「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

読書コーナー~「宰相と怪妻・猛妻・女傑の戦後史」~

2010年10月08日 | 健康コーナー

小学生との問答でもないが「日本で一番偉い人は?」という問いに対して返ってくる答えはおそらく「内閣総理大臣」だろう。

「実力」とか「運」とかがどの程度交錯するかは定かではないが間違いなく限られた人間しか就くことの出来ない最高のポスト。

本人の努力(?)ももちろんさることながら、その伴侶たるやどういう方が多いのだろうか。

たとえば現首相の管さんの妻「伸子さん」は学歴も良くて〔津田塾卒~早稲田卒)頭もよさそうだし、弁もたつようで著書の売れ行きも絶好調、どうやら近年になく出色の方のようである。

                       

さてそこで、歴代の総理大臣の伴侶とはどういう方が多いのだろうか。

「宰相と怪妻・猛妻・女傑の戦後史」~政治の裏に女の力あり~(2007年7月15日、著者:小林吉弥、大和書房刊)


                        

本書は、戦後の宰相「吉田茂」氏からつい3年前に辞職した「安倍晋三」氏まで21名の宰相の妻の”出自、人間性”などに焦点を当てながら、夫を政界の頂点にに押し上げたファーストレディたちの
「内助の功」
を記載したユニークな本でたいへん面白く読ませてもらった。

彼女たちは賢妻、怪妻、快妻、猛女、女傑、女帝などいろんなタイプに分けられるが、読者の独自の視点で判断できるように著者の約40年にわたって永田町を取材した経験をもとに微に入り細に亘って書かれているのが本書の特色。

ざっと紹介すると次のとおり。

吉田茂 「ワンマン宰相と二人妻」

鳩山一郎 「名門宰相と才色兼備夫人」 

岸信介 「昭和の妖怪首相と亭主操縦型女房」

池田勇人 「高度成長宰相とド根性姉御妻」

佐藤栄作 「最長不倒宰相と自由闊達妻」 

田中角栄 「今太閤宰相と八歳年上妻」

三木武夫 「バルカン宰相と女丈夫妻」

福田赳夫 「王道宰相とハラのすわりピカ一女房」

大平正芳 「哲人宰相と貞淑妻」

鈴木善幸 「大穴宰相と台所女房」

中曽根康弘 「風見鶏宰相と忍耐妻」

竹下登 「したたか宰相と度胸一番女房」

海部俊樹 「レンタル宰相とコウセイ夫人」

宮沢喜一 「秀才宰相と才媛妻」

細川護ひろ 「殿様宰相と活発妻」

村山富一 「歴史的宰相と糟糠の妻」

橋本竜太郎 「美男宰相と聞き流し名人妻」

小渕恵三 「凡人宰相とおおらか妻」

森喜朗 「密室選出宰相と気丈妻」

小泉純一郎 「独裁宰相とお嬢さん妻」

安倍晋三 「二人三脚宰相とセレブ妻」

共通しているのは

 激しい恋愛婚というのは少ない

 意外にも名門、財閥系出身が少ない

 気丈で度胸がすわった姉御肌が多い

ということで特に最後の「姉御肌
はほとんど当てはまる」そうだ。

「旦那が女房に似てきたのか」、あるいは「女房が旦那に似たのか」、それとも「そもそも似た者同士が一緒になった」のだろうか。
 

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« オーディオ談義~「オルトフ... | トップ | 独り言~「ちょっぴり気にな... »
最新の画像もっと見る

健康コーナー」カテゴリの最新記事