「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

今よりも時間が2倍あるといいなあ

2022年02月18日 | 独り言

作家の「加賀乙彦」さんは著書「小説家が読むドストエフスキー」の中で「20世紀以降の作家はすべてドストエフスキーの両肩の上に乗っている」と、述べられているが、それをもじって「すべてのミステリ作家はコナン・ドイルの両肩の上に乗っている」といっても過言ではあるまい。

なぜなら小説の中で事件の解決役となる「探偵」あるいは「警察関係者」のスタイルはすべてシャーロック・ホームズの影響を大なり小なり受け継いでいるから。


ホームズは周知のとおりイギリスの作家コナン・ドイル(19世紀)が生んだミステリーに登場する名探偵である。

誕生してから150年以上も経つのにいまだに人気を誇っているので、何か人を引きつけるサムシングがあるのだろう。時代背景からして古き良き大英帝国を彷彿とさせる雰囲気が全編に漂っていることも魅力の一つ。

開高 健さん(芥川賞受賞、故人)のエッセイの中で「ホームズ物はいまだに飽きがこなくて面白い。同じイギリスが生んだ女流ミステリー作家アガサ・クリスティと比べるとかなり違う。」といった趣旨のことを述べられていたが、まったく同感。

そういえば、このところ何かとホームズと縁がある。

まず、図書館から借りてきた「シャーロックホームズの蒐集(しゅうしゅう)」がとても面白かった。

                

小編が6つ収められている。「遅刻しがちな荷馬車の事件」「結ばれた黄色いスカーフの事件」「ノーフォークの人狼卿の事件」「詮索好きな老婦人の事件」「憂慮する令嬢の事件」「曲馬団の醜聞の事件」。

題名からして面白そうだが、予想に違わず一気読みさせてくれた。

これまで古今東西のあらゆるミステリーに精通していると自負しているし、ホームズのパロデイ物もいろいろ読んできたが本書は間違いなくAクラスに位置する。

次に映像分野でのホームズの話。

現在、NTTの光回線を利用した「ひかりTV」と契約しており、邦画や洋画などを含めておよそ30チャンネルほどの番組があるが、最近はビデオの方も充実している。

「シャーロックホームズの冒険」(シリーズ全41話)が自由に観られるのはありがたい

コナン・ドイルは短編集として「シャーロック・ホームズの冒険」「シャーロック・ホームズの帰還」「シャーロック・ホームズの最後のあいさつ」の3冊を出しているが、このシリーズは原作に忠実に編成されたもので、シリーズ中の最高傑作とされる「赤髪連盟」ももちろん収録されている。ホームズ役として演じているのは最も評判がいいジェレミー・ブレット(故人)。

         

一話完結型で52分のドラマだが、時代考証を裏付けるセットなど非常に豪華だし、細部まで行き届いておりけっして安直なツクリになっていないのがいい。

とまあ、オーディオ、読書、パソコン、テレビ・・・そして運動と、毎日目が回るほど忙しい。

今よりも時間が2倍あるといいんだけどなあ(笑)。
 



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