昨年末(2021年)に投稿した「クラシック音楽の未来」について、ありがたいことにメル友の「I」さんから次のような反応があった。
無断転載ですが、いつものことなのでお許しくださいね(笑)。
「昨年の「クラシックの将来は・・?」「ジャズは元気!」という記事ですが、私にはどうも、反対に思えてならないのです。
年末の「2021年NHK音楽祭」のFM放送(全5回)を聴きましたが、国内の地方オーケストラのやる気が感じられて素晴らしかったです。
ただし、N響は鈍重でいただけません・・・最近、コンマスの〇〇さんに原因の一端があるように思うようになりました。
N響は個性の強い指揮者でないとその性能が発揮できませんね。スピーカーユニットで言えば、エッジが固着している・・・?
一方、「新春セッション2022」の放送(3時間)は、新旧13人の日本人トップジャズメンが登場しました。
内容は・・素人の私が偉そうですが、がっかりしました。
私はドラムにあまり関心がないのですが、それにしても〇〇のドラムは粗野さが目立ち、いただけない。
13人の中で、私の好みは、佐藤・山下のピアノの御大と本田のパートナー守谷美由貴asの3人でした。これでは寂しいですよ。
純インプロビゼイションの組み合わせもありましたが、どうってことないですね。練習を聴かされているみたいで。
これからも、ジャズは1960年代のアヴァンギャルド系を中心に聴くことになりそうです。
真摯な芸術性を発揮したジャズは、この約10年間(細かく言うと1959年から1970年の12年間)に凝縮されていると思います。前にも書きましたが、その存在は名画と同じです。
昨年末のNHKTV大谷選手の特集で、大谷選手の野球に取り組む姿勢を知ることができました。こういう人に「幸あれ」ですね。」
以上のとおり、「クラシックではなくてむしろジャズの未来の方が悲観的ですよ」という内容だった。
というわけで、次のとおり返信した。
「クラシックの未来はともかく、私の周りはジャズ・ファンばかりですので、明るそうな未来のような気がしましたが現実にはそういうことでしょうか。
ただし「クラシック音楽の未来」というタイトルがちょっと抽象的で誤解を招いたようですね。クラシックファンの退潮傾向を嘆いたつもりでしたが、演奏家も含まれるとなると、これは違いますね。
たしかに若手の演奏家が国際的にも登場して活況を呈しています。
たとえば、5年に一度開催される昨年の「ショパン・コンクール」で第2位になった反田恭平さんなんかたいへんなホープだと思います。
いずれにしろ、クラシック(演奏)はともかくジャズ(演奏)が退潮傾向だとすると、これからはますます過去の音源が貴重になり、再生するオーディオシステムが大切になりますね。ご同慶の至りです(笑)」
最後に、ついでなので昨年の12月21日付の日経新聞に掲載されていた記事を紹介しよう。
前述の「反田恭平」(そりた きょうへい)さんが「クラシックの常識 ぶっ壊す」ために活躍されている記事である。
解説にこうある。
「音楽家たちの演奏を静かに座って聴く、そんなクラシックの常識を壊す試みが相次ぐ。ファンの裾野を広げようとする人々の姿を追う」
こういう若手の演奏家の間でクラシック音楽の未来に危機感を持ちながら新しい息吹が芽生えているとは、それも日本人からとは実に頼もしい!
この内容に共感された方は励ましのクリックを →