パラリンピックのテニスは、車椅子で行い、2バウンドまでは返球OKというルール以外は、ほぼ普通のテニスと同じようだ。観ていると、打点が低くなりがちな車椅子の弱点を攻めるためかトップスピン系の跳ねる球種が多い様に感じる。したがって、返球もライジング気味に打つ機会が多くなる。
車椅子を操る関係上、相手のフォームから球筋を予測しているようだ。ボレーやスマッシュといったネットプレーの機会は自ずから少なくなる。しかし、よく転倒しないものだ。
そんなハンデがあるにも関わらず、スピーディでダイナミックなプレーが続出し感動を与えてくれる。
男子シングルス決勝まで残った国枝慎吾(ユニクロ)は第一シード選手をストレートで破り、前人未到のオリンピック2連覇を達成した。この決勝戦、目が離せなかった。