いろんな機器が入れ代り立ち代り登場するのが、良くも悪くも我が家のオーディオの特徴だが、このところスピーカー「AXIOM80」(初期版)がすっかり固定したせいか、全体的に安定感が漂い始めた。
とはいえ、この猛暑の中でいちいち取り替えるのが面倒くさいということも十分ありえる(笑)。
で、駆動するアンプの方も「071シングル」がベストアンプとして君臨してきたが、そのうち段々と不安になってきた。
不安って?
所詮、真空管は消耗品だしその他の部品も似たようなものなので「使い過ぎて壊れたらいったいどうしよう・・」。
ま、人一倍「心配性」というのもありますけどねえ・・(笑)。
とにかく家にいる間はアンプのスイッチを入れっぱなしなので、1日当たり少なくとも10時間以上は酷使していることになる。
で、これにはもうひとつ理由があって、あまりにもお気に入りの音が出ると何となく不安になる、というか、むしろどこかに欠点があった方が安心する・・。
少々風変わりな性格の持ち主なんですよね~(笑)。
そこで、登場するのが「二番手」に位置しているアンプというわけで、これなら万一故障しても動揺が少なくて済みそうだし、それに「一番手」に肉薄できるように欠点を克服しようと、いろんな工夫を凝らすのもまた楽しからずや。
で、具体論に入って肝心の二番手となるアンプの候補としては「71Aシングル」、「6AR6シングル」(三極管接続)、「371Aプッシュプル」、「2A3シングル」、「6FQ7プッシュプル」の5台となる。
お値段の高い順番からいくと、「2A3」「6AR6」「071」「71A」「371プッシュ」「6FQ7プッシュ」となるが、「音質」との相関関係はお値段の開きほどには無いのが面白い。
ちなみに、図体も大きいしお値段の方も一番張る大物アンプ「WE300Bシングル」、「PP5/400シングル」は「AXIOM80」のスピードに太刀打ちできないので残念だがお呼びではない(笑)。
で、これら5台は一長一短あって「帯に短し、たすきに長し」の感があるが強いて挙げればやっぱり「71Aシングル」ですか・・・。
相手が「AXIOM80」となると、我が家では自然に「71系」アンプの出番となる。何よりも素直な音質とスピード感のマッチングがピッタリで安心できるのがいい。
構成は前段管が「AC/HL」(初期版:英国マツダ)、出力管は「71A」(レイセオン:ボックスプレート)、整流管は「80A」(BRIMAR:英国)。
まあ、1号機の「071」アンプと似たり寄ったりだが、前段管の「μ=増幅率」の違いもあってゲインがやや落ちるのが難点。
となると、現在夏休みで休眠中のDAC「エルガー プラス」(dCS:英国)の出番となる。
なぜ?
以下、続く。