「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

上質のミステリー「爆弾」ほか~読書コーナー~

2025年02月24日 | 読書コーナー

毎週3か所の図書館巡りが非常に楽しいです。どんな本に出会えるかなあ~。

で、大分県立図書館と別府市図書館の
2か所は同じ方向なので一緒に回ることが多く、お隣の日出町(ひじまち)の方は方向が正反対なので1か所だけ行くことが多い。鄙びた隣町になぜわざわざ行くのかといえば、人口が少ないのでベストセラー本に出会る確率が非常に高いからです(笑)。

今回もそうでした。

22日(土)のこと、家人の買い物に付き合わされて足を向けたところ返却された本のコーナーで、ふと目に付いたのが「爆弾」。



アレっ、
記憶があるタイトルだった。たしか、「このミステリーが面白い!23年版」(年間誌)で1位じゃなかったかなあ~。

しめしめ・・、急いで借りました!(笑)

読み始めるとつい引き込まれてしまい、いつもは音楽を聴きながらの読書が多いんだけど、ほんとうに面白い本は「ながら読みを許してくれない」・・、これは新しい発見でしたね。

夢中になって1日で読破しました。読後感想は読者レヴュー(ネット)から引用させてもらいましょう。

「このミステリーがすごい!2023年国内編第1位作品。些細な傷害事件で逮捕された自称スズキタゴサクが、霊感と称して秋葉原の爆発事件を的中させる。

このいかにもド底辺のオッサンは、爆発事件の犯人なのか?連続爆発事件の真相に近づくにつれて、その背景に警察署員が忘れたい名刑事の存在があることに気付いていく。


事件現場で〇〇行為を止められない性癖を持つ名刑事の苦悩と哀愁を描ききっており、絶対に地上波ドラマではお目にかかれない作品である。読書家の方々としか感想を共有できないのが残念だが、本当に手に汗握る展開でした!」

自称「犯人」と「刑事」との取り調べのやり取りが興味深い。その内容は深く人生哲学にまで及び、日常的に虐げられた人間の社会への怨念がこれでもかというほど赤裸々に描きだされる。

途中から、この並々ならぬ筆力といい作者は只者(ただもの)ではないと直感しましたねえ。

「呉 勝浩」(ご かつひろ)氏(青森県八戸市在住、44歳)



新しい才能を発掘したと悦に入っていたら、何とこの方はあのミステリー作家の登竜門「江戸川乱歩賞」(「道徳の時間」)を受賞された方だった。

道理で~(笑)。

機会があれば、ぜひご一読をお薦めしたいミステリー作品です。

✰ 「歴史を変えた10の薬」


中高年で薬のお世話になっていない人はまずいないでしょう。かくいう筆者もその例に漏れず、血液がサラサラになる薬、血糖値を下げる薬など毎朝4種類ほどの薬を服用しています。

とりわけ、サラサラになる薬は「1週間服用しないと貴方は死にますよ」と医者から脅されています(笑)。

まあ、薬というのは日頃意識することはあまりないですが、身近で生死にかかわる問題だけにいくら知識があってもそれほど邪魔にはならないだろうと、新刊を見かけたらまず借りることにしています。

本書のプロローグに次のような文章があったのでご紹介しましょう。

「本書全体にわたって、あなたに伝えたい教訓は次のことだ。

ひたすら いい薬 などというものはない。とにかく 悪い薬 というものもない。


どの薬もいいところと悪いところがある。別の言い方をすれば効果が高い薬はどれも例外なく危険を及ぼしうる副作用がある。

けれども、この(厳粛な)事実は新しい薬が市販され、熱狂的に迎えられたりすると簡単に忘れ去られてしまう。

大規模な広告キャンペーンに後押しされ、また熱心なマスコミのニュースやレポートで期待が増幅された、市販されたばかりの話題沸騰の新薬はサイゲサイクル(人名に由来)と呼ばれるものに突入する。それは(これまで)幾度も繰り返されている。

つまり、画期的な薬が市販されると、熱烈に迎えられ広く受け入れられる(これが第一段階)。

蜜月期間のあと、数年間、この新たな売り出し中の薬の危険性について数多くのネガティブなニュース記事が続く(第二段階)。昨日まで驚くべき薬だったものが今日は危険だと警告を与えられるのだ。

そして、この段階も過ぎると第三段階に突入する。その薬がほんとうにどういうものなのか、人々は冷静に理解し、バランスの取れた態度を取るようになり、薬は適度な売れ行きになり、薬の神殿の適切な位置に納まる。

そして・・・。(性懲りもなく)製薬会社がつぎの魔法の薬を発売し、前述のサイクルが再び最初から繰り返される。」

とまあ、本書は薬に対して随分醒めた見方をしているが妙に説得力のある話でもあります。薬のほんとうの効果は長期間、それも数えきれないほどの人体実験をしないと判明しづらいというわけですね。

これに因んで、つい先日のこと、3軒隣の方と世間話をする機会があったが、ご家族全員が「コロナ」の予防接種を一度も受けていないと仰るので驚いた。ブログ主は5回も受けたのに~。

その理由ですけど、長期的な視野からのワクチンの副作用に対する疑問が解けなかったからで、男の子3人が適齢期なのにまだ未婚なので結婚後の胎児への影響も心配だしと仰るので、それで期間中はコロナに罹りませんでしたか?とお訊ねすると、一度罹りましたが軽症で済みましたよ。

へ~っ!

これから、どんな画期的な薬が発売されるにしろ、以上の点を頭の片隅に置いておくことも必要な気がしてきました。

薬は人間と同じで「取扱注意」の品物のようです!(笑)


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