽しく紹介されている。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康など権力者の歴史と違い、実在した忍者の歴史はいわば庶民の歴史にちかい。かつて地元にいた優秀な忍者の歴史や物語は、地元の子供たちの郷土愛を育んでいるようだ。
 群馬県東吾妻町では、昨年12月に「御城印」ならぬ「御忍印」が発売されて話題を呼んでいる。群馬県東吾妻町には、戦国時代、真田忍者と呼ばれる忍びがいた。その中の一人、真田昌幸の家臣・横谷左近は、吾妻地域の地侍で雁ケ沢城を拠点としていた。関ヶ原の合戦前の「犬伏の別れ」で、現在の栃木県佐野市から長野県上田市まで、真田昌幸、信繁親子を左近は忍び働きで無事に帰還させた。
 そんな横谷左近を顕彰する「横谷左近 御忍印」は和紙に印刷され、東吾妻町「道の駅あがつま峡」で発売され、雁ケ沢城御城印と共に人気を呼んでいる。しかし描かれた左近の姿は従来イメージの黒装束忍者ではない。横谷左近は、忍者の顔を持つ昌幸家臣であり、武士だったので九曜紋の兜をかぶる武士がイメージ絵として描かれている。東吾妻町では今月、地元住民らによって横谷氏館跡の整備を行われる等、忍者熱が盛り上がってきている。
 来月3月6日に佐賀県嬉野市では、新たに実在忍者4名の「御忍印」が、うれしの忍者フェスタで頒布される。歴史上実在した忍者の名が載る「御忍印」は、日本忍者御忍印委員会による造語で「おしのびいん」や「ごにんいん」と呼ぶ。委員会は、忍者研究の第一人者・山田雄司教授(三重大)と清川繁人教授(青森大)が顧問を務め、歴史検証をし監修を行なっている。今後、御忍印は全国各地で発売される。
 実在した忍者の物語を求めて、全国各地を旅行する忍者ファン達がアフターコロナにはアチコチで現れるかもしれない。
(よろず~ニュース特約・佐藤 強志)
https://news.yahoo.co.jp/articles/9c90f760e9b2b8501e3287538d232af964a60ebb

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<平取>アイヌ語教室で歌や踊り楽しむ 河合琴海さん(7)

2022-02-27 | アイヌ民族関連
北海道新聞02/26 10:18

 平取町の二風谷アイヌ語教室子どもの部でアイヌ語の歌や伝統舞踊などを楽しむ二風谷小1年生。
 6歳の頃に五つ上の兄が通う教室を見学して「踊りが楽しそう。やりたい」と思った。週2回ある教室に通い、かるたや歌を通してアイヌ語を覚えていった。今は周囲の物がアイヌ語でなんというか気になるといい「たくさん言葉を覚えたい」。大好きなハララキ(水鳥の舞)の踊りは「手を広げたりジャンプするのが楽しい」と笑顔で話す。
 学校でもアイヌ語の授業はあるが、覚えるにはかなり時間がかかるため教室に通う仲間が増えてほしいと望む。「みんなで言葉を覚えてアイヌ語を話したい。踊りをしたり、アイヌ語のかるたを作って遊びたい」(杉崎萌)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/650210

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水平社設立100年で御所市の水平社博物館がリニューアル

2022-02-27 | アイヌ民族関連
NHK02月26日 17時36分

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部落差別の歴史などを伝える奈良県御所市の水平社博物館がリニューアルされ、アイヌ民族の人権問題など展示内容を拡充して、3月3日から再開されることになりました。
水平社博物館のリニューアルは部落差別の撤廃に取り組んだ全国水平社が3月3日で設立100年を迎えることから計画されたもので、このほど工事が終わりました。
これまで、部落差別の歴史などを伝える展示が中心でしたが、アイヌ民族や子ども、女性をめぐる人権問題などを新たに取り上げることとし、内容を拡充しました。
また、子どもたちに人気の漫画から人権問題に関わることばなどを取り上げて、より関心が高まるような展示を心がけたということです。
水平社博物館の駒井忠之館長は「水平社の理念であった人間の尊厳を尊重することを来館した人たちと共有したい。わかりやすい展示にしたので、子どもたちにも人権について考えを深めてほしい」と話していました。
リニューアルされた水平社博物館は3月3日から一般に公開されます。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20220226/2000058252.html

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「コロナ後の旅行計画に役立てよう!ディープなオーストラリア旅知識を楽しく学ぶ -5万年以上の歴史、遥か太古より紡がれる先住民たちの世界に触れる編-」第16回 地球の歩き方大学 開催レポート

2022-02-27 | 先住民族関連
地球の歩き方2022年02月26日

2022年2月9日(水曜日)20時~、オーストラリア政府観光局と地球の歩き方大学との共同企画『コロナ後の旅行計画に役立てよう!ディープなオーストラリア旅知識を楽しく学ぶ -5万年以上の歴史、遥か太古より紡がれる先住民たちの世界に触れる編-』を開催いたしました。ご覧いただけなかった方、また聞き逃したところがあるので再度見たい!という方、当日のアーカイブをぜひご覧ください(記事最後にリンクをご案内)。ここでは、内容のほんの一部をご紹介いたします。
第3回(最終回)のテーマは「オーストラリアの先住民文化や物語を学んで旅をする」
オーストラリア政府観光局と地球の歩き方大学との共同企画で開催してきた全3回シリーズも、今回でいよいよその最終回。
案内人には、オーストラリア政府観光局からデレック ベインズさん、現地メルボルンからアボリジナルアート・コーディネーターの内田 真弓さん、そしてケアンズからは先住民文化のさまざまな体験ができるレインフォレステーション・ネイチャーパークの中川 和之さんをお招きし、地球の歩き方オーストラリア編担当編集者の伊藤伸平さん、地球の歩き方編集長 宮田崇の5名で「オーストラリアの先住民文化や物語を学んで旅をする」のテーマのもと、特別に15分延長して語り合いました。
2月21日から入国後の隔離なしですべての国からの観光客の受入れを再開
今回も1時限目はデレックさんからオーストラリアのホットな最新情報をご案内。
オーストラリアは昨年12月からワクチン接種者は入国後の隔離なしで日本からの受入れを再開していましたが、2月21日からはすべての国からの入国が可能になること。
人気のワーキングホリデーでの渡航も可能で、人生の冒険にチャレンジしてみたいという日本の若い方々にはぜひお越しいただきたい、との嬉しいニュースを伝えていただきました。
オーストラリアの先住民とその文化を案内人と一緒に学ぶ
2時限目からは現地とつないでのトークセッション。
最初にデレックさんからオーストラリアの先住民は現在、全人口の4%に満たない程度だがたくさんの異なる言語を持った部族がいること。
彼らの自然環境を大切にする5万年以上も昔からの考え方、行動がサスティナビリティの重要性が増してきた現代の考え方と非常にマッチしている、との説明の後、メルボルン在住のアボリジナルアート・コーディネーター、内田真弓さんが登場。
約30年前、日本語教師ボランティアとして訪れたオーストラリア。その帰国直前にひょんなきっかけからアボリジナルアートの世界に魅了され、それ以来アボリジナルアートのプロモート活動を続けている内田さん。アボリジナルアートギャラリーART SPACE LAND OF DREAMSの主宰もしていらっしゃいます。
アートの真髄を学ぶために、普通には入れない中央砂漠地帯の居住区で暮らす人々と長い時間、生活をともにしながら、彼らの意識やアボリジナルアートが描かれる背景などを長年にわたり学び、伝える活動をしていらっしゃいます。
■ART SPACE LAND OF DREAMS
・URL: https://www.landofdreams.com.au/
中川さんは1991年にワーキングホリデーでオーストラリアを訪れ、この地で働きたいと思い、96年にケアンズへ移住。ケアンズの熱帯雨林に囲まれたテーマパーク・レインフォレステーションを運営する会社に14年前に移ったのが、先住民文化に触れたきっかけ。
この間、先住民文化を伝える活動を通じて、自身の中でも新しい知識が立体的にどんどん増えてきている、という実感を持っていらっしゃるとのこと。
■レインフォレステーション・ネイチャーパーク
・URL: https://jp.rainforest.com.au/
アボリジナルアート、描かれた背景やその変遷
ここからアボリジナルアートについてのトークセッションを開始。
内田さんは、先住民族は単一ではなく、非常に多くの異なる言語の集団が存在していること。無文字社会で5万年以上も前から生活してきた先住民族にとって、(「アート」としてではなく)大地ともに暮らすために大事な知識や情報の伝達手段であったこと。
砂地や身体などに描いた「絵画」で、例えば「水のある場所」を表し、それが人々の中で伝承されていったことなどをわかりやすく解説。
彼らが現在のキャンバスに絵の具で「アート」を描くようになったのは、わずか50年ほど前。
今では各地の美術館で「アート」として展示・鑑賞できるようになったが、オーストラリア国内や世界的な評価を受けるようになったのはつい40年ほど前で、それまでは「博物館」での展示品だったことなど、アボリジナルアートを取り巻く長い時代の変遷についてもご紹介をいただきました。
続いて中川さんが、アボリジナルアートの作画を体験できる、レインフォレステーションのキャンバスアートプログラムを紹介。
これはあらかじめ動物や魚のモチーフにしたものに旅行者が色や模様をつけていくもの。そのモチーフはケアンズエリアの特徴であるスケルトンというスタイル、という描き方をしているとのこと。
さらにブーメランの作られ方やそこに描かれているアボリジナルアート、そのモチーフについて、と話が深まっていきます。
先住民文化を学べる、おススメのアクティビティ体験
おススメの先住民体験として、デレックさんはカカドゥ国立公園内の壁画やウルルのマルク・アーツ美術館でのワークショップ、砂漠の中でサンセットディナー&星空観賞が楽しめる「サウンド・オブ・サイレンス」をピックアップ。
伊藤さんには、カカドゥ国立公園とウルルの岩肌に描かれた壁画について、画像とともに詳しい解説をいただきました。
レインフォレステーションで鑑賞できるアボリジナルダンスグループの踊りを、動画を見ながら中川さんに解説をいただき、さらに世界最古の木管楽器とも言われるディジュリドゥの演奏音もビデオで紹介。
なかなか聞いたことのない音色にチャット欄には「癒される」、「聞き入っちゃいます」などのコメントも寄せられました。
さらに、ディジュリドゥは木の棒を白アリに食べさせて空洞を作っていくものもあるので1つとして同じものはなく、1本1本音色が異なるのです、とのこと。
先住民の人たちの今の生活、現代に活かされている彼らの知恵
長年、先住民の方々と交流を続けられてきた内田さんだからお話できる、部外者はほとんど見ることのできない、オーストラリア各地で今も1年に一度執り行われている様々な儀式について、迫力ある貴重な画像とともにご紹介をいただきました。
また、普段はスーパーで買い物をし、スマートフォンを器用に使いこなしているという日常生活の様子なども見せていただきました。
伊藤さんは、オーストラリアの自然派化粧品を始め、先住民がブッシュで採取して伝統的に食してきた原産の動植物をブッシュタッカーと呼び、都市部のシェフがそれに注目してレストランで料理に用いられていることなど、先住民の知恵が現代に活かされているものをぜひ現地で体験してほしい、と力強くコメントいただき、トークセッションは終了となりました。
質疑応答コーナーでは「多数ある先住民の言語、それぞれはまったく違うものなのか?」という質問も寄せられ、内田さんに詳しく回答をしていただきました。

最後に、内田さんからは「自身もコロナの影響で居住区に足を運べていないので、一日も早く行きたい気持ちが募った。そして日本の方々が訪れてくるのを待ち望んでいます」、「新しいオーストラリアへの興味を持つきっかけになってくれればうれしい、ケアンズでお待ちしています」と中川さん。
デレックさんは「3回の講座を通じて、私自身も改めてオーストラリアの良さを知る機会となった。みなさん、ぜひ次の旅行先として検討してください」、そして伊藤さんからは「私もオーストラリアに、行きたいという気持ちが沸き上がった。今年こそはオーストラリアに取材に行き、最新情報満載のガイドブックをお届けしたい」、との案内人の皆さんから熱いメッセージをいただきました。
オーストラリア政府観光局からのプレゼントの案内とクイズが発表され、最後に立体音響を使用したオーストラリアの美しい風景動画の最新版「8Dエスケープ-全身で感じるオーストラリア」の映像をご覧いただき、閉講しました。
終了後のアンケートにも多くのご回答をいただきましたので、2つほど紹介します。
・リラックスした雰囲気の中、深いテーマの内容をお話頂きとても楽しく良い時間でした。
・先住民について知らなかった情報が沢山あって実際にオーストラリアへ行ってみたくなりました。
など多くの方々から今回も温かいメッセージをいただきました。
ご視聴いただいた皆さま、オーストラリア政府観光局の皆さま、アボリジナルアート・コーディネーターの内田さん、レインフォレステーションの中川さん、ありがとうございました。

■当日のアーカイブはこちらからご覧いただけます。

URL: https://youtu.be/JA0ybwPT4u8

また、全3回の開催レポート、アーカイブはこちらからご覧いただけます。

・URL: http://pu.arukikata.co.jp/australia2021/

これからも地球の歩き方大学ではまだ見ぬ未知の旅先や再び訪れたい旅先の旬な情報を今後もより多くの旅を愛する人々にお届けしてまいります。

■地球の歩き方大学の開催情報はこちら。

・URL:https://arukikatadaigaku.peatix.com/ 

※当記事は、2022年2月26日現在のものです。

■オーストラリアの最新情報
2021年12月15日より、新型コロナワクチン接種完了者を対象に日本からオーストラリアへの渡航が再開しています。詳細はオーストラリア政府観光局やオーストラリア大使館のウェブサイトをご確認ください。

・URL:http://www.australia.jp/

・URL: https://japan.embassy.gov.au/tkyojapanese/visa_main.html

〈地球の歩き方編集室よりお願い〉
2022年2月26日現在、国によってはいまだ観光目的の海外渡航は難しい状況です。『地球の歩き方 ニュース&レポート』では、近い将来に旅したい場所として世界の観光記事を発信しています。渡航についての最新情報は下記などを参考に必ず各自でご確認ください。

◎外務省海外安全ホームページ
・URL: https://www.anzen.mofa.go.jp/index.html

◎厚生労働省:新型コロナウイルス感染症について

・URL: https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

旅したい場所の情報を入手して準備をととのえ、新型コロナウイルス収束後はぜひお出かけください。安心して旅に出られる日が一日も早く来ることを心より願っています。
https://news.arukikata.co.jp/column/travel-info/Oceania/Australia/CAIRNS/146_629921_1645167909.html?w=146

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アイヌ文化振興策 学生発案 平取・オンライン講座で発表

2022-02-26 | アイヌ民族関連
北海道新聞02/26 05:00
【平取】全国の大学生13人がオンラインで町二風谷地区のアイヌ文化を14日から学んだ講座「大地連携ワークショップ」(町主催)が5日間の日程を終えた。大学生は講座での体験を踏まえ、最終日に同地区でのアイヌ文化振興策を班ごとに発表した。
 講座で学生は、萱野茂二風谷アイヌ資料館やアイヌ古式舞踊をオンラインで見学。事前に送られた材料を使い、アイヌ工芸家から木彫りやアットゥ◆(樹皮の布)織り、アイヌ文様の刺しゅうを教わった。
 最終日の18日は4班に分かれ、アイヌ文化振興策を発表。講談師やラッパーを同町に招き、アイヌ口承文芸の伝承者とコラボするイベントの開催や、大きなテントを設置し伝統儀式「イオマンテ(熊の霊送り)」や神への祈りの儀式「カムイノミ」などを行って、観光客らに儀式での所作などを体験してもらう案が出た。
 そのほか、アイヌ民族などのアイドルグループを作り、アイヌ語の歌やアイヌ文化を取り入れたダンス、衣装で魅力を発信する案、学校の体操着や体育の授業などで使う赤白帽子にアイヌ文様を取り入れるなども提案された。町職員らからは「面白いアイデア」などの意見が出た。
 講座全体について学生からは「(舞踊のオンライン見学では)画面越しでも男性のかけ声が響いて気迫が伝わってきた」「カムイノミは現地の空間や自然と関係していると思うので、現地に行ってみたい」という感想が上がった。(杉崎萌)
◆は小さいシ
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/649944

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阿寒湖の自然を体験しながらアイヌ民族の考え方や文化にふれるガイドツアー

2022-02-26 | アイヌ民族関連
サライ2022/2/25

阿寒湖を舞台に、自然散策を楽しみながら、日本の先住民族であるアイヌ民族の文化や暮らしの知恵などを五感で学ぶことのできるガイドツアー「Anytime, Ainutime!」が北海道旅行を計画するシニアの話題を集めている。街の喧騒から離れて心身をリフレッシュするだけではなく、そこには生きるヒントとの出会いも。これまでに体験したことのない阿寒湖観光にでかけてみたい。
日本百名山に選ばれる雄阿寒岳、やさしい温泉など阿寒湖はみどころ豊富
2020年にスタートした「Anytime, Ainutime!」は、阿寒湖に暮らす人々の案内で自然散策、ものづくりを楽しみながらアイヌ民族の文化にふれるガイドツアーだ。
太古の佇まいを現代に伝える阿寒摩周国立公園の原生林に抱かれた阿寒湖は、国の特別天然記念物「阿寒湖のマリモ」が有名で、岳人には日本百名山に選ばれる雄阿寒岳、湯巡りなら、温泉宿が湖畔に軒を連ねる阿寒湖温泉街も名高い。
阿寒湖は手つかずの自然が残る国立公園内にあり、周辺には「白龍神王の祠」を奉る湖上に浮かぶヤイタイ島や、温泉街に近いボッケ遊歩道など、自然のエネルギーによって、癒しや活力を得られるというパワースポットが集まった神秘の地。また、日本で最も酸素濃度が高いことから、日本一空気がおいしい場所ともいわれ、見どころ豊富な北海道でも人気の観光名所になっている 。
道内でもっとも大きな「阿寒湖アイヌコタン」は工芸や伝統舞踊の街
この温泉街に接した一角に、アイヌ民族が生活を営む「阿寒湖アイヌコタン」はある。北海道内には民族共生象徴空間「ウポポイ」が2020年に開業した白老町に誕生したほか、日高地方のアイヌ文化の拠点となる平取町など、各地にアイヌ文化が根付いている。阿寒湖アイヌコタンは北海道ではもっとも規模の大きい集落であり、36戸・約120人が暮らす。観光とアイヌ民族が共存する地区として知られ、歴史の中で、アイヌ民族が生活に追われ捨てざるを得なかった工芸や伝統舞踊が観光という形で残り、訪れる観光客に文化を伝承している。
現代では道東屈指の観光スポットとなった阿寒湖であるが、明治以前は、アイヌ語でイオルと呼ばれる、食料や衣類・道具の元となる様々なものを狩猟・採集する狩り場だった。居住者はごくわずかで、各地の集落からやってきては、温泉を利用して植物の繊維を取り出し、衣装を作っていたという。
伝え継がれてきた芸能や工芸の技術
阿寒湖に転機が訪れるのは明治39年のこと。鹿児島県出身の前田正名氏が国有未開地の払い下げを受け、阿寒湖に「前田一歩園」として牧場を拓いたのをきっかけに阿寒湖の存在が広く知られるようになる。
昭和34年には、「前田一歩園」の3代目園主であり、「阿寒のハポ(母)」と呼ばれた、前田光子氏が、阿寒湖の私有地の一部をアイヌ民族に無償で貸し出し、分散して生活していた住民が集結して、現在の「阿寒湖アイヌコタン」がつくられた。アイヌ民族に工芸技術の才能を見抜いた光子氏は木彫りの工芸品を作ることのできる協同作業所をつくり、工芸を活かした自活の道を開いた。
アイヌ民族の文化を広く伝える「Anytime, Ainutime!」
もともと狩り場であった阿寒湖は、先祖代々住み続ける家が少ない。各地から新しく移住した人々が一つになって地域を盛り上げたことで、昭和30年代の一大観光ブームへとつながり、阿寒湖ならではのアイヌ文化が育ったといわれている。
「アイヌ」とはアイヌ語で「人間」を意味する言葉だ。アイヌ民族はあらゆる存在に魂が宿ると考え、中でも自然の恵み、人間が生きていく上で欠かすことのできないものや人知を超えたものを「カムイ(神)」として敬ってきた。阿寒摩周国立公園とアイヌ文化の両方を守りながらガイドをすることで、その考え方やアイヌ文化を全国に伝えることを目標としたのが「Anytime, Ainutime!」である。人と人、人とモノ、人と自然との関係性を大事に育んできたアイヌの思想や暮らしの知恵は、SDGsに繋がる、むしろSDGsの先を行く考えが多く、いまを生きるヒントになるはずだ。
阿寒湖で暮らす人々とともに時間を過ごす阿寒湖ガイドツアー
「Anytime, Ainutime!」のツアーは、阿寒摩周国立公園を散策しながら、アイヌの逸話などを聞く「森の時間」と「湖の時間」、アイヌ民族伝統の刺繍や木彫を体験できる「創る時間」の大きく3種類がある。
ガイドをするのは阿寒湖アイヌコタンに住む人々。木彫作家、民芸店の店主、伝統舞踊の踊り手など本業は様々だ。それぞれが先祖から受け継いだアイヌ民族の伝統や民話をツアー参加者に伝えながら、ここでしか体験できないツアーが展開される。
イオルの森から、阿寒湖の湖畔まで歩くプログラム「湖の時間」
ここでは所要時間約2時間30分で、イオルの森から、阿寒湖の湖畔まで歩くプログラム「湖の時間」を取り上げてみたい。
このツアーは、アイヌ民族に伝わる伝統楽器「ムックリ」の製作から始まる。ムックリは、薄い板についた紐を引くことで弁を振動させ音を奏でる口琴(こうきん)の一種。アイヌ民族はこの楽器を使い、風の音や動物の鳴き声など、自然の中にある音色を表現し奏でる。音を鳴らすかなめの部分を削り、厚みと形を整え、紐を通すと完成する。
森を散策し、阿寒湖の植生とアイヌ民族の知恵を学ぶ
ムックリができあがったら森の中の散策がはじまる。
ツアーの舞台となるのは、アイヌ文化の伝承活動が行われているイオルの森だ。
スタート地点では、両手をすり合わせてから、手のひらを上に向け両手をゆっくり数回上下させるアイヌ民族の伝統的な挨拶「オンカミ」を行う。ツアー参加者同士、参加者とガイドは初対面。「あなたと私の魂が優しく出会えますように」という思いが込められている。
いよいよ神秘の森へと入っていく。ガイドとツアー参加者は「テックワ」という背丈ほどある木の枝のようなものを持って森を歩く。杖として持ったり、土にさして荷物を掛けたりと用途は広く、その昔、熊に遭遇したときは先を切り落とし、槍にして戦ったという逸話も残されている。
アイヌ民族の代表的な文化が現代まで伝えてきた美しいデザインの「アイヌ文様」。ガイドが着る衣服にもアイヌ文様の刺繍が施されている。ゆるやかな曲線を表す「モレウ」やトゲを表す「アイウシ」。アイヌ文様にはさまざまな形があり、その形は自然の中からヒントが得られているという。
ガイドの一人、木彫家の瀧口健吾さんは、彫刻家の父、瀧口政満氏の長男として生まれ、現在は父の跡を継ぎ「イチンゲの店」を経営する。「父から『木は手で触って覚えなさい』と言われましたね」。阿寒湖の森に生育する木に精通し、ツアー参加者にも木肌を触ってもらい、その違いや、どんな道具に向いている木なのかを伝えてくれる。
阿寒湖周辺の植生は多岐にわたる。山菜や木の実を採取し、獣を狩り、川や湖で魚を獲り、その地で得られる恵みを最大限活用する中で身に付けた知恵は、独自の文化として受け継がれてきた。阿寒湖で暮らすガイドが語る、伝承や森の植生にまつわる話に耳を傾け、森を散策する。
雄阿寒岳が、湖面に姿を映す場所に到着
イオルの森は、阿寒湖畔市街地からほど近いところにある散策スポットだ。整備はされていないが、極端なアップダウンはなく距離も短いため、シニアでも気軽に歩くことができるルート。ガイドの案内で歩みを進めると、視界が開け、阿寒湖畔から雄阿寒岳を間近に見ることができる。
湖畔でムックリを演奏し、響きのおもしろさを楽しむ
湖畔に着いたら、出発前につくった手作りのムックリで自由に音を鳴らしてみる。演奏のコツを習ったら、ガイドと一緒に作ったムックリでしばし憩いのひと時を。手作りのムックリはお土産として持ち帰りできる。
山の恵み、湖の恵みを活かしたアイヌ料理はオプションで
ツアープログラムの前後にオプションとして追加できる「食の時間」。アイヌ民族は森、川、湖など周りにある自然の中から、生き抜くうえで必要な食料を調達してきた。阿寒湖アイヌコタンにあるアイヌ料理の店「民芸喫茶ポロンノ」で、自然の恵みを活かしたアイヌ民族のハレの日の食事を提供。受け継がれてきた食文化に触れることができる。
ツアーの紹介
ツアー名/湖の時間
参加料金/大人・子供ともに(1名)1万円(税込)
催行期間/6月~翌3月(4月・5月は休み)
開始時間/10:00~
所要時間/約2時間30分
対象年齢/小学1年生以上
最少催行人数/2名(定員10名)
※最低2名様以上でお申し込みください。
オプション名/食の時間
参加料金/大人・子供ともに(1名)3500円(税込)
催行期間/通年
開始時間/「森の時間」の場合はツアー前、「湖の時間」の場合はツアー後、「創る時間」は催行前後にお申し込みください
所要時間/約1時間
集合場所/阿寒湖アイヌシアター 「イコㇿ」
最少催行人数/1名
ツアーの詳細はこちら 
取材・文/安藤政弘
https://serai.jp/tour/1062148

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「大地と生きる北米先住民族の矜持」鎌田遵著

2022-02-26 | 先住民族関連
日刊ゲンダイ2022/02/25 06:00 更新日:2022/02/25 06:00

 研究者の著者によると、アメリカやカナダは、ヨーロッパからやってきた白人たちが建設した「移民の国」として理解されているが、実際には「依然として数多くの部族や先住民国家が伝統を紡いでいる『先住民族の国』でもある」という。
 事実、アメリカの連邦政府が認定している部族数は574、先住民族が守り抜いた土地、部族自治権のもとにある居留地は300以上に及ぶ。同じくカナダにも600以上の先住民国家、3100カ所以上の居留地が存在するそうだ。

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/301731

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チキサニで「ござ編み体験」アイヌ民族手法学ぶ

2022-02-25 | アイヌ民族関連
苫小牧民報2022.02.24
白老町末広町のしらおいイオル事務所チキサニで19、20両日、「ござ編み体験」が開かれた。参加した町民12人は、アイヌ民族伝統の手法でござ作りに挑んだ。

伝統の編み機でござ作りに取り組む参加者
 一般社団法人白老モシリがイオル(伝統的空間)体験交流事業として催した。講師は、町内のアイヌ伝統工芸サークル「テケカラペ」の山崎シマ子代表(81)が務めた。
 参加者は、昨年夏に町内の湿地で採集したガマを材料に、アイヌ民族の伝統の編み機イテセニでござ編みを体験。2日間かけて30センチ四方の壁飾りを作り上げ、ござをチセ(かやぶき家屋)の窓に掛けたり、儀礼で使ったりしたアイヌ民族の昔の暮らしに思いをはせた。
 制作に臨んだ町内在住の畑中淳子さん(81)は「アイヌ文様刺しゅうを学んだことはあるが、ござ作りは初めて。アイヌ文化の奥深さを知ることができた」と話した。
http://www.hokkaido-nl.jp/article/24623

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<コロナが変えたくらしの姿>第4部 旅の新スタイル(5) 専門家3人に聞く

2022-02-25 | アイヌ民族関連
北海道新聞02/24 10:38
 コロナ禍を経験した観光客が旅に求めるものは、どう変わるのか。北海道の観光関係者に必要な対応は何か。そして観光旅行と感染対策との関係は―。それぞれ専門家に聞いた。
■訪問先の満足度が鍵 公益財団法人日本交通公社上席主任研究員・五木田玲子さん
 コロナ下で、どこに旅行するかの前に、誰と行くかが変わってきています。身内や親しい人と、なるべく公共交通機関を使わず、他人との接触を避けて出かける意識が高い。旅行で癒やされたい思いが強く、温泉の人気が伸びています。
 以前の観光は周遊型で、目的地に着いただけで満足感が得られました。今の観光客は「あそこに行きたい」よりも「あれをしたい」と体験を重視する傾向がある。そうした明確な目的を持って訪問先を厳選する旅が増え、一部では長期滞在の需要も高まるでしょう。
 これからの観光客は、個人の興味や都合に合わせて調整できる上質な旅と、近場の魅力を再発見できるマイクロツーリズムを使い分けるようになります。どちらも自然や文化の魅力について、観光ガイドの話を聞き理解を深められる旅が求められると思います。
 コロナで余暇の過ごし方が変わり、余暇活動全体が観光業のライバルです。日本生産性本部の「レジャー白書2021」によると、20年の余暇活動参加人口の1位は動画鑑賞で2位は読書、3位は音楽鑑賞で、19年まで9年連続で首位だった国内観光旅行は4位でした。在宅レジャーが上位に入り、19年は2位だった外食は6位でした。多くの活動の中から観光を選ぶ際は、お金や時間に見合う満足感が得られるか、これまで以上に厳しく問われます。
■体験や交流型に強み 北海道観光振興機構会長・小磯修二さん
 北海道の最大の基幹産業は観光です。当機構の調べでは、コロナ前に1・5兆円あった道内の総観光消費額(観光客による消費額の合計)は2020年に約4400億円となり、前年から1兆円以上が消えました。観光産業を支えている民間事業者への支援は、北海道経済にとって急務です。
 今後の旅行は密を避け、団体を敬遠し個人や家族で動く人が増えるでしょう。アウトドアやキャンプの人気は高く、自然豊かな北海道には強みがあります。
 従来の自然や食、温泉の魅力に加え、今の観光客は地域での体験や住民との交流も求めています。それらは季節と関係なく提供できるので、北海道観光の課題である繁忙期と閑散期との観光客数の大きな差を埋められます。体験や交流で観光客の満足度が高まれば再訪が期待でき、長期滞在で消費も増えます。その経済効果は宿泊施設や土産物店だけでなく1次産業や不動産にも広く行き渡り、住民の所得増につながります。
 道民に道内を巡ってもらう工夫は重要です。どうみん割のような地域の旅行振興策の意義は大きい。縄文文化やアイヌ文化の遺産に道民が足を運ぶことで伝統文化の価値を理解でき、地域への愛着や誇りが増します。道内の生徒が道内を訪れる修学旅行も大切で、地元の魅力に気づいた若者が将来、北海道観光の担い手になるかもしれません。
■感染対策に透明性を 北海道医療大教授(公衆衛生学)・塚本容子さん
 人間にとって旅行は、日常のストレスを解消し、普段の生活の価値を再確認するなどの意味もある、大事な行為だと思います。コロナ下では旅先で感染しないか、感染させないか不安があり、ためらっている人も多いでしょう。
 旅行の感染リスクは個々人が持病や年齢などを踏まえて判断すべきで、正解はありません。一方、自分の判断を他人に強制するのはよくない。もちろん、訪れる地域に感染者が増えている時期は行くのを控えてほしいです。自治体の外出制限の有無や「GoToトラベル」のような観光支援事業の有無も判断材料の一つになります。私自身も一昨年のコロナ拡大後、感染者が少ない時期に道内外を旅行しました。
 ホテルや旅館には、宿泊予約の急なキャンセルにも柔軟に対応できる態勢を続けてほしいですし、どんな感染対策をしているか透明性を持って公表してほしい。温泉の大浴場の脱衣所ではマスクをせずに大声で話す人たちもいるので、今後は露天風呂付きの部屋が好まれるでしょう。
 ホテルに多いビュッフェ型式の食事での使い捨て手袋は不要です。テーブルに手袋を置いて会話すると飛沫(ひまつ)がつき、それを使い回すのは危険。食べ物を取りに行く都度、手指を消毒する方が望ましいです。=第4部おわり=(編集委員の町田誠が担当しました)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/649225

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アニマルライツチャンネルVOL26[先住民族と野生動物が生態系を守る]

2022-02-25 | 先住民族関連
アニマルライツチャンネル2022/02/24
先住民族と野生生物が生態系を守る
2022年3月10日のアニマルライツチャンネルでは、星槎大学特任教授であり、Wildlife Conservation Societyの自然環境保全研究員である西原智昭先生をお迎えして、アフリカの野生動物に起きていることや、先住民族に起きていること、その課題と私達との深いつながりを教えていただきます。
西原先生は、人類学を学んだ後、アフリカ野生類人猿研究の調査隊の一員として、野外現場での研究調査に従事。30年間コンゴ共和国を中心に、アフリカの熱帯林で野生生物保全研究や、国立公園管理を行うなど、多様な経歴をお持ちです。アフリカの野生生物、そして、先住民族が抱える課題が私達の生活と同関連しているのでしょうか。そして、西原先生の貴重な経験と知見から、私達は動物たちを守るヒントを頂きたいと思います。
配信URL:https://youtu.be/4zY-5U7L_uI
時間になったら上記にアクセスしてください。
YouTubeでのライブ配信ですので、いつでも出入り出来ます。チャットでのコメントもどしどしお願いします!
日程:2022年3月10日(木曜日)
時間:20時30分〜22時過ぎ
プログラム:
* ウェビナー[先住民族と野生動物が生態系を守る]
* アニマルライツニュース
* ワールドアニマルライツニュース 英語の勉強ご一緒に。
* りりちゃんかわいい自慢コーナーもあるかもよ?
西原智昭先生のプロフィール
30年間アフリカ熱帯林にて、野生生物の研究調査や森林保全、先住民族問題に
従事。現在、星槎大学共生科学部特任教授およびWildlife Conservation Society
自然環境保全研究員。京都大学出身、理学博士(人類学)。
書籍『コンゴ共和国 マルミミゾウとホタルの行き交う森から』
https://doctor-nishihara.com/

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新竹の先住民集落でキンセンカが開花 地元団体が来訪呼び掛け/台湾

2022-02-25 | 先住民族関連
中央フォーカス台湾2022年2月24日

(新竹中央社)台湾原住民(先住民)族、タイヤル族が多く暮らす北部・新竹県尖石郷にある広さ約3ヘクタールの土地で、キンセンカの花が咲き出した。地元の発展を促進する那羅湾休閒農業発展協会では、鮮やかな花畑と地元のグルメを楽しんでほしいと来訪を呼び掛けている。
23日には記者会見が開かれ、会場ではキンセンカを加工したせっけんやリップクリームなどが展示されたほか、粟(あわ)粥や大根餅、バニラやハーブと混ぜたお茶も紹介された。
県政府農業処の傅琦媺副処長によると、同地では県と地元の農会(農協)が2006年からバニラ、11年からキンセンカの栽培を指導し、フローラルウォーターやティーバッグは観光客に人気だという。
発展協会の徐栄偉総幹事は、キンセンカのシーズンに合わせて、関連企業や地元のキャンプ場などと共同で旅行プランを打ち出し、大自然と先住民集落の風情を感じることができると語った。
(郭宣彣/編集:齊藤啓介)
https://www.excite.co.jp/news/article/Jpcna_CNA_20220224_202202240007/

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