「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

オーディオ談義~不要になったオーディオ機器~

2011年06月17日 | オーディオ談義

振り返ってみるとオーディオをやり始めてからおよそ40年近くになるが、本腰を入れだしたのはここ10年ぐらいのもの

やはり若い頃は当たり前のことだが、仕事優先でどうしてもオーディオは片手間になるのは仕方がない。

そして、ようやくこの辺にきて自分の思い描いていた音が出てきたように思う。

やはりオーディオという趣味はたっぷりとした時間に恵まれないと(自分にとっての)正解を導くことがなかなか難しいような気がする。

これまでの回り道の過程で、つい評判につられて
タンノイもJBLも使ってはみたものの、とうとう満足することがなかった。

ユニットが丈夫すぎて繊細さに欠けるというのが主な理由だが「それはお前の使い方が悪いんだ」と反論されれば一言もなし。

とにかく部屋がもっと広ければこういう機器たちもまだ存在価値があるのだが、下取りに出さないために一方的に溜まるばかりで、今ではとうとう「邪魔」に等しい存在になりつつある。

残された時間もそう多くはないので、機器にとっては喜んで使ってくれる人のところに行くのが一番幸せかもしれないと最近つとに思い始めた。

タンノイのウェストミンスター、JBLのD130ユニット(口径38cm)2本、375とLE85のドライバー、ウッドホーン、PCMチューナー2台、DATデッキ4台、それに不要になった真空管(主にミニチュア管)が多数といったところ。

オークションに出すのも一つの方法だが、これまで購入するのは”しょっちゅう”なものの、出品は一度もしたことがない。

コメントを書いたり、写真に撮ったりする手続きがわずらわしいし、何しろ顔の見えない相手なのでクレーム処理なんかが出たときに面倒くさいのがその理由。

そこで、3ヶ月ほど前にオーディオ専門誌「無線と実験」(月刊)の巻末の部品交換欄に「JBL130Aユニット(口径38cm)を破格の値段で譲ります」と掲載したところ、すぐに静岡県の方から電話と往復はがきで引き合いがあり、めでたく話がまとまって発送した。

やはり「JBLの人気、衰えを知らず」といったところ。

あとは375ドライバーとD130ユニット、ウッドホーンなどが俎上に上るが、いずれも大切に使っていたもので程度は極上。

          

もしどなたか手を挙げる方があればメールでご照会を~。

それから不要になったミニチュア管の処理も気になる存在。

たとえば定評のある「12AX7」は「マランツ7」(プリアンプ)を処分したので、ごっそり残っており、テスラの803S(金メッキの足ピン)などの銘管も含まれている。

別のミニチュア管の5687も前段に使っていたアンプを改造したのでこれまた不要になり、各種銘柄が20本ほど。

真空管は消耗品なので鳴らなくなったときの用心からスペアを買い求めたわけだが、こういう電圧増幅管は滅多に悪くなるものではないことが分かった。こういうことなら使用中の球がイカれてから買い求めても十分だったとやや後悔。

さて、不要になった真空管といえば、現在使っている機器に適合するものでも出てきてしまうのが悩みの種。

たとえばミニチュア管の「6FQ7」。

この球は現在DAコンバーターとPX25真空管パワーアンプ(アキシオム80用)の間に挿入しているバッファーアンプに2本使用しているが、その銘柄次第で音がクルクル変わる。

      

それはもう面白いくらい。

この辺が真空管アンプの魅力といっていいが、出費が増えるのも事実。

現在、手元にあるのは次の銘柄。

 RCA「6FQ7クリアトップ」4本

☆ RCA「6GU7(6FQ7互換品)」9本

 RCA「6FQ7」(2本)

 東芝「6FQ7」(6本)

 エレクトロ・ハーモニックス(エレハモ)「6CG7」2本(金足ピン) 

この球に限ってはヨーロッパ系(ECC804?)が存在しないのが不思議だが、それはさておき、これまで一番音がよかったのはRCAの6GU7だったが、高域のヌケがもう一つ欲しかったのでつい最近購入したのがRCAの「クリアトップ」。

これ1本で6GU7が3本買えるほどの値段だったが、オーディオ・マニアの常でつい「欲」が出てしまった。

長野県の専門店から購入して11日(土)に4本到着。

     

すぐに試聴してみたところ高域の抜けはたしかに良くなったが、音の厚みに関しては「6GU7」に一歩譲るように思った。

ガッカリといったところで、このバッファーを改造してもらった奈良県のMさんにメールで愚痴をこぼしたところ「結論を出すのが早すぎます。少なくとも1週間ほど使用してエージングが済んでからにすべきです。」とのありがたいご忠告。

たしかに真空管はエージングによって随分音が変わる。現在使っているテスラのRD25S(PX25)も始めは音が硬くてどうしようもなかったが、1ヶ月ほど続けて使うと見違えるように音がこなれてきて今ではエース級にのし上がっている。

Mさんが言われるように、どうも性分なのか性急に結果を求めすぎて困る!

というわけで、ガマンして使い始めること今日(17日)で丁度1週間だが、随分と素直な音質になってきた。

これならやっぱり購入してよかったというわけだが、可哀想なのは東芝とエレハモの真空管。今後、出番がまったく来そうに無い。

東芝は特性的にはレンジが広いがちょっと線が細い。日本人の生真面目な性格がモロに出ていて野性味が無くて面白くない。おっと、これは自分のことか!

エレハモはひどかった。金足ピンにつられて購入したのだが高域がまるでナマっている。これはいずれきっと処分の憂き目にあうことだろう。

近代菅を購入して「いい思い」をしたことは一度も無いのに相変わらず懲りない悲しい人間である。

 

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 読書コーナー~「禅僧が女を... | トップ | オーディオ談義~舌の根も乾... »
最新の画像もっと見る

オーディオ談義」カテゴリの最新記事