「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

オーディオ訪問記

2012年11月30日 | オーディオ談義

自分もかなりのオーディオ・マニアと自覚していたが、「凝り性」と「努力」という点では自分以上の方々が世の中には沢山いると改めて思ったのが今回のオーディオ訪問の感想だった。

我が家に11月22日(木)に来てくれた大分市にお住いのMさんとOさん宅にお約束通り試聴に訪れたのが28日(水)の午後のこと。この日は朝から秋晴れで肌寒くなく動きやすかった。

はじめに、大分市内中心部のMさん宅をご訪問。

           

            

CDはまったくお呼びではなく、ソースはすべてレコード。プレイヤー4台を駆使して、クラシック用、ジャズ用、ステレオ針、モノラル針の使い分けをしておられる。トーレンスが3台、ガラードが1台。


システムが2系統あって、そのうちの一つがタンノイ・オートグラフ。クラシック専用にしておられEMTの「TSD15」とオルトフォンの「SPUーA」のカートリッジを使い分けして楽しんでおられる。

アンプはマーク・レヴィンソンのプリにミュージカル・フィデリティのA370の超弩級パワーアンプ(A級130ワット)。イコライザーはカンノ。実に分厚い音が出ていたのに感心した。とてもこの厚みは我が家のシステムでは望むべくもない。

EMTとオルトフォンの音色の違いを楽しませてもらったが、個人的な好みではEMTの方に実在感があって軍配を上げる。オルトフォンはこのシステムに限っては何もかも自分の色に染め上げるような印象を受けた。

次に、第二システムはスピーカーが「クリプッシュ」(ユニットはエレクトロ・ヴォイス)、プリアンプはGASS,パワーアンプは真空管のKT88プッシュプル(セパレート:新藤ラボ)。

             

この音は明らかにジャズ向きに仕立て上げられていた。オートグラフの特徴がハーモニーだとすると、この音は楽器の位置をクリヤーに聴かせる分解能に優れているといえよう。

なお、「サムシン・エルス」(C・A・アダレー&マイルス・デイヴィス)の原盤を聴かせていただいたが、その生々しさに思わず息を呑んでしまった。レコード再生による高域がツボを得たときは別格の趣があることを痛感。

Mさんは自営業なので自由時間に恵まれておられ、朝晩かならずシステムのスイッチを入れられるそうで、こんな音で毎日楽しんでいると「罰が当たりますよ~」と言いたくなる(笑)。

2時間ほどお邪魔して、Mさんとともに今度はOさん宅のJBL「パラゴン」を試聴するために移動。

以下、続く。


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