先日の「オークション」に出品されていた真空管「4300B」(英国STC)。
「4300B」といえば、あの有名な「WE300B」と並び称されるほどの銘管です。欲しいなあと思うけど、スタート価格「275千円」にはちょっとためらいます(笑)。
もう少し値下がりしないかなと、様子を見ることにしたら、何と最終日になって誰かがポチッ、どうせ投機筋なのだろうが、やれやれ今度もまた縁がなかったか・・。
実は、この「4300B」には旧い因縁がありまして~。
あれは40年前くらいになるだろうか、当時はオーディオの西も東も分からないくせにやたらに背伸びしていた時代でした。
初心者なのに「300B」系統さえ使えばいい音が出るだろうと、今にして思えば単純そのものでしたが、当時購入したのが4300B付きのアンプでした。
一時的には満足したものの、回路など全体的に冴えない仕様のアンプとイマイチのスピーカーでは本来の実力の発揮のしようがなかったのは、必然の成り行きでした。
何と「4300Bなんて大したことないなあ」と下取りに出すという暴挙に打って出てしまったのです!
当時はペアで7万円くらいだったかな・・、随分アホなことをしたものです(笑)。
我がオーディオ人生の「2大失敗」といえば「タンノイⅢLZ」(イン・オリジナル・キャビネット)と「4300B」を手放したことに尽きますね。
そのことが今でも胸に錘がつかえたような感覚で折に触れ自身を苛んでいますが、何とか挽回したいとう思いが常に脳裡の片隅をよぎっているというわけです。
とりわけ、「4300B」についてはこれまでで「最高の舞台」が整っています。
「日本でも有数の300Bアンプです!」誰にでも胸を張って堂々と豪語できるほどの仕上がりです。世界でたった1台の仕様のアンプ(モノ×2台)ともいえます。
前段管に希少な「英国の老舗 エジソン・マツダ」の〇〇を使っており、この球は「内部抵抗が低い」それにひきかえ「μ(ミュー)が高い」おかげで必要悪の「インターステージトランス」を使わないで済むメリットがあります。トランス類もご覧のように大型の有名ブランドが使用されています。
現在、使用している真空管は「1967年製」と「1988年製」の「WE300B」ですが、筆者の耳ではその差はいっさい感じられません。
今でも、120%満足していますがこれを「4300B」に代えたらどんな音が出るんだろう・・、「AXIOM80スピーカーでウェスタンとSTCの一騎打ちだ!」なんてつい想像が膨らんでしまいます。
しかし、「4300B」の壁は厚いです。まあ、買えないこともないけれど、後々、時間的にどのくらい楽しめるか分からないともなるとつい「二の足」を踏んでしまいますね。
神様が「お前の寿命は〇〇歳までだ」とコッソリ教えてくれないかなあ(笑)。
最後に「チャットGPT」さんに意地の悪い質問をしてみました。「真空管WE300BとSTCの4300Bはどちらが音がいい?」
すると、下記のように見事な回答が返ってきました。ウ~ン、参った!(笑)
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