さあ、いよいよ今日(5日)はオーディオ仲間3名が福岡からやってくる日。
高校時代の同級生たちだが、いずれ劣らぬ「音楽&オーディオ」好きでどちらかといえばクラシック音楽の方に比重がかかっている。我が家にはおよそ半年に1回のペースで来てもらって、その都度試聴結果の感想を楽しく拝聴している。
試聴後の飲み会の席でいろんな意見が出るが、いくら親しい間柄といってもさすがに直接悪しざまには言われないものの、いまだに合格点をもらえていないのは気配でおおよそ分かる(笑)。
理想とするところは「オーディオシステムの存在を忘れて音楽に没頭し、感動の涙を流してもらう」ことにあるのだが、とてもとても~。
いつも“今度こそは”と、事前のオーディオ機器の調整に余念がないものの、あえなく返り討ちにあっているわけだが、それも次第に音が良くなっているのならまだしも、むしろ悪くなっている可能性もあるのだからオーディオは怖い。
それに「今度こそは」を繰り返すうちに「狼少年」と同じで、ここ2~3回はややマンネリ気味に陥っているのを自覚しているが、今回は新たなCDトランスポート「ラ・スカラ」(dCS)の出現もあって、ようやく宿願の「今度こそは」が実現出来るのではないかと秘かな期待感を抱いている。
とにかく、ここ1週間ほどは「迎撃態勢」を固めるのに一生懸命だった。
まず、少しでもオーディオルームの音響空間を広げるために、整理整頓して不要な機器や小荷物を倉庫に移管したり廃棄したりした。同時並行的に真空管アンプとスピーカーの相性テストにも心血を注いだ。
最上流にあたるCDトランスポートが変わると、下流域の編成にも多大の影響を及ぼすことを十分確認したが、どうにか満足のいく状態になった気がする。しかし、経験上自分の耳があまり当てにならないのも十二分に分かっている(笑)。
ここで、後日のために今日現在のシステムの最終形を記録しておこう。
共通部分として、CDトランスポート(ラ・スカラ) → DAコンバーター(ワディア27ixver.3.0) → バッファーアンプ(真空管式) → 音声信号を4分配。
ちなみに、この増幅機能のないバッファーアンプは秘密兵器として長年愛用しており、真空管アンプの泰斗「大宰府のMさん」の作品で使用目的は「デジタル臭い音をアナログに近い音にする」ことにある。回路については秘中の秘(笑)。
以下、次の3系統に分けている。(アンプはいずれも直熱三極管シングル)
☆ 第一システム
「WE300B」アンプ(モノ×2台:1952年製オールド球) → 「AXIOM80」(復刻版:グッドマン指定のオリジナル・エンクロージャー)
☆ 第二システム
「PX25・1号機」(ナス管)アンプ → 「AXIOM80」(復刻版:自作エンクロージャー入り)
☆ 第三システム(JBL3ウェイ・マルチ・システム)
低音域 → 「PX25・2号機」(ドーム管)アンプ → 「JBL・D130ウーファー(口径38センチ)」(エンクロージャーはタンノイ・ウェストミンスター)
中音域 → プリアンプ → 「刻印付き2A3・1号機」アンプ → 「JBL375ドライバー(16Ω)」+ウッドホーン
高音域 → プリアンプ → 「71A」アンプ → 「JBL075(8Ω)」+ステンレス製リングホーン
今回の試聴会のハイライトは何といっても借受中の「ラ・スカラ」に加えて、修繕に出していたCDトランスポート「ワディア270」が昨日(4日)になってようやく戻ってきたので、その聴き比べにある。
実は、「5日にオーディオ仲間との試聴会があるのでそれまでに間に合わせてください」と「Sオーディオさん」(東京)に泣き付いたところ、気持ちよく希望をかなえてくれたといわけで、どうもありがとさんです!
セッテイングと「音出しテスト」だけ簡単に済ませて、今日がいよいよ本番。ご意見を参考にしながら「ラ・スカラ」を残すかどうか、“乾坤一擲”この日の試聴結果に委ねようと思っている。皆さんの責任重大(笑)。
次に、二番目はつい最近のブログにupしたように375ドライバーの位相接続ミス発見のおかげで、JBLシステムが見違えるように良くなったこと。エース的存在の「刻印付き2A3・1号機」アンプを組み合わせたこともあり、今や、「AXIOM80」と肩を並べるほどの存在になった。
このところ「ワーグナー」を聴くときはいつもJBLシステムだが、「AXIOM80」との棲み分けがうまくいくようになって大助かり。
それに体調だって夜の飲み会に備えて、ここ2日ほど完璧に酒断ちして絶好調。
さあ、いよいよあと数時間で仲間たちが到着する。まるで、入学試験を前にした受験生のような気分(笑)。