「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

たまには故障もいい

2014年02月08日 | 独り言

ブログをやっていると、どうしても手放せないのが電子辞書。はたして使っている漢字の意味が正確なのか、四字熟語の使い方が間違っていないか、常に座右において確認している。

万一、勘違いの熟語などをあてがいでもすると「一事が万事」で教養を疑われてしまい、記事の内容まで信憑性を疑われそうな気がする(笑)。それでも、浅学菲才の身なのでおそらく間違いが散見されていることだろう。

さて、7年以上も使ってきたその大切な電子辞書がこのほどダウンしてしまった。スイッチを入れてもまったく反応なし、電池を入れ替えても同じ状況なのでどうやら寿命が来たようだ。

仕方がないので買い替えようと「電子辞書~売れ行きナンバー1~」でググってみた中から、手頃な価格と大きさ、機能を勘案してシャープの電子辞書に狙いを定め手続き開始、最後に「代引き着払い」をクリックしてあっという間に申し込み完了。

3日目に現物が手元に届いた。

           

写真右側がそれで、さっそく使ってみると非常にコンパクトな図体なのに最新の広辞苑(第六版)をはじめ、英和、和英辞典は言うに及ばず、「類語新辞典」「漢字源」など豊富な機能に驚いた。

今回、手持ちの電子辞書が壊れでもしない限りこういう便利な電子辞書に巡り会えなかったわけなので、こういうことなら嫌な「故障」も大歓迎。

通常であれば電化製品の故障は困るという先入観があるし、コマーシャルでも「丈夫で長持ち」を謳い文句にしている例が多いが、物によっては一定期間で故障して使い物にならなくなった方がいいのかもしれないと思った次第。

たとえば1日中通電している冷蔵庫などは近年の電力事情で省エネタイプが普及しているので、たとえ一昔前の製品が故障して買い替えたとしても電気代の差で数年で元をとれるケースがきっとあるに違いない。

ただし、何も故障しなくても適時買い替えをすればいいようなものだが、根が貧乏性のせいか故障するまで徹底的に使い込むという祖先からの哀しいDNAが深~く刻み込まれているのが何とも“うらめしい”(笑)。

それはともかく、使っている電気製品の中で「買い代えることで機能も増大する可能性がある機器」というのはいったいどういうものがあるんだろう、と改めて身の回りを見直してみた。

「パソコン」を筆頭に「携帯」「デジカメ」「髭剃り」「麻雀ゲーム機」といった小物から重量級のオーディオ機器まで様々だが、前者はすべて新品に代えた方が機能が向上しそうだ。とはいえ、故障でもしない限りわざわざ買い代えるほどのことはない。

次にオーディオ機器に目を転じてみよう。

実は、前述の「電子辞書」ではないが「故障してくれて良かった」と思える候補生が居るのである(笑)。

それは、CDトランスポートとDAコンバーター(いずれもワディア)。

両者ともデジタル機器の代表みたいな存在だがもう使い出してから軽く10年以上になる。いつ故障してもおかしくないし、日進月歩のデジタルの世界においてはもはや時代遅れの感は否めない。

明らかに買い代えの時期に当面しているのだが、長年愛用してきたので愛着もありそう簡単には割り切れない。、

もっとも、デジタル機器の入れ替えと出力管WE300B(オールド)などの入れ替えとを比較して、いったいどちらが音質向上効果が大きいのだろうかという根源的な問いももちろん横たわっている。デジタル機器による音の変化は些末だとして、まったく投資意欲のないオーディオ仲間をいくらでも知っている。

いずれにしろ、これらのデジタル機器は物理的要因としての故障だけが買い替えの後押しをする要素となっているのが実情だが、万一そのときは「修理するか」、「一気に入れ替えるか」さぞや悩むことだろう。

残りの増幅系のアンプ群(すべて真空管式)や変換系のスピーカー群については100点満点の状態なので、故障してもいっさいメリットなしと断言できる。

先日試聴にお見えになったオーディオ仲間のAさん(湯布院)も、「まったくアンプの心配をしなくていいレベルになりましたね。音楽が分かる方(奈良のMさん)が調整したアンプはやはり表現力のツボを押さえていますよ。」と、絶賛されていた。

問題は出力管で「1950年代製の真空管」ばかりは代替が利かないので、こればかりは話は別。ただし、所詮は消耗品なので故障しなくてもいつかは寿命が尽きることは間違いない。

「あの時に聴いた音は実に素晴らしかった!」思い出の中にずっと生き続けてくれればそれでもいい。

そもそも「音と音楽」は空中に放出されると、二度と戻ってこない宿命を背負っているのだから・・・。
 


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