【室蘭民報 2012年6月28日(木)朝刊】
アイヌ民族の歴史や文化を紹介するため白老町に整備する国立博物館について話し合う文化庁の調査検討委員会(座長・佐々木利和北大アイヌ・先住民研究センター教授、14人)は27日、初めて現地を視察、3回目となる会合を開いた。このなかで白老にできる新しい博物館を核に、各地域にある既存施設とのネットワーク化などが話し合われた。
同委員会が策定する構想のたたき台となる作業部会の報告書でも「象徴空間はアイヌ文化復興のナショナルセンター」と明記されており、佐々木座長は「白老を核にしながら各地域のいろんな伝承者、古式舞踊の担い手の方々に来ていただくことになるのだと思う」と展望した。
今年3月と5月に都内で会合を開いた同委員会は、「現地を見ないと、これからの会議を進めていくうえで具体的なイメージを持った議論ができない」(佐々木座長)という懸念を払しょくするため、この日の現地視察を実施。13委員が参加、近藤誠一文化庁長官が同行した。
委員らはポロト湖や西隣のポント沼、イオル事業の標本栽培ゾーン、アイヌ民族博物館では古式舞踊や展示物、活動状況などを視察、会合を現地で開いた。
佐々木座長によると、委員からは白老のアイヌ民族博物館について「アイヌの人たちが自ら設立し、自ら運営し、研究・調査、伝承、実演、教育、普及事業などを行っている。極めてこれからの博物館を考えるうえで示唆になるものだ」という意見が出された。
同委員会は来年夏をめどに施設の基本構想を策定する。
(富士雄志)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2012/06/28/20120628m_08.html
アイヌ民族の歴史や文化を紹介するため白老町に整備する国立博物館について話し合う文化庁の調査検討委員会(座長・佐々木利和北大アイヌ・先住民研究センター教授、14人)は27日、初めて現地を視察、3回目となる会合を開いた。このなかで白老にできる新しい博物館を核に、各地域にある既存施設とのネットワーク化などが話し合われた。
同委員会が策定する構想のたたき台となる作業部会の報告書でも「象徴空間はアイヌ文化復興のナショナルセンター」と明記されており、佐々木座長は「白老を核にしながら各地域のいろんな伝承者、古式舞踊の担い手の方々に来ていただくことになるのだと思う」と展望した。
今年3月と5月に都内で会合を開いた同委員会は、「現地を見ないと、これからの会議を進めていくうえで具体的なイメージを持った議論ができない」(佐々木座長)という懸念を払しょくするため、この日の現地視察を実施。13委員が参加、近藤誠一文化庁長官が同行した。
委員らはポロト湖や西隣のポント沼、イオル事業の標本栽培ゾーン、アイヌ民族博物館では古式舞踊や展示物、活動状況などを視察、会合を現地で開いた。
佐々木座長によると、委員からは白老のアイヌ民族博物館について「アイヌの人たちが自ら設立し、自ら運営し、研究・調査、伝承、実演、教育、普及事業などを行っている。極めてこれからの博物館を考えるうえで示唆になるものだ」という意見が出された。
同委員会は来年夏をめどに施設の基本構想を策定する。
(富士雄志)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2012/06/28/20120628m_08.html