琉球新報 2024年10月17日 05:00
更新日時 2024年10月17日 08:20
国連の女性差別撤廃委員会で沖縄の米軍基地から派生するPFASや米兵の性暴力について報告する親川裕子さん(写真左から2人目)=14日、スイス・ジュネーブ
この記事を書いた人慶田城 七瀬
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琉球新報 2024年10月17日 05:00
更新日時 2024年10月17日 08:20
国連の女性差別撤廃委員会で沖縄の米軍基地から派生するPFASや米兵の性暴力について報告する親川裕子さん(写真左から2人目)=14日、スイス・ジュネーブ
この記事を書いた人慶田城 七瀬
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琉球新報公開日時 2024年10月08日 12:27 有料
更新日時 2024年10月08日 12:27
チャランケ祭2024で披露された旗上げ、旗下ろしの儀式=6日、中野区の中野四季の森公園
この記事を書いた人斎藤 学
【東京】沖縄とアイヌの文化を結ぶチャランケ祭2024(同祭実行委員会主催)が5、6の両日、中野区の中野四季の森公園であった。南風原町津嘉山出身の故金城吉春さんらが立ち上げた祭りで、津嘉山大綱曳きの儀式も反映されている。津嘉山出身の都内在住者も訪れ「ソウルミュージックだ」と故郷の景色を目に浮かべた。
祭りは中野駅前にあった沖縄料理店「あしびなー」店主で2021年に67歳で急逝した金城さんが、北海道帯広市でアイヌ文化の保存活動を続ける広尾正さんと立ち上げた。・・・・・・・
(斎藤学)
琉球新報公開日時 2024年10月07日 05:00
更新日時 2024年10月07日 11:36
ニライ・カナイぬ会の松島泰勝共同代表(左端)と登壇者=9月28日、那覇市の県立博物館・美術館講座室
この記事を書いた人藤村 謙吾
【那覇】研究を目的に持ち出された琉球人遺骨の返還を求める「ニライ・カナイぬ会」などが9月28日、琉球民族遺骨問題を考える対話シンポジウム「わったー琉球先住民族や、くたんでぃてーをぅらんどー!なまからるやる!!」を那覇市の県立博物館・美術館講座室で開催した。同会共同代表の松島泰勝龍谷大学教授、亀谷正子さん、仲村涼子さんらが登壇した。
昭和初期に墓から持ち出された遺骨を保管している京都大学を提訴した、遺骨返還請求訴訟の判決後の現状や、2024年6月に公表された米国人類学会による琉球民族遺骨問題に関する報告書について語った。
松島さんは23年9月の大阪高裁判決を、「判決文に国家機関が琉球民族を先住民族と認め、日本帝国の植民地支配を認めた、画期的な文言が記された」と振り返った。
米国人類学会の総括報告書に、研究者らは「遺骨が敬意を持ち扱われているかどうかを心配している子孫に対し責任がある」と記されていることを紹介した。その上で「京大研究者による遺骨取得は『倫理的取得』とは言えない」と指摘した。厨子甕(ずしがめ)を所蔵する国立民族学博物館の問題にも触れ、「(遺骨など)『流出文化財』の返還運動は、琉球人の自己決定権に基づく精神的脱植民地化を実質化するための運動であり、琉球の政治経済的脱植民地化、脱軍事基地化の土台となる」と結んだ。
・・・・・・・・
(藤村謙吾)
琉球新報2024年10月6日(日)
沖縄県内で活躍中の女性4人がリレーするコラム「女性たち発 うちなー語らな」。沖縄の課題を挙げ、自由に意見などを述べてもらいます。
誰かの期待した「沖縄」 「本当の言葉」自問する オーガニックゆうき(作家) <女性たち発・うちなー語らな>
初回からじーぐいはーぐい失礼します。 9月21日、TBSの「報道特集」で、昨年のクリスマスイブに起きた少女暴行事件の特集が放送された。2022年まで同番組の ...
中野経済新聞2024.10.02
アイヌと沖縄の踊りの祭典「チャランケ祭」が10月5日・6日の2日間、中野四季の森公園(中野区中野4)イベント広場で開催される。
同イベントは「祭りは天と地を継ぐ、踊りは人と宇宙を継ぐ」をコンセプトとし、今年で30回目を迎える。アイヌと沖縄人が東京で出会ったことがきっかけとなり、1994(平成6)年から故・金城吉春さんを中心に中野駅北口広場で開催。その後は中野四季の森公園芝生広場、中野区役所前へと会場を移して開催してきたが、今回は同園イベント広場で初の開催となる。同祭は歌と踊りの祭典で、人と人とが触れ合い、交流を深めることを目的としている。
初日は「カムイノミ」というアイヌの儀式を行い、2日目には沖縄の儀式「旗あげ・旗おろし」などを行う。2日間を通して、アイヌの神謡や踊り、エイサーや三線、獅子舞などが繰り広げられる。イベント名の「チャランケ」はアイヌの言葉で、「とことん話し合うこと」を意味する「ちゃらんけ」と、沖縄の言葉で「消えんなよー」という意味の「ちゃーらんけ」が似ていることから付けられたという。
実行委員長を務める高橋貫太郎さんは「チャランケ祭は、沖縄とアイヌ民族の文化交流会を通して話し合い、世界中の人たちと魂と魂を交わす祭り。ぜひ見にきていただければ」と話す。
開場は、5日=11時30分、6日=10時。入場無料。
沖縄タイムス2024年9月26日 3:58
琉球民族遺骨問題を考える対話シンポジウム「わったー琉球先住民族や、くたんでぃてーをぅらんどー! なまからるやる!!」が28日午後2時半から、那覇市の県立博物館・美術館の講座室で開かれる。事前申し込み不要。資料代500円。
沖縄タイムス 2024年9月22日 6:50
今からX年前の9月22日、沖縄ではこんな出来事がありました。過去のニュースを振り返ります。
昭和初期に旧京都帝国大(現京都大)の研究者が今帰仁村の百按司墓(むむじゃなばか)から研究目的で持ち出した遺骨を巡り、第一尚氏の子孫らが京大に返還を求めた訴訟の控訴審判決で、大阪高裁は原告らに返還請求権はないとした一審京都地裁判決を支持し、控訴を棄却した一方、「持ち出された先住民族の遺骨はふるさとに帰すべきだ」と付言(2023年)
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琉球新報 公開日時 2024年09月18日 14:28 有料
国連で採択された先住民族権利宣言の内容などについて説明する(後列左から)アレクシス大城さん、酒井莉沙子さん、親川志奈子さん=15日、県立博物館・美術館
この記事を書いた人吉田 健一
琉球民族独立総合研究学会(ACSILs)主催のトークイベント「ウィナグと国連」が15日、那覇市の県立博物館・美術館であった。辺野古新基地建設や米兵による性犯罪など戦後から続く沖縄の不条理を国連などで主張してきた酒井莉沙子さんとアレクシス大城(うふぐしく)さんが登壇した。2人は基地問題の解決や先住民固有の自己決定権の確立に向けて、世界のウチナーンチュや海外の先住民族との連帯を図る必要性などについて訴えた。
ACSILs共同代表の親川志奈子さんがモデレーターを務めた。親川さんは国連本部で開催される先住民族問題に関する常設フォーラムやスイス・ジュネーブでの先住民族の権利に関する専門家機構(EMRIP)会合に参加した際のやりとりなどについて報告した。
トークイベントでは、日本政府が琉球民族を先住民族と認めず、基地建設を強行するなど軍事植民地化していることが先住民族権利宣言(UNDRIP)に違反しているとの指摘が相次いだ。
・・・・・・・
(吉田健一)
ブラジル日報 9/5(木) 7:23
「ボリビアに来てよかったですか?」
「はい!」
そう笑顔で勢いよく答えてくれたのは、1954年の第一次移民として16歳のとき、家族と共にボリビアに渡ってきた比嘉敬光さん(86歳)だ。
父がフィリピン開拓に従事した関係で、敬光さんはそこで生まれて7歳まで育ち、後に那覇市へ。開拓精神溢れる少年だった敬光さんは「当時はボリビアのジャングルの中で寝る覚悟だった」と笑いながら振り返る。
1954年8月6日にブラジル・サントス港に到着し、列車に乗り換えて、15日にボリビア移住地「うるま移住地」に入った。「水たまりの水を飲みながら頑張ったよ。井戸を掘っても塩水が出てきて飲めなかったからね」
5haの森林が伐採され、その土地に丸太小屋が建設中という状態であった。各家庭50m×50mの土地が用意されていたが、場所は原生林の中。移住者同士で日々励まし合いながら開拓生活を送っていたが、原因不明の熱病「うるま病」が流行り始めた。
敬光さんは「サンタクルスにある病院に連れて行きたかったけど、川を越える必要があり、そこからさらに遠いから行くことができなかった」と辛い当時を振り返った。最終的に「うるま病」は第1次と第2次移民団の約400人中、罹病者148人、死者15人を出す惨状になった。
グランデ川の氾濫による水害被害を受け、入植1年も経過しないうちにうるま移住地を放棄し、新たな場所への再入植を余儀なくされた。1956年3月にグランデ川の西岸、うるま移住地の対岸に新たな移住先が選定され、7月に現在のオキナワ第1移住地への入植がはじまり、敬光さん一家も移る決断をした。
移住後に行った農業や養鶏、豆腐製造などの事業はうまくいき、敬光さんは「あの時が一番景気が良かったね!」と笑う。「でも一番若かったから下っ端として何でもしたもんだよ。『バルバル』という先住民族が作物を盗みにくるから、朝方3~4時の間はずっと銃を持って見張りをしていた」と苦労もあった。幸いにも地元宣教師がバルバル族と友好関係を築いており、先住民族との間に騒動が起きたことはなかったという。
敬光さんは畑仕事に精を出す傍ら、移住地内に運動場を作ったり、イベント開催を積極的に行ってきた。ある日、沖縄から三線が送られてきた。「僕に演奏は無理だな」と呟いているのをある教師に見られ、「ちゃんとやらなければ、できるものもできない。しっかりと三線を習って、あなたが教師となって皆にも教えられるようになりなさい」と言われた。
敬光さんは部屋の奥から、「敬光さんのおかげで三線が弾けるようになりました」と書かれた手紙を取り出してきた。教え子から送られてきた手紙だ。まったくの初心者状態から始めた三線だが、今では演奏はもちろん修理まで出来てしまうほどに習熟した。思い出の日々がよぎったのか、敬光さんの目には涙が浮かんでいた。
「コロニアの2、3世は流暢な日本語が使えます。移住地を守るのは彼らしかいない。頑張ってもらわないと」と語る敬光さんの表情からは、心の底からコロニア・オキナワを愛していることが感じられた。(続く、島田莉奈記者)
https://news.yahoo.co.jp/articles/b586b908d121771a2face8e9ac058fb43d5e86eb
映画.COM 8/30(金) 19:00
作家でAV監督の二村ヒトシさんが、恋愛、セックスを描く映画を読み解くコラムです。今回は沖縄を拠点として活動する写真家・石川真生さんを追ったドキュメンタリー「オキナワより愛を込めて」。
米軍統治下の沖縄に生まれ、返還後の1975年からコザ・照屋の黒人向けのバーで働き始めた石川さんは、そこで働く女性たちや、黒人たちとともに時間を過ごしながら、日記をつけるように写真を撮り続けました。作品の背景となった歴史、政治、人種差別、それらを乗り越えるパワーを持った石川さんの熱い魂と愛を映した本作に、二村さんが迫ります。
※今回のコラムは本作のネタバレとなる記述があります。
▼熱い魂をずっと継続させている石川真生さんのかっこいい映画
かっこいい映画を観ました。映画.com 編集部のMさんから「かっこいい映画が公開されるので観てください」と連絡が入ったので、観てみたらマジでかっこよかったっす。
これは、おばぁが撮った沖縄の文化や自然の写真を美しく並べた観光映画じゃないのはもちろんなんだけど、基地問題の政治ドキュメンタリーでもないんです。主役・石川真生さんの反権力っぷりは、インテリ左翼の理屈じゃない。生きてきたパッションの年季が違う。かつて(50年以上前!)一人のギャル写真家が、黒人米兵たちと恋愛やセックスをしていた自分自身や米軍基地周辺の特飲街の仲間の女たちを撮り、そしてそのころの熱い魂を今もずっと継続させている、そういう映画です。
真生さんは映画の中でご自分でも語ってるけど、言葉の人じゃない。彼女のウチナーグチは、僕が使ってるヤマトの標準語や、立派な政治家や将校のご立派な英語とは違って、そしてアメリカの田舎から連れてこられヴェトナムで殺人に加担させられた一兵卒たちのブロークン・イングリッシュに似て、もっともらしい理屈に向いてない。
真生さんは口で理屈を言わない代わりに写真を撮る。ギャルにしか撮れない当時のギャルの日常写真を撮った。プリクラやスマホのフィルターやインスタグラムがない時代、驚くべきことにモノクロのフィルムでも、かっこいいギャル写真は撮れたんだ。
▼かっこいいギャルはギャル自身が思う「かっこいい男」が好き
ギャルとは何か。いまの最新のファッションである必要はない。いつの時代でも肌の露出が多くて派手な化粧をし、ときには裸みたいな格好になり、でもその強い化粧やエロいファッションが、くだらない男に媚びを売るためのものじゃなければギャルだ。ギャルは不良だ。いばっているチンケな男を寄せつけないためにギラついてデコッた姿になる。
かっこいいギャルはギャル自身が思う「かっこいい男」が好き。真生さんのギャル魂とは何か。「わたしが寝る男は、わたしが選ぶ。生きかたも自分で決める。誰にも文句は言わせないし、見下すことも許さない」という精神だ。
僕はギャルじゃないのでちょっとだけ理屈を言うね。かっこわるい偉そうな人は、どうして力を広げて自分が大きくなっていくことが好きなのか。よっぽど自分の「小ささ」にコンプレックスがあるのか。個々人を呑みこんでいって、その誇りを軽んじたあげく「彼らは周辺だ(我々こそが中心だ)。彼らは辺境にいる者だから彼らのことは我々がいろいろ決めて、保護してあげなければならない。彼らはもう我々の一員なのだから我々と一緒にがんばらなければならない」みたいなことを言うが、お前たちに呑みこまれなければ琉球もアイヌもLGBTも、そもそも自分が自身にとっての中心だったんじゃないのか。偉そうな人は世界中どこでも右も左も、そういうことをする。偉そうな人は右翼も左翼も顔が下品だ。
だが真生さんは、僕みたいな理屈は言わない。真生さんは「わたしはさ、顔のいい男が好きだからね」と言う。真生さんが撮った写真の真生さんがつきあった黒人米兵たちは、なるほどイケメンぞろいです。かっこいいイケメンが隣に写っていてこそのギャル写真だ。
だがしかしイケメンの彼らも必ずしも誠実だとは限らない。一緒に生活したりして時間がたつと、じつはステイツ(アメリカ本国)に妻子がいるとか、べつの男が「あいつはもうじきステイツに帰るから、そしたら次は俺の現地妻になってくれ」と、かっこわるいことを言って近づいてきたりとか、そういうこともあった。別れぎわに暴力を振るわれたこともある。いい男で素朴な黒人が全員、中身までいい男なわけじゃない。
▼真生さんはろくでもない男を愛しても愚痴っぽくない
真生さんは映画の中でそうした経験も語るけど、でも、その語りが愚痴っぽくないのだ。真生さんには被害者意識がない。ろくでもない男を愛してしまったことがあっても後悔はない。そして謙虚だ。もしかしたら、むしろ加害者意識があるのかもしれない。
もしそうだとしたら、それは真生さんが偉そうな正義感じゃなく衝動で写真を撮り続けてきたからだろう。人間が見つめあい発情しあいながら寄り添って生きていくことは愛だけれど、その見つめた視線を写真として残すことはもしかしたら暴力なのかもしれない。当時、真生さんの近くにいて被写体になった女たちや男たちは、真生さんがいつもカメラを持っていてシャッターを切ることは日常だったから、なんとも言っていなかった。だが、それはそうだとして、ギャランティを払っていない対象の姿を写真に撮って作品として残すということは(あるいは、たとえば文章に書くということも)暴力なのかもしれない。
真生さんはこの映画の中で日常を晒す。たるんだ体のおばぁになった自分の生活も撮られる。ドキュメンタリーのカメラに「そこは撮らないで」とは彼女は絶対に言わないのだろう。同じことをやってきたんだから自分にはそこを拒否する資格がないと言う。
▼そんな真生さんと向かい合う砂入博史監督もかっこいい
それをまたちゃんと撮って映画本編に使う砂入博史監督もかっこいい。飄々としてて、真生さんと二人で文字どおり向かいあって撮影の合間にタコライス食べたりしてる。編集もポップにテクニカルで大変かっこいいんだが、そんなことよりも今年70歳の真生さんにがっつりカメラを向けて目をそらさないところがかっこいい。日常生活で真生さん、さすがにくたびれておられるんですよ。カメラを向けられても元気を取りつくろえない。でも、ひとたび自分がカメラを握ると真生さんはすぐに嘘なく、まったくエネルギーにあふれる。そのふしぎな生命力。
映画はラストカットでワンカット、やっと沖縄の自然を映す。延々と映る。それはいつまでも終わらず、観ている者に有無を言わさず時間がゆっくり経っていく。お日さまはゆっくりと沈んで、まばゆくなくなり、あんなに暑かったのに海から涼しい風が吹いてくる。人間はなんだって人間に人間を殺すことを命令するのか。日本人の男は、なぜ黒人を好きになって黒人とセックスする日本人の女を差別するのか。ばかばかしくないか。
https://news.yahoo.co.jp/articles/53702f9c13983b1b71a197992fca3f7d4e595022
ブックバン8/21(水) 6:00
色街、娼婦、殺人事件などをテーマとしたノンフィクション作品をこれまで書いてきた作家・八木澤高明さん。オールカラーの最新刊『忘れられた日本史の現場を歩く』(辰巳出版)では、陸の孤島に住む呪術師、本州にあったアイヌ集落などを訪ね歩き、ルポしています。
本書の発売を記念し、ジュンク堂書店池袋本店で対談が行われました。対談相手は、テレビ番組『クレイジージャーニー』でお馴染みのジャーナリスト・丸山ゴンザレスさんです。以下では、この対談の模様をお伝えします。
(構成:松本祐貴)
ほかの取材をしていることが次のネタのキッカケになる
丸山:初対面は、10年ほど前に八木澤さんの取材を雑誌でしたときですね。場所は、足立区の竹の塚にあるレトロな喫茶店でした。駅前で大量のシケモクをビニール袋に入れていたおじいちゃんがいたのを覚えてます(笑)。八木澤さんは、朗らかで柔らかいけど、芯がしっかりしている印象を受けました。そこからお付き合いがはじまり、1年後には単行本『青線』の編集も担当しました。
八木澤:僕の丸山さんの第一印象は、スゴく真面目な人、でした。『クレイジージャーニー』などでのご活躍も、丸山さんの真剣さ、真面目さがあってのものだと思います。
丸山:こんなところでお褒めいただくとは(笑)。あのときは取材と直接関係ない話をたくさんしましたね。
八木澤:一世代前ならベトナム戦争など大きな“現場”があり、社会にも取材者に対する理解があった。でも今は取材者も自己責任などと叩かれる時代になっている――。そんな話をしましたね。僕は海外に行ってもたたずんでいるだけですが、丸山さんは自ら、世界の犯罪の現場に飛び込んでいきました。ルーマニアのマンホールとかね(笑)。
丸山:僕は過去のいろいろな作品を参考にしています。マンホールでは、早坂隆さんの『ルーマニア・マンホール生活者たちの記録』(中央公論新社)です。それと、椎名誠の娘さんである渡辺葉さんが翻訳した『モグラびと ニューヨーク地下生活者たち』(集英社/著者:ジェニファー・トス)を読んで、ニューヨークの地下にも行きましたね。僕自身がまだ読んでいなければ、どんな本でも新刊だと思っています。
八木澤さんが言う“現場がない世代”とも言えますが、どこに行ってもいいという世代とも思えます。でも、ネタにならない場所やテーマに手を出すと貧乏暮らし一直線です(笑)。だから、僕は日本人が興味の持ちそうなネタを狙ってきました。根底には先人たちの記録があります。この八木澤さんの新刊『忘れられた日本史の現場を歩く』はどのようにネタを探したんでしょうか?
八木澤:例えば、埼玉県秩父の無戸籍者の話だったら、神戸大学のデータベースに大正時代の新聞が保管されているのを見つけて、そこから調べたんです。山口県岩国市にいたインドから帰ってきた“からゆきさん”に関しては、たまたま別取材で訪ねた北九州市門司の古本屋で、そのことについて書かれている本を手に入れました。ほかの取材をしていることが次のネタのキッカケになることが多いですね。
丸山:古本屋は重要ですよね。80年代ぐらいまでの古本だと現場の住所が書いてあります。事件や怪談などの現場にたどり着いたけど、「本当にここだろうか?」と悩んだとき、確実にわかる住所は偉大ですよ。
人の心の襞に触れる物語 八木澤ルポはある意味「文学」
丸山:僕はこの『忘れられた日本史の現場を歩く』の推薦文で「これぞ八木澤ルポである」と書きましたが、本当は“八木澤文学”にしたかったんです。『青線』を担当していたときから、僕は八木澤さんの現場の描写、情緒、人との会話が好きなんです。読んでいる側の心の襞(ひだ)に触れるので、ルポというより、文学という言葉がぴったりとくるんですよ。
八木澤:話を聞いた人の話が事実かどうか判然としないところがあって、裏を取りきれない場合でも私が必要と感じればあえて書くようにしています。私も含めて人間の記憶や眺めている日常なんていい加減なもんだと思っていて、私が描いた世界が、嘘か真かは、本を手にとって下さった方々が判断してくれればいいんじゃないでしょうか。
丸山:選び取って書くところが、八木澤さんの文章にハマるんですよ。横浜・黄金町の外国人娼婦たちを描いた『黄金町マリア』(ミリオン出版/増補新版は亜紀書房)もそうです。人の思念を言葉にするのがうまいんです。今回は推薦文として具体例は野暮なので「八木澤ルポ、八木澤文体、八木澤文学」のようなキーワードを入れたいと思いました。そう考えると、もっと分厚く、もっと読みたいと思わせる本書の形はいいですね。からゆきさんの話なんかは、もっと深掘りしてほしいです。
八木澤:ありがとうございます。
丸山:「残すか、忘れるのか」とも推薦文に書きましたが、場所や人によっては残したくない、忘れたいものがあります。八木澤さんが今回巡った土地でも、その中でつむがれていくもの、今取材しなければ忘れられていたものがあるはずです。時間が経って手にとった人にも届く、断片のための旅だったのかもしれないと思いました。僕の好みの世界なので、この本で紹介した19カ所より、もっとめぐってほしいですね。
人々と不思議をつなぐ空気感は日本なら四国や九州に残っている
丸山:この本の冒頭は高知の呪術師から始まります。僕は四国と山陰には、日本の中でも古い事象、空気感が残っている気がするんですね。八木澤さんは日本を歩いていてどうですか?
八木澤:僕は九州の天草にそれを感じましたね。この本には入ってないですが、からゆきさんの話である村を取材しました。あの辺りは、カメラを持って村の中を歩いているだけなのに、接待をよくされたんです。都心では単なる不審者扱いになると思うんですけどね。
ちょっと話を聞いていると、「よく来たねぇ。そうめんでも食っていきなさいよ」と、食事が出てきました。昼時でなければお茶の場合もあります。それが1回だけでなく、どこに行ってもたいがい家で休んでいけと言われるんです。この本では、隠れキリシタンが住んでいた長崎県五島列島の「中通島」を紹介しましたが、そこも似た感じでした。「暑いからオロナミンC飲みなさい」「悪いこと起こるといけんから、塩もっていけ」とかね。よそものをほっておかない文化を九州では感じましたね。
丸山:九州だったら、僕は鹿児島最南端の与論島ですね。ここで、キジムナーの源流の妖怪の話を島のおばあちゃんに聞いてみたんです。すると「最近会ってないね」と答えるんですよ。おばあちゃんだけでなく、何人か同じような話をしてくれました。僕はこの島にはキジムナーが存在するんだなと思いました。島に流れる時間や空気感は壊したくないですよね。
八木澤:キジムナーじゃないけど、2009年に僕は中国に野人を探しに行きました。中国・湖北省、3000メートル級の山がある神農架というところです。現地の人に話を聞くと、キジムナーと同じ反応で「野人ね。最近見てないけど、道路を横切ったり、家の近くまで来るのよ」と言ってましたね。彼らの中には野人はいるんですね。僕たちの価値観や日常からは見えない世界はたくさんあります。この本でもそんな世界に触れてほしいですね。
【プロフィール】
◎八木澤高明(やぎさわ・たかあき)
1972年、神奈川県横浜市生まれ。ノンフィクション作家。写真週刊誌カメラマンを経てフリーランスとして執筆活動に入る。世間が目を向けない人間を対象に国内はもとより世界各地を取材し、『マオキッズ 毛沢東のこどもたちを巡る旅』で第19回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。著書に『黄金町マリア』(亜紀書房)『花電車芸人』『娼婦たちは見た』(角川新書)『日本殺人巡礼』『青線』(集英社文庫)『裏横浜 グレーな世界とその痕跡』(ちくま新書)などがある。
◎丸山ゴンザレス(まるやま・ごんざれす)
1977年、宮城県生まれ。ジャーナリストであり編集者。國學院大學学術資料センター共同研究員。無職、日雇い労働、出版社勤務を経て独立。危険地帯や裏社会を主に取材しており、現在はテレビ、YouTubeでも活躍中。著書に『アジア「罰当たり」旅行』(彩図社)『世界の混沌を歩く ダークツーリスト』(講談社)『世界の危険思想 悪いやつらの頭の中』(光文社)『世界ヤバすぎ! 危険地帯の歩き方』『タバコの煙、旅の記憶』(産業編集センター)などがある。
[文]辰巳出版
協力:辰巳出版 辰巳出版
Book Bang編集部
新潮社
https://news.yahoo.co.jp/articles/7b7d2a3f46361a46abeba5537b4103223780092f
琉球新報 公開日時 2024年08月14日 17:31
更新日時 2024年08月14日 17:38
先住民族の権利保護と拡大について話し合う「第23回先住民族問題に関する常設フォーラム」=4月、米ニューヨーク
琉球民族独立総合研究学会(ACSILs)共同代表の親川志奈子さんらはこの1年余り、国連をはじめさまざまな国際会議に参加したり、ニュージーランドの先住民族マオリの若者たちの沖縄訪問をサポートしたりして各地の先住民族と交流を深めてきた。7月18、19日にはスイス・ジュネーブで国連の人権理事会の会合にも初めて参加した。この1年間の国際社会での活動を通して、親川さんは「世界の先住民族とつながることで琉球の私たちは自己決定権を取り戻すことができる」と手応えを語った。
(写真)国連の人権理事会の会合で発言する親川志奈子さん=7月、スイス・ジュネーブ
◆「オスプレイが落ちた」重なる境遇
2023年、親川さんは3月にタイ、6月にマレーシアの国際会議に参加したほか、7月はジュネーブでの国連の先住民族の権利に関する専門家機構(EMRIP)に出席。7月下旬には、オーストラリアのNGO主催のシンポジウムに参加し、ダーウィンなど4都市で講演し現地視察した。
沖縄に戻った8月下旬、オーストラリア北部ダーウィン沖にあるメルビル島で米海兵隊の輸送機MV22オスプレイが墜落して3人が死亡する事故が起きた。米軍普天間飛行場にも配備されているオスプレイ。事故は沖縄でも大きく報じられた。
ダーウィンで知り合った友人からすぐに連絡があった。「オスプレイが墜落したメルビルは、ダーウィンのすぐ北にある2つの島のうちのひとつ。オスプレイは中学校のある地域に墜落したんだ」と教えてくれた。
米軍機の墜落事故が起こり続ける沖縄の状況とあまりに重なった。
【深掘り】豪オスプレイ墜落 クラッチ不具合への対処直後にまた死亡事故 安全性への疑念が増幅
2022年8月、クラッチの不具合でノルウェー北部の海岸に緊急着陸した米空軍の垂直離着陸輸送機CV22オスプレイ(ノルウェー国防軍提供) 米軍の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが27日、オーストラリア北部ダーウィン近く … 続きを読む
【写真特集】黒煙、異臭、米兵による封鎖…当時を振り返る 沖国大ヘリ墜落20年
米軍ヘリの沖国大墜落事故から13日で20年を迎える。事故は学校や住宅が密集する市街地に基地があることの危険性を際立たせ、普天間飛行場の即時閉鎖・返還や名護市辺野古への新基地建設計画の見直しを求める世論が高まる契機となっ … 続きを読む
◆マオリの若い世代と語り合う
今年2月と4月には、ニュージーランドの先住民族マオリの若手グループが沖縄を訪れた。一行は、ニュージーランド政府の奨学金で来日。アイヌの人々と交流した後、沖縄では、マオリの経験した歴史や今の課題、言語や教育、ビジネスなど、幅広いテーマで語り合った。見据えるのは先住民族の未来だ。
糸満市の「平和の礎」を訪れたマオリの若者が植民地主義について触れ、「なぜ沖縄が戦場になり、その後も軍事利用され続けているのか、その不条理を痛ましく思う」と語る姿が印象的だったという。
親川さんは、初めて沖縄を訪れたマオリの若者たちが戦争自体の恐ろしさだけでなく、「他者の土地を侵略し戦場にし、軍事基地を置いて利用し続けている植民地主義の恐ろしさ」にすぐに気づき、語ってくれた姿に心を動かされたという。
沖縄を訪れた際、子どもたちに伝統的な踊り「ハカ」を披露するマオリのメンバーら=那覇市内
あの有名な踊り「ハカ」も披露 NZのマオリの人々、沖縄県庁で「基地問題、私たちの闘いと共通」
照屋義実副知事は13日、文化体験研修で来日中のニュージーランドの先住民族マオリの人々と県庁で面談した。マオリの人々は伝統的な踊り「ハカ」を披露して感謝の思いを伝えた。一行は、1月10日から来日し、北海道や東京、京都など … 続きを読む
◆若い世代へのバトン 「ワッターは強い」
6月には、ニュージーランドでの先住民族のシンポジウムに招かれ、親川さんと、米ハワイへの留学経験のある赤嶺理玖さんが参加した。ワークショップでは、マオリのアイデンティティーやカルチャーを軸にしてビジネスを起こした起業家の話、マオリ語の第二言語として学んだ世代が直面する難しさを乗り越え、言語復興に取り組む話などを聞いた。
土地を奪われ、言葉を禁じられ、同じような歴史をたどった沖縄とマオリの交流。赤嶺さんは「沖縄では『自分たちはこれが奪われた』『これが足りない』『これができていない』というような、嘆きの歴史の話をする風潮があるが、マオリの先住民は問題を抱えていること自体を前向きに捉え、この島で生きる若い世代がどうチャレンジするかを語っている。その姿勢から多くを学ぶことができた」と語る。
(写真)マオリの若い世代との交流を通して感じたことを語る親川志奈子さんと赤嶺理玖さん=那覇市内
「悲しい歴史を語り継ぐことも大事ではあるが、自分たちのルーツの美しさ、強さや、強みになるところなど、ポジティブなエネルギーを持って権力に対して戦うことを、マオリのようにつながっている島の姉妹兄弟と考え、行動をとっていきたい」と語る赤嶺さん。
ポジティブな強さの例として、戦後の沖縄の復興を支え、「沖縄のチャップリン」の愛称で親しまれた演劇人、小那覇舞天さんを挙げる。「ワッターは負けてない、ワッターは強い、ワッターはできる、ということを若い世代と考えて動いていきたい」
◆最も影響を受けるのは先住民族
先住民族の権利が侵害され、奪われる歴史が今も世界各地で続いている。政策決定のプロセスから先住民族が除外され、政府や企業が土地の開発などを続けてきた結果、軍事主義や気候変動で最も影響を受けるのが先住民族であることは、国連も認識している。
今年7月の人権理事会の会合は、国連への先住民族の参加を強化する具体策を議論するために開かれた。数十カ国の政府関係者と、北米、南米、北極圏、太平洋、アフリカ、アジアの全7地域から先住民族の代表らが参加した。
親川さんは今回、国連の基金(ボランタリーファンド)に採択され、渡航費や滞在費、食費などが助成された。今回この助成に選ばれたのは14人、アジアからの参加は親川さん含め2人だった。「世界の先住民族の多くをアジアが占めるが、国連や意思決定の場にアジアの先住民族の参加がまだ難しい現状にあることをあらためて確認した」という。
2日間の会合では、先住民族が自らの権利に影響を及ぼす事柄についての意思決定に、自ら選んだ代表を通じて参加し、意思決定に関われるかなどについて各参加者が声明を発表した。親川さんは「今回は、沖縄が直面する問題について具体的な解決策を求め、声を上げる、というものではなかったが、沖縄、アジアの文脈で必要な視点を盛り込み、声明を作成した」と語る。
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◆「知らされない」現実
スイスへの出発前、沖縄で米兵による性的暴行事件が相次いで発覚した。いずれも日本政府は沖縄県や市町村に情報を伝達しておらず、ウチナーンチュの安心安全な暮らしや人権が脅かされる犯罪がウチナーンチュ自身に知らされない現実を露呈した。
「政府は『被害者のプライバシーを守るために情報提供しなかった』というが、隠蔽(いんぺい)でしかない。被害に遭うのは私たちなのに知らせたら面倒だからと日米両政府は知らせないようにした」と親川さんは指摘する。
ジュネーブでの会合では、政府と先住民族が初めて対等に議論の場について意見を交わした歴史的なものだった。
世界で最も不利な立場に立たされているとされる先住民族の権利をどのように守っていくか。国連の場でも各国が知恵を出し合い、活発な議論がスタートしている。「日米両政府の抑圧を受け、自己決定権を奪われ続けている琉球の私たちの問題解決の糸口がここにある」と親川さんは考えている。「この会合に琉球から参加できたことは意義深いと感じている」と振り返る。
◆世界のウチナーンチュの「ホーム」として
アメリカなどにいるACSILsの若いメンバーによる国際会議への参加も相次いでいる。
4月に米ニューヨークの国連本部で開かれた「第23回先住民族問題に関する常設フォーラム」には、3回目の参加となる親川さんのほか、赤嶺理玖さん、米国カリフォルニア大学サンタクルーズ校の大学院生アレクシス大城(うふぐしく)マクラレンさん、マリコ・ミドルトンさん、ブラジルからビクトール金城さんも参加した。「琉球のレジリエンスと復興」と題したサイドイベントも開催した。
(写真)「Resilience and Revitalization of the Ryukyus」をテーマにしたサイドイベント=4月、米ニューヨーク
7月のEMRIPの会合には、大城さん、オレゴン州立大学院生の酒井莉沙子さんが参加。軍事基地から派生する女性への暴力と、名護市辺野古の新基地建設に反対する声明などを読み上げた。
親川さんらは今後、活動を広げ、世界の先住民族とつながり合うと同時に、世界のウチナーンチュと連携しながら「ホーム」である琉球の若い世代と共に学び合う機会をつくりたいと考えている。「琉球の私たちが直面している問題と向き合い、解決のためのアクションを起こしていきたい」と前を見詰めている。
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毎日新聞 2024/07/23 17:32
自見英子沖縄・北方担当相は23日の記者会見で、太平洋戦争中に学童疎開船が米潜水艦の攻撃で沈没した「対馬丸事件」に関し、対馬丸の水中調査を検討する考えを示した。「水中等の調査によって対馬丸の現在の姿の撮影や遺品収集ができれば、(那覇市にある)対馬丸記念館の質を高めることにもつながる。国として必要な支援ができるように調整していきたい」と述べた。政府は沖縄関係予算の2025年度概算要求に必要な経費を計上する方向だ。
対馬丸を巡っては、1997年に鹿児島県沖で船体確認調査が実施されている。【池田直】
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20240723k0000m010197000c.html
沖縄タイムス 2024年7月18日 3:58
国連の「先住民族の権利に関する専門家機構」で発言中、中央モニター画面に映し出された仲村芳信さん(ロバート梶原さん提供)
スイスのジュネーブで8~12日に開かれた国連の「先住民族の権利に関する専門家機構」(EMRIP)の会合に、沖縄大学名誉教授の仲村芳信さん(84)ら3人が出席した。仲村さんは会場で発言し、米軍基地に起因する沖縄の問題を紹介。「基地が集中しているために沖縄が被害を受けている」と訴えた。
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