ずっと先のことかと思っていたら、あと1か月半ほどに迫った消費税の増税。
実際に目に見える範囲での駆け込み需要がすさまじい。現在住んでいるエリアの区画は150ほどあるが、近年にない新築ラッシュであちらこちらの空き地で5軒が足並みをそろえて建築中でウォーキングをするたびに進捗状況を見学している。
そして車の買い替えも頻繁で、車庫に入れてあるいかにも旧式そうな車が軒並み新車に入れ替わっていく。
実は我が家もその例に漏れない。
都会と違って地方では地下鉄もないし、電車の駅は遠いし、バスの便もよくないので1人1台が当たり前の生活スタイル。とりわけ我が家は小高い山の上の不便なところに位置しているので下駄代わりとしてクルマは必需品。
自分が乗っているのは2代前の旧型のゼロ・クラウン(白色)だが、走行距離がまだ10万キロ前後だし、まったくの故障知らずなので買い替える気は毛頭なし。ちなみに、その前に乗っていた3代前のクラウンは20万km以上乗ったところで釣りの帰りに信号無視の車にぶつけられてあえなくオシャカになった。もう4年半ほど前の出来事になる。
さて、一方の家内のクルマはトヨタの「イスト」という小型車で、仕事にも使っているので走行距離が15万キロ前後に達しており、今のところ全く不具合はないが出張先で故障したら困るというので先手を打って買い替えることにした。
どうせ買い替えるなら「ハイブリッド」というわけで、昨年の12月初旬にディーラーに行ったところ、最終的に候補に残ったのは「プリウス」と「アクア」。
「プリウスの車体の後部デザインがイヤ」との家内の意見でアクアに決定。しかし、燃費が1リットルあたり38kmがセールス・ポイントの超人気車なので、注文が殺到しており納車が2月末頃とのことだった。折しも、昨日(2月17日)のネットには「自動車 増税前の”駆け込み顧客”争奪戦 人気HV車 納入遅れ続出」という記事が掲載中だった。
「燃費が38kmと言ってるけど、実際の市内走行だとどのくらいですか?」と馴染みのセールスさんに訊くと「実際に購入した方に伺ってみますと29kmいけば上等のようです。」
現在乗っている「イスト」は1リットルあたり14km前後だそうで、結局ガソリン代が半分程度になる計算。な~んだ、大した違いはない。車両価格からすると、18年ほど乗らないと引き合わない計算になるが、地球環境の保全や資源の無駄遣いという観点からすると意義があるのだろう。
そして待つこと2カ月半ほどで、ようやく一昨日の16日(日)の10時にディーラーの販売店で新旧のクルマの引き渡し式の運びとなった。初めての運転で怖いので助手席に乗って欲しいとの要望があったので、仕方なく付き合ってやった。
こんな風に頼りにされるのは、いったい何年ぶりのことだろう(笑)。
セールスさんに「ここはヘルメットを売ってないでしょうかね。用心のために被って乗りたいのですが」と、真面目な顔してジョークを飛ばすと、腹を抱えて笑っていた。
クルマの基本的操作はイストとまったく一緒だったようで、まったく危なげなく10分ほどで我が家に帰り着いた。
色はライム ホワイト パール。丁度、車庫入れのときにお隣の奥様とバッタリ。「あれっ、クルマを買い替えたんですか。うちもカローラを下取りに出してアクアを購入します。4月に納車の予定です。」どうやら皆さん、考えることは一緒のようで。
「音は静かだし、乗り心地もいいし、なかなかいいなあ。」自分も今度買い替えるときはアクアあたりにしようかな。
以前はベンツやBMWに乗りたかった時期もあったが今やそういう気はまったくなし。一言でいって「勿体ない」(笑)。いい意味でも、悪い意味でもこれが「歳をとった」ということなのだろう。
ところで、これは余談になるが現行のクラウンについて一言。
現在のフロント・グリルは何だかとても仰々しい。軽量化や衝突時の衝撃分散という効果があるのかもしれないが、トヨタにしては非常にデザイン的に趣味が悪すぎるように思う。
いかにも「そこのけ、そこのけ、クラウン様がお通りだ。」といった印象を受けるのは自分だけだろうか。ステータス気取りがちょっと鼻に付くのだ。
タダでくれるというなら別だが、とてもお金を出しまで乗ろうとは思わない。とはいえ、「お前が勝手にそう思うだけだ」と言われればそれまでの話だが。
なお、これはけっして買えない人間の僻みで言っているのではありませんからね~。その気になれば購入できるんですよ~(笑)。