「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

明暗を分けた「見てくれオーディオ」

2019年11月30日 | オーディオ談義

さあ、冒頭から皆様にいきなり「クエスチョン」です~。





この両方の画像を見てどちらが「見てくれ」がいいと思いますか?

おそらく、すっきり爽やかな2番目の画像(現行)に軍配を上げる方が多いに違いないと思うがどうだろうか。

いつぞやのブログにも記載したとおり、オーディオは気に入った音さえ出てくれば「見てくれ」なんてどうだっていいというのが持論だった。

つまり、オーディオに関する限り「名を捨てて実を取る」タイプだと自認しているが、いつの日だったか他人様のブログで我が家のオーディオシステムの画像を評して「とてもクラシックを鑑賞できるような雰囲気ではない」との酷評を受けて、ちょっとショックを受けてしまった。

どちらかといえば他人様の意見にすぐに動揺するタチなので(笑)、それ以降「見てくれ」にも若干気を付けるようになったので、そういう意味ではこのたびの「ウェストミンスター」の改変もよかったのかもしれない。

そして、もうひとつ”おまけ”があった。

実は、つい最近のオークションで落札しようかと迷っていたのが「JBL ゴールドウイング L5090 + ホーン H5039 」だった。

    

カッコいいですねえ!

我が家の「175」ドライバー用に取り付けてウェストミンスターの上に載せたらとても見映えが良さそうだしと、大いに食指をそそられた。

そして、それこそ落札日を迎える寸前になって「AXIOM80」(復刻版)が175に入れ替わって登板したのでとうとう入札は沙汰止みになってしまった。

結局、この「ゴールドウィング」の「落札価格」は「10万1千円」なり。ドライバー本体が無くホーンだけなのにこの価格だから人気のほどが偲ばれる。

もし購入したとしたら、いよいよ深みにはまって「JBL」から脱け出せなくなったかもしれない。

とはいえ、はたしてどちらの選択が良かったかは「神のみぞ知る」だろうが(笑)。

なお「見てくれオーディオ」の典型みたいなこの「ゴールドウィング」だが、音質的にも「蜂の巣」ホーンよりはいいような気がする。

というのも、我が家での「蜂の巣ホーン」はさっぱりだった。わざわざ蜂の巣で音の勢いを殺さなくてもいいのにという印象を常に持っていた。

   

ちなみに、最近、名著「ジャズ喫茶ベイシーの選択」(菅原 昭二著)を読み返していたら、開店当時「375」ドライバーに「蜂の巣」を使用されたもののすぐに「大型ウィング」に変更されている。

はっきりした理由は書かれていなかったが、やっぱりねえと内心頷いたことだった。

最後に「見てくれオーディオ」という言葉で脳裡に浮かぶのが「タンノイ」と「グッドマン」というイギリスの有力なSPメーカーだ。

実力も格としても「グッドマン」の方がはるかに上なのは「知る人ぞ知る」なのだが、片や「見てくれ」のいい「エンクロージャー」を製作し、片やユニットだけを製作したというその差がはっきりとその後の明暗を分けてしまった。

今やグッドマンという会社は影も形もない。若い人たちは「グッドマンって何?」という始末(笑)。

もしグッドマンが当時エンクロージャーまで手を広げていたらという思いを捨てきれないのは自分だけだろうか。

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