今回の3連休はお天気が良くて良かった。「保養」と「年賀状の図案づくり」を兼ねて福岡から帰省していた娘とウォーキング三昧の日々だった。
連休の最終日の25日(日)の14時半ごろに、娘をJRの駅まで送ろうとしていたところ、携帯で「夢の途中」のメロディが鳴った。
このところ3年ばかりご無沙汰しているオーディオ仲間のYさん(大分市)からだった。
「最近、音が随分良くなったそうですね。先日の22日にお宅を訪問されたMさんから聞きました。今は別府市内に居ます。Mさん、Nさんも一緒です。今からお伺いしますのでちょっとですが聴かせていただくわけにはいかないでしょうか」
「やあ、お久しぶり~。お元気でしたか。丁度、今から娘をJRの駅まで送っていくところです。15時半からなら家におりますが」
「それで、結構です」
3名の方々いずれも大分市にお住いの方々で、我が家には何度も来ていただいているが、よほどのことがないと向こうから電話がかかってくることはない。どうやらMさんが我が家の音をかなり評価して宣伝してくれたらしい。
たいへんありがたいことだが、実はYさんは、我がオーディオにとってお互いに「切磋琢磨」するライバルといえる存在である。ある会社の社長さんをされていて、別府市内に別邸を構え、オールホーンシステムの超豪華なシステムを楽しんでおられる。そのせいか、我が家の「AXIOM80」を評して「紙(コーン紙のこと)の音は薄っぺらいのでダメだ」と、人づてに情報が入っている。
実は当方もYさんの音を評して「SPユニットが多すぎて位相がおかしくなっている」と、言ったことがあるのでおそらくご当人の耳に入っていることだろう。
まあ、そういうわけでお互いのオーディオの進展にとって気になる間柄と言えるだろう。
Mさんには22日に次いでの連続のお越しだが、ちょうど良かった。実は、今日(25日)の朝から、第三システムの「AXIOM301」を外して、フルレンジSPユニット(口径20センチ)の「ニュー・ゴールデン8」を容れたばかりなので試聴してもらうのに絶好の機会。
なぜ、フルレンジSPユニットを導入したかといえば、JBL3ウェイ・システムのスケール感がかなりのレベルになったので、その一方でシンプル極まりないフルレンジの音が聴きたくなったからである。
ネットワークを介さないフルレンジの良さは十分分かっている積もり。エンクロージャーに収める作業に2時間ばかりかかって、実際に聴いてみたところ実に「いい音」がするので驚いた。ちなみにアンプは同じイギリス製の出力管「PX25」の1号機。
フルレンジについては、つい先日、メル友の新潟のSさんからも「PE-16」を60センチ角の平面バッフルに取り付けて楽しんでおられているというメールが来て成る程と思った次第。
「釣りはフナ釣りに始まってフナ釣りに終わる」という言葉があり、その意味は初心時の親しみやすさから、歳を経て体力が衰えると近場のシンプルな仕掛けのフナ釣りに戻るというわけで、オーディオだってときどきは複雑なシステムよりも非常にシンプルな響きのフルレンジを聴きたくなるのは理を得ているともいえる。
とにかく、大分組がこのフルレンジ・システムに対してどういう感想を述べられるか興味津々である。
以下、続く。