先住民族関連ニュース

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学校行事、全国の生徒会に紹介 旭川・広陵中 オンラインで交流

2022-11-30 | アイヌ民族関連
北海道新聞11/30 05:00

スクリーンに向かって手を振ったり、話しかけたりする広陵中の生徒たち
 旭川市立広陵中で28日、全国の中学校の生徒会同士が親交を深めるオンライン交流会が開かれた。生徒たちはビデオ通話で雪景色の写真を見せたり、学校行事を紹介したりした。
 ほかに参加したのは東京都大田区、大阪市、愛媛県東温(とうおん)市、沖縄県名護市の4校の生徒会役員。広陵中は8月に旭川市内で行われた全国中学校ソフトテニス大会の当番校を務めており、来年の当番校である東温市の中学校が視察に来た縁で今回の交流会が実現した。
 広陵中生徒会はアイヌ語であいさつし、旭川の冬について「自家用の除雪機を持っている人もいる」などと説明した。大阪の学校はお笑い芸人と一緒にあいさつ運動をした話を披露。沖縄の学校から、学校祭で販売するTシャツを作った話を聞いた生徒たちは、驚きの声を上げていた。
 その後グループに分かれて、生徒会活動の思い出や苦労話などを交換。広陵中生徒会長の服部未来さん(14)は「楽しかったし、他校の取り組みを聞けて参考になった」と笑顔で話していた。(鳥潟かれん)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/767435/

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「原生の自然残して」「日高と十勝連携を」 国立公園化テーマ 浦河のフォーラム詳報

2022-11-30 | アイヌ民族関連
北海道新聞11/30 05:00
 【浦河】日高山脈襟裳国定公園の国立公園化に向け、町総合文化会館で27日に行われた「魅力発信フォーラム」(日高振興局、十勝総合振興局の共催)では、「日高山脈襟裳国定公園の観光資源の可能性」をテーマに語り合った。登壇したのは、環境省帯広自然保護官事務所の自然保護官山北育実さん、日本航空(JAL)の「JALふるさとアンバサダー(大使)」を務める同社帯広支店の小林千秋さん、日高町で自然体験ツアーを企画・運営する「自然考房」代表の鈴木宏紀さんのほか、「酒場詩人」として知られる吉田類さんも参加した。当日の内容を紹介する。(和田樹)
 山北 日高山脈襟裳国定公園は、伐採など人の手が加わっていない原生流域の面積が国内の原生流域の約2割を占め、日本最大であることが特徴です。植物の固有種も道内最大の30種類以上が生息し、エゾナキウサギやヒメチャマダラセセリなど希少な生物も見られます。手つかずの美しい自然が魅力ですが、険しい山岳が連なり、沢登りや藪こぎが必要となるなど上級者向けの登山道が多い。一方で、大雪山国立公園内には温泉街があるほか、旭岳ではロープウエーが運行しており、家族連れでも楽しみやすい環境です。日高山脈も利用しやすくなるよう整備の必要性が出てくると思いますが、原生的な日高ならではの自然環境の良さを残すことが大切です。
 小林 観光振興を進めていく上で、日高山脈の地域ならではのおもてなしや、自然との共存、観光消費額を意識した取り組みによる経済効果、交流人口の増加などを考える必要があります。日高山脈は急峻(きゅうしゅん)な地形が特徴ですが、普段立ち入るのことの難しい場所をチャーター便で遊覧することや、移動可能なテント式のサウナをビューポイントに設け、自然を満喫してもらうことなどを検討してみてはどうでしょうか。また、日高と十勝の両地域の観光情報を網羅した情報源が少ないと感じました。点と点を線で結び面でPRするように、両地域間で連携し、旅行者が周遊できるような観光プランを発信していくことが問われています。
 鈴木 観光資源の可能性として考えると、この地域はホテルや交通、施設等の観光インフラが少ないことが挙げられます。ただ、これをポジティブな視点で捉えると、少人数で長期間滞在しながら自然体験できると言え、体験型観光「アドベンチャートラベル」に向いています。日高では多様な自然環境と、馬産地やアイヌ文化などの独自の生活文化があり、それが魅力の一つです。来年9月には「アドベンチャートラベル・ワールドサミット」が道内で開催されるので、海外からますます体験型観光への注目が集まることが予想されます。日高山脈もインバウンドを取り込む上で、大きな可能性があると信じています。
 吉田 地元を宣伝するには地元を愛する人が行うのが一番良い。地元で登山をする人はそんなに多くはないと思いますが、地域住民の方にも、目の前の日高山脈が宝物であることを分かってもらう必要があります。国立公園化で日高山脈の魅力が広まることを期待しています。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/767253/

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アイヌの姉弟の毅然とした姿を橋本忍×成瀬巳喜男で見せる――春日太一の木曜邦画劇場『コタンの口笛』

2022-11-30 | アイヌ民族関連
週刊文春 2022年11月30日
12月1日号春日 太一

1959年(126分)/東宝/2750円(税込)
 前回も述べたように、橋本忍が脚本を書いた作品の多くには「主人公が現状を打破せんと奮闘すればするほど状況が悪化する」という特徴がある。今回取り上げる『コタンの口笛』も、またそうだ。
 しかも監督は成瀬巳喜男。状況が悪化するドラマを描く名手だ。そんな二人が組んだ作品。とにかく救いがない。
 舞台は北海道の千歳の町はずれ。そこでは本州からの開拓民系の住民による、アイヌ系の住民に対する過酷な差別が行われていた。本作はその様が容赦なく描かれる。
 飲んだくれの父(森雅之)と暮らすアイヌの姉弟、マサとユタカは学校で同級生から陰湿なイジメに遭っていた。
「髪の毛や顔の色で人間の値打ちが決まるわけじゃないって言われてきたが、なかなか抜け切れるもんじゃない。だが、お前たちは全く違った時代に生まれてきたんだ。思い切って新しい空気を吸って伸びていくんだな」という父の言葉もあり、姉弟は毅然と暮らす。
 だが、状況はひたすら悪化していくのみ。中でも印象深いのは、イカンテ婆(三好栄子)をめぐる顛末だ。孫のフエ(水野久美)が校長の田沢(志村喬)の息子(久保明)と恋仲にあることを知ったイカンテは、二人の結婚を田沢に申し込みに行く。
「アイヌも区別しない」ことをモットーに公平に接してきた田沢だったが、イカンテに話を持ちかけられた途端、明らかにその腰が引ける。
 それまでの堂々とした善人ぶりから一転し、保身の小人物に成り果てる田沢。表向きそう見せないようにしている志村の繊細な演技もあいまって、公平・公正に見せてきた人間の奥底に宿る差別感情の根深さを生々しく見せつける。
 フエは失踪、失意のままイカンテは息を引き取った。
 その後も、不幸は続く。差別主義者の同級生に果敢にも決闘を挑んだユタカは、相手の卑怯な手段により大けがを負う。マサに優しく接してくれた美術教師(宝田明)は、絵画展に入選したことで東京へと去った。そして、心を入れ替えて酒を断って仕事に身を入れるようになった父は、事故で命を失った――。
「昔から大勢のアイヌがそんな苦しさで泣いてきた。そして、やっと諦めることを覚えたんだ」という木彫り熊職人(田島義文)の言葉が痛切に突き刺さり、「私たちはどんな酷い目に遭わされても泣き寝入りするんですか」というマサの絶叫が空しく響く。そして、最後に現れる叔父(山茶花究)の無慈悲な冷酷さ。
 徹底して容赦ないその内容は、観ていてとにかく苦しくなるほど。それだけに、こちらに訴えかけてくるものが途方もなく重くのし掛かった。
https://bunshun.jp/articles/-/58960

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「インバウンド観光人材スキルアップ研修」in平取が開催されました!ポストコロナ時代の観光を担う人材育成の一環

2022-11-30 | アイヌ民族関連
公益社団法人 北海道観光振興機構2022年11月29日 21時40分
北海道の広域連携DMO※1として、北海道観光の認知度向上と、国内・海外観光客の誘致等を推進する北海道観光振興機構(北海道札幌市)は、11月9日に平取町内で「インバウンド※2観光人材スキルアップ研修」を実施いたしました。
本研修はポストコロナ時代の観光を担う人材育成の一環で行われており、2022年12月までに北海道内全20回の開催を予定しています。
今回の開催では平取町内の自治体や事業者を中心に26名が参加しました。
※1…地方ブロックレベルの区域を一体とした観光地域として、マーケティングやマネジメント等を行うことにより観光地域づくりを行う組織(出典:観光庁)
※2…訪日外国人旅行者
* 実施内容
* 会場は町内のノカピライウォロ・ビジターセンターで開催。北海道博物館長 石森秀三氏をゲスト講師に迎え「文化観光とミュージアムの可能性」をテーマにした講義から始まりました。その後はビジターセンター吉原氏・スタッフよりアイヌ文化の現代的復興とミュージアムについて講義およびセンター見学で前半が終了いたしました。
* 後半は、講師・コーディネーター(株)タナベコンサルティング  北海道支社 コンサルタント 矢野裕之氏より「観光・ツーリズムのトレンドと観光地経営」、(株)ライフブリッジ代表取締役 櫻井亮太郎氏より「魅力的な観光プログラム造成と情報発信」をテーマにした講義が行われ、丸1日の研修が終了しました。

* コーディネーター・講師
* 北海道博物館長/国立民族学博物館名誉教授
* 北海道大学観光学高等研究センター特別招聘教授 石森秀三氏
* ノカピライウォロ・ビジターセンター運営スタッフ
* (株)ライフブリッジ代表取締役 櫻井亮太郎氏
* (株)タナベコンサルティング 北海道支社 コンサルタント  矢野裕之
* 参加者 ※順不同
* 一般社団法人びらとり観光協会、株式会社乃村工藝社、(株)平取町アイヌ文化振興公社
* 平取町役場、沙流川歴史館
* 今後の実施予定
* 【帯広】11月30日(水)≪午前の部≫10:00~12:00 ≪午後の部≫13:00~15:30
https://tanabekeiei-hokkaido.jp/tourism_seminar_221130
* 【網走】12月2日(金)13:00~17:00  https://tanabekeiei-hokkaido.jp/tourism_seminar_221202
* 【小樽】12月10日(土)13:00~16:00 https://tanabekeiei-hokkaido.jp/tourism_seminar_221210
* 【南富良野】12月12日(月)10:00~15:00 https://tanabekeiei-hokkaido.jp/tourism_seminar_221212
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000031.000107787.html

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台北駐ベトナム経済文化弁事処、ベトナムで台湾テーマの文化イベント開催

2022-11-30 | 先住民族関連
台湾トゥディ2022/11/29

台北駐ベトナム経済文化弁事処は19日と20日、ハノイ市のホアンキエム湖畔にある東京義塾広場で、「2022年台湾文化及び観光推進イベント」と太鼓パフォーマンスグループ「十鼓撃楽団」による屋外公演を開催した。2日間で約1万人が足を運んだ。(台北駐ベトナム経済文化弁事処)
今年は中華民国(台湾)とベトナムが、相互に代表機関を設置して30周年を迎える。これを記念するため、ベトナムにおける中華民国大使館に相当する台北駐ベトナム経済文化弁事処(ハノイ市)は19日と20日、ハノイ市のホアンキエム湖畔にあるドンキンギアトゥック広場(東京義塾広場)で、「2022年台湾文化及び観光推進イベント」と太鼓パフォーマンスグループ「十鼓撃楽団(Ten Drum Art Percussion)」による屋外公演を開催した。台北駐ベトナム経済文化弁事処が休日の歩行者天国エリアでこうした大型の屋外イベントを開催するのは初めてのこと。このイベントでは、台湾文化、観光、特色あるグルメなどをベトナムの人々に紹介。2日間で市民やベトナム在住の台湾人など1万人近くが足を運んだ。
「2022年台湾文化及び観光推進イベント」では、台北駐ベトナム経済文化弁事処と観光局、それに現地に拠点を置く台湾企業20社近くが屋台を並べ、タピオカミルクティー、「紅豆餅(日本の大判焼、今川焼のようなもの)」、「塩酥鶏(台湾のから揚げ)」、「刈包(台湾の角煮バーガーのようなもの)」、それにクッキーやケーキ、紅茶などを販売した。また、漢字を使ったゲームや輪投げ、スマートボールなどが体験できる屋台も訪れた人々に好評だった。
「十鼓撃楽団」のベトナム公演はハノイで2回、ホーチミンで1回行われた。コロナ禍のため、3年ぶりの海外公演となった。演目は「台湾印記」。台湾の歴史、自然・風景、先住民族の伝統、民間信仰の文化などを題材に、太鼓のパフォーマンスを通して台湾の多様性を伝えた。
https://jp.taiwantoday.tw/news.php?unit=148,149,150,151,152&post=228784

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世界を旅する現役医師によるユニークな医学エッセイ『未知なる人体への旅 自然界と体の不思議な関係』11月29日発売!

2022-11-30 | 先住民族関連
時事メディカル(2022/11/29 10:00)
株式会社NHK出版
脳は「深遠な展望台」、尿は「太古の海」、脂肪は「隠れたヒーロー」
北極圏、ネパールの高地、アメリカ先住民居留地など世界各地で活躍する医師が、自然界を通して得た豊かな知識と経験をもとに臓器たちのすばらしき活躍について語る、『未知なる人体への旅 自然界と体の不思議な関係』が11月29日、NHK出版より発売になります。仲野徹氏、ヤマザキマリ氏推薦のユニークな医学エッセイです。
血液は「体内を流れる川」であり、心臓は流れが滞らないよう指揮をとる。脳は「自分だけの高い山」であり、人体にとっての奥深い展望台だ――
北極圏、ネパール高地、アメリカ先住民居留地など世界各地で医療活動をおこなってきた著者は、体内の器官を理解するために自然の生態系への深い知識が必要だと気づく。人間は自然という大きな「体」のひとつの器官であり、内臓どうしは体内の生態系として互いに連携してはたらいているのだ。
喉、心臓、脳、指など15の器官と体液を取りあげ、自然界を通して得た豊かな知識と深い洞察をもとに現役医師が語る人体の驚異と奇跡の物語。
仲野徹氏、ヤマザキマリ氏推薦!
「驚きの人体探検ツアー! ガイドは心優しき旅する医師」――仲野徹(医学研究者)
「地球という人体、人体という地球を生きることへの驚異と慈しみに満ちた物語」――ヤマザキマリ(漫画家・文筆家・画家)
内容紹介
《目次》
はじめに――奥深い人体をめぐる旅
第1章 喉――体が“生から抜け出る道”
第2章 心臓――健康を分刻みで守る最重要の臓器
第3章 便――内臓の重要な情報を伝える人体の廃棄物
第4章 生殖器――未来志向の特殊な器官
第5章 肝臓――体のゲートキーパー
第6章 松果体――睡眠の守護者
第7章 脳――世界を見るための深遠な展望台
第8章 皮膚――臓器の問題を映し出す鏡
第9章 尿――体内に広がる太古の海
第10章 脂肪――隠れたヒーロー
第11章 肺――汚染物質を防ぐ神聖なバリア
第12章 目――もっとも優美でもっとも脆い器官
第13章 粘液――病原体と闘う万能の防衛兵器
第14章 指――体内の重要な情報を知らせる末端部位
第15章 血液――全身に栄養を届ける貴重な体液
――「はじめに」より――
臓器についての学びは、自然界の生物についての学びと共通点が多い。どの臓器も、個性的な外見と特別な行動様式を持つ異なる生き物であり、それぞれが人体内部の固有の場所、特別な生息環境に潜んでいるとわかったのだ。
~本書では臓器についてと、そうした臓器が人体をどのように構成しているかについて述べている。各章でひとつの臓器または体液について取り上げ、医師の視点からだけではなく、見知らぬ国を歩き回り、新しい風景や住人たちの奇妙な風習を経験した探検者の視点からも語っている。医科大学では人体が個々の臓器に分けられることを教わったが、人生では、人体はそうした臓器の集合体以上のものだと学んだ。
わたしたちの内側に存在する隠れた世界は、自然界に劣らず注目に値し、魅力にあふれている。人体の物語も、人体が送る人生の物語も、人体と自然界の両方に結びついているからだ。
著者情報
ジョナサン ライスマン
内科・小児科医師。北極圏や南極、ネパールの高地、アメリカ先住民居留地など世界各地で医療活動をおこなう。スペイン語とロシア語に通じ、健康と教育の向上を目指すインドのNPO代表を務める。自然と現代医療のつながりについて、ニューヨーク・タイムズ紙、ワシントン・ポスト紙、オンラインマガジン「スレート」などに多数寄稿。妻と子供たちとともにアメリカ、フィラデルフィア在住。本書は初の著作にあたる。
商品情報

書名:『未知なる人体への旅 自然界と体の不思議な関係』
著者:ジョナサン・ライスマン
訳者:羽田詩津子
定価:2,530円(税込)
発売日:2022年11月29日
判型:四六判並製
ページ数: 352ページ
ISBN:978-4-14-081923-4
URL:https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000819232022.html
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4140819235/
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https://medical.jiji.com/prtimes/130486

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『バードマン』イニャリトゥ監督最新作! Netflix『バルド、偽りの記録と一握りの真実』死から再生へと向かう魂の旅

2022-11-30 | 先住民族関連
BANGER2022.11.29

Netflix映画『バルド、偽りの記録と一握りの真実』12月16日(金)独占配信
イニャリトゥが22年ぶりに故郷メキシコで撮影
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014年)と『レヴェナント:蘇りし者』(2015年)で2年連続アカデミー賞監督賞を受賞したメキシコ出身のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥが、長編デビュー作『アモール・ロス・ペロス』以来22年ぶりに故郷メキシコで撮った野心作、それが『バルド、偽りの記録と一握りの真実』だ。
主人公は、ドキュメンタリー作家でジャーナリストのシルヴェリオ(ダニエル・ヒメネス・カチョ)。メキシコ人だがアメリカで成功し、今はロサンゼルスに住んでいる。彼にはメキシコ人の妻と成人した娘、アメリカで生まれた息子がいる。そんな彼にメキシコで権威ある賞が贈られることになり、ひさしぶりに故郷に戻ることになる。
映画は、そんな彼の旅を追い、時間と空間を自由自在に行き来しながら、メキシコとアメリカ、白人と先住民、父と息子など、二つの対立軸の間で翻弄されるシルヴェリオという人間を、壮大なスケールとファンタスティックな映像で描き出していく。
ジャーナリストとしてのイニャリトゥの面目躍如
原題の『BARDO: FALSA CRÓNICA DE UNAS CUANTAS VERDADES』を直訳すると、「バルド:幾つかの真実の偽りの年代記(クロニクル)」となる。“バルド”とはチベット語で、仏典(チベット死者の書)の説く前世の死から次の生に生まれ変わるまでの間のこと。漢語では“中陰”または“中有”と訳されている。製作前のレポートなどで「Limbo」(キリスト教の辺獄)と呼ばれていた本作が、最終的に「バルド」に変わったのは、先住民の文化をキリスト教徒の西洋人が征服し、搾取し、破壊しつくしたアメリカの歴史を踏まえて、キリスト教的な表現を避けたのだろうと思う。
映画を見ていて私が連想したのは、フェデリコ・フェリーニの『8 1/2』(1963年)と、ダンテの<神曲>だった。『8 1/2』はマルチェロ・マストロヤンニに自身の分身のような映画監督を演じさせ、映画作りの苦悩と私生活の混乱を仮託して描いたフェリーニの代表作だし、<神曲>は言うまでもなく、ダンテが古代ローマの詩人ウェルギリウスの導きで地獄と煉獄を巡り、最後にベアトリーチェの助けで天国に昇天するまでの道程を綴った叙事詩の傑作だ。
ただし、鑑賞後に“バルド”の意味を知ると、確かにシルヴェリオの旅は、ダンテが地獄と煉獄を巡って天国に至る<神曲>の旅というより、死から再生へ向かう魂の旅だし、産院で今にも生まれようとした赤ちゃんが、外の世界が嫌で、また“バルド”に戻ってしまう場面の意味が分かってくる。
『バルド』には明確なストーリーラインがなく、シルヴェリオの内的世界を連想ゲームのように綴っていく。意識の連なりがシームレスに流れていく感覚は、ちょうど『バードマン』で、元スーパーヒーローの復活を1カットで追いかける感じと少し似ている。
例えばシルヴェリオが広場の中央に積み上げられた死体の山を登っていくと、てっぺんに征服者コルテスがいる。インディオと白人の優位性について問いかけ、煙草の灰を落とすと、「熱い!」と声がして、たちまち死体が生き返る(実は死体は映画のエキストラだった)。と、そこから現代に飛んで、高級リゾートのプライベートビーチ入口で、シルヴェリオの連れた家政婦がインディオであるために立入禁止になる場面へ続く。ジャーナリストとしてのイニャリトゥの面目躍如だ。
私が最も素晴らしいと思ったのは、シルヴェリオが受賞のために帰った故郷でのダンスホールの場面だ。人々が踊り狂い、熱気渦巻く会場(ダリウス・コンジの撮影が素晴らしい)から、シルヴェリオがほの暗いトイレに入って行く。と、そこに死んだはずの父親が現れる。動と静、熱気と侘しさ、受賞の高揚と過去への悔恨がないまぜになって、胸を締め付けられる。
メキシコとアメリカ、2つの国の矛盾の中で生きる存在としての自分
アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥは1963年生まれ。大学を卒業後、音楽専門のラジオ局に入り、DJから始めてディレクターとして番組作りを担当。さらにはミュージシャンとしてメキシコ映画の映画音楽を担当した後、90年代に映画会社を立ち上げ、製作者としてキャリアをスタートさせた。2000年に長編デビュー作『アモーレス・ペロス』を撮り、カンヌ映画祭批評家週間賞、東京映画祭最優秀監督賞を受賞。2006年には『バベル』でメキシコ人で初めてカンヌ映画祭監督賞を受賞し、トップレベルの監督となった。
その後、『アモーレス・ペロス』、『21グラム』(2003年)、『バベル』と組んできた脚本のギジェルモ・アリアガと別れ、初めて自身の原案・脚本で撮ったのが『BIUTIFUL ビューティフル』(2010年)だ。けれども、私はちょっと不満だった。移民や不法労働を描くのなら、わざわざよその国(スペイン)に行くこともないだろう、メキシコで撮ればいいじゃないか、と。その後、2014年に『バードマン』、2015年に『レヴェナント』でアカデミー賞監督賞を連続受賞し、文字通りハリウッドの頂点に立つわけだが、それは彼の演出力、アダプテーションの上手さが評価されただけで、映画作家としての評価ではない、と私は思っていた。イニャリトゥは自分の本音をいつ語るのだろう?
おそらく、イニャリトゥ自身も同じことを考えていたに違いない。6年という歳月をかけて、自分の人生に向き合い、メキシコとアメリカという2つの国の矛盾の中で生きる存在としての自分を捉え直した。イニャリトゥは、ようやく映画作家になったのだな、と私は思った。
『バルド、偽りの記録と一握りの真実』は、正直言ってとっつきやすい映画ではない。だが、見ているうちに描かれている事象の裏にあるものが次第に分かってくると、どんどん映画の中に入りこんでしまう。特に冒頭のウーパールーパー(メキシコサンショウウオ)の意味が最後に分かると、父と子の思い、家族の絆に感動するだろう。
本作はNetflixで独占配信されるが、できたら音響のいい劇場の大きなスクリーンで、イニャリトゥの映像マジックに包まれる体験をしていただきたい。
文:齋藤敦子
『バルド、偽りの記録と一握りの真実』は2022年11月18日(金)より一部劇場で公開中、12月16日(金)からNetflixで独占配信開始
https://www.banger.jp/movie/87961/

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林業鉄道の歴史紹介する特別展=台湾博物館

2022-11-30 | 先住民族関連
中央フォーカス台湾11/29(火) 13:11
(台北中央社)北部・台北市の台湾博物館鉄道部園区で28日、林業鉄道の歴史を紹介する特別展「台湾林業鉄道-馳入百年森光」が始まった。同館では鉄道が育んだ価値や意義を理解してほしいとしている。
文化部(文化省)の李連権(りれんけん)常務次長は報道資料を通じ、林業は神が台湾に授けた重要な資産だと指摘。同部が世界文化遺産への登録を目指す阿里山林業鉄路(阿里山森林鉄道)は林業だけでなく、原住民(先住民)文化や鉄道文化の発展とも関連があると語った。
展示では阿里山(南部・嘉義県)に生えるヒノキの大木がどのように運搬されたかなどの解説の他、八仙山(中部・台中市)、太平山(北東部・宜蘭県)、林田山(東部・花蓮県)など6カ所の林業鉄道の歴史や路線設計、当時の集落の生活などについても紹介している。
行政院(内閣)農業委員会林務局森林育楽組の翁儷芯組長は林業鉄道について、木材運搬機関であるとともに当時の台湾工業技術の表れでもあると述べた。
来年10月15日まで。同園区では台湾社会における時間に関する概念の形成やその影響を紹介する特別展「異論現代-銘刻時間」も同時開催している。
(王宝児/編集:齊藤啓介)
https://news.yahoo.co.jp/articles/9b76fa58d4d3b8c0325fb5977ea7b43de655ae8e

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全てのマレーシア人の権利を保証=アンワル新首相

2022-11-30 | 先住民族関連
Asiax2022年11月29日
 第10代首相に選出されたアンワル・イブラヒム首相は11月24日、就任後初の会見を開き、憲法に明記されている公的宗教としてのイスラム教の位置づけやマレー語の公用語としての特別な位置づけ、ブミプトラ(マレー人と先住民の総称)の地位、統治者の地位などを保証しつつ、民族や宗教に関係なくすべてのマレーシア国民の権利を保証することを約束した。
 アンワル首相は、政策の焦点を経済に置いているとした上で、貧困者の福祉が守られるよう経済回復に必要な措置をとっていくと強調。大連立政権は、総選挙で82議席を獲得して首位となった自身が率いる与党・希望同盟(PH)と30議席を獲得し第三勢力となった国民戦線(BN)、23議席を獲得し第四勢力となったサラワク政党連合(GPS)で組織するが、他の政党もすでに協力する意思を示していると述べ、良好なガバナンスや反汚職、すべてのマレーシア人のためのマレーシアという原則に従うことを条件にすべての人々を受け入れると表明した。
12月の初国会で自身への信任投票を実施
 また73議席を獲得し第二勢力となった国民同盟(PN)を率いるムヒディン・ヤシン元首相がアンワル政権の正統性に疑義を申し立てていることについて、12月19日の開会を予定している初国会で、自身に対する信任投票に応じる考えを表明。支持を表明している下院(定数222)議員が過半数を上回る130ー140人に上っていると自信をみせた。
 ムヒディン氏は自身への支持がアブドラ国王が名簿提出期限を延長する前にすでに過半数を超える115人に上っていたと主張。改めて国会で信任投票に応じるようアンワル氏に求めていた。
副首相2人、東マレーシアからも起用
 閣僚人事については、東マレーシアで最大のGPSの協力が欠かせないとして、副首相に半島部と東マレーシアから1人ずつ指名する考えを示した。
 前イスマイル政権で国会に提出されたまま宙に浮いている来年度予算案については、新たな予算案もしくは修正した予算案を年明けにも再提出する考えを示した。
 アンワル首相はこのほか、11月28日(月)を休日とすると発表した。
 岸田文雄首相は25日、アンワル首相に対して祝意を表する書簡を発出した。
 (提供:ASIA INFONET.COM)
https://www.asiax.biz/news/61509/

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映画「汚れた心」上映会に主演の伊原剛志さんが来場

2022-11-30 | 先住民族関連
メガブラジル11/30(水) 0:19配信
「ヴィセンチ・アモリン監督は日本と日本人をとてもリスペクトしてくれました」

映画「汚れた心」上映会で撮影時のエピソードを語る伊原剛志さん
11月28日(月)、駐日ブラジル大使館では、ブラジル独立200周年記念行事の一環として、ブラジル映画「汚れた心」の上映会を開催した。上映会には、主演を務めた日本人俳優の伊原剛志さんも来場して、撮影時の思い出や裏話を披露した。
映画『汚れた心』(2012年日本公開)は、第二次世界大戦終戦間もないころ、ブラジルの日系人社会で起きた臣道連盟(しんどうれんめい)事件を題材にした物語。伊原さんは、日本が戦争に勝利したと信じる“勝ち組”の一人だったが、組織が行っていることや自身の行動に疑問を持ち始め、苦悩することになる人物を演じた。
上映に先駆け、オタヴィオ・コルテス駐日ブラジル大使閣下がスピーチを行った。
「この度は映画『汚れた心』の上映会に、主人公である写真館店主の高橋という人物を演じた俳優の伊原剛志さまにも来場いただき、大変嬉しく思います」(オタヴィオ・コルテス駐日ブラジル大使閣下)
「『汚れた心』は、フェルナンド・モライスの同名の著作を基に、映画監督のヴィセンチ・アモリンが映画化した作品。製作には大勢のブラジル人と日本人が関わりました。そこで生まれた友好関係は今日まで育まれ続け、2021年には再びヴィセンチ・アモリン監督と伊原剛志さんがタッグを組み、『ヤクザプリンセス』という作品で大画面に戻ってきました」(同)
「『汚れた心』は、日本とブラジルに関するあまり知られていない、しかし重要な歴史を扱った物語です。登場人物の髙橋は、伊原さんの素晴らしい演技を通して、臣道連盟(しんどうれんめい)が活動してい頃の日系社会の様子を伝えています」(同)
「いわゆる“勝ち組と負け組”についてのエピソードは、日系ブラジル人作家オスカール・ナカザトの著作『ニホンジン』でも描かれています。本書は、水声社と駐日ブラジル大使館の取り組みにより今年、日本語版も刊行されました」(同)
「今年ブラジルは独立200周年を迎えました。我が国は歴史を通じ、地球上のあらゆる地域から移民を受け入れ、彼らの習慣、思想、文化表現を吸収してきました。私たちの国民のアイデンティティは、先住民の面影のみならず、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、中東の面影もあることを胸を張って言うことができます。この過程における日本の貢献については議論の余地がありません」(同)
「現在ブラジルには約200万人の日系ブラジル人が暮らしており、経済、政治、芸術、学術まで様々な分野で活躍しています。日本で独立200周年を祝うということは、日本からの影響を祝うということでもあるのです」(同)
大使閣下のスピーチに続き、伊原剛志さんが撮影の思い出について話した。
「この映画は11年前に公開された作品で、撮影はその1年前、サンパウロ市から車で2時間ちょっとのところにあるカンピーナスで、2か月に渡って行われました。カンピーナスはすごく風景が良く、本当に空が見たことのないブルーで、木が本当に深い緑で、大地は赤く、綿花の畑の白が黄金色に輝いていました。2か月間ブラジルに居て、私だけでなく日本から参加したメインの5人の役者が全員、カンピーナス、ブラジルで、ものすごくエネルギーを貰って帰ってきました」(伊原剛志さん)
「制作の過程でヴィセンチ・アモリン監督は日本と日本人をとてもリスペクトしてくれました。(ブラジルで生まれ育った)日系ブラジル人の方もたくさん出ていらっしゃるんですが、大人の(俳優の)芝居では、日本語がちょっと違ったりするところを、奥田瑛二さんがずっと監督の後ろにいてチェックして、監督が芝居のOKを出しても、振り返って奥田さんが言葉でOKを出さないとOKじゃないんです。子どもの(俳優の)演技の時は僕が同じことをやって、監督が僕を振り返って『大丈夫?』と確認して、僕が『大丈夫』というとOKになりました。美術の部分も奥田さんがチェックを入れていました」(同)
「私はこの撮影でブラジルが好きになり、もう4回行っています。素晴らしい映画監督であるヴィセンチ監督と友達になれたこと、日本から一番遠いブラジルと自分がつながったことに、すごく感謝しています」(同)
(文/麻生雅人)
https://news.yahoo.co.jp/articles/2397748588c991cbe7ea4a8f9fbf4e0917157a6a

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シカ笛製作、いろんな音出た 千歳・末広小生、アイヌ文化学ぶ

2022-11-29 | アイヌ民族関連
北海道新聞11/29 05:00

アイヌ民族伝統のイパプケニを楽しむ末広小の児童ら
 【千歳】アイヌ文化学習に取り組む末広小の5年生が25日、アイヌ民族が狩猟でシカを招き寄せる際に使う笛「イパプケニ」作りに挑戦した。
 5年生対象のアイヌ文化学習は22日からクラスごとに行い、この日は約30人が出席。イパプケニはシカの鳴き声をまねておびき寄せる笛で、今回は授業用にトドマツの板片2枚を重ね、その間に厚紙を入れ、ひもを通して作った。子どもたちはこれに彫刻刀でアイヌ民族の文様を彫って完成させ、「音が出た」「公園で吹いたらシカは来るかな」と声を上げた。
 製作に先立ち、校舎内に復元された伝統的家屋「チセ」で、千歳アイヌ文化伝承保存会の石辺勝行会長らが木製の祭具「イナウ」について説明し、作り方を実際に見せた。授業後、池田琉生(るい)さん(11)は「模様を彫るのが難しかったけど、いろんな音が出て楽しかった」と話した。(工藤さえら)
☆イパプケニのプは小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/766792/

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アクティビティなど 釧路市のPR動画 100万回以上再生

2022-11-29 | アイヌ民族関連
NHK11月28日 12時16分

旅行需要の回復を図ろうと、釧路市は大自然の中で楽しめるアクティビティやアイヌ文化などをPRする動画を公開し、100万回以上再生されています。
釧路市が作成したおよそ3分の動画は高精細の8Kで撮影されていて、釧路湿原のカヌーや観光列車ノロッコ号、阿寒湖のアイヌ文化のツアーなど夏の釧路の自然や文化を旅行者の目線で疑似体験できる内容となっています。
また、和商市場の名物「勝手丼」や釧路ラーメンなどのグルメも紹介されています。
今月、YouTubeで公開したところ1週間あまりで100万回以上再生されていて、注目を集めています。
昨年度、釧路市を訪れた観光客は275万人あまりで、新型コロナの感染拡大前の半分近くに落ち込んでいます。
体験型の観光「アドベンチャートラベル」は欧米の富裕層に人気があり、釧路市は動画で魅力をPRし、観光客の回復につなげたい考えです。
釧路市観光振興室の竹内元章さんは「映像を見て実際に訪れてもらい、釧路の魅力を体感してほしい」と話していました。
釧路市は来年2月には冬バージョンの動画を公開することにしています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20221128/7000052867.html

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<ゴールデンカムイ>NHK「グレーテルのかまど」カネ餅特集 今夜放送 “幻の餅”を再現

2022-11-29 | アイヌ民族関連
マンタンウェブ11/28(月) 12:11配信

11月28日放送の「グレーテルのかまど」で特集される「ゴールデンカムイ」のカネ餅(C)野田サトル/週刊ヤングジャンプ・集英社
 さまざまな物語にちなんだスイーツを紹介するNHK・Eテレの番組「グレーテルのかまど」(月曜午後10時)。11月28日放送では、野田サトルさんの人気マンガ「ゴールデンカムイ」に登場するカネ餅を特集する。
 カネ餅は、秋田のマタギの間で伝えられてきた幻の餅で、義理の兄弟である谷垣源次郎と青山賢吉を巡る物語で重要な鍵を握っていた。番組では、秋田のマタギ発祥の地に伝わるシトギ餅や、「ゴールデンカムイ」に登場するクルミ入りのカネ餅を、文化や歴史と共に紹介。幻の餅の再現にも挑戦する。
 「ゴールデンカムイ」は、2014年に「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載をスタートし、今年4月に約8年にわたる連載に幕を下ろした。かつて日露戦争で活躍した“不死身の杉元”が、北海道で死刑囚が隠した埋蔵金の手掛かりをつかみ、アイヌの少女らと共に冒険を繰り広げる姿を描く。
 テレビアニメ第1期が2018年4~6月、第2期が同年10~12月、第3期が2020年10~12月に放送された。第4期は、TOKYO MXほかで放送中。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c25d95de37651b244e3e9b760ba74edcb72b5030

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極北の地で命と向き合う…生誕70年、星野道夫の足跡を辿る写真展が開催

2022-11-29 | 先住民族関連
mananweb11/28(月) 19:43配信

極北の地で命と向き合う…生誕70年、星野道夫の足跡を辿る写真展が開催
子供の頃から北の自然に憧れ、極北の大地アラスカで活動した写真家・星野道夫。取材中に事故で亡くなり、25年以上経った現在も、大自然や動物の心打つ写真と美しい文章で多くのファンを魅了し続けている。本展「星野道夫 悠久の時を旅する」は、20歳のときに初めて足を踏み入れたアラスカの村の記録から、亡くなる直前まで撮影していたロシアのカムチャツカ半島での写真まで、貴重な資料を交えながら、彼のライフワークを一望し、星野道夫の足跡を辿る内容となっている。
19歳のある日、星野は神田の古書店でとある海外の写真集に出合い、そこに掲載されたエスキモーの村・シシュマレフの航空写真に強く魅せられる。住所も分からない村の村長宛てに手紙を書いた彼は、半年後に届いた返事をきっかけにアラスカに渡り、念願のシシュマレフ村でひと夏を過ごすことに。この村での経験が、後に彼が写真家として再びアラスカへ向かう大きなきっかけとなった。アラスカ大学に入学してからも1年の大半は旅に費やし、自然写真家として歩み始めた星野。彼は極北の動物を獲り、独自の文化を育んできたエスキモーや北米先住民、アラスカの自然を愛する多くの人々に出会い、次第に旅行者ではなく住民として、この地に関わってゆくことを決意。1990年にはフェアバンクスの森に家を建て、暮らし始める。
「動物や自然だけではなく、人と自然の関わりが星野の一番大きなテーマでした。彼はいろんな被写体と向き合いながら、その先にある命と向き合っていた気がします。動物の写真でも、その奥にアラスカ全体があり、命のつながりがある。最終的には、私たちはどこから来て、どこへ行こうとしているのか、ということをずっと考えながら旅していたと思います」と語るのは星野道夫事務所代表・星野直子さん。
生誕70年にあたる今年開催される本展では、未完の作品群も交え、星野の旅を紹介する。アラスカという過酷な自然の中で生きる動物、先住民族や開拓時代にやってきた白人たち。彼らの生き様を写真に収めてきた星野は、生と死が隣り合わせの彼らを見つめ、どんなことに人生の豊かさを見出したのか。本展を見ればその答えがきっとわかるはずだ。
ドールシープはアラスカの山岳地帯や高地に生息する野生ヒツジ。雄は大きくカーブした角を生やす。
ホッキョクジリスはほとんどアラスカ全域に生息。1年のうち8か月を眠って過ごす。多くの肉食動物の獲物に。
エスキモーの伝説には多くの人格化されたホッキョクグマの話が出てくる。写真はカナダのハドソン湾にて撮影。
森での狩猟で生計を立てていたウォルター。
アルペングロウ (山頂光) に染まる夕暮れのデナリ (マッキンレー山) 。北米の最高峰で、標高6190m。手前はワンダーレイク。撮影はデナリ国立公園にて。
日没直前にドレスアップして来てくれたミシャの一家。ロシア領チュコト半島にて。
ほしの・みちお 1952年、千葉県生まれ。慶應義塾大学卒業後、動物写真家・田中光常の助手を経て’78年にアラスカ大学野生動物管理学部に入学。以後アラスカをテーマに作品を発表。’96年、取材中にヒグマに襲われて急逝。アニマ賞、木村伊兵衛写真賞受賞。
「星野道夫 悠久の時を旅する」 東京都写真美術館 地下1階展示室 東京都目黒区三田1‐13‐3 恵比寿ガーデンプレイス内 開催中~2023年1月22日 (日) 10時~18時 (木・金曜は20時まで。入館は閉館の30分前まで) 月曜 (祝休日の場合は開館、翌平日休館※1/3は開館) 、12/29~1/1、1/4休 一般1000円ほか TEL:03-3280-0099
※『anan』2022年11月30日号より。取材、文・山田貴美子 撮影・星野道夫 Naoko Hoshino
(by anan編集部)
https://news.yahoo.co.jp/articles/2a2194810e735801a48afd781086e263e5ee602c

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『アバター』続編、吹替版に早見沙織・畠中祐・内田雄馬・内田真礼が参加 前作声優も続投

2022-11-29 | 先住民族関連
シネマトゥデイ2022年11月29日 4時00分
『タイタニック』のジェームズ・キャメロン監督最新作『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(12月16日全国公開)の吹替版声優が、日本語版の予告編と共に発表された。前作『アバター』(2019)からの続投組に加え、早見沙織、畠中祐、内田雄馬、内田真礼らが参加する。
【動画】『アバター:WoW』吹替版予告編
 『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は、革新的な3D映像で話題を呼び、世界興行収入歴代トップに立ったアドベンチャー大作『アバター』の続編。貴重な鉱物を秘めた星パンドラにやって来た元海兵隊員ジェイクが、人類と先住民族ナヴィとの抗争に巻き込まれる姿を描いた前作から10年、パンドラの海を主な舞台に、人類に反旗を翻したジェイクとナヴィ族の女性ネイティリの子供たちや海の部族が登場する。
 吹き替え版では、ジェイク役の東地宏樹、ジェイクの妻ネイティリ役の小松由佳、そして、元海兵隊大佐クオリッチ役の菅生隆之が続投。さらに、ジェイク一家の養子で物語の鍵を握る少女キリ役を早見沙織、ジェイク一家の長男ネテヤム役を畠中祐、ジェイク一家の養子で人間のスパイダー役を内田雄馬、海の部族トノワリ一家の長女ツィレヤ役を内田真礼が担当する。
 さらに、楠大典(トノワリ役)、清水はる香(トノワリの妻ロナル役)、福西勝也(トノワリ一家の長男・アオヌング役)、バトリ勝悟(ジェイク一家の次男・ロアク役)が参加。前作が公開された2009年当時、まだ中学生だったという畠中は「3Dでこの映画を見ました。物凄い映像美、没入感のある3D、凄まじい音響、胸が熱くなるスーリー、その全てに感動して、ずっと胸に残る映画になりました」と振り返り「前回から見てる人も、そしてまだアバターに出会ったことのない人にも、映画館にぜひ『体験』しにきていただけたらと思っています」とコメントを寄せている。
 本作には、ジェイク役のサム・ワーシントン、ネイティリ役のゾーイ・サルダナのほか、シガーニー・ウィーヴァー(キリ役)、スティーヴン・ラング(クオリッチ役)ら前作からのメインキャストが出演。来月10日には、キャメロン監督と共に来日を予定している。吹替版声優のコメント全文は以下の通り。(編集部・入倉功一)
https://www.cinematoday.jp/news/N0133828

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