昨年末の29日(水)に帰省し、今月3日(月)に風のように去っていった娘が例年どおり「ハイ」と渡してくれたのが「このミステリがすごい!」(2022年版)。
今年も国内編と海外編に分けて年間のベスト20までが紹介されている。
父娘そろって大のミステリファンなので、上位で紹介されたミステリをチェックして大いに参考にさせてもらっているが、物事にはすべて「当たりはずれ」があるようにミステリも例外ではなく、下位の順位でも逆転現象があったりするので、わざわざ購入するまでもなく図書館で見かけたら借りるといったところ。
<国内編のベスト5>
1位 「黒牢城」(米澤 穂信)
2位 「テスカトリポカ」(佐藤 究)
3位 「機龍警察 白骨街道」 (月村 了衛)
4位 「兇人邸の殺人」 (今村 昌弘)
5位 「蒼海館の殺人」 (阿津川 辰海)
次に<海外編のベスト5>
1位 「ヨルガオ殺人事件」 アンソニー・ホロヴィッツ
2位 「自由研究には向かない殺人」 ホリー・ジャクソン
3位 「スリープ・ウォーカー」 ジョセフ・ノックス
4位 「父を撃った12の銃弾」 ハンナ・ティンティ
5位 「台北プライベートアイ」 紀尉然
以上のとおりだが、国内編はまだ1冊も読んでいない、というか図書館でもお目にかからない。
次いで海外編はトップの座を英国の作家「アンソニー・ホロヴィッツ」が4年連続維持している。今のところ「向かうところ敵なし」の感がある。
「カササギ殺人事件」(2019年)、「メインテーマは殺人」(2020年)、「その裁きは死」(2021年)、そして今回の「ヨルガオ殺人事件」。
ホロヴィッツはNHK・BSで放映している「エルキュール・ポワロ」シリーズでも、ときどき「脚本家」として登場しているほどの多忙ぶりで、伝統のイギリス・ミステリーはこういう人材を得てまったく衰えを知らない。
余談になるが、ホロヴィッツといえば、その昔「鍵盤の魔術師」と言われた「ウラディミール・ホロヴィッツ」という名前のピアニストがいた。
高齢になって日本で公演したときに、あの評論家の「吉田秀和」さんが「ヒビの入った骨董品」と評して物議を醸したことがありましたね。
ちなみに「ヨルガオ・・」は娘がすでに購入しており「仕事が忙しくて読む暇がない」とのことで、今回持参してくれたものの「読んだら失くさないようにね」ときつく念を押されている(笑)。
「ヨルガオ」とはあまり聞かない言葉だと思っていたら、どうやら花の名前で「ムーン・フラワー」のことらしい。
ネットにレヴューがあったので一つだけ紹介して終わりにしよう。
「2つのミステリーが同時進行するというのは、少し分かりづらいですね。舞台が2つともホテルですから。でも、相変わらず内容には惹きつけられます。海外の作品ですが、非常に文章に無駄が無く読みやすいのが、このシリーズの特徴ですね。やはり、訳者の山田蘭さんの力が大きいと思います。作者さんとベストコンビですね‼️」
そうなんです!
ホロヴィッツの作品は文章に無駄がなくリズムがあって実に読みやすくそこが大いに気に入ってます。翻訳者の力も大きいのでしょう。
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