今年はうるう年のため、秋分が9月22日となり例年よりも1日早い彼岸です。彼岸とは、「煩悩を脱した悟りの境地」であり、煩悩だらけの俗世(此岸)の向こう側という意味です。暑さ寒さも…の諺どおり、少し暑さが和らいできました。
彼岸と言えば、甘党の人は「おはぎ」に舌鼓を打つことでしょう。
朝の通勤ラジオでは、「おはぎ」と「ぼたもち」の違いについて話していました。書いて字の如く「御萩」と「牡丹餅」なので、秋に食べるのが「おはぎ」、春に食べるのが「ぼたもち」です。これは、結構知られている話。
現在では曖昧ですが、アンコは、「おはぎ」は粒あん、「ぼたもち」はこしあんを使っていたそうです。これは、小豆の収穫時期に関係しています。収穫したばかりの小豆は皮が軟らかいのでそのまま粒あんを使った「おはき」になります。一冬越して、皮が固くなった小豆は皮を取ってこしあんを使った「ぼたもち」になります。
食料の保存技術が発達していなかった頃の食の知恵を垣間見た気がします。