「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

さあ、この小型スピーカーをどう料理しようか

2021年09月28日 | オーディオ談義

前回のブログ「久しぶりのオーディオ訪問記」で紹介した「小型スピーカー」(口径10cm、2ウェイ)。



大いに気に入ったので、恥も外聞もなくそっくり同じ型番のものをオークションで落札したのは既述のとおりだが、実際に我が家に届いたのは日を置いて5日目の25日(土)の夕方だった。

さあ、どう料理しようか・・。一晩ゆっくり眠りながら考えた(笑)。

オーソドックスにいけばYAさん宅のように「フルレンジ」で決まりだが、ほかにも「フルレンジ+サブ・ウーファー」という手もある。

我が家の「常套手段」だがこちらの方が面白そうだなあ・・。

ちなみに我が家のサブ・ウーファーの特徴は通常の市販品と違って、フルレンジでも鳴らせるユニットを使っており、できるだけユニット間相互の繋がりに違和感が無いように努めている。

市販のサブウーファーを使っている方をちょくちょく見かけるが残念なことに長続きしている例を見たことがない。オッと、また余計な一言を(笑)。

というわけで、「サブウーファー」用としてグッドマンの「AXIOM150 マークⅡ」(口径30センチ:15Ω)の出番となった。ズシリと大きくて重たいマグネットの持ち主である。



日曜日の起き抜けから作業を始めたところおよそ1時間半ほどで完了。

当初は”お茶の子さいさい”と思っていたが、いろいろと付帯作業が出てきて思った以上に時間がかかった。



たとえば、小型SPの底に張り付ける「黒檀製の制振材」(1ペア分3か所、計6ペア要)を探したり、「AXIOM150マークⅡ」を箱から取り外して、SPコードを入れ換えながらコイルに接続したりで、ほんとうに面倒くさかった(笑)。

サブウーファー用の「コイル」は「AXIOM80+D123」から流用した「12mH(ミリヘンリー)」の代物で、「クロスオーバーネットワーク早見表」によると「マークⅡ」(15Ω)に使った場合、「200ヘルツ」(-6db/oct)あたりでハイカットできる計算になる。

人間の可聴帯域周波数は周知のとおり「20~2万ヘルツ」とされているが、およそ200~300ヘルツまででサウンドの骨格が決まると思っている。

つまり、最重要帯域というわけだが、アンプのボリューム一つで強弱を簡単に加減できるのはとてもありがたい。

朝飯前のひと時、ようやく作業完了で音出し~。いくら年齢を重ねてもこの瞬間のワクワクドキドキ感はたまらない(笑)。

すると、一聴しただけで「ちょっと音が薄味だなあ」というのが第一印象だった。やや薄っぺらな水彩画というべきか。

原因は小型SP用アンプに使った「371シングル」
のパワー不足と推測した。この小型SPは随分とパワーが必要のようなので、フルレンジ用とサブウーファー用のアンプを入れ換えてみた。



小型SP用に画像左側の「6CG7プッシュプル」アンプを充てて再度音出し。

これでどうにか落ち着ける音が出た。あとはプリアンプと2台のパワーアンプの細かなボリューム調整に移った。

AXIOM80が100点だとすると85点ぐらいは行けそうかなあ。

システム改変のときはできるだけ他人の意見を参考にしているので、午後から近隣にお住いのYさんに来ていただいて実験開始。

「いかがですか?」

「YAさん宅の音に比べるとちょっと物足りないですね。いかにも小型のSPが鳴っている感じです。」

そうですかねえ・・。

いつものことだが、かなり頻繁にYさんとの意見の食い違いが生じるが、
何しろ常時フルートの生の音で耳を鍛えられている方なのでなるべく(ご意見を)尊重するように心がけている(笑)。

というわけで、小型SPと相性の良さそうなアンプを次から次に取り換えて試聴していった。

はじめが「6CG7プッシュプル」、次に「371Aプッシュプル」、その次が「6AR6シングル」と順次「出力パワー」を上げていったがそれでも「やはりYAさん宅の音には及びませんねえ。あのときは45アンプですからパワーもそれほどないはずですけど不思議ですねえ」

「レコードとCDの違い、プリアンプの違い、設置場所の違いなど様々な要因がありそうですね」と、応じながら最後に「WE300Bシングル」を登場させた。


このところ「1ワットクラス」のアンプを重用しているのでおよそ1か月ぶりぐらいの出番となったが、これでようやく愁眉が開いた。

「あっ、これでYAさん宅の音に並びましたよ。さすがにWE300Bですねえ」と感心されることしきり。

この小型SPの能率といえばおそらく「85db」前後だろうか。

我が家ではいつも95db前後の古典系ユニットを鳴らしているし、それに箱の容積も大きいしで比較的「小パワー」のアンプで事足りるのだが、こういう小型SPとなるとまったく勝手が違うようで・・。

改めて、SPとアンプの「持ちつ持たれつ」の関係に思いを馳せた。どんなにいいアンプでもSP次第で「駄馬」になってしまう悲しい現実に直面する(笑)。

Yさんが「今日はたいへん楽しかったですよ」と、辞去された後で「小型スピーカーは図体に反比例してアンプのパワーがあればあるほど良さそう」と、我が家の中で最高出力を誇る「EL34プッシュプル」(画像左)に繋ぎ変えてみた。

想像以上にたっぷりとした音が出てきた。しかも決して粗削りではない。

これは300Bアンプよりもいいんじゃないかなあ(笑)。

 今回は殺風景なオーディオ機器の画像が多かったので最後は「美人の画像」で”口直し”といきましょうや(笑)。


この内容に共感された方は積極的にクリック →    


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする