「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

血湧き、肉躍るオーディオ! しかし・・

2022年01月29日 | オーディオ談義

血湧き、肉躍るオーディオ!

今やバラ色の世界である。何しろ「AXIOM80」(以下「80」)から念願の「ふっくらした音」が出てきたんだから~。

これまでどうしても、やや神経質的な響きが気になって100%のめり込めなかったユニットだがようやく愁眉が開けた気分といっていい。

とはいえ、いくら興奮して力説しても
実際に聴いてもらわないと通じないのは分かっているつもり(笑)。

くどいようだが、「エッジレス仕様」と「強力なマグネット」そして軽いコーン紙」による独特の「ツクリ」が見事にツボにハマったときの爽快な音は、たとえどんなに高価なシステムでも到底無理で、これ以外のSPを聴く気になれない。

というわけで、節約に繋がったのはありがたい。

「?」

どういうことかといえば、オークションでいくつか目を付けていた「SPユニット」があったのだが、所詮はどんなに頑張ってみても「80に敵うはずも無いし」と、潔く諦めることが出来たから(笑)。

たとえば、このほど出品されていたこのSPユニット。



リチャードアレン(英国)の口径20㎝のユニットだが「フェライト・マグネット」は持っているけど「アルニコ・マグネットタイプ」のユニットがもう欲しくて欲しくて・・。

しかし、「80以上の音は願うべくもない」のもと、あっさり気持ちの整理がついたのは大きな収穫。

で、改めて復習すると今回の「ふっくらした音」の立役者というか功労者は二つに集約される。

一つは真空管の「Y球」、もう一つは箱の方の「背圧を逃がす隙間の調整」だ。

8台の真空管アンプのうち4台のテストが済み、残り4台のテストの最初の1台で進展があったのでしばらくアンプテストは中止して方向転換を図った。

つまり、事があまりにもうまく運ぶと、人間は図に乗るものらしい(笑)。

まず、「柳の下の二匹目のどじょう」を狙って「Y球」の活用を予定外のアンプに広げてみた。

で、大いに気になる「6AR6」(3極管接続)アンプの前段管に「Y球」の起用を。



一番左端の球が「Y球」だが、これまで使っていた「E180CC」(独:ヴァルボ)との聴き比べ。

ウ~ン、どっこいどっこいだね、これは~。

音色の艶や繊細さは「Y 球」が一枚上だが、響きの豊かさとなると「E180CC」の方に軍配が上がる。

結局「80」には何よりも豊かな響きを優先させようと思っているので「E180CC」を選択。

けっして「Y球」が万能ではないことが分かった。試しに「6FQ7」(RCA:クリアトップ)も試してみたが、両者に比べて切れ味が甘くなってこれは明らかに不適。

どんなに優れた球でも周辺環境との相性があることを今さらながら思い知らされる。

次に「箱」の背圧調整に移ろう。SPユニット(コーン型)の後ろ側へ出る音〈逆相)の処理方法はあらゆるスピーカーにとって大きな命題だが、とりわけ「80」は背圧の調整次第で「音の豊かさ」が左右されるので死活問題である。

オリジナルの「80」の場合はうまくいった(と思っている)が、これに味を占めて復刻版にも応用してみることにした。

凄く「気に入った音」が出ているときにスピーカーを代えるのはまことに「後ろ髪を引かれる」思いだが、このままだとブログが進まなくなるので仕方がない(笑)。


 この「80」(復刻版)の箱の下側に「1cm×40cm」の隙間を作っているのだが、例によって「布テープ」で3/5ほど塞いでみた。



これで、ワクワクしながら聴いてみると・・・。

悪くはないんだけど、期待したほどの効果は見られなかった。この音だと、やっぱりサブウーファーが必要なんだよなあ。

その原因として考えられるのは、

 箱の容積が2倍近く違う

 同じ80でも「復刻版」と「オリジナル」とではマグネットの違いやコーン紙の重さからして似て非なるものだ

 オリジナルの箱の底板に固定している「AXIOM150マークⅡ」(軽いコーン紙)のドロンコーンとしての役割が想像以上に利いている

ぐらいかな~。

いずれにしても、二つの立役者の応用結果は残念ながら「柳の下に二匹目のドジョウはいなかった」ということで・・。

やっぱりオーディオは手強い、というか思ったようにはいかない!

結局、1時間ほどでまた元の「80」に戻しました(笑)。



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